あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2024年卯月蝶人映画劇場 その4

2024-04-16 09:01:08 | Weblog

 

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3594~98

 

1)クリス・マルケル監督の「ラ・ジュテ」

1967年の実験映画。第33次世界大戦前の少年期に見た彼女との出会い。

 

2)ガイ・ハミルトン監督の「空軍大戦略」

スピットファイアー対メッサーシュミット。1969年製作の英独空中戦の結末を淡々と追う。結局ゲーリングがロンドン空襲に血道を上げ、英軍空軍基地爆撃を止めたために形勢が逆転してしまった。

 

3)ウディ・アレン監督の「ハンナとその姉妹」

1986年のNYの3姉妹の愛の姿をスケッチする1986年のアレンの私小説風映画ずら。

 

4)ケリー・マディソン監督の「ザ・タンク」

火星に行くために南極の極限状態実験タンクに長期にわたって閉じ込められた隊員たちに起こる惨劇を描く2017年の阿呆莫迦宇宙旅行訓練計画。

ルパート・グールド監督の「ジュディ 虹の彼方に」

47歳で命終したジュディ・ガーランドの哀しき自伝映画。

 

5)ジョン・マクティアナン監督の「トーマス・クラウン・アフェアー」

1999年、レネ・ルッソ、ピアース・ブロスナン主演のメットを舞台にした美術品をめぐる犯罪ラブストーリーずら。

 

喋る時「あの」「あの」というなかれ結局「あの」しか耳に残らず 蝶人

 

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林浩平著「全身詩人 吉増剛造」を読んで 

2024-04-15 08:50:20 | Weblog

 

照る日曇る日 第2037回

 

詩を書き、詩を語り、詩を朗読し、詩を舞踏し、詩をドキュメンタリー映像と一体化し、代表作を燃やして、詩を殺しつつ不意によみがえらせ、詩を前人未到の地点まで押し上げて燃え尽きようとたくらむ不世出の詩人の、過ぎ来しゆくかたを占う興味深い1冊です。

 

全体を「吉増剛造論」、著者との「往復書簡」、「対談・座談会」、「エッセイ」の4部に分けて多角的にこの「全身詩人」の全貌を浮かび上がらせようとする著者の試みは、ほぼ成功しているというてもよいでしょう。

 

第3部の「対談・座談会」では、著者と吉増、舞踏家の笠井叡の座談が興味深く、

 

「われわれはきちんと言葉を発しようとすると体の中でモヤモヤうごめくものがある。それが声になると言葉だけど、声にならないままだとダンスになる」

という笠井の言葉、そして

 

「声の出る場所と動きの出る場所は全く同根なんですね。吉本隆明もいっているけど問題は咽喉。咽喉から「声」と称する手が出てくる。「詩経」の「跼天蹐地」のような声を作りたいなあ。」

 

という吉増の発言などが心に残ります。。

 

この不世出の詩人が、古今東西の哲学者、作家、映画監督、舞踏家、音楽家、文化人、芸術家のみならず、世界中を旅して、その地の精霊、少数民族や無名の民草とさりげなく交感し、そこから汲めどもつきぬ霊感を受け取って、「本人さえも知らなかった新しい詩」を創造してゆくという目くるめくドラマに圧倒されました。

 

いつ誰に何を言われるかと怯えてる自閉の息子の哀しき定めか 蝶人

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絶対零度-273°C*

2024-04-14 08:54:58 | Weblog

絶対零度-273°C*

 

これでも詩かよ 第309回

 

ある日彼は、「ありのままの世界が聞こえる音楽」をつくろうと思った。

3つの休止符からなる「4分33秒」のフレームの中では、

偶然の音楽が、次々に生まれては、消えていく。

 

ある日彼女は、「人の心が映る服」をつくろうと思った。

構想10年、実践1秒、それは本当に出来てしまった。出来ちゃったのよ!

そのとき服は、秘められた夢を映し出す透明なフレーム。

 

ある日あたしは、「誰にも見えない冷蔵庫」をつくろうと思った。

絶対零度-273°Cの冷蔵庫の中には、

二十歳の秋に堕した嬰児が、微笑んでいる。

 

 

*ビデオ作家の小金沢健人によれば、ジョン・ケージの「4分33秒」とは273秒であり、おそらく絶対零度の数値-273°Cに由来する数字らしい。

(神奈川近代美術館鎌倉分館「小金沢健人×佐野繁次郎ドローイング/シネマ」展会場配布資料「433 is 273 for Silent Prayer」に拠る。)

 

