マンガ天上の虹を読み終えた、里中満智子さんが作者だ。私、マンガなどめったに読まないが、知人から勧められたものだ。全11巻だ。最初はなかなか進まなかったが、途中からはトップスピードになった。
この物語の主人公は、持統天皇だ。脇役が父の天智天皇、夫の天武天皇かな。この物語を読んで、天皇の即位順位や、都が頭に入ってきた。当時、都は転々としていた。
大化の改新、白村江の戦い、防人、大津京、壬申の乱、浄御原宮、藤原京、八色の姓、大宝律令、などもストーリーがわかるようになった。せっかく、ここまで頭に入ったから、来年の奈良検定1級を受験してみよう、という気になってきた。
それ以外に感じたこと。皇族の男と女が、ベルばらのようなスラリとした描き方になってる。作者同じかな、いや違うそうだ。(読者よりご意見を頂いた)
そして、とにかく恋愛シーンが多い、さらに加えてベッドシーンも多い。歴史上のストーリーを追っかけるのは好きなんだが、ナントカの皇子とナントカの皇女が、愛してるとか、何とか・・もう何組も出て来るから、追っかけきれない。そのうち、暗殺などされてしまう。
最後の方に書いてあったんだが、当時は女性の天皇は、格下の人とは結婚してはいけないようになっていた。そうか、だから女性の天皇は皆、独身だったのか。
それにしても、当時の人は、なぜか、男系の「万世一系」と言うのを知っていた。今は男女で、X染色体とY染色体がどうのこうのと、科学的にわかっているが、当時はどうやって知ったんだろうか、不思議だ。
最後にもう一つ、当時の日本は、とにかく唐(中国)を恐れていた。白村江の戦いで敗れて、次は、日本を襲うぞ、と本気で脅威を感じていた。お城巡りした時も、当時の城跡が全国に残っている。あの国、今も、周辺の国へは平気で侵略する、恐ろしい国だ。気を付けないと。(写真は、対馬金田城、1400年前、唐の襲来に備えて築城した。防人たちの住居跡もあった)