思うことを。とにかく頭の中がモヤモヤします。色々なことを考える。この歳になって今更かという話ですが。
前の記事の続き。練習をする中で「最後まで走らせる」という部分がありました。60mを走るときに30mくらいでスピードを緩めてしまう。何回か指摘しましたができません。これは意図的に緩めようとしているのかどうかわかりませんが、「なんとなく走る」という感じがあるのだと思います。
これは競技レベルに関係なく存在するのではないかなと思います。「走る」という部分はある意味残酷です。「速い者は速い」という部分に関しては避けられない現実です。「速い選手だから常に全力でやる」というのも違います。そこまでやらなくても「速く走れる」という選手は存在します。そうなると練習で最後まで走る必要性を感じない。磨けばもっともっと強くなるのだが、そこまだは考えられない。もちろんんこれは「そういう選手もいる」という部分です。多くの選手は「自分たちはやっている」と思っているのではないかなと思っています。
本当はもっともっと強くなれる。そこに対して「気づけるか」というのは大切な要素だと思っています。「何となくやる」という部分に関してはやはり「競技力」に比例しないのではないかなと思います。力がなくても努力する選手はいるし、力があっても最大限のことができない選手もいる。どちらも「真」なのだと思っています。どちらの選手にも「アプローチ」する必要性がある。そういう部分に関して「いろいろなレベルの選手」と関わることでわかることもあります。自分自身の「価値観」を揺るがすような感覚もあります。
土曜日にいろいろな形で指導させてもらいました。疲労度はあります。かなりのレベル。過去最高レベルの疲労度かもしれません。それでも何か自分の中で突き動かす感情があります。周囲から見れば批判の対象になるのかもしれません。何が正しくて何が間違っているのかもよくわからない部分です。人の評価というのはそれぞれ。何かを見て「正しい」と思う人もいれば何かを見て「間違っている」と言われる部分もある。ここに関しては正解は見えません。
上手く走れない選手に対してのアプローチ。ここは非常に難しい部分があります。私の指導スタイルとしては「個別対応」が適していると自分では思っています。一斉指導というよりは時間をかけながら「走りを作っていく」という感じです。skyではkbt先生もkd先生もしらっしゃるので私は「自分の役目」を果たすだけです。それが「個別指導」という形になるのかもしれません。この日は「走りの感覚が崩れている」選手2人に対して「個別にアプローチ」することに。これは私の中ではかなり楽しい時間です。一方的に与えるのではなく双方向で意見のやり取りをする。その場で見て感覚のすり合わせをする。
一番最初の内容に戻りますが「とりあえず走る」という状況ではこのようなやり取りは生まれません。「身体を動かす」ことだけだからです。走ることに関しては大半の選手ができます。が、技術的な変化などは「走るだけ」では生まれません。ここも最近かなり意識しているのですが「ポイントを絞ってやる」というのが重要だと思っています。複数の条件を与えない。指導させてもらった選手が「不器用」だったり「考えすぎる」ことがある。そこに対してどのようにアプローチするか。言葉を選ぶか。ここだと思っています。
話をする中で「腰を押しながら走る」というのをしました。ウインドスプリントレベルですが。私が全力で走れないというのが大きな理由なのですが。「力を使わずに腰を進ませる」という感覚を作りたい。トーイングも一つの方法ですが後ろから押すというのも効果的だと思っています。何本か腰を押しながら進みました。
それだけでは上手くイメージが伝わらないので仕方なく少しずつ私が走ることに。ここに意味があるのかどうか分かりませんが、スーッと進む感じをイメージさせたい。私が力まず走ることでそれを目から情報として入れたい。ここも考えながらやっていきました。言葉でどれだけ伝えても実際にできるかどうかは別問題。そうであれば視覚から情報とした入れる。
それを繰り返しながら走っていく。パワーで走ろうとする部分から重心移動を作り出して走る感覚に変えていく。力まず走るという感覚を身につけてもらいたい。こちらがやりたいこと、イメージすることを言葉だけではなく別の形で入れていく。これはやはり効果的ですね。強い選手がいる時に周りが自然と強くなるというのはそのスピードに合わせて走るという効果だけではなく視覚的に見て真似する部分があるのだと思います。もちろん「真似よう」とする姿勢が必要なのですが。
最後はかなり感じが良くなりました。こういう部分をどのように作っていくのか。身につけるのか。伝えていくのか。本気で見ていく中でしか分からない部分があるのだと思います。これは私に取って最高に価値のある時間になります。その時に何をするのか。そこから何を見つけ出すのか。私の至福の時なのかなと感じています。
まとまりませんが。思うこと、感じたことを書いておきます。記録させておかないと。自分を保つために。