現在、雑誌の編集の仕事をやっている。私の分担は、いろんな資格を紹介するものだ。すぐには思いつかないため、気が付いたときにスマホで写真を撮っている、それを思い出して使う。今日は、絵本専門士。
絵本専門士、新聞に載っていたものだ。この資格は、国立青少年教育振興機構という団体が運営している。この団体の講座を受講すれば絵本専門士が取得できる。
ところが、この講座、講座受講の倍率がすごい。小論文が課題のようだが、なんと受講の競争率が8~10倍だ。そして受講料は8万円+材料費、もちろん交通費などは自腹。そして受講前提となる一定の資格も必要だ。
そこで、この資格に挑戦する前に、認定絵本士と言う資格がある。こちらは幾つかの大学などで講座がある。受講時間は約50時間、料金もそれなりに高額だろう。
まてよ。その資格、食えるんだろうか、ネットでは、これだけじゃ、ほとんど食えないです、という経験の書き込みが多い。趣味でこれをやる方もいないことはないが、少数だと思う。高価で割に合わない資格、という評価になる?
うう~ん、私の経験を話す、中小企業診断士。学習・受験の努力を「1」とすれば、その後のプロとしてやれるだけのレベルアップや、顧客を獲得する人脈、マーケティングなどで「5」くらいの努力が必要だった。学習時間が合格まで1,500時間、その道のプロと言われるようになるまでの時間を「1万時間の法則」というが、資格の受験期間と合わせると約5年間、セミプロなら3年ほどかな。独立してメシを食っていくまでの時間は、このくらいかかる。
つまり資格の取得はキッカケ、スタートラインだ。資格取得だけでは、割にあわないが、その後の自身の成長努力でプロになるのですよ。