kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

「力の方向」について考える

2019-12-13 | 陸上競技

思うことを。

 

練習について書いています。あまりにも「突飛」なことが書いてある感じになるのでしょうか。この手の話をするのは正直怖い部分があります。「こいつ、何言ってるの?」と思われる危険性がるから。それでも今考えておかなければいけない部分があります。

 

「表現」というのは非常に難しいと思っています。長距離の本を読んだときに「つま先から接地」という書き方がしてあります。「フォアフット走法」の話です。接地局面からすれば「つま先側から着く」という形になります。それを文字で表現するを「つま先接地」という書き方になるのかもしれない。そう書くと「つま先から接地するんだ」と受け取られる。が、実際は足首が固定されていて重心が移動するので結果として「足の前側が地面に着く」ことになります。「つま先接地」をする意識はなくても「結果」そうなっている。ここは大きいと思います。

 

で、最近の練習の中で「縦の動き」について考えています。「地面に大きな力を伝える」という部分も含めてですね。「上から下」に力を伝えるためにどうするか。「地面に大きな力を伝える」ためには接地局面にしっかりと体重が乗らないといけない。前接地になると足だけの動きになるので「大きな力」は伝えられない。しっかりと体重を乗せる感覚が必要。これがいわゆる「乗り込み」といわれる感覚だと思っています。表現だけでは非常に難しい。「乗り込むんだ」といわれても何の話なのか分からないのでは??分かっていなくても分かったふりをして話すことはできると思いますが。この感覚は本当はすごく難ししと思っています。

 

で、走るためには「地面に力を伝える」ということが重要になります。空中に浮いている間は何もできない。接地した瞬間に地面に加わる力が前に進む推進力に結びついていきます。「大きな力を加える」という表現をすると「地面に対して強い接地をする」というイメージになります。これも間違ってはいないと思います。が、「強い接地をする」ことを意識すると「脚だけで強く落とそうとする」部分が多くなります。「縦の動き」ができれば結果として「強い接地」になる。「強い接地」をしようと思ってそこだけを話すと「強く蹴る」ことになってしまって足首が返る。これも多いな違いになります。

 

さらに。「速く走る」というのは「重心が速く前に進む」という感覚があります。私自身もそう思っています。しかし、これもどうなのか。「速く走る」ことを考えるとすべての動きが「速く」なってしまう。元々「速く走る」こと自体は「前に進む」という部分がメインです。そうなるとすべての動きで「前に進む」意識が強くなる。当然の話かなと思います。

 

何を書いているのかという突込みが入るかもしれませんが。「速く走る」ことは「前に早く進む」ことです。しかし、本当に「前」だけを考えていていいのか。素早く前に進むことを考えると実は「ピッチ」を上げるほうが早く結果につながります。しかし、「ピッチ」だけでは中間以降の伸びは期待できなくなる。


バイオメカニクスでは小学生でもトップ選手でもピッチは変わらないという研究データを出していました。まー表面的にはそうなのでしょう。が、実際は一歩での移動距離が違います。その場足並みに近いピッチと進んでいる時のピッチを「同じ」とみなすのはどうなのか。単純に「ピッチ」という言葉で表現すると同じですがその中身は全く違うものだと思います。


大きな力を伝える。そのこととピッチは若干相反する部分がある感じはしむす。これは本当に感覚的なものなのでまだ上手く表現できないのですが。加速段階では重心移動が小さい。その時にピッチが速ければ前に進みます。他の選手が地面に力を加える前にピッチを上げて足を着けばその局面だけ見れば有利です。地面に力を加える回数が多いのだから。


が、ピッチは頭打ちになる。加速局面で力を加えられる選手は中間までにピッチが上がってくるので先行されていても追いついていける。地面に大きな力を加えられる選手は大きな力を受け取れる可能性があるので中間以降もしっかりと反力を受けることができる。ここは検討の余地がある部分だと思いますが。


で、最初の話に戻る。「縦の動き」「地面に大きな力を伝える」「力を持って逃がさない」という部分がきちんとできた後に「力の方向を変える」という部分が必要になるのではないか。ピッチが速いというのは「力の方向を変える」部分が大きいと思っています。次の脚を次々と前に出していくので方向を連続して変えていくイメージだと。


そうなると優先するべき「縦の動き」と「地面に大きな力を伝える」という部分が疎かになる。結果、その練習においては「進む」感じは得られますが実際に走ると中間以降での進みが弱くなる。これは本当に感覚的な話です。考えていることを確認するために休み時間に理科教員にひたすら質問をすることに(笑)物理やベクトルの話をしながらかなりの時間をそのために使う。


やはりスイッチングの動きの中では「切り替えの速さ」よりも「力を加える」という感覚を優先するべきかなと感じる。感覚的に感じていたことに対して他の視点からのアドバイスをもらう。「縦の動き」を意識するために工夫する方法も思いつきました。反発を受け取るための練習をどのように組み込むか。力を逃がさないために何をするか。


力の方向を「前」に大きくするために「上下」の力を大きくする。「地面に大きな力を伝える」という言葉が一人歩きしないようにしたい。力の伝え方がどうなるかで走り自体が大きく変わると思っているで。


何となく考えていることを書きました。文字として残しておきたいと思うので。といっても書いた記事を見直すという機会はほとんどないのですが(笑)。頭の整理をしながら。そのために利用しています。適度にお付き合いください(笑)

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変化を感じながら

2019-12-12 | 陸上競技

水曜日。いや、本当に余裕がありません。練習計画を作る余裕もないのでかなり早く職場に到着するようにしました。空き時間を作ることさえ困難。メニューを提示されるのは当たり前ではないという感覚を持ってくれるといいのですが。かなり調整しています。

 

この日は6時間目終了後、頭髪服装検査と委員会。結局練習開始は16時半を過ぎていました。さらに別件で指導を受けている者も・・・。競技の指導をするという段階に達するかどうか。ここができるようになるかどうかは本当に大きなことなのですが。「やりたいからグランドに来る」というだけではない部分があります。一進一退を繰り返します。

 

練習自体は「走る」という部分をいつもよりも増やしました。本当に「いつもよりは」というレベルでしかないですが。バランス系をやってからシャフトトレーニング。「体幹強化サーキット」と「時間サーキット」を繰り返しやっています。が、それだけは不足するので「体幹強化サーキット」「時間サーキット」をやった次の日は「別のトレーニング」にしようと考えています。週2回ずつやって残りの2日は別のトレーニングかなと。力を逃がさないための練習をしていきたいなと思っています。

 

そこから台&BOXジャンプを。上に浮くような感じを作りたいと思っています。ここは実は非常に難しいことに気づきました。「前に進みたくなる」からです。上から下の力の加え方をどうやって身につけさせるか。その力をどうやってDMに伝えていくか。地面を押してからそれをボールに伝える。簡単ではありません。それでもやっていくしかないと思っています。

 

