ぽつぽつと書いているので記憶が曖昧になります。結構な疲労がありblogを更新する前に力尽きて寝てしまいます。このままでは居眠り運転になってしまうのではないかという不安もあります。なかなか回復しません。考査もあるのでその作成もしなければいけません。余力を残せていないというのはあります。
今回、任されている(?)部分はハードルのところでした。ハードルに関してはある程度の指導ができると思っています。近くで見ていてkd先生はほぼ全ての種目(棒高跳と競歩)以外は指導ができます。スーパーマンです。それに比べると私は短距離系とハードルのみ。短距離にはkbt先生がいらっしゃるので私は気づきを伝えていく感じです。もっと勉強しておけばよかったなと思います。が、間違いなくkd先生にはなれない。「当たり障りのない指導」であれば他の種目もできるかなと思いますが、「勝負をする」というレベルの指導はできません。自信をもって「指導ができる」といえるのは「短距離」「リレー」「ハードル」です。この部分は未熟だなと思います。kd先生の「視点」は他の人とは違う。それを間近で見ながら話を聞けるのは本当に勉強になります。
話が大きくそれましたが。任せてもらえているであろうハードルに関して。今回は何とか勝負したいと思っていました。周囲がどのように思っているか分かりませんが、Mさんに関しては「勝ちに行く」というのが目標でした。4月に赴任して約2か月半。その前にハードル練習会と国体合宿で指導をしていました。赴任してからはハードルで全国で勝負させたいと思いながら見てきました。ハードル練習ももちろんですが半強制的に「補強」をする時間が増えたと思います。
ハードル練習会の時に全体で補強をさせたら「圧倒的に弱い」というのがありました。国体合宿の時にも同様。その時に「補強は嫌いなので補強をしないで速く走る方法を知りたい」と話していました(笑)。こういう意味では天才的だと思います。悪意は全くありません。そういう部分では「素直」なのだと思っています。その部分を克服することがこれから先の競技にとって大きなプラスになるのではないかなと。
県総体の幅跳びで足が痛くなる。県総体以後、1週間は全く走れませんでした。補強中心に実施。治療のために下関まで行くこともありました。何が何でも治す。もちろん、走れるようになるだけではなく「優勝する」ことを目標に掲げてやっていました。本人は「幅跳びにも出たい」という想いがありましたが顧問3人でそれを止めながら。「選択と集中」です。一番全国で戦える場所で勝負する。そのために何をするかだと思います。
アップの時だけは時間を作ってみさせてもらいました。朝のアップは競技場内。男子のハードル選手も同じ場所で練習をしていました。一度に両方見れるのでこちらのほうが理想的。種目が多岐にわたると難しくなる部分があります。中国大会で勝負するためにどうしてもMさんにかかわる時間が増えます。そうならないように選手全員に声をかけながら状況の確認や課題の克服に努めてきたつもりです。それでも全く「同じ時間」ではなかった。自分の中で「個別指導のほうが向いている」と思う部分はこのあたりです。不平等を感じる選手も出てくるのかもしれません。申し訳ない部分です。
アップの時点でレースがない選手が手伝いに来てくれていました。実際問題、ハードルのアップに関してはこの部分が大変です。1台目を跳ぶ場合は2台目以降を倒しておかなければ危ない。3台目まで跳ぶ場合は4台目、5台目を倒しておかなければいけない。実際のレースでも試合前に1本走るときには4台目、5台目を倒しています。止まれないからです。これを選手一人でできることはありません。大会によっては「ハードル係」がいて役員にお願いして倒してもらう。ここはすごく大切です。ショートハードルの選手を抱えていなかったので昨年度からは結構アップの時にやっています。ここは重要。
アップで5歩で走るときには意図的に1歩詰めます。試合会場では「ハードルの移動は禁止」という場合もあります。状況に応じて対応しなければいけません。試合の時と同じ感覚ではない。Tシャツなども着ていますしね。できるだけ感覚をよくするためのアップをしたい。前任校の選手もいたので同時展開でハードルを倒したり起こしたり。そうするとなぜか他県の選手がスタートしません。そちらを見てみると選手が「3台目以降倒してください」と(笑)。これは完全に「ハードル係の役員」と認識されていたのだと思います。いやいや、関係の学校だけというつもりだったのですが。とはいえ、こうなると断りにくい。「いや、自分の学校のハードルしかやらないから」と大きな声で叫ぶ勇気はありません。気が小さいので。
アップの時には通常1歩詰めて「速く動く感覚」を持たせます。これはある一定水準の選手になってからだと思いますが。前任校の選手は「まずは3歩で行こう」というところからスタートしていますから「大きく走る」というところが必要でした。ある程度走れるようになってからやっと「速く動く」という感じになってきました。が、Mさんは「刻む」という感覚になってきています。昨年相談された時には「ハードル間を3歩で届かない」という話でした。抜き足が大きく開くので身体が起きてしまうのと止まる部分がありました。その部分をkbt先生に話してやってもらうと次の大会では改善されていました。能力的にかなり高いのだと思います。筋力は別にして。
これまでの数か月の練習は本人の特性を活かしながらどうすれば速く走れるようになるかを考えてきました。レースを重ねるたびにある程度の課題が見つかってきます。その克服のための練習を入れる。同時にトレーニングをやらせていく。こうやって「ハードル」と「筋力向上」をスパイラルのように組み合わせてやっています。ハードル練習をしていたら自然にスプリントが上がる感じもあります。ここも重要。
この日は本人がアップで「正規の距離で行きたい」と言っていました。こうなると本人の感覚を優先です。本人的には「不安」があるのだと思います。正規の距離で走れるかどうかの不安。問題ないんですけどね。そういう部分も聴きながらかもしれません。だからこそ私のスタイルは「個別指導」があっているのかなと思っています。時間がかかるパターンです。
レースまでの話を書こうと思ったらかなり長くなってしまいました。いったんここで切ります。すみません。また書きます。面白いと思ってもらえる内容なのかどうかわかりませんが。漠然と見ているわけではないので。結構真面目にアップを見ています。