照る日曇る日第1644回
処女作「あおくんときいろちゃん」で有名になった絵本作家の1968年の作品。谷川選手がはじめて翻訳を手掛けた絵本らしい。
「りこうになったかたつむりのはなし」という副題の通り、巨大な殻作りに憂き身をやつしたええ格好しのかたつむりが、一同で食べつくしたキャベツから移動できずに自滅してしまうお話だが、どうにもこうにも修身の教科書のような教条性が鼻につき、読んで愉快になれない絵本であった。
ああ、おらっちも死ぬまでに絵本を1冊作りたいなあ。
今日中に引き抜かれるとは露知らず風にそよげる榎の木の葉 蝶人