金曜日。終業式でした。今年度は全て放送による行事となりました。校長が替わりましたが全校生徒の前で話をする機会がありません。これは非常に寂しい。人の話をきちんと聞く機会があるかどうかは大きいと思っています。校長の顔、分からないという生徒もいるのではないかと不安になります。
この日は午前中で学校が終わり。バトン練習がしたいという申し出があったので「最大で1時間半」という制約をつけて競技場での練習としました。時間帯としてもなり暑いので難しい部分です。前日に競技場に行くことを伝える。そのときに「暑さ対策」として氷で冷やすことを連絡してもらっていました。そのために私は漁港で氷を購入することに。最大限の練習をするためにはこちらも配慮します。
電車組を車で競技場まで連れていきます。この時に漁港で氷を購入。結構な値段になります。他地区ではもっと安く購入できるのですが。夏の暑さに対応するためにどうするか。ここは考えていかなければいけません。当然時間帯を選ぶことも重要になる。当然の話です。
クーラーボックスに氷を入れて競技場に持っていく。アイスパックに入れて身体を冷やす準備をするようにと話しましたが、明らかに数人は持ってきていない持っていないのか?前の試合があった時に「アイスパックの必要性」は話をしています。中学時代持っていないとしても購入するべきだと思っています。百歩譲って「アイスパックは買わない」という家庭があったとしてもせめて「ビニール袋」くらいは持ってきて欲しい。
正直、愕然としました。こちらは「最大限の配慮」をしたいと思っています。万が一のことがあったら・・・。というかそれは絶対に起きてはならないのです。熱中症で危険な状態に生徒をさらすわけにはいかない。だからこそこちらも「配慮」をするのです。休憩時間の取り方や水分補給に関してはこまめに言います。それでも「準備してこない」という状況であれば私に何ができるのか。
「安全」には最大限気を配る。それでも「聞かない」のであればもうこちらに何もできません。そういう場合は「参加せずに帰ってもらう」というのもっ一つの方法かなと考えるようになりました。万が一のことが起きた場合、責任はこちら側に出てきます。「きちんと話をした」といっても結果的に「何か」があれば責められる。こんな理不尽な話はないと思っています。断る権利もない。「何かあったら責任をとれ」と言われるのだから「やらない」という選択肢が一番安全だと思います。
そうなると「きちんとやる」者が一番割を食うことになる。「やりたい」と思ってもこちらが「拒否」するのですから。そういう状況は避けたいなと思っています。だからこそ「最低限のこと」はやって欲しい。こんな状況であれば間違いなく他校と一緒に練習はできません。さらには合宿や遠征にも連れていくことは不可能です。行った先、一緒に練習するチームに「リスク」を背負わせることになります。これって本当に「教育のあるべき姿」なのでしょうか。分からないですね。
練習自体は本当に1時間半で終了。バトンに関して少しずつ課題克服ができ始めているかなという感じがあります。目指すバトンに関してはまだ先ですが。「競技のこと」を考える時間が必要です。それ以外のことが多すぎて。自分がやりたいことを本当にできる環境というのは少ない。それは確かです。
最低限のこと。これをどうするか。考えさせられます。