更新できませんでした。土曜日から3日間、県総体が実施されました。昨年度は実施されていないのでなかなか高校生にとってはイメージができない大会だったのかなと思います。それでも「ここで勝ち上がらなければ中国総体はない」という大会です。昨年はインターハイも実施されなかった。「ラウンドを進む」「勝ち上がっていく」という感覚が不足する部分があります。私自身は練習で「アルル程度の負荷をかける」ことが重要だと思っています。エリート選手のように練習を少なくして質を高めるという考え方もあると思いますが。「高校生」は「勝ち上がり」が求められます。1本だけ速くてもそれを3本続けなければいけません。また、リレーなど複数種目を兼ねて出場する必要があります。そうなると「基礎体力」はかなり重要かなと思っています。1本だけ速い選手よりもきちんと3本そろえて走れる選手のほうが強い。「速さ」だけではなく「強さ」も求められる。そう考えています。
冒頭から話がそれましたが。今回の県総体は「前任校」と「現任校」のどちらもが気になる大会でした。こういう性格ですから。割り切って「前任校は知らない」といえる性格ではない。それにより「批判」もあると思います。もちろん、現任校の選手のためにできることは最大限にやりたい。限られた時間と体力の中で「すべて」やりたいなと思っていました。前任校の選手が数人足を痛めていました。これは「頑張りすぎ」によるダメージと「長期的な痛み」の部分でした。かなりの時間を使って治療しました。2週間前の状況であればスタートラインに立てなかったかもしれません。代わりのメンバーがいない状況での戦いとなります。100%に近い状況でスタートさせてあげたい。強くそう思っていました。
細かく書けるかどうか。女子の4継続では現任校が4位、前任校が5位となりどちらも中国総体出場です。前任校は準決勝で50秒16までいきました。これはかなり評価できると思っています。特別強い選手がいるわけではない。その中で「バトン」に特化して練習をすることで50秒が切れるところまできた。これは誇らしいですね。自分たちで練習計画を立ててあっている状況下でここまで走れたというのはすごい。また、先日から「バトン練習」について指導していたチーム。53秒台中盤が出たらいいねという話をしていましたが52秒8で走りました。これはすごい。感動しました。目標がどこにあるのか。勝つだけではない。それぞれが目標をもってレースに臨んでくれるとそれだけで意味があります。「参加するだけ」ではない。きちんと「やりたいこと」を決めてやっていく。ここは重要ですね。
リレーに対しては強い思いがあります。今の3年生が1年生の時の県総体。決勝に進むことができませんでした。連続していた中国大会出場が途切れました。前年にインターハイに進んでいましたが翌年に県総体の準決勝で終わる。選手はかなりしんどかったでしょうね。これまでずっとリレー中心で練習を組んでいました。今はメインでメニューを組んでいませんから少し違う部分があるのかもしれません。それでも現任校でも前任校でも「リレー」に対する思いは強くあります。リレーを通じて選手の成長を感じられます。細かい部分にこだわって取り組むことで結果が大きく変わっていく。工夫次第で選手たちの取り組みが生かせます。
バトンに関しても。これを中心に練習を組み立てていました。「なぜその練習をするのか」という部分は徹底的に理解させる。そのために順序を追ってバトン練習をする。圧倒的な走力がないのであれば「バトン」で稼ぐ。ミスをしないためのバトン練習を中心に置く。ミスをしてもどのように対応するかというのは大きい。ここ数年はとにかくそこに力を注いできました。バトンミスを生まない。かなり細かい部分だと思います。理解させる。しつこく言い続ける。そこはすごく大切なことだと思います。
男子の4継。準決勝で41秒6で走っていましたが、決勝で1走がレース途中で失速。肉離れのような感じでした。何とかバトンをつないで3-4走の時点でトップ。が、アンカーが全く体が動かない。これもスタート前に足が痙攣を起こしていたようです。こんな中で走り切る。これはこれですごいことだと思います。次に向けてなんとかバトンをつないでくれました。ここでバトンが途切れてしまったら中国総体に進むことができませんでした。力はかなりのものだと思います。これから中国総体までに状況を上げられるか。
今回の大会中に「怪我人が多いけど大丈夫か?」と何人にも言われました。ここは間違いない事実です。この状況で戦っていくというのはかなり大変です。ベストメンバーでリレーを組むことができなければインターハイどころか決勝に進むこともできなくなります。危機感を持ってもらいたいですね。
どちらの学校にも関われている。これも幸せなことだと思います。前任校は通常は何もできませんが、時間が合うときに多少なりと関われたらいいなと思います。ずっとずっとという感じにはいかないと思いますが。可能限りできればと思ってはいます。選手に何がプラスになるのか。そこは自分の中で見極めていきたい。
まとまりませんが。感じたこと、思ったことを記録しておきたいと思います。