あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2022年師走蝶人映画劇場その5

2022-12-27 10:50:30 | Weblog


闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3118~27

 

1)ポール・マクギガン監督の「リヴァプール最後の恋」

往年の聖林の大スタア、グロリア・グレアムの最後の恋を描いた2017年のどうということもない映画ずら。

 

2)スジート監督の「サーホー」

2019年製作の面白くてアチャメチャに楽しいインド産猛烈アタロ―的超快速サスペンス映画ずら。

 

3)ソン・ジェゴン監督の「シークレット・ジョブ」

つぶれかかった動物園を立て直そうとする奇想天外な2010年の韓国映画。

 

4)ニキータ・ミハルコフ監督の「戦火のナージャ」

1940年代、独軍の侵略と戦うスターリン独裁下の旧ソ連の実情を描くじつに興味深い戦争映画。ウクライナを侵略するプーチン独裁下のロシアを念頭におきつつ鑑賞したい2010年の映画ずら。

 

5)瀬々敬久監督の「64 ロクヨン」

ドラマよりも警察の内部の組織や権力事情のほうに気がとられる。普通の企業でも広報室なんて等閑視されているのに、まして警察におけるをや。それなのに大活躍する佐藤浩一はたいしたもんだとリーマン時代を振り返って思ってしまう。見事に役者が揃った2016年の力作。

 

6)ジャン=マルク・ヴァレ監督の「雨の日は会えない。晴れた日は君を想う」

58歳で死んだヴァレの2016年の最後の作品。現代苦、世界苦の悩む主人公が試行錯誤しながら賦活していくまでを切れ味鋭く描くが、監督自身はうまく乗り切れなかったようだ。

 

7)オダギリ・ジョー監督の「ある船頭の話」

ジョーが柄本明をはじめ有名役者を総動員して2019年につくった映画だが、さっぱり面白くない。

 

8)大友啓史監督の「ハゲタカ」

日本を代表する自動車メーカーを狙う中国の国家企業と戦う大森南朋。2009年ならともかく、いまなら誰も中国に立ち向かうことはできないだろう。

 

9)行定勲監督の「クローズド・ノート」

いまは亡き竹内結子、いまはどこかに消えてしまった沼尻エリカ、伊勢谷友介が絡むメロドラマだが、あとの2人の演技が酷いこと。まるで中学の学芸会だ。2007年製作。

 

10)ファイト・ヘルヌー監督の「ブラ!ブラ!ブラ!」

2018年のドイツ・アゼルバイジャンの合作映画。しがない貨物列車の運転手が、機関車に引っかかった青色のブラの持ち主を尋ね歩くというかなりシュールなコメデイの秀作。

 

   30年使い続けたトースター今年最後のゴミに出すなり 蝶人

コメント
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