kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

模索する

2021-06-04 | 陸上競技
思うことを。

県総体が終わる。前任校のリレーでの中国大会出場。現任校の選手の活躍と葛藤。多くのことを感じることができました。経験としてはかなりなものができたと思います。

一番感じたのは「練習は正直」だという部分。前任校の選手はリレー中心にやっていました。私が異動したことにより様々なことが変わったと思います。公立高校。難しい部分があります。冬の間にある程度計画的に力を付けることができたのは大きい。ハードル選手は冬季練習の時に「間違いなくブレイクするな」という感覚がありました。200mで中国大会を逃した選手も冬季練習はかなり順調でした。が4月になってからずっと故障。ほとんど走練習ができない。出場さえ危ぶまれていました。

かなりの時間を使って治療。なんとかスタートラインに立てることができた。決勝まで残って26秒6。本当はもっと行くと思います。が、2ヶ月近くきちんと練習ができていないというのが痛い。こうなると3本持たないというのもあると思います。それでもきちんと練習ができていたから決勝で26秒6。立派だと思います。

きちんと練習できないと結局上手くいきません。「大丈夫だろう」と思っていても、ほぼ100%の確率でうまくいかない。なんとなくうまくいくだろうくらいの感覚ではいかない。まーそれはそこまで本気で陸上競技に向き合えていないのだろうという部分もありますが。失敗しても悔しいと思わない。

例えば「レースが終わって泣く」というのがあります。これは「悔しくて泣く」というのと「雰囲気で泣く」という部分があります。必死になって県総体を迎えていた選手は「悔しくて泣く」という部分があるでしょう。もちろん違う場合もあります。私の感覚からすれば県総体は「高校生にとって最も目標とする大会」だと思います。中国大会やインターハイもありますが、やはり高校生は「県総体」の重みがある。たくさんある中のレースの1つ考えている選手や指導者もいるでしょう。そうなるとこの県総体の持つ意味が違って来る。価値観が違えば共通の会話はできないと思います。わかりあう気もありませんが。

現任校の選手。多岐にわたる種目編成です。これを昨年度1人で見ていたkbt先生は本当に大変だったと思います。人数も多い。細かい技術指導はなかなかできなかったと聞いています。我々の性格的に「放牧」のように「好きにやりなさい」というスタイルではありません。ある程度の競技力があるから好きにやっても強くなるという考え方もあると思います。しかし、本当はもっと基礎基本を押さえてやっていく必要があるのだと考えています。多くの選手を抱えると難しい部分はあると思います。私が多少なりとも役立てているのかな。その部分の自分の中での葛藤があります。これまでの流れもある。kbt先生も多くの葛藤があったのだろうなと。ここは推測なのでなんとも分からない部分ではありますが。私とは「人徳」が違うので(笑)。素晴らしい指導者です。頭が下がります。

県総体が終わってからkd先生が短距離に「この1ヶ月半で随分変わった」と話されていました。色々な角度から細かく指導することができたからです。補強に関しては一部任せてもらえた部分があるので徹底してやりました。正確にできていない部分に対してはひたすらやらせる。妥協できないようにする。高校生ですからこういう部分はある程度必要だと考えています。個人的には補強がきちんとできていないと力は引き出せないと考えているからです。

見ていて補強はかなりやっていました。が、実際はそれほど強化できていない感じがありました。「やっている」のは間違いない。が、それが本当に走りにつながる部分なのかという所も含めてもっと見直しができると力が引き出せるのかなと考えています。だからしつこく言います。こういう部分に対して「指導者の自己満足」だという評価をする方もいるときいています。「選手は自分たちできちんとやる」という考え方であれば私のように練習中にあれこれ声をかけるスタイルは「間違っている」と感じるのだと思います。それはそれで評価してもらったら良いと思います。

が、本当にそれで選手の力を引き出せるのか。元々ポテンシャルが高い選手であれば「身体を動かす」ことで速くなります。うちのハードル選手は元々筋力的にかなり弱かった。昨年のハードル練習会の時にその部分を指摘して合宿などでもひたすら言う。「補強しなくて速くなる方法ってないんですか??」という衝撃的な質問を受けたことを覚えています(笑)

赴任した時には少し強くなっていました。そこから別に抜き出して補強をさせる場面も増えました。もちろんそれだけではありませんが、結果的に力がついて走れるようになっているのは確かだと思います。力がある選手、センスがある選手というのは「別に筋力なくても走れる」と思い込んでいます。本当はもっと速くなれるのに。

人数が多い、多種目に渡るという状況に対して私も少しは役立てているのかなと。徹底的にやるというのがスタンスなので。人数が多い時には「スタブロの変更の個別指導が難しい」という話がありました。合宿などでそれを細かくやるのが難しいのと同じです。今は専門性のある指導者が複数名存在しています。これにより力を引き出せるようになるのではないか。

skyで何をするのか。なんとかして最大限のパフォーマンスをさせてあげたい。hoshoの選手に対してもskyの選手に対しても同様の思いがあります。私にできることは小さなことだけ。それでも役立てるのなら。そう思います。

あー。結局まとまらない。なんだかなー。難しいです。
コメント
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