ドジャースの手ひどい継投失敗で山本由伸2勝目逃す 蝶人

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添田馨編集発行「ネメシス第9号」を読んで 

2024-04-13 15:13:19 | Weblog

 

照る日曇る日 第2036回

 

添田さんが主宰、発行されている「ネメシス」という雑誌を恵贈にあずかったので、窓の外を散りゆく大島桜を時々眺めながら、謹んで拝読いたします。

 

巻頭の伊藤菜乃香さんの詩「新型コロナウイルス感染症」も興味深かったのですが、巻末の添田さんの小野十三郎賞授賞式の記念講演「現代詞人「中島みゆき」という在りかた」が圧倒的に面白かったのでここではそのお話を。

 

はなから結論を申せば、これは名実ともに現代詞(詩)人の最高峰をぶっ飛ぶ偉大な歌びとの詞(詩)句の、「革命的な解釈」というても過言ではではないでしょう。

 

さて、まずは現在我らの公凶放送が狂ったように大宣伝を繰り広げている「新プロジェクトⅩ」の主題歌「地上の星」から始めましょうか。

 

添田さんは、この名曲に登場する天空の星の名前、「すばる」、「銀河」、「ペガサス」などを悉く地上に引き下ろして、富士重工の「スバル360」、夜行急行列車「銀河」の喩として、(しかも写真付きで)語り直し、見直していくのです。

 

「崖の上のジュピター」はどうするんだろう、と他人事ながら案じていたら、1952年に伊豆大島の三原山に墜落した「もく星号」と解くのだから、素晴らしい!

あの事故で亡くなった大辻司郎が、大空で手を打って喜んでいる姿が幻視できましたよ。

 

次に添田さんは、中島みゆきが大切にしている「命」と「言葉」と「心」の三位一体が明快に歌われた傑作として「命の別名」を取り上げ、この歌の

 

くり返すあやまちを/照らす灯をかざせ/君にも僕にも すべての人にも/命に付

く名前を「心」と呼ぶ/名もなき君にも 名もなき僕にも

 

というリフレインを、2016年の津久井やまゆり園事件の先駆的な予言として位置づけ、「中島みゆきは、植松聖の犯行のような「あやまち」は繰り返されるとしても、それを「照らす灯」を持っていなくちゃだめなんだ、と言っている」というのです。なるほど。

 

さらに添田さんは、「寒水魚」の最後の曲「歌姫」は、60年代末期から70年代初めにかけての「政治の季節」への訣別と鎮魂で、殊に突如転調する3番の

 

男はいつも 嘘がうまいね/女よりも子供よりも 嘘がうまいね/女はいつも 嘘

が好きだね/昨日よりも明日よりも 嘘がすきだね

 

という歌詞は、1972年にあさま山荘事件を引き起こした連合赤軍の「山岳べース」で殺された4名の女性への鎮魂を籠めた個所ではないかと指摘されていますが、これはさあどうでしょう。私は、そこまで言うかとびっくりしました。

 

それから「空と君のあいだに」という1994年の佳曲をオウム真理教の元信者の方がふかく感応されているとか直近の2022年にリリースされた「倶に」という新曲が、中島みゆきの「新型コロナウイルスに対する闘争宣言!」であることが、これも写真やデータ付きで具体的に「証明」されていきます。(因みに、ここで巻頭の伊藤さんの詩とメビウスの輪のように巧みにお話がつながるんですね。)

 

最後に作者は、中島みゆきは「大の付く詩人である」と言い切っていますが、この際私は、添田馨こそ、そんな大詩人に最もふさわしい理解者であり、偉大な註解者であると断言したいと思います。

 

*参考

「命の別名」→https://www.youtube.com/watch?v=3xiuw1NPO_s

「歌姫」→https://www.youtube.com/watch?v=lCtPD5Ll8uc

「空と君のあいだに」→https://www.youtube.com/watch?v=U2jEWTrExsg

「倶に」→https://www.youtube.com/watch?v=sodcjSs14Hc

 

  芸能人の孫の話をふんふんと聞いてるトットちゃんはほんとに偉い 蝶人

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高橋源一郎著「君が代は千代に八千代に」を読んで

2024-04-12 09:38:05 | Weblog

 

 

照る日曇る日 第2035回

 

今から20年前にゲンちゃんが書いたエロエロゲバゲバ小説なり。

 

ご本人が評価しているといのでザッと読んでみましたが、アヴァンギャルド力、パンク力、前進力、突破力、エロス力は現在より強力に有すると感ぜられたものの、期待した表題作はなんじゃらほいの肩透かし。

 

バトルロワイヤルで最後にテンちゃんが勝ち残って、「君が代」を口ずさむというプロットにしたいなら、さっさと書き直してもらいたいものだ。

 

