kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

支部大会~努力~

2013-04-22 | 陸上競技
この支部大会いろいろと思うことがありました。3年生にとっては最後の支部大会。ここで勝ち上がらないと県総体への出場権は得ることができません。勝負は厳しいのです。一生懸命に練習をしていても手を抜いて練習をしていてもきちんと結果を出さなければ県総体へは進めない。陸上種目というのはかなりシビアです。練習をしていなくても速い者は速い。タイムとして現れるものが先に進めるかどうかを決めるのです。

男子3年生3人います。そのうち1人は高校から競技を始めました。中学時代は野球部、冬は駅伝をやっていたようです。姉がうちの陸上部で競技をやっていた関係もあって入部してくれました。最初のレース、姉ちゃんの現役時代の400mの記録に勝てませんでした。それでも他の誰よりも一生懸命に練習に取り組んでいました。なかなか結果が出ない状況でも我慢して手を抜かず練習をする姿は他の者の手本となります。

今回の支部大会、周りも本人も想うことがあったと思います。何とかして県総体に進んでもらいたい。先週の記録会で56秒後半かかりました。このタイムだけ見れば支部大会の決勝に残るのは難しい。それでもレース展開を覚えてくれれば1秒以上上げられるだろうという感じがありました。レースは積極的に走り最後50mで失速しましたが55秒3の大幅ベスト記録。かなり嬉しかったですね。

今回2人シード選手がいますから決勝に残ることができれば県総体。何とか残ってくれと神に祈りました。しかし、プラスの2人目のタイムが55秒3で並んでしまいました・・・。抽選です。これまで努力してきて抽選で県総体を逃すというのは辛すぎます。胸が張り裂けそうでした。努力している姿を近くで見ています。それでも抽選は2分の1の確率です。どうなるか分かりません。私はその場にいたかったのですがスターターの仕事があったので別の場所へ。

レースの合間にogawa先生が「通ったよ」と報告に来てくれました。涙が溢れました。県総体に進むことが確定です。努力は必ず実るというのはウソです。そんなきれい事は現実ではありません。しかし、努力をしなければ成功する可能性すらない。だから人は努力するのです。その姿を見て他の者が心を動かす。チームは一つになります。男子はこの部分が強くあります。マイルで中国大会を狙います。これは全てこの選手に「中国大会を走らせたい」という共通の想いがあるからです。ひたむきに努力する姿が周りを動かすのです。本当に嬉しかったですね。

また、100mで女子キャプテンが県総体出場を決めました。3年間で初めての個人種目での出場です。周りは実績のある選手ばかり。中学時代に県の決勝に残るような選手ばかりに囲まれての県総体出場確定。これも嬉しかったですね。

入学当初の県の記録会では14秒9でした。中学時代は高跳び選手。記録的に高跳びで勝負するというよりは短距離選手として走らせることを選ばせました。これは本人にとっては辛い選択だったかもしれません。今後のことを考えると種目変更というのは必要だと判断しました。それでも個人で結果が出せずずっと涙を流していました。14秒9という記録は当時の実力だと思っています。そこで短距離への変更。理由は「スタートの上手さ」だけです。このスタートであれば間違いなく4継の1走として活躍できると判断しそこに固定しました。

3年生の春の記録会向かい風の中で13秒44。大幅ベストです。この時点で県総体に進めるという感じはありましたが実際に通過することが決まりこちらも安心しました。本来であればもっと走れると思っています。練習ではうちの両エースと互角以上に走ります。それでも試合になると大きく離される。ここは「気持ち」の問題だと思っています。「気を遣い過ぎる」というのが原因です。周りに気を遣いすぎる。この子がいるおかげでチームは成り立っているのですが勝負の場面ではこの「優しさ」は裏目に出ます。「何が何でも」という強さがないのです。これは本人にもレース後に話しています。最後は「覚悟」の問題です。2年生を押しのけてでも自分が勝ってやろうという強さがレースには必要です。本来の力の8割しか出せないままで終わらせるわけにはいきません。

