この支部大会いろいろと思うことがありました。3年生にとっては最後の支部大会。ここで勝ち上がらないと県総体への出場権は得ることができません。勝負は厳しいのです。一生懸命に練習をしていても手を抜いて練習をしていてもきちんと結果を出さなければ県総体へは進めない。陸上種目というのはかなりシビアです。練習をしていなくても速い者は速い。タイムとして現れるものが先に進めるかどうかを決めるのです。
男子3年生3人います。そのうち1人は高校から競技を始めました。中学時代は野球部、冬は駅伝をやっていたようです。姉がうちの陸上部で競技をやっていた関係もあって入部してくれました。最初のレース、姉ちゃんの現役時代の400mの記録に勝てませんでした。それでも他の誰よりも一生懸命に練習に取り組んでいました。なかなか結果が出ない状況でも我慢して手を抜かず練習をする姿は他の者の手本となります。
今回の支部大会、周りも本人も想うことがあったと思います。何とかして県総体に進んでもらいたい。先週の記録会で56秒後半かかりました。このタイムだけ見れば支部大会の決勝に残るのは難しい。それでもレース展開を覚えてくれれば1秒以上上げられるだろうという感じがありました。レースは積極的に走り最後50mで失速しましたが55秒3の大幅ベスト記録。かなり嬉しかったですね。
今回2人シード選手がいますから決勝に残ることができれば県総体。何とか残ってくれと神に祈りました。しかし、プラスの2人目のタイムが55秒3で並んでしまいました・・・。抽選です。これまで努力してきて抽選で県総体を逃すというのは辛すぎます。胸が張り裂けそうでした。努力している姿を近くで見ています。それでも抽選は2分の1の確率です。どうなるか分かりません。私はその場にいたかったのですがスターターの仕事があったので別の場所へ。
レースの合間にogawa先生が「通ったよ」と報告に来てくれました。涙が溢れました。県総体に進むことが確定です。努力は必ず実るというのはウソです。そんなきれい事は現実ではありません。しかし、努力をしなければ成功する可能性すらない。だから人は努力するのです。その姿を見て他の者が心を動かす。チームは一つになります。男子はこの部分が強くあります。マイルで中国大会を狙います。これは全てこの選手に「中国大会を走らせたい」という共通の想いがあるからです。ひたむきに努力する姿が周りを動かすのです。本当に嬉しかったですね。
また、100mで女子キャプテンが県総体出場を決めました。3年間で初めての個人種目での出場です。周りは実績のある選手ばかり。中学時代に県の決勝に残るような選手ばかりに囲まれての県総体出場確定。これも嬉しかったですね。
入学当初の県の記録会では14秒9でした。中学時代は高跳び選手。記録的に高跳びで勝負するというよりは短距離選手として走らせることを選ばせました。これは本人にとっては辛い選択だったかもしれません。今後のことを考えると種目変更というのは必要だと判断しました。それでも個人で結果が出せずずっと涙を流していました。14秒9という記録は当時の実力だと思っています。そこで短距離への変更。理由は「スタートの上手さ」だけです。このスタートであれば間違いなく4継の1走として活躍できると判断しそこに固定しました。
3年生の春の記録会向かい風の中で13秒44。大幅ベストです。この時点で県総体に進めるという感じはありましたが実際に通過することが決まりこちらも安心しました。本来であればもっと走れると思っています。練習ではうちの両エースと互角以上に走ります。それでも試合になると大きく離される。ここは「気持ち」の問題だと思っています。「気を遣い過ぎる」というのが原因です。周りに気を遣いすぎる。この子がいるおかげでチームは成り立っているのですが勝負の場面ではこの「優しさ」は裏目に出ます。「何が何でも」という強さがないのです。これは本人にもレース後に話しています。最後は「覚悟」の問題です。2年生を押しのけてでも自分が勝ってやろうという強さがレースには必要です。本来の力の8割しか出せないままで終わらせるわけにはいきません。
この2人が個人で県総体に進んだというのはすごく嬉しかったですね。手放しで喜べることだけではないのですが、やはりこの2人はチームの中心として動いてくれています。その2人が「結果」を残せるというのはやはり「努力」があったからこそ。顧問としてはどんなに良い記録が出るよりもこの部分は嬉しい。