貧するとも美容院にだけは行くようだ見上げたものだこの国のひと 蝶人

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西暦2024年卯月蝶人映画劇場 その3

2024-04-11 13:39:58 | Weblog

 

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3589~93

 

1)ロベール・ブレッソン監督の「田舎司祭の日記」

結核ではなくガンに冒されながら懸命に勤めを果たそうとする若き司祭の苦闘を淡々と描き出す1950年の名作。その生涯の最後に彼は友人に何事かを頼み、それを拒もうとする友に、こう言って死んだ。「それがどうした。すべては神の思し召しだ」。

 

2)キム・ジフン監督の「光州5・18」

光州事件で軍隊と戦った人々を悼む2007年の韓国映画。

 

3)イ・ジョンウク監督の「菊花の香り」

2004年の韓国の純愛物語。

 

4)ジョアン・チェン監督の「オータム・イン・ニュヨーク」

中年男と不治の病の若い娘の2000年の悲恋物語。

 

5)クァク・キョンテク監督の「チング 永遠の絆」

見終わるとなんとなく感銘のようなものが残る2013年の不思議な韓国製のB級ギャング映画。

 

庭に眠る愛犬ムクのお腹から今年も咲いたよ白のチューリップ 蝶人

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朝井まかて著「ボタニカ」を読んで 

2024-04-10 10:35:40 | Weblog

 

照る日曇る日 第2034回

 

後半になるといささか駆け足気味になるのが惜しまれるが、まるで草花と合体してしまった牧野富太郎と作者が合体してしまったような長編力作である。

 

表層をフワフワ流れて去ってしまったかの公凶放送の阿呆莫迦テレビドラマと比べると雲泥の差なり。

 

それにしても、偉大な熊楠と牧野の両名が傍近くにまでにじり寄りながら、直截に対面できなかったことが惜しまれる。

 

  パッと咲きパッと散りたい俺たちの夢を叶えよ西行桜 蝶人

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西暦2024年卯月蝶人映画劇場 その2

2024-04-09 09:31:37 | Weblog

 

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3584~88

 

1)ムン・スンウク監督の「ロマンス」

熱血刑事と権力者の妻との2006年の絶望的な悲恋物語。

 

2)リュ・スンワン監督の「ベテラン」

巨大財閥の超悪御曹司と戦うベテラン刑事ファン・ジョンミン。ユ・ヘジンも出ている痛快無比なる2015年の活劇映画。

 

3)イ・ヒョンスン監督の「青い塩」

料理教室の同級生で元ヤクザのソン・ガンホと元ライフル五輪選手の殺し屋少女の2011年のサスペンスラヴストーリー。ラストにどんでん返しあり。

 

4)ポン・ジュノ監督の「パラサイト」

2019年の奇想天外の韓国映画。やっぱ貧富の差を象徴する「「臭い」がキワードだな。

 

5)イ・ソクフン監督の「ダンシング・クイーン」

2012年の韓国映画。人権弁護士の夫がソウル市長に、その妻が歌って踊るダンシング・クイーンになるまでの一大感動巨編。

 

 大谷のドジャースと共に1年間全29球団と戦うニッポン 蝶人

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佐藤幹夫個人編集「飢餓同盟・第58巻・2024年春号」を読んで 下

2024-04-08 08:51:44 | Weblog

 

照る日曇る日 第2033回

 

後半に入ると、「やまゆり事件はなぜ起きたのか」というRKB毎日の神戸金史さんの、植松聖との面会の再現記録が刺激的でしたね。

 

植松が施設職員として無知であり、まともに仕事が出来ていなかったことがあからさまにされている。彼はそこから凶行に走っていったのでしょう。

 

私の息子が利用している施設も、慢性的な人手不足で、今や障害福祉に無関心な人でも、もっというと、植松のような「心失者」でも、希望すればやすやすと採用されることでしょう。第2、第3の植松事件は、いつどこの施設で起こってもおかしくないが、考えるだに恐ろしいことなので、できるだけ考えないようにしています。

 

「福祉にとって「美」とは何か」と題する村瀬学さんの問題提起も、いままで誰からも聞いたことがないような斬新な切り口でした。

 

福祉の現場における「倫理」と「美学」の対立が、植松聖や旧約聖書のアブラハム、オウム真理教事件、「ノートルダムの背むし男」、ジャニーズ問題、「山椒大夫」、芥川陽受賞作の「ハッチバック」を経て、最後に「パレスチナ・イスラエル問題」にまで接続していく道行きは、さながら世界樹が力強く繁茂していくような壮観でした。