久々に「反発系」の練習を。スティックを使って「反発で進む」感覚を作ります。これもどうしても進んでしまう。ミニハードルのほうがいいのか。上に弾むことができる方法を考えたいと思っています。どうすればいいかなーと。力を使わずに反発をもらう。その方向を「前」ではなく「上」にする。ここができるかどうかは考えていきたいと思います。感じている部分は文章にしておきたいと思ってはいますが・・・。

 

そこから「台ドロップ」をする。ここ数日間は毎日のようにやっています。これも「縦の動き」をしたいから。台に乗るときに「上から下」にしたいのですが前に台があるので「前に進む」意識になってしまいます。これはわかります。わかるんですが「嫌」です。結果「前に進む」という形にしたい。最初から「前に進む」のではない。頭でわかっていてもそれが実際にできないという部分がある。

ハードルドリルをやってからスイッチング&スキップ。珍しく毎日やっています。スイッチングは前の記事にも書きましたがやはり「進む」という感じになります。本当は「上から下」に力を加えたい。それが「進む」ことになってしまう。全体の練習を止めて話をしました。「やりたいこと」に対して理解をしてもらいたい。これまでと同じことをやっていたら「同じレベルの競技力」にしかなりません。より洗練して今の考え方があります。「できる」と「やろうとする」ことはつながります。「やろうとする」という意識があれば「できる」ようになる。今すぐの変化を求めるのではない。ここは重要だと思います。

 

加速段階T走をやってからチューブ5歩、前半マーク、40↑30→を。2本ずつですからほとんど走っていないですが。走りの質自体は少し変わってきていると感じています。「無駄な力」を使わないようにしたいと思っていますから。走るときにはあまり細かいことに触れないようにしています。あまりにも気になったら言いに行きますが。極力遠くから見たいなと。全体の流れを確認する感じかなと。「走り」をどうするかを考える。

 

本当はその前に原因がある。これは先日師匠と話しながら出てきた部分です。投擲や跳躍に関しては「課題」となる一つ前の動きにその「原因」がある。局面的に見てという話もあると思いますが、走ることに関しては「技術的な課題」があるから「結果」として走りがその形になっている。走っているときに「意識」をしても根本的は部分が改善できないので変わらない。そう感じています。

 

練習中に「スピードに乗ってきたら上半身がぶれる」と言ってきた選手が。横から見たら感じませんでした。前から見てみる。すると接地する脚が「内側」に入ってきていました。2軸ではなく1軸で走る。その結果上半身が横ブレをする。「上半身を保つ」ことを考えて「上半身」に意識を置くのではなくその「原因」を突き止めなければいけないなと。

 

時間が無くなってきたのでシャフト補強Bメニューを実施して最後に「50mT走×5 60m×2」を実施。ほかのメニューを削ってでもそのメニューだけはやるという話をしていました。走っていないので。T走、これまでは「接地」と「フォロースイング」がメインでした。が、今の練習の感じからすると走っている選手は違う感じを受けるのでないかなと。

 

反発を受けながらその力を利用して走る。それがT走ではうまくできないと思います。実はそこが課題になるのかなと。反発を受けにくい状況の中でどう走るか。砂浜で走るのと同じ感じになるのかもしれません。「同じ練習」であっても「意識する部分」が異なれば全く違う感覚になる。もちろん、接地は意識できると思いますしフォロースイングも意識できます。こういう動きの中で「反発で進むことができない」という感覚。工夫が必要になるのかなと。

 

変わってきています。選手も私も。根本的な動きは変わりません。走りは「結果」だと考えてやっていくと「見えるもの」も変わってきます。そうやってより良いものを作り上げていきたい。どこかで個の練習をやっているという話ではない。自分が「考える」中で見えてきたものです。間違いは許されません。だからこそしっかりと考えて見極めたい。

 

全力でやります。

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手応え2

2019-12-12 | 陸上競技
続きを。タイムリーに書けると良いなと思いながらもなかなか余力がなく。

台ドロップをかなりやったというのを前の記事で書きました。そこから縄跳びをしてハードルドリル。このあたりはいつものことです。ハードルドリルは毎日やっても良いかなと思っています。テスト期間以降は本当に毎日やっているかも。人数が少ないからできる部分もあると思います。接地のポジションと反対脚のタイミングを取ることができる。効果は高いかなと。

スパイクを履いてスイッチング&スキップ。ここも以前から書いていますが「縦の動き」を意識したものにしています。「速さ」ではなく「地面に力を伝える」「力を逃がさない」という部分を最優先する。結果、前に進むようになると思います。「速く進む」というのは「結果」でしかない。正確にやりたい動きをやった「結果」が「速く進む」ことになる。この練習だけ「速く」やっても実際の走りが「速く」なるわけではない。

この動きをさせるとHoが徹底してやります。性格的かものもあると思います。不器用なので人一倍きちんと取り組むというのがあります。「上に浮いて良い」というと本当に浮きます。接地で緩めないことも常に意識する。他の選手もある程度意識してやっていますが今一番やりたい動きをしているのはHoですね。

この日、Hoのスキップを見てみると驚くほど進みました。これまでもそれなりに進んでいたのですがこの日は本当にすごかった。私の中で「片足スキップが進む選手は速い」というのがあります。膝を引き出した時に重心の移動が生まれます。ここが一つの指標になると。国体合宿などでもその辺りを感じているので徹底してやります。まー例外はkrk君くらいでしょうか(笑)唯一といってもいいくらい片足スキップだけできません。

で、とにかく片足スキップが進む。元々スイッチングと組み合わせていました。フォロースイングで身体を進めるためにやっていました。それが台ドロップで徹底して「縦の動き」と「力を逃がさない」をやってスイッチングで進みながら同じことをする。それを片足スキップで「力の方向を変える」事で上手く力が返ってきて推進力に繋がる。頭の中でイメージしていた部分ですが丁寧にやってくれる選手がいる事でそれが間違っていないというのが確認できました。

本人も「力を使わずにものすごく進みます」と話していました。伝えた力を流さずに前方向に変えることが少しずつできている。タータンであれば簡単に反発をもらえると思います。が、土の上ではそれができない。誤魔化しが効かない。そうなると丁寧にやっていかなければ推進力は得られないのです。

この話を書きながら以前mtm先生のところで話した内容を思い出しました。タータンで練習しないんですか?と聞いた時に「土でもタータンでも関係ない走りをしているから」という話がありました。その時は「じゃー私も土でやってるから問題ないな」くらいの感じでした。タータンの上で練習しなければいけないというのは違うというのを確認できた事で満足していた(笑)しかし、今になって思えばそこに何があるかをもっと聞いておくべきだったなと思います。

ある指導者と話をした時に「土の上ではショートスプリンターは育たない」と言われたことがあります。だからロングスプリントを中心にやっていく、と。その後、自分自身が指導していく中で土の上でもショートスプリントは出来る気がするなーと感じていました。タータンではなくてもできるのではないかなと。

この日の練習の中でHoの片足スキップを見て感じたことは「土の上でも速く走れるようになる」ということ。タータンのトラックを持っていたらそれはそれで良いなと思います。しかし、今のうちにはないものねだりでしかない。そうであれば今のうちでできるスタイルを目指し続ける。それでいいなと。

