あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

2018年版旧約聖書で「エレミヤ書」を読んで

2020-07-05 11:07:45 | Weblog


照る日曇る日第1421回

エレミヤはネブカドネザルの「バビロン捕囚」時代の預言者(紀元前7世紀末から6世紀前半)ですが、いろいろ苦労が絶えません。

なんせイスラエルとユダの両王国を応援していたはずの「万軍の王」が、両民族の腐敗と堕落に頭にきて、当時の最強の異教徒の国バビロニアに味方して同胞をテッテ的に殲滅しようとしているのですから。

そんな薄情な王に選ばれてしまったエレミヤ選手は、仕方なく仲間たちに因果を含めてネブカドネザルこそ神の声、彼に従えなぞと託宣したものですから、同胞からボカボカに浮いて袋叩きにされ、なんとまあエジプトくんだりまで拉致されてしまいます。

バビロニアの奴隷になるくらいならファラオに身を寄せて対抗しようと無い知恵を絞った仲間たちに向かって、なおもバビロン捕囚の「正しさ」を説き、愚かな同胞の大半が虐殺されたりバビロンに拉致されたなかで、我らがエレミヤ選手が血祭りに上げられなかったのはそれこそ神様のお陰でありましょう。


 「アルファロメオに乗る奴だけは許せん!」と叫んだナカノ君どうしているか 蝶人
コメント
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