kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

話をしながら見ていく

2021-06-10 | 陸上競技

かなり疲弊しています。少し前に寝坊しました。目が覚めたら6時という恐ろしい出来事。基本6時過ぎには自宅を出るという生活です。本当に自宅では「寝るだけ」という感じ。子供と話すということもほぼありません。今の生活は本当に自分にとって正しいのかどうか。分かりません。それでもやるしかないのですが。

 

日曜日。この日はハードル練習を見るという感じになっていました。こういう機会があるのは本当にありがたい。同じタイミングで前任校の選手の練習を見るということに。中国大会に進んでいます。少しでも良い結果を残してもらいたいなと思っています。色々なタイプの選手の走りを見させてもらえる。そこから学ぶことも多い。前の日に見たこと踏まえながらでしょうか。

 

走りに関しては「スプリント」の基礎の部分も踏まえてです。どうすれば進めるのか。考えすぎると走れない。そこに対して「多くの情報を与える」ことは適切ではありません。そうであればやはり「必要な情報」を取捨選択して伝えるというのが重要です。ここも自分自身の「見る目」が必要になります。見ていて気になる部分もあったので途中から「走りが作れない選手」に対してのアプローチを変えました。個別練習という形で抜いてやることに。120mを走りたいという感じがありましたが、「きちんと走れる状況」を作ってからでなければどれだけ走っても効果はない気がしています。

 

力感なく走る。力は使っていませんが進みません。うーんと思って話す。自分自身が「不器用」だと自覚しているので「力を使わず走る」というテーマに沿って「力感0」を目指したと。「力が入らないので足が上がりません」と(笑)。ここまでくるとすごいなと思います。「1」か「0」かです。「100」と「0」の間で「力の入れ方」を感じなければいけません。が、「100」の力の使い方と「0」の力の使い方でどちらか一方でやろうとするという姿勢がすごいなと思います。ここのバランスを取りながらやっていく必要があるのだろうなと。本当に個別に。

 

この間にショートハードルの練習も。ある程度前半の練習もしました。そこから5歩ハードル。9台。これはかなりの話です。私自身はショートハードルの指導はそれほどしてきませんでした。選手と巡り会っていなかったというのもあります。が、「ショートハードル」の特性を考えると何をするべきかは出てきます。ハードリングもちろん大事ですが「走る」ことがどれだけできるか。さらにピッチをどのように保たせるか。ここが大きな要素だと思っています。実際、ハードリングがうまくなくても「脚が速かったらは速い」というのもあります。

 

先日日本タイ記録を出した選手、高校時代1年時にインターハイチャンピオン。そこからうまく結果が出ない。3年時にはードル種目をやってみると13秒台に入る。いやーすごい話です。それほどハードリングはうまくありませんでした。が、ハードルインターバルが速いのです。それだけで有利。最後までピッチを維持できるということはショートハードルにとってはかなり有利です。そうであれば「足が速くなる練習をする」ことが重要です。

 

が、一気に足は速くなりません。そうであれば「最後まで動きを保つ」ための練習が必要になります。その工夫が私の中では「5歩ハードル」です。どこでもやっている話なのかもしれませんが。7台くらいできるとかなり効果はあると思います。今回は本人の申し出もあり「9台」でした。これはかなりハードだと思います。ハードル種目の特性として「スピードを緩めることができない」というのがあります。緩めたら届かなくなるからです。400mHでは35mのインターバルがありますから、疲れて届かなくなったら「歩数を増やす」ことで対応します。ショートハードルではそれができません。だから「ギリギリのライン」でやることができる。

 

「この練習はやばい」と言っていました。自分が望んでやっているので私は何も言いません。が、本数はそれほどできないと思います。最大スピードを維持しながら100m走らないといけないのですから。ピッチが落ちると届かなくなる。ストライドとピッチを保ちながら前に進んでいくのです。これができるようになるだけでずいぶん改善できます。2本2セットにしました。が、1本走ったところで勝手に補強を始めていました(笑)。後半は3本ということで。かなりの負荷になった気がしますが。

 

話を戻して。「力の入れ具合」についてです。ここは何本か走りながら作っていくしかない。そう思っています。本来であればもっとスピード練習にしておかなければいけないのですが。その前段階で崩れた動きを戻すというのが必要です。少し時間が経過するとまた崩れてしまいます。自分自身で「工夫」しようとするのです。前向きに取り組む姿があります。それが間違った方向に進むと崩れが生まれてしまいます。とにかく「シンプル」に。多くのこと考えずに「自分に何が必要か」だけを考えて実施する。それができるかどうかだけなのかなと。自分自身の感覚を身に付けてもらうことは重要です。

 

かなり話をしました。個人的には前の記事にも書きましたが「至福の時間」です。「動きを修正したい」という選手に対して「どうすればいいか」を話をしながらやっていく。時間はかかります。すぐに修正できるものでもありません。それでも「速く走れるようになりたい」と思って前向きに取り組んでくれる姿に救われます。自分のやりたいことはこういう部分にあるのではないかなと感じています。

 

ありがたいなと思います。感謝しかありません。こういう時間を与えてもらえることは私にとって大きい。

 

夕方。身内が事故にあいました。衝撃でした。詳しくは書きませんが・・・。とにかく危険はどこにあるのかわかりません。自分が気を付けていてもどこからか巻き込まれることもあります。本当に・・・。恐ろしい話です。

 

とりあえず記録しておきます。自分自身のために。

コメント
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