やるべきことをきちんとできれば場所はどこでも関係ない。与えられた環境の中で最大限のことをやる。スキップを見て今やろうとしていることに対してかなりの手応えを感じました。この精度を上げていければ一冬で驚くくらいスピードが上がるのではないか。走りを作る事でスピードを上げていく。それがどれくらい徹底できるか。

その後の走りもかなり良かった。本人的には「脚が間に合わないので後ろにある気がする」と言っていました。そういう部分も含めて「中間の動き」をもっと作っていかなければいけないなと感じています。走る量が極端に減ってきている。それのメリットもあればデメリットもある。作った感覚を走りに落とし込むためにはそういう部分をきちんと作らなければいけない。そこは検討する余地があるのかなと。まだまだ足りない。

「速く走る」ことを考える。「速く走る」ために速く走る意識をするのではなく「結果的なスピードが出る」という感覚の中でやる。速く動くことが速く走ることではない。こんな訳の分からない事を考えているというのもどうかと思いますが。それはそれで自分の中で大きな意味を持っています。

やっている事、やろうとしている事。この確認ができた気がします。この手の事はすぐに結果には繋がらないと思います。半年かけて身に付ける。そこに対する「取り組み」には明らかな差が出ると思っています。やりたい事を理解してくれなければいけない。それほど難しい話はしていません。だからこそどうするか。取り組みに関して求める部分は多くなる。

手応えがあります。これまでとは全く違う感覚です。これをどう走りに落とし込むか。選手の感覚とすり合わせをしながらやっていきたいと思っています。しっかり考えて、しっかり見てやります。
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手応え

2019-12-11 | 陸上競技
かなり疲弊しています。色々なものの反動が。耐えなければいけません。そしてそれに対応する。慌ただしい日々です。

前の記事に書きましたがバタバタあれこれやりました。月曜日の練習に関しては全て選手に任せることに。ここは仕方ない。選手が自分達でやれるようにならなければ本当の意味での競技者にはなれません。この日はテスト期間中に練習に参加していなかった者も来るはず。そこに対してきちんと伝えておきたいこともありましたが。

火曜日はそのことも踏まえて練習を。上述の者たちは何もなかったかのように普通に練習参加。うーん。ここに関しては考えるべきだと思っています。練習をするのが当たり前ではない。2週間以上何もしていない中で何をするのか。理解はしてもらいたい。私からは何も言わず。伝わる日は遠い未来になる気はしますね。

この日の練習はかなり考えました。前日にやらなかったことをやる。ここ最近ずっと書いている「縦の動き」「地面に大きな力を持って伝える」「力を持って逃さない」「力の方向を変える」という要素を徹底してこうと考えています。かなり時間が必要だと思います。やりたいことは同じですがそこの部分をどうやって身につけさせるか。朝練の段階で数人に話をしてやらせてみる。その中で見たこと感じたことを午後の練習に取り入れる。

アップはバランス系とサーキット。基礎筋力は上げないといけません。それをどう走りにつなげていくか。ここを考えないといけない。練習自体は走る量を減らしてでも「感覚作り」をしたいと思っていました。アップの後に台&BOXジャンプ、DM投げ。ここは少し頻度を増やしています。

流れの中で台ドロップを。これはいつも通りです。そこから少し変えました。台ドロップ自体は接地ポジションを作るという位置付けでやっていました。ここに更に「縦の動き」を入れたい。これをする事で前から気になっていた「台に乗る時」の接地が改善できる気がしていました。

頭の上下移動があっても良いので「上から下」という縦の動きを意識させることにしました。それにより空中にいる時間が長くなるのでフォローレッグを入れ替えること感覚も作りやすい。身体の真下で捉えることができます。前に進む感覚の選手ではここで滑る感じになる。分かりにくいですね。

反発をもらうという前段階。大きな力を伝えなければ返ってこない。進みたくなるのですが順序からいえば「縦の動き」によって力を伝えられるかどうかだと思います。こういう動きで「進む」ことを考えるから中間での重心移動が生まれにくくなるのではないか。今はそう考えています。「速く進む」という表面的な部分に捉われていたら本質を見失う気がします。

結局は「縦の動き」で大きな力を地面に伝えることができるかどうか。進みながらでは作りにくい感覚を道具を使いながら使っていく。そこにこれまでやっていた台ドロップが上手く当てはまる。ここでは「力を逃がさない」という部分の練習にもなります。固定する感覚。体幹を締めるだけではなく関節を固定する感覚を作る。それを速い動きではなく丁寧に正確にやる。まだまだな部分がありますが。地面から反発を受ける感覚を作りたい。

そこから台ドロップ2を。これは思いつきですが台を2つ使う練習。最初は降りた時にペアで肩を押さえる。それにより地面に伝えた力が跳ね返ってくる感覚を感じとる。かなりの衝撃を受けます。今度はその反発に合わせて身体を浮かせて次の台に乗る。それも上から下のイメージで。接地が少し長くなる部分があると思いますがそれでもしっかりと乗る。緩衝せずに反発に乗る。上手く出来ると身体がフワッと浮き上がる感覚が出てくる。地面を蹴って浮くのではない。

10分くらい取りました。そして更にこの状況でタンブリングをする。台から台へのタンブリング。両足で降りて反発に合わせて片足を上げる。それで身体が浮き上がる。力を一切使わずに浮き上がる。これまでこの手の練習をやっていましたが「ジャンプ系」として位置付けていました。いや、これは間違いなく「技術系」の練習です。

足運び云々ではなく「基本的な動き」になっていく。これができるようになれば無駄な力は一切使わずに進むことができる。走る動きの中に「反発」を感じる事で進むことができる。この段階では「縦の動き」が良いと思っています。進みたくなるのは間違いないのですがここで小さな動きになるとその後の動きに影響を及ぼす。

これは難しい表現かもしれません。中間で進もうと思えばここで「反発をもらう」という動きが必要になる。中間では大きな力の方向を変えるだけ。高く浮くことができるというのは「地面に大きな力を伝える」「力を逃がさない」という部分が丁寧にできているから。できないと浮くことができない。

そのための動きをしっかりとやる必要があるなと感じました。もちろん、ここに至るまでに色々な準備が必要になると思います。単にジャンプ系をすれば反発を得られるというのではないかなと。これまで考えていた部分から一歩抜けた気がします。

あー。長くなりました(笑)本当はここからが書きたかったのですが。手応えを感じたのはこの後の練習だったのですが...。また書きます。今日は力尽きる可能性が(涙)。
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慌ただしい日々

2019-12-11 | 陸上競技
blog更新できず。とにかくバタバタ。

金曜日は忘年会。ビンゴ大会で比較的早めにビンゴになる。景品にドレッシングセットやスイーツセット、ビールなどがありました。今回は最初から「入浴セット」狙い。息子たちが部活をしているのでそれに合わせて。よく見ると普通の「入浴セット」のとなりに「プレミアム」のバブがありました。速攻でこちらを選ぶ。




