あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

朝井まかて著「ボタニカ」を読んで 

2024-04-10 10:35:40 | Weblog

 

照る日曇る日 第2034回

 

後半になるといささか駆け足気味になるのが惜しまれるが、まるで草花と合体してしまった牧野富太郎と作者が合体してしまったような長編力作である。

 

表層をフワフワ流れて去ってしまったかの公凶放送の阿呆莫迦テレビドラマと比べると雲泥の差なり。

 

それにしても、偉大な熊楠と牧野の両名が傍近くにまでにじり寄りながら、直截に対面できなかったことが惜しまれる。

 

  パッと咲きパッと散りたい俺たちの夢を叶えよ西行桜 蝶人

コメント
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