この2人が個人で県総体に進んだというのはすごく嬉しかったですね。手放しで喜べることだけではないのですが、やはりこの2人はチームの中心として動いてくれています。その2人が「結果」を残せるというのはやはり「努力」があったからこそ。顧問としてはどんなに良い記録が出るよりもこの部分は嬉しい。

もちろんこれからが本当の勝負です。しっかりと取り組ませたいと思います。
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支部大会2日目

2013-04-22 | 陸上競技
日曜日、支部大会2日目。前日降っていた雨は止んでいました。それでも肌寒さと風の強さは相変わらずという感じです。集合が7時半となっていたので私はいったん学校へ。前日大会終了後にブルーシートやマットを干していたのでそれを取りに行きました。雨の中置いていたら翌日座ることができません。ここは早めの判断です。一通り乾いていたのでここは問題なく。

この日は記録処理ではなくスターターとして働くことに。この部分はものすごく気が楽になりました(笑)。スターターも基本的に一人でやるのですごく大変なのですが気分的に全く違います。これを見越してアンダーアーマーを着用していました。こういう部分も準備万端です。前日に比べると気温は多少高くなっていたようですが、風が強い。常時3m近い風が吹いていたのではないかと思います。これにより100mの記録は期待できず。手動計時なので細かい部分は仕方ないと思っていますが、せめて追い風で走らせてあげたいですね~。

この日は100mと400mがメインです。女子の100mに関しては上位独占できればと考えていました。これから先戦うことを考えると支部大会でそれくらいできないと厳しくなりますから。中学時代の持ちタイムなどを考えると12秒台で走った選手や13秒0台を持っている選手も複数います。この状況でどこまで戦えるかという部分ですね。記録云々より勝負です。決勝には3人残りました。ここは予定通り。あとは順位。結果的には向かい風の中、12秒7でエースが1位、12秒8でもう一人のエースが2位、3年生キャプテンは4着と同タイムながら5位。実力的にはもう少し上だと思うのですがレースでは出せません。これに関しては思うところもあります。また別に書きたいなという気がしています。

正直、2枚看板の力に頼るところがあります。さらに先日電気計時12秒51で走った者が今回は12秒7。向かい風がかなり強かったのはありますがちょっと物足りないですね。前日の200mも少し集中と気持ちが足りない感じがありました。「勝てる」と思っている部分もあって油断というか集中しきれないところがあるのかもしれません。これから先の勝負のことを考えると良いことではありません。もう一人のエースは良く付いて走っていました。私は後ろから見ていたので細かい部分は分かりませんが、12秒8とかなり差が縮まっています。2人とも12秒中盤では走るでしょう。とにかく切磋琢磨して二人で上っていってもらいたいですね。

男子の100mも大会記録更新を考えていたようですが11秒3でした。先日電気で11秒18で走っています。こちらも0.2秒落ちくらいでしょうか(実質0.4秒?)。男女ともにこれくらいの落ち具合ということはどれだけ風が強かったのか・・・。ここの競技場の風速計時は電源の関係でちょっと微妙です。とにかく勝負とは分かっていますがもう少し良い条件で走らせてあげたかったですね。

女子の400mは63秒0でベスト更新をして2位。風の条件を考えるとまずまずの走りでしょうか。先週64秒中盤のタイムでした。これはレース展開が悪かったのでこの部分の指摘はしています。少しは改善できたでしょうか。もう一人は68秒かかりました・・・。これに関してもまた別に書くかもしれません。ちょっと考えないといけないと思っています。

男子の400mはなんとか1位になったという感じでしょうか。他校の選手が前半から積極的に走り置いて行かれてしまいました。何度も言っているのですが前半の入りが課題です。修正できません。ここができるようにならないと目標タイムには届きません。

女子のマイルは何とか1位。これは400m系の話しと重なるのでまた別に。この2日間、覇気が感じられなかった女子エースが気持ちで逆転してくれました。本当に危なかったと思っています。危機的な状況であるということを全体が感じないといけないと思っています。