これまでも「液晶テレビ」「湯沸かし器」などが当たったことがあります。唯一存在感を示す時か(笑)


土曜日は練習をしてその後勉強会。終わってから夜は高校の時の同級生と一緒に食事へ。私が防府に戻ってきた年から実施されるようになりました。今回も私が空いている日程に合わせてもらうことに。申し訳ない限りある。私が参加してもあまりプラスにはならないのではないかなと思いますが(笑)

色々な話を聞くことができました。ある意味狭い世界で生きているのでこういう話は貴重だと思いますね。競技の話は一切なし(笑)。これはこれですごいことだと思うのですが。それぞれが色々な形で前を向いて進んでいる。こういう場ではほとんど聴く側に回っている気がします。




写真を撮るのを忘れていました(笑)。鍋があったので一応。ほとんど食べていない気がします。明らかに食欲が落ちている。飲む量も圧倒的に減っている。前日のダメージがあったとはいえ...。歳を重ねて弱っているという話をすると「同じ誕生日なのでそんなこと言わないで」という突っ込みが(笑)。奇跡的?に全く同じ生年月日の女性がいます。同級生なんで。発言には気を付けなければいけません。

日曜日は少し休もうかなと思っていましたが急遽小倉に行くことに。月曜日も同じく小倉へ。私用です。息子達も一緒に...。

月曜日は小倉に行かなければいけないのですが、期末考査最終日なのでどうしても職場へ行かなければいけない。練習計画も立てなければいけず。フル稼働でした。全てを短時間でやらなければいけないので慌ただしく。最終日にテストがあって翌日に授業があるというのもあったので最低限の採点もやりました。いや、もうエネルギーが枯渇する勢い。

午後から北九州に行って戻ってきたのは23時前。2日連続で日帰りですからなかなかハード。こうなるとスマホを開くタイミングもほぼなく。

急遽ですが新年に入ってすぐにプライベート合宿を行うことに。次の週も合宿なのですがいろいろ考えて。単独でやってもいいのですが刺激をもらうために親しい指導者にも声かけ。あまりにも急なのでなかなか集まらず。人望のなさが浮き彫りになります(笑)。それでも徹底的に基本をやる機会になると思っています。

とにかく慌ただしくやっています。体力的にキツいですが...。

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マラソンから派生して

2019-12-09 | 陸上競技
長距離に関してはほぼ素人です。それが分かっていて感じたことを書きたいと思います。検討外れなことを書くかもしれません。素人の戯言だと思ってもらえると幸せます。

たまたま移動時間に女子マラソンの車で聞いていました。移動中はテレビが映らないので。元々そこまで長距離に関心はないのですがここ数年真面目に長距離について考える事があります。そういうのあって何となくマラソンを付けていたというのがあるのですが。

ペースメーカーがレースを引っ張る。目標とするベースに合わせてレースを作ってくれる。ここ最近はネガティブスプリットで前半よりも後半の方が上がったりすると聞いていました。が、最初から目標記録に合わせたペースで走る。速いんじゃないかなと思いながら。

女子の有力選手が多く出ている大会ではなかったのかもしれません。外国人選手が最初から前にいて日本人選手は遅れる。解説は「2時間28分は出ます」という期待を持たせる話をしていましたが結果は2時間33分だったか。かなり大きな差があります。

先日行われたMGCでは女子の参加者が少ない。参加基準記録を突破できない選手が多かった事が原因。難しいんだろうなと勝手に思っていました。が、今回のマラソンのレースを聴きながら「何でなのかな?」と素朴な疑問を持ちました。素人なので(笑)

以前はオリンピックで金メダルを取っていますし、入賞も続いていました。15〜20年前くらいになるのでしょうか。この頃は本当に女子マラソンは強かったなと。高橋選手や野口選手は今と比べるとかなり強い。それが2時間28分を切る選手が少なくなってあるのはなぜなんだろう?とかなり気になりました。

先日のblogに書きましたが、シューズ自体はかなり進化していると思います。厚底だとか薄底だとかという議論はあるでしょうが「シューズの機能」としては間違いなく進歩しているのではないかなと。そういう機能面では15年くらい前と比べると変わっている。

練習に関しても色々と変化していると思います。国外のトップ選手の練習なども紹介されているので様々な形で新しいものになっていると思います。それなのに世界との差は大きく広がっていく。

この辺りに関しては「女性の社会進出」と重なるのではないかという意見も聞きました。外国でスポーツにおける女性の参加が積極的になってきているので。アフリカ系の選手が飛躍しているというのはそういう部分があるのだと思います。

が、外国人選手の活躍とは全く別の話で「日本人選手の記録」というのが低迷している部分はあると思います。シューズも練習も変わってきているはずなのに。外国人選手が速いというのももちろんありますが日本人選手が走れないというの大きいのではないかなと。誤解なきよう書いておきますが「素人」が感じたことを書いているだけなので長距離関係者が気分を害される事がないようお願いします(笑)

話を聞いていくと高橋選手や野口選手は「大器晩成型」です。高橋選手は大学時代まで大きな結果を残していない状態で小出監督の所に懇願してチームに入れてもらったという話は有名だと思います。その後世界最高記録を出すまで力をつけていく。

それを考えてみると中学生の記録などは以前と比べると速くなっているのかなと思います。少し前にその話になって数年間の県20桀を見てみる。追跡調査のような形でしょうか。そうすると中学3年生の記録と高校3年生の記録で10秒も速くなる事が少ない。トップの方は中学時代にかなりの記録を出しているのだと思います。それはそれですごい事だと思いますが。

これが大学生まで見てみると殆どの場合が中学や高校の記録を更新できない。練習の違いなどもあるのかもしれませんが。知っている選手、中学1年生の時に全国的に大活躍しましたが高校3年生の時にはブロック大会にギリギリ進めるという感じでした。

女子に関しては早熟傾向が強いというのもあると思います。その時期に強度の強い練習を入れていけばかなり伸びるのだと思います。高校に入ると体型の変化などもありなかなか記録が伸びなくなる。そして故障が多くなる。難しいですね。

短距離も同じ傾向があると思います。が、長距離の方が顕著に出やすいのかなと。

ここからは個人的な主観が入るので。山口国体の時に女子幅跳びの選手がいました。隣の県出身の選手です。高校時代インターハイで優勝。すごい能力がありました。が、大学時代は故障により殆ど競技が出来ず。そんな中で社会人となりまた競技復帰。苦しんでいた部分はありましたが国体で優勝。さらに数年後には日本代表まで数センチの所まで行っていました。すごい話です。

今年100mHで日本記録を更新した寺田選手。高校時代100mHでインターハイ3連覇。3年時は100mでも優勝しています。大学に進まずそのまま競技を続けるが故障が続いて引退。結婚出産を経て女子ラグビーに転身。更に陸上競技に戻ってきてその年に日本記録更新。競技を離れていたから経験できることがあるのかなと。

