闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1935~1939
1)深作欣二監督の「仁義なき戦い」
どんどん殺し殺されてゆくヤクザたちが哀れにも阿呆らしい。されど「オヤジさん、タマはまだ残とるんじゃが」の幕切れはカッコよすぎるずら。
2)深作欣二監督の「仁義なき戦い広島死闘篇」
相変わらずの殺し殺されの連続であるが、若き日の北大路欣也扮する組員の生き方、死に方が心に残る。息の音が止まっているかどうか一人づつ確認する所、口笛を吹く所。
3)深作欣二監督の「仁義なき戦い代理戦争」
第一作の続編だが、我らが主人公菅原文太が先輩であり一流のヤクザ?であるにもかかわらず若輩者の小林旭などの後塵を拝して組織から追いやられてしまうのが情けなく歯がゆいずら。
4)深作欣二監督の「仁義なき戦い 頂上作戦」
ようやっとマスコミと市民の声が登場してヤクザどもを呉・広島から追いやるが、それまではヤクザのやりたい放題。彼らにはまったく民草への視線がなく、みずからの欲望の充足だけに血眼になっている。
5)深作欣二監督の「赤穂城断絶」
お家は断絶するがお城は断絶なんかしないので妙な題名だが、深作欣二が演出しているのでまあ許してやるか。でも内蔵助役の錦之助がブヨブヨしていて締まらない。当初案の吉良役なら面白かったのに。主税から切腹の作法を聞かれてちゃんと答えられなかった不破数右衛門(千葉真一)だったが、2人とも大丈夫だったのかしら。
1袋700円で夜のやる気が漲ると協和発酵「シトルリン」囁く 蝶人