kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

賭けるものは何か

2008-06-23 | 陸上競技
今日はミーティングをしました。最初に新キャプテンに中国を経験して何を感じて、今から何をしていくべきと考えているか話をさせました。今回の中国、この新キャプテン走る事なく終わってしまいました。力はあると思います。それでも顧問として「走れない」と判断して外しました。その想いと中国の雰囲気から感じた事、他のチームとの違いを人一倍感じたはずなのでそれを伝えさせました。初めて話す割りにはかなりまともに話ができたと思います。

その後私が感じた事を話しました。「覚悟」とは何かを考えさせました。これは前にも話したことがあるのですが、きちんと伝わっていなかったと思います。全員の前でかなり厳しく具体的に話をしました。
「想い」の強さが違います。まだ様々な部分を捨てきれません。それなのに「覚悟を持って取り組む」と口では言う。だからその場その場では雰囲気が変わりますが、本当の意味での「変化」にはなりません。「覚悟」の強さの差が最終的な伸びの差につながります。うちの選手、「覚悟」が足りません。「何がなんでも」と言いながらも、あれもこれもやろうとしているから大きな変化にはつながらないのです。

あとは自分自身で全力で変わろうとすることが出来るかどうかです。今回の事で「過去の自分からの決別」をしなければいけないと思いました。選手は「自分は精一杯」と思っているかもしれません。が、比べるレベルをどこにするかで全く違います。「恥ずかしい」と思っている部分を捨てなければ大きな変化は生まれません。

高校3年間しか陸上に賭けることはできません。その中でどこまで青春を賭けて一つの事に専念できるか?人生の中でたった一つの事に真剣に取り組む事ができるなんてそれほど多くはありません。だから賭けてみる意味がある。他の事はたいてい後からでもできます。「今」しか出来ないことに一生懸命に取り組むから、輝けるのです。周りから「あいつなんであんなにマジになってるの?馬鹿じゃない?」と思われたってたいした事ではありません。笑う人間は自分が「本気になるモノ」を持っていないのです。だからうらやましい。笑いたいものは笑えばいい。自分達のやっている事を「恥ずかしい」と思うものは去ればいい。その次元では何も変わらないのですから……。

求めるモノはかなり厳しい。それは分かっています。でも同じ場所で足踏みしている時間はありません。ある程度まではこちらで引き上げます。それをどうしていくかは選手次第。「覚悟」とは何か?単に「頑張ります」は「覚悟」ではありません。

今しか出来ない事をやります。周りから「馬鹿だ」と言われても構いません。やります。昨年と同じ場所に留まれません。私が「秋には何とかなるだろう」と思っていたら何ともなりません。何とかしなければいけません。「覚悟」を持たせるため、「恥」を棄てさせるため、「積極的」になるため。これまでの取り組みとは違う事を徹底します。逃げる者が出るかもしれません。それでもやります。

どれだけのモノを賭けていくのか?しっかりと自覚させていきたいですね。友達ではありませんから甘さを捨てます。強くなりたいなら「覚悟」を持て!!それが全て!!
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勝負

2008-06-23 | 陸上競技
中国大会、勝負をしたいと強く思っていました。マイル、決勝は厳しいですがそこを目指して1年間やってきました。レベルは年々上がっていて4分00秒を切らなければ決勝はありません。

今回は予選、3年生を1人外して戦うつもりでした。練習での平均タイムでいえば簡単に予選で落ちる事はないと思っていました。最低でも4分05秒と考えていたので前半から流れに乗っていく事はできると踏んでいました。周りからすれば「そんな力はない」と思われるかもしれませんが、最低でもこのレベルの力はあったと思います。

レースの前日、身体を動かしたのですが一人全く走れない状態になっていました。理由は全くわかりません…。貧血から来るモノなのか精神的なモノから来ているのか判断が難しい状態。動き自体は悪くないのですが、スピードが出ません。短い距離でも走れません。120を走ってもうちの6番手の選手に付いていけませんでした…。総体の時と全く同じ状態。

本人の自覚症状はありません。身体は軽いと。でも全く動いていないのです。貧血が出ていたのかもしれませんが120mレベルで本当に出るのか?細かい動きが意識できないとのことだったので、当日の朝もう一度確認をしたのですがやはりスピードが出ません。苦渋の決断ですがメンバーを変えました。

誰が走ってもある程度走れる自負はありました。最低でも61だと判断していました。大袈裟と思うかも知れませんが、6番手でも62ラップだと。

実際はレース展開で付いて走る展開に持っていけましたが、途中流れから遅れてしまいそのままでした…。チームベストですがもう少し出せたのではないかと思います。

しかし、結果が全てです。「~だったら」「もし~していたら」なんてことは言っても、考えても結果は変わりません。きちんと受け止めないといけません。

下級生は今回の結果を次に結び付けていかなければいけません。3年生にはもうチャンスはありません。その想いも背負っていき今までの自分から大きく変わらなければいけません。1年前と同じプラスの5番目の予選落ち。総体でもあと一歩届かない種目がいくつかありました。女子の400、100mH、400mHで7位、4継が決勝で失格。男子4継が9位で決勝に進めない。1年間で何度この手の「あと一歩足りない」があったでしょうか。

変えなければいけません。変わらなければいけません。これまで「悔しい想い」をしてきた選手達の分までやらなければいけません。中途半端では駄目です。

今回の経験を必ず結びつけます。3年生の「悔しい」という想いきちんと引き継ぎます。勝負するために今から1年間を賭けます。どれだけ「本気」になれるか?選手次第です。
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中国大会

2008-06-23 | 陸上競技
途中書けませんでしたが、あっという間に中国が終わってしまいました。

結果的には出場したトラック種目はベスト記録&チームベストを更新。この2週間基本的な事を繰り返してきた部分が結果に結びついた部分ではないかと思います。細かい部分をいえばいくつか課題があげられます。「結果」をきちんと受け止めていかなければいけません。

女子、マイルが終わったあとひたすら涙していました。人生の中で一生懸命になって、「想い」が叶わず涙する。恋愛で泣いたりすることはあるかもしれませんが、一つの事に必死で取り組んでみんなで涙する経験は高校時代にしかできないのではないかと思います。様々な苦しみ、葛藤、喜び、楽しさを経験して人間は成長していきます。3年生にとっては上を狙う事のできる最後の大会でした。思うことはたくさんあったでしょう。今回の経験と陸上を通じて学んだ事ををこの先の人生に生かして欲しいですね。私自身、この3年間で本当に多くの事を学びました。記録的にも人間的にも伸びてくれたと思いますが、もっとできたのではないかという想いもあります。この辺り私の力不足ですね。もっと様々な事を学んでいかなければいけないと思います。

多くの方々に支えて頂き、3年生は最後の中国を終えました。託された「想い」を形にできたかどうかは正直わかりません。選手は今持っている力を出してくれたと思います。今回の経験をきちんと生かしていかなければいけません。

下級生には「恩返し」をするように話しました。3年生が卒業するまでにきちんとマイルのチームベストを更新することが、「恩返し」だと思います。最低でもあと4秒は縮めなければいけませんし、それだけの力はあると思います。

想う事の多かった中国でした。
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