kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

動きの違い~これからの課題~

2010-01-07 | 陸上競技
合宿中に脚の動きに注目していました。この部分、これまで時間をかけてやっていました。ある程度は身に付いてきている感じを受けました。さすがに出来ないというのは問題がありますからね。

最終日、怪我をして走れないうちの選手のドリルと他の選手の動きを見て明らかに違う部分を見つけました。詳しくは書きませんがもっと早い段階から動きの移行を図っても良かったのかもしれないと感じています。年内はきちんとした脚運びに意識を置きたかったのですが少し偏っていた部分があるかもしれません。年が変わり移行を考えていましたが今回の合宿でこの部分が重点課題だと明確になりました。

これまでは本当に基礎的な動きのみ。きちんと動きが身に付いているならここからの本当の練習での動きに結び付くはずです。また前の段階に戻ってやるのはできるだけ避けたいと思っています。合宿でそのための感覚を少しつかめたのではないかと感じています。全く出来ていませんでしたから(笑)。全ての動きに共通する部分です。

頭の中でのイメージと実際の動きに少なからずギャップがあります。実際の走りでの動きとドリルでは違います。ドリルでは動きを強調したくらいでないと実際の動きには近づきません。あまりやり過ぎると全く違う動きになってしまいますからここもかなり難しくなります。今まで実際の走りのイメージを重視していた動きがあるのですが、選手の感覚と私のイメージがずれている部分がありました。深く反省しなければいけません。もっとコミュニケーションを取りながら選手の感覚と目指すべき動きの感覚を結びつけていく必要があると感じました。

合宿から戻ってmikiと一緒に少しだけ動きの確認をしました。実は中四合宿の前も1時間程度個別に練習をしています。あまりにも走れていなかったのである程度走れるようにしなければいけなかったので。今回は私のイメージと選手の感覚の結びつけていくために協力してもらいました。今までの動きと変更した動きで比べながらやっていく事で感覚の違いをみていきました。30分程度でしたが感じとしては悪くなかったようです。もちろんそれほど簡単に変わるものではありませんからもっと時間を要します。

ここを考えているうちにふと合宿中の一言を思い出しました。全く走れなくなっていたrinaをどうすれば良いかと相談した時に「○○をやるか△△がいい」と言われました。特別な事ではありませんが2つとも共通する練習です。うちの選手の課題を的確に見抜いてのアドバイスだったのだと思います。結局、そこをどうするかがインターハイで戦うために必要な要素だと感じました。難しい技術や最新の技術ではありません。当たり前の事をシンプルにやっていくだけです。ここをどうするかが一番の近道です。これまでやってきたことは必ずつながると思います。

かたよらずバランス良く取り組んでいきたいと思います。分かっていても見失いがちになりますからきちんとやっていかなければいけません。必要な要素は限られています。それを身に付けるための工夫をしていく事が大切です。見えてきたことをしっかりとやっていきます。

収穫の多い合宿となりました。まだまだうちの選手は弱いですね(笑)。現実を受け入れてしっかりと取り組んでいきます。
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動きの修正~的確な指導~

2010-01-07 | 陸上競技
11月に膝を痛めてなかなか思うように走れなかったrina、完全に動きが崩れていました。上半身の力みが目立ち手と足のタイミングが完全に合わなくなっていました。学内でやっと練習についていけるかどうかの状態でしたが、中四合宿に参加して目も当てられない状態になって戻ってきました。脚の動き、手の動き、重心の進み具合、どれをとってもガタガタでした。ここまで大きく崩れるというのは今まで経験したことがありません。何とか修正を試みましたがなかなか改善されません。

合宿の1日日目、100mが14~15秒の選手にも付いていけなくなっていました。走れないから焦る、焦るからさらに動きが崩れて走るなくなる。完全な悪循環です…。動きの崩れはさらにひどくなっていました。その様子を見て師事している方が声をかけて下さいました。今までの合宿では投擲がいたのでなかなか見てもらうことが出来ませんでしたが、今回は短距離だけなので動きを実際に見てもらうことができました。その上、個別に指導してもらえる事になりました。考えてみると実際に長時間指導される所を見たことがありませんでした。場面場面で動きについて指導される姿は何度も見てきましたが、短距離の指導をじっくりされるのは見たことがありませんでした。部分部分の指導ではなく全体の指導から学ぶことはかなりあると思います。合宿中で他の選手は150mを走っていましたが、合間に見る程度で基本的に個別練習を見ていました。このチャンスを活かすことで将来的に必ず他の選手にもプラスになります。

指導は細かい所を修正するのではなく、原点に帰り最も基本となる縦の動きの確認から入りました。いつもやっている事なのですが考えてみるとこの部分がきちんと出来ていないから次の段階に結び付かないのです。当たり前の事ですが見落としていました。走りの中で修正しようとする部分が大きくなりすぎて、一番重視すべき部分が疎かになっていました。その後の指導に関しても意味を考えながら、何故やるのかを確認しながらひたすら見ていました。1時間以上見てもらいましたが、走りが以前の走りに近い状態まで戻ってきました。スゴいことです。「力の差」を強く感じました。

見ていて思ったのは「同じような事」を話しているのですが、それを身に付けるための方法が的確に示されるため短時間で動きが修正されていきます。具体的に道具を使いながら、脚運びや腕振り、身体の運び方などの基本的な部分を修正していきます。それほど細かく話をするのではなく要点を的確に示していくことで相手に伝わるのだと思います。私はある程度の理解は出来ているのですがそれ以上の部分がまだ出来ていないのだと思います。一流の指導者の指導を目の当たりにして様々な事に気づく事ができます。加速段階についても中間についてもかなり詳しい話を聞くことが出来ました。私自身得るものが多かったと思います。

今回の経験は間違いなく私にとってプラスになります。コーチングクリニック以上の価値がありますし、自分の中でもやもやしていたモノがクリアになっていく感じがありました。まだまだ私は分かったつもりでいたと思います。もちろんまだ足りないものの方が大きいですが指導を見ていくなかで見えてきたものは何年分もの指導経験よりも大きい。この事により翌日から動きを見る視点が大きく変わりました。

貴重な経験が出来ました。本当にありがたいことです。恩返しするためにはきちんと選手の力を引き上げていかなければいけません。しっかりと力を高めていきたいと思います。
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