kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

強化練習

2020-08-30 | 陸上競技
金曜日。どうするか悩んでいました。この日から3日間強化練習の予定としていました。しかし、これまでの経緯もあり本当にやる必要があるのかどうかを自分の中で考えていました。

2年生女子が「やりたい」と申し出てきました。きちんとやる選手からすれば「やりたい」と思うのはあるでしょう。が、そうではない者からすれば...。ミーティング(技術的なことの確認)から始めるかなと思い直して準備。しかし、開始時間になってもミーティングの場所に集まっていませんでした。確かに場所の指定はしませんでした。が、ミーティングをする場所はいつも決めています。板書するので屋外ではできない。まー説明不足なのかもしれませんが。資料だけ置いて職員室に戻りました。私が呼びに行く話ではないなと思ったので。

しばらくして呼びにくる。行ってみるとOBが全体に話をしてくれていました。申し訳ないですね。あれこれ考えることがあるのでしょう。この週は何度か足を運んでくれていました。その中で感じる事も含めて。前の週にも来て後輩に対して比較的厳しいことを言ってくれていました。人によっては「何で言われなければいけないのか」と感じていたかもしれません。それはもう良いかなと。結局誰が何を言っても分からない者は分からない。

少しだけ話をしました。私も面談があったので。本来であれば前日に技術的な理解を深めておいてこの日は最初から徹底的に動きをやるつもりでした。が、全く関係ない話から始めなければいけない。

「環境」についてOBが話をしていました。そのことに付け加えて私も話を。これまで練習がスムーズに進むようにかなり早い時間に職場に行って準備をしていました。練習メニューもその日に作る。熱中症対策のために氷も準備する。常に最善の方法をとってやっていく。が、それは決して「当たり前」ではない。そこが分かるかどうか。

恩着せがましく言うつもりはありません。が、私自身の「時間」は間違いなくそこに使われています。選手が「強くなりたい」と思って練習をするのであればこちらも環境を整えます。が、そうではないなら私がやる必要があるのか。

練習に来てくれる人達は常に「環境」について触れます。グランドは決して広くはありません。が、練習がやり易いように道具を準備する。必要があれば細かい部分まで動きを見ます。その中で練習をしていることは「当たり前」ではない。他校と比べることは少ないのかもしれません。指導を受けた後思っていても受けられない人がいる。その部分から考えると様々な「環境」が恵まれていると思います。

本当にやる必要があるのかどうか。それぞれが何を目的にやっているのか。それを考えるように指示をしてその場を去りました。仕事があります。優先事項はそちら。当然だと思います。

しばらくして自分達の話が終わった様子。何事もなく戻っているのでキャプテンを呼んで確認。「変わりたい」と言ってくれる人が何人もいた。自分はその「変わりたい」と言ってくれる人と一緒にやっていきたい。変わろうとしない人と一緒にやっても仕方ない。変わろうとする人とやりたい、と。そこだけだと思います。

冷たいのかもしれませんが「変わろうとしない者」はきっとこれから先も変わらないと思います。それはこれまでの経験上間違いない。年々そういう者が増えている気がします。かなり前からうちの陸上競技部は「適度に身体を動かしたい」と思う者が集まる所でした。私がいた時からです。他の部は本気でやるから適当にやりたいから入ってくる。そういう部分がありました。私が赴任してからかなり激変しましたが、毎年「陸上くらいやったらできるだろう」と入ってくる子が多い。

力があるなしは関係ない。「純粋に速く走りたい」と思うかどうか。遅くても「今より速くなりたい」と一生懸命にやってくれるならそれで良いと思います。もちろん「生活指導」は必須。日常生活での考え方が競技場面での考え方につながっていきます。

選手の方から「変わる」と言ってくれる人達とやっていきたいという言葉が出る。そこが本当に大切だと思います。覚悟の問題です。人は多い方が良いのかもしれない。が、同じ方向を向いていなければ多ければ多いほどマイナスになります。うちのようにそんなに人数が多くない中で何人かが「別にそんなに必死になってやる必要はない」と思うのであれば大きな損失です。薄まりませんから。

何かに一生懸命になる。これがカッコ悪いと思う人もいます。そんなに熱くなってバカじゃないの?という人もいる。高校生同様だと思います。それでもうちは「熱くやる」というのがあります。周りから引かれても「一生懸命やる」ことを求めます。浮くかもしれません。それでも自分たちの目指すところに向かってやっていく。最初からその話はしています。

