闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2153~60
1)塚本晋也監督の「電柱小僧の冒険」
のちの「鉄男」に通底していく超初期の異色監督の1988年の作品。同じ題名で浅草木馬座で公開された演劇作品とはずいぶん内容が異なる。
2)塚本晋也監督「鉄男」
1989年の塚本晋也監督作品。肉に浸潤して一体化される鉄。殆ど変質狂的な映画だが、おのれの美学を貫徹するのが映像作家の使命ではなかろうか。藤原京、エロイのお。
3)塚本晋也監督の「鉄男Ⅱ」
「鉄男」の1993年の続編であるが、前作を超えるような要素は無かった。
4)塚本晋也監督の「東京フィスト」
人間の憎悪と拳の関係について考えさせる1995年の問題作。なんというても藤井かほるがエロイ。兄弟で彼女を取り合う話であるが、塚本兄弟の顔は似ていない。
5)塚本晋也監督の「バレット・バレエ」
冷静に脚本を検討してみるとムチャクチャな話であるから、登場人物に共感することは難しいずら。
6)塚本晋也監督の「六月の蛇」
ツカモトシンヤが黒沢あすかをひんめくる2002年の作品。鬼面人を驚かせる映像を徹底的に追求することが出来る映像作家はある意味ではじつに貴重な存在であるともいえるがあ。
7)塚本晋也監督の「ヴィタール」
死体解剖に肉薄する2003年の作品だが、興味も共感もてんで覚えなかった。
8)塚本晋也監督の「HAZE」
狭いコンクリ空間に閉塞してのたうつ肉体の苦悶を描くが、それがどうした。

こりゃアヴァンギャルドやなあと喜んだがみなおんなじで飽きたぜツカモト 蝶人