ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大甚中店 (3) @名古屋市中区・伏見

2021年11月29日 | 名古屋(中区)

コロナ緊急事態宣言が明けてやっと外に呑みに行けるようになった10月上旬、ちょっと前からずっと店を閉めていた(はず)「大甚中店」の前を通ったら暖簾が掛かっていたのでくぐってみた。ここに来る前にすぐ近くの「大甚本店」の前を通って来たのだが、そちらは以前のような大混雑はまだ見られないものの、ほどよく人が入っていた。だんだん夜の人の流れが多くなってきたようだ。店に入ると土間のテーブル席には2組3名の先客。相変わらず本店の喧騒とは程遠い脱力感(でもこれ嫌いじゃない)。まずは酒を”どん燗”(ぬる燗)で一合お願いする。こちらも本店と変わらない賀茂鶴の樽酒。本店は賀茂鶴に特別に発注している”特別酒”だそうなのでこちらもそうだろう(未確認)。立ち上がって酒肴のある卓と冷蔵庫を見に行くが、この日はまだそんなに遅い時間ではないのにも関わらず全部で6種類ぐらいの皿が残っている程度。どれも正直ピンと来なかったので、冷蔵庫の中からげそを取り出した。ラップをしていないので水分が飛んで調子も悪そう…。戻すのもアレなのでそのまま貰った。「生姜醤油か、酢味噌か?」と訊かれたので酢味噌にしてもらった。

さっそく酒を銚子に注いでグイッと。うん、やっぱり旨い。時々自分で賀茂鶴の瓶詰の樽酒も買うのだが、やっぱり樽から直接の酒は香りが違う。げそをつまむ。茹でたげそに漆黒の八丁味噌を使った酢味噌がのる。思った通りげそは今ひとつだが酢味噌との具合は良く、不思議とこの樽酒には合う。ドラゴンズのナイター中継のラジオをBGMに、杯を重ねながら本店と違う電球色で照らされた店内を見渡した。年季を重ねた卓や椅子、調理場の上の黒い板の品札はもう文字が読めない。そういえば土間にはビールサーバーの付いたカウンターがあったりするんだよな。全盛だっただろう頃に思いを馳せる。酒肴でめぼしい物が無く、これ以上呑み続けられない。本店のようにとまでは言わないが、もう少しそちらが改善されたら…。でもいつも1本呑むと「ま、ここはこれでいいのか」という気持ちになる(笑)。(勘定は¥700程)

以前の記事はこちらこちら

 

酒房 大甚中店

愛知県名古屋市中区栄1-6-9

 

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