 

さらなるメーンエベントは、話題の映画「月」とその原作をめぐる多くの感想や論考ですが、私は原作こそ速読したけれど、登場人物のリアルがいつまで経っても立ち上がらず、その代わりに、作者の生硬な主張だけが浮き上がってくることに失望。肝心の映画は、未見なので、ここではノーコメントとさせて頂きたいと思います。

 

それから本書全体を通じて印象的だったのは、佐藤和彩さんが取り上げられた竹籠、竹箆など、数々の民藝品に宿る列島の民草たちの「生きた暮らしの息吹」でした。

 

これらの逸品をスクープした白黒写真を見つめながら、私の身の回りには、かくも満たされた機能性と美しさを兼ね備えた芸術的日常品が、悲しいかな決定的に欠如していると痛感せざるを得ませんでした。

 

なお賢明なる読者の皆さんはお気づきになったかと思いますが、この「飢餓陣営」には、要所要所で2009年に54歳の若さで急逝された、かがくいひろしさんのイラストレーションがあしらわれています。

 

昨年の6月にブロンズ新社から刊行された「かがくいひろしの世界」を一読すると、「飢餓陣営」の主幹の佐藤幹夫さんが、かがくい氏とは教員時代からの「掛け値なしの盟友」だったと自ら記されていたので、なるほどそうだったのか、と哀しく得心した次第でした。

 

その他、添田馨さんの刺激的な大江健三郎論なども必読の連載ですが、最後の最後に、全体を通じて私が最も寛ろいで味読し、ある種の懐かしさを覚えた文章は、木村和史さんの連載「家をつくる」であったことを申し添えて、2日間にまたがる拙い感想文を終わりたいと思います。

 

 *「飢餓陣営」最新58号では私の特集も組んで頂きました。

「全集」以後の新作詩、さとう三千魚さん、水島英巳さん、佐藤幹夫編集長のエッセイを含めた16頁の「佐々木眞劇場」をどうぞお楽しみください。

*なお本誌は郵便振替00160-4-184978飢餓陣営発行所 あてに1850円(1500円+税150円+送料200円)を、お送りいただけますとすぐに届きます。

 

    見つめればぐっと膨らむチューリップ 蝶人

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佐藤幹夫個人編集「飢餓同盟・第58巻・2024年春号」を読んで 上

2024-04-07 13:00:26 | Weblog

 

照る日曇る日 第2032回

 

今号の特集は「戦争」です。

 

佐藤さんによる社会学者橋本大三郎さんのインタビューは、コーランとイスラム教の根幹に遡って「イスラエルvsハマス戦争」の本質を抉り出した現状分析で、「イスラム世界には正統的な統治者(カリフ)が根絶やしになったので、西欧的な国民国家が根付かない。ハマスは昔の我が国の「全共闘」のようなものだ、という話」などは、得心が行きました。

 

後段では、欧米やイスラエルなどの国民国家も、そのうち用済みになるので、イスラムやヒンドゥーの要素を取り入れた反キリスト教的西側的な政治哲学が登場して、ホッブス流の「万人の万人に対する戦争状態」を乗り越える可能性がある!?というお話がありましたが、全世界の人類にとって幸いをもたらすその日には、私を含めた誰一人、この世にはいないでしょうね。

 

瀬尾育生さんの論文「1944年アーレントのシオニズム論から現在へ」は、不勉強でアーレントすら読んだことがない無知の塊の私には、難しすぎててんで歯が立ちませんでしたが、水島英己さんの沖縄シリーズ「ガザ・島・絶対不戦、負ける勇気」の「確かなことは、この<絶対不戦>と<負ける勇気>が国家や政府という「制度的」なもの、われわれを閉じ込める、あらゆる「擬制」から外に出る一歩の勇気を与えてくれることだ」という結語が、痩せ衰えたこの胸に沁みました。

 

次いで、宮尾節子・佐藤幹夫共著「明日戦争がはじまる「対話篇」」は、私も熱い共感と共に読了したので、江田、添田、蓮沼、雪柳の4氏による感想文も興味深く拝読できました。

 

それから「青木由弥子「伊東静雄――戦時下の抒情」を読む」という討議の記録が掲載されていたので、遅まきながら同書を読んでみましたら、今まで漠然としか知らなかった伊東静雄の軌跡が丁寧に辿られ、戦争詩の実像が鮮やかに分析されていたので、感嘆しました。

 

それから、突然のように姿を現したのが、佐伯修さんの編集・解説による村上一郎文書。

「試行」創刊当時の未公開資料は、短いけれど素敵な読み物で、「試行」以外の詩名候補案や、買ってくれそうな約40名の名前など、よくもこんな貴重な文書が遺されていたものだと感動しました。