もちろんこれからが本当の勝負です。しっかりと取り組ませたいと思います。
男子3年生3人います。そのうち1人は高校から競技を始めました。中学時代は野球部、冬は駅伝をやっていたようです。姉がうちの陸上部で競技をやっていた関係もあって入部してくれました。最初のレース、姉ちゃんの現役時代の400mの記録に勝てませんでした。それでも他の誰よりも一生懸命に練習に取り組んでいました。なかなか結果が出ない状況でも我慢して手を抜かず練習をする姿は他の者の手本となります。
今回の支部大会、周りも本人も想うことがあったと思います。何とかして県総体に進んでもらいたい。先週の記録会で56秒後半かかりました。このタイムだけ見れば支部大会の決勝に残るのは難しい。それでもレース展開を覚えてくれれば1秒以上上げられるだろうという感じがありました。レースは積極的に走り最後50mで失速しましたが55秒3の大幅ベスト記録。かなり嬉しかったですね。
今回2人シード選手がいますから決勝に残ることができれば県総体。何とか残ってくれと神に祈りました。しかし、プラスの2人目のタイムが55秒3で並んでしまいました・・・。抽選です。これまで努力してきて抽選で県総体を逃すというのは辛すぎます。胸が張り裂けそうでした。努力している姿を近くで見ています。それでも抽選は2分の1の確率です。どうなるか分かりません。私はその場にいたかったのですがスターターの仕事があったので別の場所へ。
レースの合間にogawa先生が「通ったよ」と報告に来てくれました。涙が溢れました。県総体に進むことが確定です。努力は必ず実るというのはウソです。そんなきれい事は現実ではありません。しかし、努力をしなければ成功する可能性すらない。だから人は努力するのです。その姿を見て他の者が心を動かす。チームは一つになります。男子はこの部分が強くあります。マイルで中国大会を狙います。これは全てこの選手に「中国大会を走らせたい」という共通の想いがあるからです。ひたむきに努力する姿が周りを動かすのです。本当に嬉しかったですね。
また、100mで女子キャプテンが県総体出場を決めました。3年間で初めての個人種目での出場です。周りは実績のある選手ばかり。中学時代に県の決勝に残るような選手ばかりに囲まれての県総体出場確定。これも嬉しかったですね。
入学当初の県の記録会では14秒9でした。中学時代は高跳び選手。記録的に高跳びで勝負するというよりは短距離選手として走らせることを選ばせました。これは本人にとっては辛い選択だったかもしれません。今後のことを考えると種目変更というのは必要だと判断しました。それでも個人で結果が出せずずっと涙を流していました。14秒9という記録は当時の実力だと思っています。そこで短距離への変更。理由は「スタートの上手さ」だけです。このスタートであれば間違いなく4継の1走として活躍できると判断しそこに固定しました。
3年生の春の記録会向かい風の中で13秒44。大幅ベストです。この時点で県総体に進めるという感じはありましたが実際に通過することが決まりこちらも安心しました。本来であればもっと走れると思っています。練習ではうちの両エースと互角以上に走ります。それでも試合になると大きく離される。ここは「気持ち」の問題だと思っています。「気を遣い過ぎる」というのが原因です。周りに気を遣いすぎる。この子がいるおかげでチームは成り立っているのですが勝負の場面ではこの「優しさ」は裏目に出ます。「何が何でも」という強さがないのです。これは本人にもレース後に話しています。最後は「覚悟」の問題です。2年生を押しのけてでも自分が勝ってやろうという強さがレースには必要です。本来の力の8割しか出せないままで終わらせるわけにはいきません。
この2人が個人で県総体に進んだというのはすごく嬉しかったですね。手放しで喜べることだけではないのですが、やはりこの2人はチームの中心として動いてくれています。その2人が「結果」を残せるというのはやはり「努力」があったからこそ。顧問としてはどんなに良い記録が出るよりもこの部分は嬉しい。
もちろんこれからが本当の勝負です。しっかりと取り組ませたいと思います。