話が少し逸れた感がありますが。これはfnt先生が言われていたと思うのですが「人間は走れる量が決まっている」と。だから走り込みで長い距離を何本走る練習は殆どしないのだと。これは私の記憶違いかもしれないので怪しいですが。これは実に真理を突いているのではないかなと感じています。

長距離種目は身体が細い時には記録が出やすい。それによりかなり走る。やった分だけ結果に直結するので本人たちも喜んで走ると思います。が、これが高校生になると少し体型が変わってくる。中学時代の練習量を越えなければ現状維持さえ危うい。そうなるとやはり走る量が増えていく。それが故障に繋がる。体重が増加してその状態で走るのだからやはり足にかかる負担は大きい。

それが大学になるともっと難しくなる。長距離は特に大変だと思います。幸か不幸か選手によっては体型が変わらない場合がある。そうであれば記録が保てるかもしれない。が、やはり難しい。ずっとストイックにやっていける選手ばかりではないでしょうし。

若いうちに「脚を使いすぎている」というのが少なからずあるのではないか。大器晩成型の選手というのは中高ではそれほど活躍していない。注目されないのでそこまで大きな負荷をかけていないかもしれない。ある程度身体が落ち着いてきてから負荷が増していくのでそれに対応して力が出せるようになる。

これら完全に主観なので全く見当違いなのかもしれません。男子は中学のチャンピオンが高校でチャンピオンになる事がある。女子はそれが起きにくい。発達段階も影響していると思います。全中チャンピオンが日本チャンピオンになるというのは極めて稀。ここに指導の難しさがあるのかなと。

初めてインターハイに進んだrina。大学や実業団で競技を続けるという選択肢もありました。それなりに声をかけて頂いたのもあるので。本人は「先生の下でないと伸びないと思うのでもうやらない」と言っていました。この時は「ありがたいな」という気持ちが強くありました。が、今考えてみると「これ以上は走れない」という部分があったのかもしれない。

当時はかなりの量をやっていました。週2回は「150m×5本」を3セットやっていた。そこから更に走るという練習もありました。今考えると本当に野蛮な練習だったのかもしれません。それくらいやらないと勝ち上がらないという気持ちがありました。それに応えてくれる選手たちだったというのもあると思いますがそれに甘えている部分があった。これだけやれば「お腹いっぱい」になる可能性はある。

高校野球。「甲子園に出る」というのが最大目標になる。そのためピッチャーは酷使される。他のポジションと比べると圧倒的にダメージが大きくなる。それによりプロに入って故障をしてしまい続けられなくなる。

高校野球にとっての甲子園というのは本当に大きなものなのだと思います。そこに行くためなら何でもするという感覚の中でやっている。憧れの場所。だからピッチャーは連投をする。そこに人生を賭けているというのもあるのかもしれません。高校生にとってそこが野球のピークであっても構わないというくらいの意気込みでやっているのだと思います。

これは我々指導する側も考えなければいけない部分だと感じています。結果が出るから早い段階でやりすぎてしまう。高校生であればやはりインターハイ。そこに向けてどれだけのエネルギーを注ぐか。だから自然と負荷が強くなってしまう。走る量が増えてしまう。

ある程度力が付いていなければ大学でも続けようとというのが少なくなるというのもあると思います。が、走りすぎで「脚を使いすぎてしまう」ことが大きな伸びを失ってしまうのかもしれない。

まとまりません。マラソンを見ながらなんとなく感じたことを書きました。他意はありません。本当にそう感じたので書いているだけです。それぞれのカテゴリーで何ができるのか。

色々な種目で課題があるなと感じています。それをどう自分たちで考えるか。見えてきませんがしっかり自分のこととして考えていきたいと思います。
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模索する

2019-12-07 | 陸上競技

土曜日。この日はテスト期間中ですが練習を実施。勉強会をするためです。メインは勉強会。せっかく集まるのであれば「練習をしよう」ということに。勉強会のために集まっています。練習時間が長くならないように最大限の配慮。当然の話ですね。

 

練習はバランス系から。さらにDM∞を。時間が取れないという理由から気が付けばDM∞を最近やっていません。「走るための準備」ということで練習が偏ることがないようにしたいですね。この部分は必須だと思っています。大きな力を伝える。DMを強く投げるためには自分の身体を上手く使わないといけません。そうなると自然に地面に力を伝える感覚が養える。

 

いきなり話が飛びます。ここ最近、「マニアックな話」が増えています。私がこのペースで話をするので他の部活の指導者ともこの手の話になります。良い傾向です。少しずつ周りに感染していけばいいと思っています。競技をしようと思えばこの部分は重要です。「技術種目」であっても「身体の使い方」や「力の使い方」は学ばなければいけない。そのきっかけを与えることができればと考えています。まー私は好きで話しているだけなのですが。

 

で、長距離顧問と前日の書籍について話していた時に「誰にでもできる」というのが重要だという流れになりました。「意識しなくても強制的にその動きになるようにする」という部分ですね。昔、「輪ゴムを使って足首を固定する」というのが探偵ナイトスクープでやっていました。そのあたりの話をしながら(笑)。「意識が高い」「身体感覚が優れている」という選手であればある程度のことを伝えたらできる。そうでない場合はどうするか。これは我々のような指導者の永遠の課題かもしれません。

 

色々な道具を使うことで「やりたい動きをさせる」という部分ですね。hsg先生はこのあたりの工夫が尋常ではない。そういう工夫をしながら「強制的に」やりたい動きを身につけさせていくことは重要だと思います。ここはもっともっと考えなければいけないなと感じています。指導する側が頭で理解する。これは最低条件ですが、それを選手自身に「落とし込む」ことができなければ「絵に描いた餅」でしかない。そこにどれくらいの工夫ができるのか。

 

話を戻します。DM∞をやってから「シャフトトレーニング」です。これは上半身と下半身の連動を図るイメージです。ここも細かく見ていきたい。つま先の方向や大臀筋への負荷、地面をしっかりと押す感覚。これが次の動きにつながっていきます。この練習だけが単独で存在する意味はないかなと。次の練習のための準備。

 

台&BOXジャンプをやってDM投げ。台ドロップ、ハードルドリル、スイッチング&スキップ。説明を加えながらやっていくとやはり時間がかかります。もう少し効率よくやっていかなければいけない。どうしても「詰め込み」たくなる。その部分が自分の中の大きな課題です。どこかを削りながらやる必要があるかなと思いますね。もう少し走る時間を作らないといけないかなと思いつつ。

 

走るのはチューブ5歩を2本と前半マーク3本。いや、本当に走っていません。ふつう考えたら「これでいいのか?」という気になりますね。実際私自身も「どうなのかな」という思いはあります。が、今はこの形でやっていきたい。ある一定水準までできれば次の段階になると思っています。走る時間の確保はしたいと思いますが「走って走って」という形にはならないかなと。

 