 

       五、六人轢き殺してきた戦車かな 蝶人

 

 

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新約聖書翻訳委員会訳・岩波「新約聖書 改訂新版」を読んで

2024-04-06 13:06:05 | Weblog

 

照る日曇る日 第2031回

 

こないだ共同訳の「旧約」を読んだら超面白かったので、今度はあたらしい「新約」を読んでやろうと思って、様子を伺っていたら、岩波から新約聖書翻訳委員会のほんやくの改訂新版が出たので、得たりやおうと読んでみたら、これまたなかなか面白かった。

 

聖書は、昔はかなり韻文的かつ文学的だったが、時代の変化と共にだんだん口語的、散文的かつ学問的になり、例えば今回のは、最近の口語訳、共同訳版、前田訳、田川訳、塚本訳などとの異同を一字一句示しているのがまことに興味深い。されど彼ら訳者は基督教の信者なのだろうか?

 

聖書を面白いなんていうと熱烈な信者の人からの顰蹙を買いそうだが、私は年を取るにしたがって無宗教に傾いていくので、どの神様も信じないで一人寂しく死んでいくのかと思うとちょっと悲しいけど、まあそれが人世というものなので仕方あるまい。

 

昔は「♪マタイ、マコ、ルカ、ヨハネ伝」と、数え歌のようにして覚えていたが、現在では歴史的に最も古いのはマルコ伝であるとされていて、その物語を軸にして様々な要素が付け加えられていくさまも興を誘う。

 

無信仰の私は、予言者としてのイエス・キリストの実在は信じられても、彼が精霊と一体の神の子であるという点で「さあどうなんだろう」と、既に躓く。その彼がパンをさいて、「これが私の肉でワインが私の血である。これを食うて飲んで我と一体になれ」、などと言われると、またしても躓く。キリスト教なんて所詮はユダヤ民族が生み出したイチローカル宗教に過ぎないじゃないかと内心で思うと、カラスの三太郎が3度目に鳴くのである。

 

イエスが、勝手に全人類の罪を一心に背負って悪い奴らに磔にされたが、3日目に蘇って天に昇り、父なる神の隣に座し、ユダを引いた11人の弟子たちを激励して、神の教えを全人類に喧伝したと聞くと、よくあのローマ人が、そんなユダヤの辺境の教えに靡いたな、と思ってしまう始末だから、ほんと真正クリスチャンの方には申し訳ないと思います。

 

それはさておき、今回の読書で痛感したのは、背教者パウロの獅子奮迅の大活躍と現トルコ、シリア、レバノン、イスラエル地方における原始キリスト教会の宣教と組織づくりであった。

 

ある意味では、新約聖書とは原始キリスト教の教典である以上に、教宣活動の最強の武器であるが、その前半のイエスの福音書と、後半のパウロの古代アジア各地の教会に宛てた手紙という名のアジビラ、そして、それらのいずれにも属さない神秘的予言の書「ヨハネの黙示録」という三位一体のセットとして布教戦略的に構成されている。

 

が、その中核をなすのは、背教者からの転向者パウロの言葉と行いだろう。

あれほどキリスト教徒を殺戮したパウロが、夢に現れたイエスの一言で一夜にして転向し、最も戦闘的な布教者に変身したという奇跡こそが、ありとあらゆる奇跡の中で、最も宗教史的に意義のある奇跡だっただろう。

それは元祖イエスと12弟子の奇跡と言動を大きくしのぎ、後代の世界宗教の礎を成したが、その間に元祖イエスの教えはどんどん変貌し、異質で異様な「古代宗教」へと変貌していったようだが、それは本邦の大本教の、出口なおと王仁三郎の関係に似ていなくもない。

 

このように大きな役割を果たしてローマで殉教したパウロだったが、アダムとイブ以来のキリスト教(ひいてはイスラム教)の女性差別を、さらに助長、拡大させてしまった。

彼が「コリント人への第一の手紙」で、「女が髪に覆いをかけないなら、髪を切ってしまうがよい」とまで極論したために、いまでもカトリックの礼拝では、女性だけがベールをかぶっている。

 

この恐るべき女性蔑視の思想を汲むコーランの徒は、最近でもベールをしない女性を殺戮したりしているのだが、なぜ世界中のカトリック教会で、女性による反ベール運動が起こらないのか不思議でしょうがない。

 