男子は1走の時点で勝負あり。1年生を1走に使ったのですが400mの決勝の時点で疲れ果てていました。前日から200mを3本、4継1本、400m2本走っていますからオーバーワークですね。1走の時点で40m近く離されたでしょうか。優勝したチームとは力は互角だと思っていますが、競り合う前に終わっていました。県総体で一緒に戦えたらと思っています。

女子は総合優勝を果たしました。平成20年度から連続優勝ですから6年連続ということになります。人数は他校に比べると少ないですし、長距離種目は一人もいません。この状態で総合優勝をするというのは簡単なことではありません。そういう意味では立派な結果かもしれませんね。

総体に向けてちょっと考えないといけないことがあります。課題が多いと感じています。これからです。
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支部大会1日目

2013-04-22 | 陸上競技
土曜日から支部大会が始まりました。インターハイ路線の一番最初の試合です。この段階から勝ち上がっていかなければ上の大会にはつながりません。昨年度の成績でシードをもらっている選手もいますがやはりこの部分は結果を残していく必要があります。もちろんここにピークを持ってくる必要はありませんが。

私は5時前後に目が覚めました・・・。この日は一人で記録処理の仕事をやらなければいけませんでした。このストレス、想像を絶するレベルでした(笑)。基本的に気が小さいのでこういう部分が気になると寝れません。ミスが許されないところですから・・・。あれこれ考えても仕方ない部分なのですがやはり気になります。

大会が始まる前は天気も良かったのですが開始直後から強い風と雨・・・。記録的には期待できません。大会が開催される会場には雨除けがありません。アップをするのも雨の中。身体が温まる可能性は0。この中で競技をするというのは選手としては厳しいですね。せめてアップだけでも濡れないところでできればいいのですが・・・。指導する側としては選手に万全の状態で競技に臨ませてあげたい。当然のことですがこの状況では不可能。やり投げの競技の時には待機所にテントも設営できませんでした。うーん、我々がもっとテントを持ってきておけばよかった・・・。申し訳ないですね。

あとで聞いたのですが競技中の気温は8度くらいだったようです。完全に冬です。この状況で記録を狙うというのは不可能だと思いますね。勝負あるのみ。選手は寒さに震えていました。アップ時から雨に濡れていますから体感温度はもっと低かったかもしれません。競技場自体も高台にあります。風が吹き抜け更に雨。各校のテント設営場所も風が吹き込んできます。ここをどうにかできると良いのですがなかなか難しいですね。ブルーシートを張って風よけにしていましたがそれくらいでは・・・。とはいえ、この状況で私は本部に付きっ切りでしたから何も指示を出せず。もう少し考えないといけないですね。

女子の200mでは1・3位、勝った選手は良く走りました。悪条件の中で26秒8でした。条件が揃えば26秒前半は間違いなく出ると思います。昨年は記録が出ずに苦しんだ部分があります。今シーズンは最初から自己ベストを連発しています。かなり期待できますね。逆に3位だったエースは物足りないですね。この条件でも26秒前半は出しておかないといけないくらいの力があります。チーム内で刺激を与え合いながらやってもらえたらと思いますね。まだまだ力的には二人とも上です。勝負できるレベルだと思います。二人ともガタガタ震えていましたが・・・。

男子200mはスタートの音が微妙。これで少し出遅れました・・・。自分で判断することがないようにと何度も言っているんですがここは甘いですね。それを補うくらいの走りはできましたがやはりスタート局面はいただけません。なんとか勝つことができましたがやはりもう一歩というところでしょう。400mを考えるともう少しスピードが欲しいですね。ある程度のスピードが出るようになっているのですがこのスピードが400に生かせていません。課題です。

男女4継は無難に。きちんとバトンをつなぐことが最優先事項でした。雨のためバトンが滑るという感じがあったようです。寒さの中でのレースとしては流れができていたと思います。記録的にはもう一つ欲しいところですがこれは言っても仕方ありません。競り合うことができればもうワンランク上の記録が狙えるかなと。

とにかく寒い1日でした。精神的な疲労感が高い。疲れ果てていました(笑)。
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