西暦2024年弥生蝶人映画劇場 その5
闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3569~73
1)西川美和監督の「蛇いちご」
2003年の製作だが、宮迫博之の忘れがたい演技、そしてラストの衝撃。西川美和は天才だ。
2)山田洋次監督の「男はつらいよ」
1969年の記念すべきシリーズ第1作。寅さんの的屋の啖呵が素晴らしい。初代マドンナは午前様の娘の光本幸子で博の父の志村喬が全体を締める。
3)中平康「誘惑」
伊藤整の原作を1957年に映画化したホームドラマ。銀座の画廊や洋品店を舞台に左幸子が生き生きと動き回る。
4)今村昌平監督の「エロ事師たち」
1966年に野坂昭如の処女作を映画化。
5)是枝裕和監督の「真実」
是枝監督がドヌーヴ、ピノシュ、ホークなどの外国人俳優をうまく使いこなして自分の作品に仕上げた2020年のフランス映画。
その「真実」の製作ドキュメンタリーを衛星放送でみたが、撮影を振り回し演出に口を出す「大女優!?」カトリーヌ・ドヌーヴの高慢さに頭にくる。黒澤や大島渚なら前夜の撮影が遅いと翌朝遅れるなどの俳優の我儘は許さないだろうな。
ウクライナガザの戦はさておいてお彼岸につき墓参りする 蝶人