もうひとつ、聖書の中では殆ど無視されているイエスの母マリアを、カトリックが聖母と称して無暗に崇拝するのは、どういう風の吹き回しなのだろう? 音楽、絵画、彫刻などで幾多の名作を生む母胎となったとはいえ、まことに面妖な仕儀だと思うのである。

 

庭に眠る愛犬ムクのお腹から今年も咲いたよ白いチューリップ 蝶人

 

 

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筒井康隆著「カーテンコール」を読んで

2024-04-05 15:51:35 | Weblog

筒井康隆著「カーテンコール」を読んで

 

照る日曇る日 第2030回

 

作者の生前最期の書物として世に出た短編集を読んでみたが、名手の掉尾を飾るにふさわしい見事なアンソロジーだった。

 

7.5調のリズムに乗って終止符めがけて前へ前へと突進していく西鶴流の「コロナ追分」こそ作者の本領発揮だろうが、「武装市民」の空恐ろしさ、虚実が一体となってアングラ劇の夢想を顕現させた「宵興行」、かつて少年時代の我が家にいた女中のお良ちゃんを偲ばせる「お咲の人生」、近親相姦寸前の官能を活写してのけた「夜は更けゆく」がさすがの出来栄えである。

 

さりながら、51歳の若さで食道癌で逝った画家の長男の画家、筒井伸輔へのレクイエム、「川のほとり」が本書のハイライトで読者を思う存分泣かせてくれる。

 

幾千里波濤を超えて桜咲く瑞穂の国に着いた燕よ 蝶人

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西暦2024年卯月蝶人映画劇場 その1

2024-04-04 11:25:44 | Weblog

西暦2024年卯月蝶人映画劇場 その1

 

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3579~83

 

1)ユ・ハ監督の「情愛」

カム・ウソンとオム・ジョンファとの情愛を描きつくす2002年の恋愛映画の秀作。

 

2)ホン・ギソン監督の「一級機密」

実際の事件を元に欠陥航空機部品汚職事件を骨太に描いた2017年のサスペンス映画。

 

3)キム・ソンス監督の「美しき野獣」

意気投合した刑事と検事が巨悪に挑む2005年製作の韓国映画。

 

4)キム・イクロ監督の「ミリオネア・オン・ザ・ラン」

企業汚職の刑事事件からドタバタ喜劇になってしまう2012年の韓国映画。

 

5)クァク・ジェヨン監督の「猟奇的な彼女」

いろいろあったが、メデタシめでたしで終わる2001年の韓国製ラブコメデイ。

 

「都市博」を公約通り止めさせた青島幸雄はつくづく偉い 蝶人

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すべての言葉は通り過ぎてゆく第126回

2024-04-03 15:19:51 | Weblog

すべての言葉は通り過ぎてゆく第126回

 

西暦2024年弥生蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第424回

 

 

「久しく現代の美術が問題にした、表現のゼロは、今日になっても作家が一人新地に立つ基点のように考えます。何故ならば、芸術は存在しない結論への疾走だと思うからです」鴫剛「美術手帖」(1975年5月号)3/1

 

「絵画は嘘の写真もどきにいくらでも接近できますが、そこには機械と手との違いがあって微妙な差が出るのは当然です。が、その違いや差に問題があるというよりは、その関連としての在り方や写真的事実に沿って起こる無機的な作業に興味があります」鴫剛「美術手2帖」(1975年5月号)3/2

 

「写真に記録された風景は、私に纏わり付いてきた現実の過去を見せるものですが、それは死という未来に向かって間違いなく生きている今を、逆説的に意識の上に照らし出していると言えます」鴫剛「現代日本の美術・2展図録」(1983年7月)3/3

 

私には気づかずに行われる呼吸のような生理現象に最も近い形として描いていたい欲望がある。現実の何かを描きたいということではなく、現実の何かが私に描かせているのだ。そしてそれは時代感情、生活感情、人生体験、抽象的思索あるいは無意識等の雑多なコレクションからリコレクションされていく過程の呟きかもしれない。鴫剛「現代日本の美術・2展図録」(1983年7月)3/4

 

「走行する車から撮影した写真を基に絵を描いた。車窓に飛ぶ樹木は、私自身の時空間移動を相対化して象徴しているようにも見えるが、あえて穿って言えば、いつか動きの止まる日=「終末」の兆しを孕んで、現代の無常漂泊感として似つかわしいと思ったのかも知れない」鴫剛「動きの表現展図録」(1988年10月)3/5

 

「幼い頃、遠足で「えのしま」へ行くと聞かされた時、その語感から不思議な興奮を覚えた記憶がある。それは“ホントに「絵の島」へ行くんだ”と思ったからである」鴫剛「ENOSHIMA展図録」(1992年3月)3/6

 