終わってからシャフト補強B。これはここ最近書いている内容で。現在40mでやっています。距離を延ばすことも必要なのか。負荷を増やすことも必要なのか。これは見極めていきたいと思っています。狙いは「追い込むこと」ではない。時としては絶対に必要だと思っています。しかし、それはそれ。どうしても「負荷をかけること」で満足してしまう部分が出てくる。「速く走るため」にやっていることが「負荷をかけること」に目的が変わっていく。ここだけは絶対に避けたい。それでも「これでいいのか」は模索し続けたい。この世に「絶対的に正しい練習」というのは存在しないと思います。自分が目の前で見ていることに対してどう感じてどのようにアプローチしていくのか。ここに尽きます。

 

ハードルジャンプをやってスキップ走。思ったよりも時間がかかっていたのでスキップ走は30mにして何も持たずに。最後にバトン走を。20-30-40-50-60を。メニュー的には分かっていると思うのです「20本走るんですか?!」と言っている者も。なんで?受け渡しで2本ずつ。最大でも10本だと思うのですが・・・。

 

あえて短い距離からやっています。20m地点でバトンを渡して10m走る。そうやって少しずつ距離を伸ばす。50mくらいからはかなり疲労感が出てきます。単純に「走る」だけであればどこかで「緩める」かもしれません。バトン走にすることで「ずっと最大スピード」で走ることを求めています。バトンが渡らなくても「最大限走る」のです。そうなると50mを走るあたりから足にしっかりと負荷がかかってくる。疲れていても「最大スピード」を求める。本数は少ないかもしれませんし、距離も短いですが「負荷」としてはある程度のことになるのかなと。

 

少しだけ話をしました。一喜一憂しないこと。その日の練習で「走れた」「走れなかった」というだけで「評価をしない」というのは重要だと思います。変化は短時間ではおきません。一時的な変化はあるかもしれませんが「定着」という部分では時間がかかります。ある一定の期間をかけて上方修正ができればいいと思っています。「今日は調子が悪かった」といって気持ちが落ち込む日もあるでしょうが、そんなことをしていたら先には進めない。1か月後、3か月後にどのようになっているのかが重要だと思っています。

 

その部分の理解ができなけば「目の前のことだけ」しかできなくなります。少しずつできるようになっていく。私自身もいろいろと考えることがあります。日々葛藤です。どうすればいいかを模索しながらやっているのです。「自信のある指導者」であればそのような気持ちにはならないのかもしれませんが。私はまだまだ学ぶことが多いと思います。「落とし込む」という部分をもっともっと考えていきたいと思っています。

 

考える日々です。少しずつやります。私自身も変化をしていければと思っています。

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少しずつ時間をかけながら

2019-12-07 | 陸上競技

金曜日。この日は2時間考査。土日を挟んで月曜日まで考査が続きます。選手は睡眠時間を削って勉強をしているようです。結果につながると最高ですが上手くいかなくてもこうやって「最大限の努力をする」ということは重要だと思います。やればすぐに結果につながるというものではありませんから。これは練習と同じ。取り組みの姿勢を作っていくことで走りが変わっていく。「やれることをやる」という部分です。

 

時間的に少し余裕があるので考査終了後、食事をとってから練習をすることにしました。本人たちも疲れていると思うので少しだけ気分転換。もちろん、これで考査がすべて終わったわけではないのでしっかりと勉強する時間は確保しなければいけませんが。

 

練習開始時に少しだけ話をしました。まだテストは終わっていませんがこれから冬季の2期に入ります。rknでは「技術的な変化が生まれるのには3~6か月かかる」と言われていました。そう考えると今から本気やっても県総体に間にあるかどうか。それでもやっていかなければ変化は生まれません。何本も何本も走って走りを作るというのではなく「やるべきことをやる」ことで結果的に走りが変わっていくと思っています。しばらくは「走り込み」ではなく「走るための準備」を最優先していくという部分を伝えました。

 

この部分。理解してもらわなければいけません。「走る量が少なくなる」ことで「楽な練習」という形になりやすい。息が切れて倒れこむような練習ではなく「走るための準備」に時間をかけるので。「やるべきこと」が理解できないままやると本当に強くなりません。意識できれば間違いなく効果はあると思っています。「やるだけ」の者にとっては・・・。この部分をわかってできるかどうか。走る本数が少なくなればその1本でどのように対応するか。重要度が増します。

 

練習に関してはバランス系から始めて体幹強化サーキット。時間があるから2セットにしようかなと思っていたのですがやはり1セットで我慢。「詰め込みたい症候群」を自分の中で抑えていきたいと思っています。かなり大変(笑)。その後、台&BOXジャンプとDM投げ。ここでしっかりと姿勢づくりをしていきます。丁寧にやると「上から下」「力を逃がさない」という基礎的な部分ができてきます。つま先が下がってしまう者は「ズッ」と滑るような音がしますBOXジャンプでも滑ります。ここがきちんとできるかどうかは大きい。力の伝え方を習得させていきたいと思っています。

その流れの中で台ドロップ。これもこれまで以上に重視していこうと思っています。台から降りるときも重要です。さらには上にあがるときもしっかりと「上から下」という感覚を持たせたい。「進む」ことになると台の上にしっかりと乗れません。「乗る瞬間に身体の真下」にしたい。上から下に力を加えるためには「上下動」があってもいいと思っています。走る時とは違う。まだできない部分がありますが徹底したいですね。

 

縄跳びをしてからハードルドリル。そのまま「スイッチング&スキップ」を。たぶん前の記事にも書いたと思うのですがスイッチングのイメージを変えました。正確にいうと何も変わっていないのですが。ミニハードルを越えるときに足を入れ替えるという感覚の中で「スイッチング」をやっていました。前日の練習の中で見ていると「切り替え」ばかり意識して「力を伝える」という部分が弱くなってきている。「進む」ことで本来やるべきことができなくなっているのです。入れ替えたい。それは変わりません。が、もっと感覚づくりのために適した動きがあるのではないか。

 

そこでスイッチングの中で「上から下」のイメージを強調することにしました。その部分を伝えると丁寧にやるHoはひたすらこちらが伝えていることをやろうとしていました。この姿を見るだけで「やっていてよかったな」と感じます。接地時間が長くなってもいい。上下移動してもいい。その代り「地面に大きな力を伝える」「力を逃がさない」という2つの部分をしっかりやる。上に浮いている間に「足の入れ替え」ができる。完全に入れ替わった状態で接地できる。

 

これは実際の走りとは違う部分かもしれません。接地した瞬間に「フォローレッグ」が一番前に来ているということはありえないからです。しかし、これくらい大げさに「空中で入れ替える」という意識を持たせておくほうが実際の走りでは「遅れない」と思います。高い位置で入れ替える。

 

速く動いてしまうと誤魔化されてしまいます。この局面での「速さ」は実は必要ないのではないかと思っています。入れ替えのタイミングが「早い」という部分は必要だと思いますが。「速く動く」ことで足先だけの処理になってしまうのではないか。「力を逃がさない」という意識を作る前に進んでしまうのではないか。ここは「進む」ことを重視しているのではなく「走るための準備」なんだという感覚をしっかり作らなければいけない。

