北岳間ノ岳から帰って三日、時はまだ梅雨、梅雨前線が日本列島を北へ南へ毎日動いてる。月曜(7月17日)、は絶好のお天気予報、という訳で、日光白根山に登ることに決めた。ただし遠い。前日の午後、日光湯元温泉に前泊する。
東武特急とバスを乗り継いで18時頃、日光湯元温泉、日光グランドホテルほのかの宿樹林へ。三連休の中日、じゃらんだと、ここしか空いてない。
温泉分析表によると、源泉は一つで、各旅館に配っているようだ。湧出量が338リットル/分というから一度に3百人が入れる量だ。
この宿も、浴槽・脱衣所にはカメラは持ち込めないから、今日は温泉の写真はなし。温泉分析表からデータを読み取る。泉温74.6℃と高温、ペーハーは6.78の中性。溶存物質は、1.43gと、これも規定値をクリア。そして特殊成分では、総硫黄のうち硫化水素イオンがなんと16.5mg、で規定値の1mhを大幅にクリアする。
硫化水素って、労働安全衛生法の酸欠の世界では、10ppmが許容濃度とされている。従ってこの温泉も常時換気をしていて、ちょっと寒い。
陽イオンは、ナトリウムとカルシウム、陰イオンは、硫酸、それに炭酸水素が主だ。これで泉質は、含硫黄ーカルシウム・ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩温泉(中性低張性高温泉)となっている。
これって、旧泉質だと、硫黄泉、石膏泉、亡硝泉(亡は草冠)重曹泉、重炭酸土類泉となる。こんなにもいろいろな泉質が入ってる温泉って、私は初めてだ。
というか、日光湯元温泉は何度か来てるが、ちゃんと分析表を見ていない、あんなちいちゃな文字がごちゃごちゃ書かれていてよくわからん表、見てる人なんていないよね。でもたっぷり楽しめる表なんですよ。
もう一つ付け加えると、硫酸塩と炭酸水素塩、硫黄泉はどれも美人の湯。ペーハーだけは中性だが、美人の湯、四大成分のうち三つが入ってるものも、私は初めて見る。最後に温泉の泉質別適応症は、きりきずに皮膚関係が多い。
風呂に入るときに、貴重品を預けるロッカーがあるが、そこで使う百円玉、真っ黒だ、おそらく硫黄の影響だろう。
日光湯元温泉、もちろん日本百名湯にも入ってる温泉だが、あらためて来てみると凄い温泉でした。明日は、日光白根山、登るぞ。