「それから40数年が過ぎ、土産物として絵に描かれた「えのしま」はあっても、幼き日に心躍らせたあの「絵の島」はない。しかし、そこには「絵の島」と「江の島」との距離が、私の生きた時間の厚みなのだと感じさせる、懐かしい何かがある」鴫剛「ENOSHIMA展図録」(1992年3月)3/7

 

「多分、絵を描くこと自体は、たとえば「絵の島」という彼岸に架かる橋を渡る意志なのだろう。そして、此岸には、人それぞれの「えのしま」があるのに違いない」1962年2月9日 江の島にて。鴫剛「ENOSHIMA展図録」(1992年3月)3/8

 

「絵画は終わった。死んだのだ。と喧しく言われていた頃に美術を始めた私は、爾来30年余りを主人の死体に離れず寄り添う愛犬の如く、絵画から遠ざかることなく、死体の現代絵画と付き合ってきたのだが、その死は、どうも仮死状態なのではないかと思うようになった」鴫剛「第36回安井賞展図録」1993年2月 3/9

 

「寝て夢を見ている時、眠っている眼では何も見えない筈の映像が、脳の配線を駆け巡ってそれが見えるように、絵画の中には未だ見えないものを見えるようにする配線が張り巡らされているような気がしてならない」鴫剛「第36回安井賞展図録」1993年2月 3/10

 

本日は東日本大震災13年。あれだけ原発は恐ろしいと学んだはずなのに、たった13年で忘れ果てて安全性を無視した運転再開、長期運転に乗り出すこの阿呆莫迦国家とド腐れ国民の健忘症よ!3/11

 

「人間の脳にインプットされている絵画の情報は多大かつ豊かで、創造性の不思議と謎の暗部を秘めてそう簡単には死ぬ訳にはいかないのだろう。批評が余りにも性急に結論付けた絵画の終焉に懐疑的な私は、今私なりに絵画を見直したいと考えている。情報と感情に流された表現を警戒しながら、脳を旅し、脳が旅するように……」鴫剛3/12

 

もし我が家を震度5以上の地震が襲ったら、確実にぺしゃんこになってしまうだろうと思いつつ、特に何もしない。3/13

 

労組の要求以上の回答が出た企業の労組って、そもそもの存在意義がないのではないだろうか?3/14

 

親分が、「裏金は違法だからもうやめよう」というたにもかかわらず、素知らぬ顔でそのまま受け取り続けた子分って、お天道様には顔向けできないのではなかろうか。3/15

 

茅ヶ崎市の「九条の会」が主催する「平和を願う講演と音楽のつどい」を後援しない茅ヶ崎市長は、憲法尊重擁護義務をうたう憲法第99条違反の廉で告訴されるべきである。3/16

 

いつになったらウクライナ、そしてイスラエルで血生臭い戦は終わるのか? 

今こそイエスの言葉に耳を傾けよ。

「剣を鞘に収めよ。剣を取る者はみな剣で滅びる」マタイ伝26章52節 3/17

 

強風で寝られないのではないかと心配して、「おかあさん、布団持ってきましたよ」というて、2階から1階まで布団を運んできた長男。なんて優しい子だろう。3/18

 

極私的でありつつ公的(コモン)であり、コモンでありつつ極私的であろうとすれば、必然的にプーチンやトランプになる。のではないだろうか?3/19

 

日銀が、中小零細企業の実質賃金上昇をきちんと確認せずに利上げに走るのは、時期尚早ではないだろうか。3/20

 

関東地震より、ジミンのドサ回り懺悔より、日銀の利上げより驚いたのは、水原通訳の6億8千万円賭博窃盗事件だった。この際、維新の大阪カジノ万博や異次元男内閣の賭博NISA扇動もやめた方がいいね。3/21

 

一夜にして降ってわいた水原=大谷裏金疑惑。ドジャースにしたら、とんでもない災難だが、これがこの世のありのままの姿なんだろうね。3/22

 

もし私が異次元男だったら、腐敗堕落の極に達したジミントオを解散し、すべての不祥事の責任をとって政界から引退するだろうな。3/23

 

「もしトラ」が現実のものになったら、世界とその民草は、またしても混乱の渦の中に巻き込まれて、未曽有の苦難と向き合うことになるのだろうな。3/24

 

オザワに呼ばれるようにして、ポリーニが死んじゃった。あとはメータ、ムーティ、バレンボイム、アルゲリッチくらいか。寂しいなあ。3/25

 