その言葉を信じて「技術的な話」をすることに。本来始める時間よりもかなりロスしました。時間は戻ってきません。それでもわからずにやることよりも「何故やるか」が分かっていなければ効果は薄い。だからこそ全ての動きについて考えさせます。ドリルの時だけ限定ですが。走る時にあれこれ考えるのは良くない。その辺りも含めて話をしました。徹底的に。

興味がある人にとってはかなり密な時間になると思います。そうでない人にとっては「何言ってるの?」という時間。人は捉え方によって全く違ってくる。

まとまりませんが。とりあえず書いておきます。


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考えさせられる

2020-08-30 | 陸上競技
練習についてほぼ書かなくなっています。もうそこに意識が向かないほどしんどいなと思うことがありすぎて。何故こんなになるのかなと改めて感じます。そこに関して「私だから仕方ない」という雰囲気さえあります。

前の記事。年休を取って帰ったというのを書いたとも思います。仕事は自分がやるべきことは確実にやっています。まだやらないといけないこともありますが、ほぼ休めていない状況だったので。土日もほぼなく。気持ちが下がるのは疲れているからかなというのもありました。

木曜日は練習自体はほとんどやらずに「走りについて」の講義をしようと考えていました。先日は大学生が来てくれて一緒に練習をしました。その時に「技術的なことを詳しく教えてくれる環境はほとんどない」という話をしてくれていました。まーそうなんだと思います。メニュー的に「走り込み」が多かったり、本数を多く走って対応するというのが多い。しかし、うちの練習は違う。このことはしつこく言ってきました。

が、結局は「そこまでしてやらなくていい」という者にとっては「生活面や取り組みの姿勢を含めて細かいことをあれこれ指摘される」という感じでしか受け止められないのだと思います。何度も繰り返し書いていますが「速く走ることを目的にしなければ所属する必要はない」と思っています。身体を動かす程度でいいなら他のことをやる方が圧倒的にいい。

なかなか分かってもらえないと思います。本当に本当にしんどいなと思うことが多い。

木曜日は金曜日からの練習に備えて「走るために必要な動き」の確認をしようと思っていました。が、前日の夜に「そこまでしてやる必要があるのか」という気持ちが強くなりました。こんなにヘロヘロになって本気になっても、「そこまでする必要がない」という者が何人かいるなら全て「無駄なエネルギー」になる。毎年毎年、こんなことを繰り返しているという自分自身のやり方が悪いのかもしれません。「健康陸上部」が求められているのかもしれない。

そういう部分もあってやめました。そこに対して少し考えたりしたようです。が、結局また同じことを繰り返すのではないか。そういう部分も多くあります。「組織作り」にかなりエネルギーを使っています。技術指導をする前の段階でいつもいつも止まってしまう。「〜だったら支部で戦えそうだというのが分かったからそれを目標にする」という。が、その記録は必死になって取り組んでも届かないかもしれない記録。「やったら出る」という話ではない。それを一から話をしていかなければいけないのか。これは心痛というレベルではなく「どうしたらいいのか分からない」という話になります。

きっと分かってもらえないと思います。私の価値観が既に現代に即していない可能性もあります。「そんなに必死にやらなくても」という部分が大勢を占めるのかも。教育的な活動をするという部分が既に求められていないのかもしれない。

「速くなりたい」と思う生徒に対しては陸上競技を通じて様々なことを伝えることができます。成功と失敗を繰り返しながら成長していくことができる。が、「別にそんなに本気でやるつもりはない」という雰囲気の中では「もっと周りを見て動かないといけない」と指摘しても「別にそこまで考える必要はない」と感じるでしょう。

そこに対して何も意味がなくなる。そう考えると本当にクラブチームとかを作ってやる方が「意欲」の部分などからも違ってくると思います。師匠が大半の学校の指導者は「やる気にさせること」から始まると言われていました。まさにその通りだと思います。

本気でやる陸上競技を求める。それは学校や選手によっても違ってくるのかもしれないなと感じています。ちょっとしんどい。正確にはかなりしんどい。そう感じています。

その他色々なことが重なり眠りが極端に浅くなっています。本当に自分を保たなければいけないなと感じています。
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