日曜日のことを。この日も前日に引き続きnsy先生と一緒に練習です。県選手権の時にサブトラックで気づいたことがあったので簡単に話をしました。その時に「普段は一人でやっているので気づかないことが多い」と話していました。そういう部分もあるので何かしら彼女の役に立てないかなという気持ちもありました。一人でやると大変です。練習を21時に開始して22時までの1時間程度で終わらせると話していました。これはなかなか。それも一人。応援したいなと思っています。
中国総体まであと1週間という状況でした。せっかくなのでnsy先生と一緒にほかの選手もやってもらおうと。こういう機会は最大限に生かしたいなと思っています。指導しているからなんとかかんとかというのではなく「プラスになればいい」という感覚が大きくあります。きっと近いうちに「部活動」はなくなります。学校教育から離れると思います。クラブチームになるのかなと。ちょうど知っている選手夫婦が子供向けに「レッスン」をしていました。こういう姿を見るとこれからの「陸上競技」の指導の在り方はずいぶん変わるんだろうなと感じています。
他県のクラブチーム事情も聴きました。「ボランティア」ではなく「ビジネス」として「クラブチーム」を経営しているということでした。私がやりたいことはどうなのかなーと考えさせられました。「お金」が発生することでそれなりの責任も出てきます。お金をもらっていなくても責任はありますが。私自身は選手が「嬉しそうな顔をして競技をする姿」見たいなと思っています。それって変なのかな。とはいえ、生活の基盤がなければ指導もできない。こうなると何が正解になるのか。継続して指導できるシステムができるといいんだろうなと。
ハードル練習に関してはいろいろと。メインは5歩ハードルに置きました。その前段階で1台目の入りと3台目までの流れ。前の記事にも書いたのですがnsy先生の走りの特徴は「力感のないスムーズさ」です。高校時代からずっと言っていますが「足が遅い」のです。そこを補うためにスムーズなハードリングが身についているのだと思います。それが400mHの練習の中で磨かれて行って今があるのかなと。ショートハードルに特化し始めて少しパワーに頼る部分があります。もっと楽に速くいけばいいのになと。その部分の話をしながらやっていきました。」
ハードリングはスムーズ。前日の400mHに比べるとハードルが高くなります。その分少し上半身の「起きている」のが気になります。前日、nsy先生が高校生に「着地のこと」を話していました。自分自身もその部分ができなくなっていました。客観と主観です。その部分を指摘しながら。ここも重要なことかなと。これから先、ぜひとも指導に関わってもらいたいと思っています。そういう部分を生かしてもらいたいなと思っています。こちらも勉強になります。
そこから5歩ハードルを何本か実施。普段はやらないようなので。私自身は必要な練習だと思っています。ハードルインターバルを刻み続ける。動き続ける練習です。このときにほかの選手が「大きく走りたい」という話をしていました。5歩ハードルをすると詰まるということでした。ここは「ポイント」だと思っています。「詰まるから伸ばす」というのではない。
冬季練習の間、「大きく走る」ことを求めていました。表現が悪いのでわかりにくいかもしれませんが。ショートハードルでは3歩で届かない選手も多くいます。強い選手ばかりだとそういう部分は感じないかもしれませんが、「普通の選手」であれば届かない。この部分はやってみないとわからないことだと思います。昨シーズンは3歩で最後までいけないという状況だったので「大きく走る」ことで3歩のリズムを作るということをしました。もちろんスプリントも上げながら。その段階を踏まえてある程度のことができるようになりました。そうなると今度は「次の段階」に進まなければいけません。
「ハードルインターバルを速く走る」という部分。リズムを上げていく練習です。教科書には「ハードルインターバルを刻む」というような書き方をしてます。が、それは「一定水準」になってからです。3歩で行こうと思えば「浮く」ことも必要ですし、「大きく走る」ことも必要です。教科書通りの話をしても先には進めないのです。ここも含めてどのように指導していくのかを考えるべきです。ある一定水準を越えたので今度は「ハードルインターバルで動き続ける」という部分になります。
nsy先生と一緒にHさんも5歩ハードルを。自分よりも力がある選手と走ることでそのリズムを覚えるというのがあります。ここは結構重要。なんとか14秒90くらいまで行ってもらいたいと思っています。練習パートナーとしてはこの上ない条件です。nsy先生、かなり詰まりました。減速するくらい。少し狭かったのもあるかもしれません。しかし、それでも刻み切らないといけない。小さく速くではなく「走りの中で刻む」という感じです。実際に動画を見てもらいながら確認をしていく。とにかく「走り続ける」ための練習です。それほど本数はできませんでしたが感じとしてはよくなってきたと思っています。Hさんも必死についていきました。こういう部分も重要かなと思っています。良い練習でした。
グランドでの時間。これは本当に貴重です。これから先は「学校の枠」にとらわれない部分が出てくるのだと思います。今は「学校」の「部活動」という枠の中で活動をしています。クラブチーム化するときに「本当に指導ができるのかどうか」が問われるようになります。「練習場所の提供」という意味でのクラブチームではない。「速く走れるようになりたい」と思っている選手たちに最大限のものを提供できる指導ができるかどうか。今はその部分も視野に入れながらグランドに立てたらなと思っています。多くのことが学べます。多くの選手と時間を共有することで必ずプラスになります。感謝しかありません。自分自身を成長させてくれます。
もっと書きたいことはあったのですが。ひとまずこれくらいで。面白くないかもしれませんが。