昨日バスに乗って山本餃子の隣にある病院に行って3か月分の降血圧の薬をもらって、会計待ちの椅子に座って待っていたのだが、ガラガラの病院なのにいつまで経っても名前を呼ばれない。ふと気づいたら手にカルテがある。なんとなんと会計に出すのを忘れていたのだ。3/26

 

大谷選手の弁明会見に耳目が集中している間に、死にぞこないの内閣が、民草のあずかり知らぬところで勝手に戦闘機の輸出を「決めて」しまう。こんな暴挙は大谷選手だって許しはしないぞ。3/27

 

げんざい米国ではバイデンが77歳、トランプが73歳、本邦では森が86歳、二階が85歳、麻生が83歳だが、これらヨボヨボの老害政治家ドモは、即刻引退すべきである。3/28

 

おらっちにとって、詩を書くことは、腹が減ったらメシを食い、そいつが腹にたまったら尻から排泄する行為と全く同じ無意識の日常的行為なので、やれ「現代詩とは何か」とか、「主語より形容詞が大事だ」とかの技法や、「戦争詩を書くべきか否か」というような高尚なハナシはどうでもよいのである。3/29

 

石川啄木と夏目漱石の縁で朝日新聞を取っていて、なかなか東京新聞に代えられないでいるのだが、それにしても亀田誠治と佐伯啓思の連載記事、朝日歌壇の愚劣さには辟易する。なんとかならないものだろうか。3/30

 

ようやっと朝日歌壇がネットの受付を開始するようだ。超保守的な老新聞の遅きに失したささやかな改革といえようが、あとは老朽墓場化した選者の一掃を願いたいものだ。3/31

 

   大谷が打てなくても勝つドジャースになんでいるのか大谷翔平 蝶人

 

 

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なにゆえに第116回~西暦2024年弥生蝶人花鳥風月狂歌三昧

2024-04-02 10:26:31 | Weblog

 

ある晴れた日に 第722回

 

 

なにゆえに政倫審を放棄して予算案を採決するのか

 

なにゆえに予算案に賛成するそれではジミンの犬ではないか

 

なにゆえにいつもシャッターを閉めている長谷公文堂は廃業したのか

 

なにゆえにかくも凡庸なオケに成り果てたベーム=ヘッツエルの時代懐かし

 

なにゆえに昔のことを忘れてしまう細胞全部入れ替わっているから

 

なにゆえに山本太郎が首相になれないなったら今より面白かろうに

 

なにゆえに阿呆莫迦指導者を祭り上げる世界人民阿呆莫迦大好き

 

なにゆえに「洗濯物乾いた?」と集中電話息子よ早く帰ってきなよ

 

なにゆえにいまだ巨悪がのさばるや超巨悪がやって来るまで

 

なにゆえに常連の駄作を平気で載せる朝日歌壇よ選者を変えよ

 

なにゆえにけふも地震で死ななんだこれを奇跡といわずにゃおれん

 

なにゆえに大喜びをしてるんだゴジラじゃ音じゃアカデミーじゃと

 

なにゆえに今日は朝からカラリと晴れる卒業式は土砂降りじゃったに

 

なにゆえに棺桶ヘリの飛行を認める構造的な欠陥機なのに

 

なにゆえに食糧配給所を爆撃するイスラエルの別名は殺人鬼

 

なにゆえに戦闘機を輸出するそもそも武器は持つな作るな

 

なにゆえに海軍トップが靖国の神社のトップの神主になる

 

なにゆえに異次元男はまだクタバらない各方面から百叩きされても

 

なにゆえに大谷ばかり取材するパドレスとダルビッシュはほったらかして

 

なにゆえにまずはキシダを除名しないど腐れジミンの最高責任者を

 

なにゆえに6億8千万も負けがこむ?これどうやって返済するの?

 

なにゆえに明から暗に様変わる有為転変が世のならいか

 

なにゆえに大谷選手はドツボに嵌った通訳なんかつけなきゃよかった

 

なにゆえに大谷選手にうんざりするあれほど愛されたキャラなのに

 

なにゆえに靖国桜を基準にする開花確認は気象庁に戻せ

 

なにゆえに沖ゆく船から身を投げた知る人ぞ知る対馬忠行

 

なにゆえに岡崎次郎は消え失せたマルクス資本論の翻訳を遺して

 

なにゆえに戦闘機輸出を決めちまう国会で議論すらしないまま

 

なにゆえにまた誰がチームを選んだのか春のセンバツ高校野球

 

なにゆえに燕がジエジエと鳴いている波濤千里を渡ってきたから

 

なにゆえに50億円をちょろまかす85歳の元幹事長

 

軽々に死にたいなどと言うなかれ最期まで生きたいと願いて死んだ人を思えば 蝶人

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