 

それを「スキップ」で前方向に変えていく。ここで「力の方向を変える」ということにつながるのです。それも「前まで引き出す」のではなく「引き出した瞬間に進む」という感じです。タンブリングの感覚と組み合わせると作りやすい気がします。これはまた別の形で入れてきたいですね。「筋力」で引き出すのではなく「反発を利用しながら引き出す」のだと思います。

 

ここまで書いて気になったので前の記事を見直してみるとほぼ同じようなことを書いていますね(笑)。申し訳ないですね。まー補足説明だと思ってお許しください。

 

加速段階T走を少しだけ。これも定期的にやっておきたいですね。しかし、できません(笑)。5段跳びの感覚で進みたい。一歩目が出てこない。それをどう克服するか。そのまま10バトンと25併走をやって走るメニューはいったん停止。シャフト補強Aメニューを。テスト期間中はシャフト補強をABに分けていると書いてきました。これがちょうどいいくらいの量なのかなと。「補強で追い込む」ことを考えるとしっかりとAB両方やるほうがいいのでしょうがそれ以後「疲れて走れない」というのでは意味がなくなります。負荷をかけるというだけではなく「予備負荷」「準備」としての補強にしていくことでいろいろな部分が変わっていくのかなと思っています。

 

そこから台ジャンプ。ジャンプというよりは「準備動作」という位置づけになっています。前半部分でやったことと同じように「走るために必要なこと」として配置しています。ホッピングとバウンディングの基礎でしょうか。ケンケンにならずにしっかりと身体を引き上げる。そのための練習。上から下に入ることと着いた足をしっかりと引き上げる。大きな衝撃に負けずに「耐える」という部分も必要です前半の練習では「両足」でそれをやっています。後半の走りの前には「片脚」にすることでより走りに近づける。

 

もちろん、これは負荷的には高いと思います。精神的な負荷という意味ではなく「肉体的な負荷」です。支持脚にはかなりの負荷がかかっていきます。それにより本数は少なくても「リスク」が生まれていく。この部分で「接地」を作っていくことは重要かなと。速く動くのではなく「丁寧に動く」ことで接地局面に注目してみることができます。何人かは接地の音が悪い。これは前半のメニューからです。やはり段階を追いながらしっかりと身に着けていく必要があると思いますね。

 

最後にTDMを。T走を2本DM走を2本Sを2本。前にも書きましたが「同じ負荷を連続する」ようにしました。「感覚の変化を生み出す」というコンセプトは変えません。その「刺激の入れかた」を変えていく。同じことをやってもやり方を変えることで大きく変わっていきます。まずまず。

 

一朝一夕に大きな変化が生まれるとは思っていません。少しずつ変化をしてもらいたい。そのために何をするか。こちらが「待つ」ことだと思います。どうしても「性急な変化」を求めたくなります。その日のうちに変化をしたもらいたい。が、そのような変化はまた元に戻る可能性が高い。そうであれば「じっくり時間をかける」ことが必要になるのだと思います。私も選手も焦らずにやっていかなければいけない。

 

「やるべきことをやる」ということに時間を割きたいと思います。走る量は少しずつ増やせたらとは思います。が、そこに至るまでの「準備」がどれだけできるか。ここに尽きるのだと思っています。見守ります。

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見えてくるヒント

2019-12-06 | 陸上競技

テスト期間なので練習は1時間と決めています。勉強をせずに練習だけやっておくというのはやはり違ってくるので。成績不振者は参加させず。参加しなかったら勉強するのかという大いなる疑問もありますが。前も書きましたが「取り組み方」は全てにおいて共通すると思います。やるべきことができないのであれば競技でも同様。

 
練習に関しては必要な要素を抜き出して実施しています。3パターンをローテーションで。今やりたいなと思っている事を徹底したい。が、与えられた時間は1時間しかない。その中で何をするのか。基本的な部分の徹底かなと。走る量を増やしても意味はないかなと。
 
水曜日の練習ではアジリティとラダー。これは「やりたい」という要望があったのでそれに合わせて。その後はシャフト補強Aメニューを入れてからスイッチング&スキップ。この中で色々と感じるものがありました。
 
シャフト補強で「やりたい動き」を意識させる。ここはかなり。走る練習に行くまでに何をするか。今はここにポイントがあると思っています。走りは「結果」だと思っています。もちろん走りながらでしか分からないことがあると思いますが「走る」事に関して考える中で「準備段階」をどうするかが重要だと感じています。
 
スイッチング。これは切り替えを意識しています。走る要素でいえば「力の方向を変える」という部分。これまではそこを重視していました。しかし、よく動きを見るとここは「意識するポイント」を変えるべきではないかなと。スイッチングで速く動いてしまう者が出ます。進む事を意識しすぎてしまう。確かにこの部分で言えば進む感覚はあると思います。しかし、そちらが優先されてしまう。進むことが重視されてしまうことで本来的な狙いができなくなる。
 
ここの動きは水平移動を意識していました。が、根本的な部分から見直しが必要かなと。頭の上下移動があっても良いので「縦の動き」を意識することが重要なのではないか。「やりたいこと」を頭に入れて見ることで「こっちの方がいいな」と感じることがあります。そうなるとミニハードルの距離が広いかもしれないなと思います。
 
ミニハードルを使ったスイッチングでは「縦の動き」を意識する。これは「上から下」へ「大きな力を加える」という要素。まずはそこを意識する。この前の段階でハードルドリルを入れています。ここでやった事を走りに繋げていく。そこでスイッチングが必要かなと。この辺りの順番は検討の余地があると思いますが。
 
「縦の動き」を意識してからその後スキップを入れる。これで「力の方向を変える」という部分が生まれる。スイッチングとスキップを「同じ位置付け」でやっていましたが「別物」として考えていく方が良いなと。
 
元々この練習自体は「思いつき」でやっている部分がありました。練習の狙いは明確にしていました。しかし、精査していく中で別の視点から見ていくことができた。これによりもっと違う形で「速く走る」事に対してアプローチできると思います。「見た目の動き」ではなく「何を狙いとしているか」にこだわっていく必要があるかなと思っています。
 
この部分と同じ。木曜日の練習で「サーキット」→「シャフト補強Bメニュー」→「ハードルジャンプ」→「スピードスキップ」の順番で練習を進めました。ここも前の話と同様です。元々このメニューにしていたのですがここも意識するポイントが同じ。シャフト補強で「ポイント」を明確にしてそれを「ハードルジャンプ」で「縦の動き」で意識する。この段階でできていない選手は「潰れる」ので跳べない。反発をうまくもらうという練習。
 
「反発をもらう」という話をすると「ジャンプ系」をするという流れになるのだと思います。しかし、「前段階」が重要ではないか。反発をもらうためには「地面に大きな力を加える」と「力を逃がさない」という部分が必要になる。そこができないのに「反発系」を意識しても「末端を使った動き」で誤魔化してします。そこをどうするかどうか。
 
