kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

足運びについて

2022-05-12 | 陸上競技

真面目な内容を。先日gt先生と走ることについて少し話したので。忘れないうちに記録しておきたいと思っています。

 

正直、「技術的なこと」に特化して練習するというのは微妙な気がしています。昨年1年間、様々な場所で多くの指導を見ました。よくわからないなと思う練習もあちこちで見かけます。しかし、そこに何かしらの「意味」があるのかもしれません。こればっかりは「分からない」ので否定はできないのかなと。

 

結局、何がよくて走れるのかは分かりません。走りを作って作ってというパターンもあります。この形だと「普通の選手が速くなる」というのがあります。元々速い選手は「進む」という能力が高いのでそこまで意識しなくても走れます。複雑な感覚を身に付けさせるというのは弊害があると思っています。できる限り「シンプル」にすることで「汎用性」が高まるかなと。これはあくまで私見ですが。

 

で、先日の試合の時にgt先生と「スタート局面」についての話をしました。先日、hoshoの時の練習計画を見せてもらいたいというのがあったので送っていました。そこに対しての意見交換です。表面的な話で誤魔化してもいいのですが(笑)。スタート局面をどのように身に付けさせるのかという話をかなりの時間しました。その時間にgt先生のところの選手が来たので実際に話を聞きながら。驚くこともありました。スタート局面についてどのように考えるかはやはり指導者次第なのかなと思っています。

 

実際の局面の話をするとあまりにもマニアックになります。そこまで考えてやる必要があるのかというのもあります。なんせ「速い者は速い」という部分があります。我々が教えなくても速い選手は存在します。とはいえ、「効率的に走る」という部分に関しては「速いから効率的か」という疑問があります。ここも考え方次第ですが。

 

スタートは「1歩目」のところ、「最初の5歩」の部分があります。これが「一次加速」なのかなと思っています。複雑に分類する必要があるのかどうかは分かりませんが。選手自身がすべてを理解するのは難しいと思います。「知識過剰」になって本当に理解せずに「それらしきこと」を言っているというのも散見します。別にどうでもいいですが。

 

スタートに関しては「0スタート」です。重心の移動が「0」のところから動き始めるので大きな力を必要とします。そのためには「構え」が重要になる。窮屈な構えになっていたり間延びするような構えになっていたりしたら力が加えられません。「スタブロの位置はゴールに近いほうが良い」という考え方があるというのを先日初めて知りました。その結果、腰の位置がかなり高くなるのだと思います。「スタートで何をするのか」というのがその考え方にあるのかどうかは不明ですが。

 

個人的には「ブロックに力を加える」ことが必要だと思っています。重心が動いていない状況の中で「動かし始める」というのは本当に難しいことです。「安定」している状況から「バランスを崩す」という部分もあります。が、この「崩し」というのはできる人にとってはできるかもしれません。が、大半の選手にとっては「分からない」のではないかなと思っています。感覚的な部分よりも「動き」の部分で伝えていくほうが良いのかなと考えています。何度も言いますが別に「正解」だとは思っていません。

 

構えたときに「前足側」に力を入れておく。私個人の考え方ですが「セット」の姿勢の時に「前足側に力を入れておく」ことが重要かなと。音が鳴ったら「後ろ足を前に出す」必要があります。「前足で押す」というのが必要ですが、「音」が鳴ってから前足側で押すと遅れるのではないかと思っています。「構え」の時に前足側に力を入れておいて、音が鳴ったら後ろ足を前に運ぶ。これにより結果的に「重心のずれ」が生まれて身体が前に進み始めます。「前足側」が支点になっていますから「後ろ足」が前に出ることで自然に身体が動きます。表現が難しいですが。

 

その時に重要になるのが「足運び」だと思っています。一歩目の膝の引き出しの角度によって進む方向が変わってきます。「足運び」に関しては徹底的にやる必要があると個人的には考えています。イメージ的には「前足」の膝が回転軸となり角度が変わらずに重心が動いていきます。そして前方向に引き出された膝は「スタブロ」で構えていた時から水平方向に進む。これで上方向になると身体が起きる要因になると思います。前足側の膝を回転軸として腰が進む。推進力を生み出すのは後ろ側の足です。

 

前側の足は「セット」の時点で力を加えていますから「蹴る」という動作にはならないと思います。スタブロに接地している部分が「支点」となって力を加えています。もうすでに十分な力を加えているのですから意識的には「後ろ足を前に」というだけで十分だという考え方です。もはやマニアックすぎて何の話か分からないと思いますが。

 

後ろ足の「足運び」が重要なのはこの局面で「膝が開く」ことになると1歩目で地面に力が加えられなくなるからです。地面に対して必要な角度で力を加えることで前に進めます。ここで開いてしまうと1歩目で止まってしまうことになる。前ブロックに対してできている「膝から下の角度」と同じような角度で地面に接地する必要がある。これにより「頭の重さ」を利用しながら重心が前にあるので進んでいけます。「身体が起きてはいけない」と言われますが。起きることで「地面に力を加える角度」ができなくなります。「膝が開く」というのはこの「地面に力を加える角度」が変わってしまうことを指しています。他にも「股関節」を支点とした「後ろ足の回転運動」に対して、小さければ回転スピードが上がるというのもあります。

 

一歩目の足運びだけで実はかなり細かいことがあります。もちろん、これをすべて理解してやるのは不可能だと思っています。だから「道具」や「マーク」などを使って「強制的に身に付けさせる」必要があると思っています。高校生に細かい部分をすべて理解してやるというのは無理。「知識過剰」となってしまい、形ばかりを意識することになります。これでは間違いなく結果にはつながらないかなと。ひたすら反復練習ができるくらいの忍耐力も必要になりますし。

 

何が書きたいのかよくわからなくなってきましたが。ちょっと真面目に数回に分けて書いてみようかなと思います。


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