練習で「固める」という動きをしています。これをやったからどうなのか。これはある人から突っ込みが入りました。客観的に見ればそうなのだと思います。走りの中で「意識する」というのはほぼ不可能だと思っています。細かい技術的なことを速い動きの中で意識する。それができればもっと簡単に速くなります。
 
今の練習のテーマは「感覚の自動化」です。走る中で関節の固定を意識するのは難しいので「予備動作」の中で「固定」をする感覚を養う。それを実際の走りの中で「自然にできるようにする」という部分です。意識してできるスピードレベルや負荷の中で別途やっておいてそれを最後に走りに落とし込む。そのための「予備動作」です。ここが丁寧にできるかどうかで走りの感覚が作れるかどうかは決まってくると思います。
 
またマニアックな話になってきています。余裕があるときにもう少し書きます。多分(笑)。興味のない人にとってはしんどい話かもしれませんね。お許しを。
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異質な空間

2019-12-05 | 陸上競技
前の記事にも書きましたが色々あって夜は食事会。gt先生から誘われたので。と言っても我々2人とssk先生の3人だけなのですが。食事会としての意味があるのか?!という噂もあります。gt先生とは普段からあれこれ話をしているので。先日行われた練習会の反省会がメインということなので、話を聞こうという事で参加。協調性しかありません(笑)

18時からの予定にしていました。gt先生と途中で合流していつも行くお店へ。道すがら前日に書いていたblogの話になる。長距離の接地についての話を書いた部分について話をすることに。店の前まで着いた時に話の盛り上がりがピークにきて10分以上その話をする。靴の話も含めて接地をどうするかという話を。周りを一般の人が歩いていました。まー気にせず。

かなり熱が入って話をしていたら店員さんが「お連れさんが中でもお待ちですが...」と呼びに来られる(笑)もうどうなんでしょうか。お店に到着することなく周りから見たら何を話しているのかわからない内容を身振り手振りを入れながら話す。待ち切れず店員さんが呼びに来るというおっさん達。普通の人からすれば「異様な風景」なのかもしれません。私的には日常ですが(笑)

今回は私の切実な要望で「魚が食べたい」「出来る限り早い時間からが良い」という要望を聞いてもらいました。先日裸坊祭の時に焼肉を食べて翌日恐ろしいほどの胃もたれをしていました。それだけは避けたい。もう本当におっさんなのです。肉を食べるよりも美味しいものを適度に食べる方が幸せなのです。明らかに食欲が落ちています。親しい指導者で食事をする時には「kanekoかogwか」と言われるくらいです。最近では間違いなく私の方が食べていない。ogw先生は私の道連れであれこれ言われていますが、彼はそれなりに食べている気はします。衰えています。

希望通り美味しい魚が。オコゼの刺身でした。カワハギの刺身は普段と違って厚めに切ってある。オコゼの頭は動いていました。新鮮。いや、本当に美味しかった。

もうこれだけでお腹いっぱい。帰っても良いくらいでしたが、残念ながら?そこから異常なまでに話をするという展開でした。

本気で技術的な話をする機会というのはほとんどありません。学校では同じような嗜好をしている人がいるので結構突き詰めた話をしています。が、それ以外の場面ではそういう話は極力しないようにしています。blogに書くような話を普段の会話でしても「何を言ってるんだ?!」と思われますし、本質的な話を理解してもらえる事はない。だからあえてその話はしません。

普通に私と競技場面で接している人からすれば「陸上競技に熱心なおっさん」という印象だと思います。間違ってはないですが、そんなに軽い話ではない。以前、親しい指導者に「ハードルのための練習」をメールで送ったことがあります。その後電話がかかってきて「めちゃくちゃ細かい指導をするんですね」と言われました(笑)多分、勢いで「走れ」と言って指導していると思われているのでしょう。それはそれで良いと思います。

食事を始めて早速「接地」についての話の続きが始まる。幸いこの日は我々以外にお客さんはいないとのこと。座敷の一番奥で強烈にマニアックな話を。もう本当に人がいなくて良かった(笑)。私は本当に一般的な話をしているのですが三段跳びの踏切の話になって「骨盤の上下移動」の話になる。立ち上がって実演を始める。もう異様な風景です(笑)

gt先生とはこの手の話をします。話が合う部分もあれば相容れない部分もある。根本的な部分が違うから話は合わないのです。それは「やっている種目が違うから」です。それぞれの種目の特殊性について熱く話をし始めるから「この人何言ってるんだ?!」という話になる(笑)多分お互い様なのでしょうが。

「サーキットはやらない」と断言していました。それはそれで良いんだと思います。ポールのみに特化しているのだからそれ以外の種目について考える必要性がないからです。私が踏切動作について一切関心がないことと同じだと思います。限られた時間の中でポール以外のことに時間を割いていたら足りなくなる。直結するかどうかの部分だと思いますね。

私自身、「マルチな指導」はできません。残念ですが。まだスプリントでさえ分かっていないのに他の種目を見ていく余力がないからです。マルチな指導者は本当にすごいなと思います。根本的に興味が持てないというのもあるのですが。スプリントの指導に比べると他の種目の指導は手薄になります。そこに特化していきたいなと考えています。その辺りはgt先生と共通する感覚なのだと思います。

空いている時間は「速く走る」事について考えて続けたい。周りから見たら「変な人」と思われるかもしれません。まー普通の生活の中ではそれを表に出さないようにしています。それを伝えたところで理解してもらえる人はほとんどいないですし、興味を持ってくれる人も少ないでしょうから。「高く跳ぶ」事だけを考えている人とはその事に関しての話は合うのだと思います。

この席に同席したssk先生はどう感じたのか分かりません。こういう場で本当に競技の話しかしませんでした。それ以外の話はほぼなし。それだけで4時間強ずっと。普通であれば雑談とか日常生活の愚痴なども出るのだと思いますがそんな話は一切出ない。私は私の価値観で話をしますし、他の人も同様。そのために集まったのだからそれしか話しません。

互いの意見の相違はあると思います。それぞれの価値観があるので。ケンカになる事はありませんが、ここは違うなと感じる部分もあったかもしれません。それも重要。技術論を交わすというのはそういう事だと思います。

そういえば指導論の話はなかったですね。本当に技術的な話が中心。どのように指導するかというのは人それぞれの部分があります。そうであればそこはこだわる話ではない。ここで価値観が違う部分をぶつける必要はないかなと。技術的な話をする。その中で「それうちには必要ないわ」という会話になる。これも当然。目指すところが明らかに違うのですから「エッセンス」は必要かもしれませんが「同じ練習をする」必要性はない。

そんなことを延々と話していました。貴重な時間でした。本当に周りにお客さんがいなくて良かった。日常会話が一切ない集まりでしたから「この人たちおかしい」と通報されるかもしれないので(笑)

濃い時間でした。まだと集まる機会があるのかどうか。とにかく刺身は美味しかったというのは大きな事実です(笑)
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