ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

天ぷら内山 @名古屋市熱田区・金山

2017年01月31日 | 名古屋(熱田区・中川区)

金山で評判のいい天ぷら屋「天ぷら内山」へ。駅からもっと離れていると思っていたらそうでもなく5、6分といったところ。店に到着し、暖簾をくぐると、カウンター席とテーブル席のこじんまりとした店内は満員。少し外で待つことになった。先客は奥様連中と、上司に連れてこられたサラリーマンといった感じの人達。しばらくして「大変お待たせしました」と中へ招き入れられる。カウンター席に座り、人気だという「天ばらおひつ」と、昼間からお酒を注文。冷や(常温)でお願いするとガラスコップで出てきた(銘柄知らず)。たっぷり胡麻ドレッシングがかかった野菜とこんにゃくをつまみながら冷や酒をいただいていると、女性客が「ご飯少なめで」と頼んでいるのが聞こえ、お櫃だからご飯が多いんだろうナ、と自分も慌てて”少なめ”でお願いした。

しばらくして「天ばらおひつ」が登場。この品にはお櫃に入ったご飯とかき揚げの他にも、天ぷらの盛り合わせ、あさりの味噌汁が付く。主人が海老、ヤングコーン、茄子、かぼちゃなどを揚がったものから置いてくれ、それで残りの酒をやっつけた後、かき揚げを崩し、ご飯にまぶす。そうこれ、鰻のひつまぶしの天ぷら版(ただほとんど説明はないので、どう食べるかは勝手にした)。小海老がたくさん入ったかき揚げをご飯に混ぜ、飯茶碗に入れ、まずはそのままいただく。かき揚げは少し硬めに揚げてあるようだ。塩味が効いていて旨い。刻み海苔が沢山かかっているが、少し多過ぎるかな。次は添えられた山葵や薬味をのっけたり、お茶漬け風にしてみたりしていただく。ご飯は少なめで頼んでも充分に多い。お腹を満たして、ごちそうさま。もちろん味は想像した通りで旨いし、量も多いので若い人でも満足するんじゃないかな。でも自分は鰻でも天ぷらでも(お腹は満たされるけれど)この食べ方はあまりピンとこないようなので、次は普通に天丼か、天ぷら定食をいただこう。(勘定は¥1,900)

天ぷら 内山

愛知県名古屋市中区金山2-11-10

 

( 金山 かなやま 天婦羅 天麩羅 てんぷら 天ばら 天ばらおひつ 天茶 ランチ 櫃まぶし ひつまぶし )

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尾関屋 @愛知県江南市

2017年01月30日 | 愛知県(尾張)

道路が東西南北に通っていないため、自分がどこに居るのかすぐに分からなくなってしまうドライバー泣かせの江南市内を走っていた際に「純手打」の文字を発見して、事前情報無しで入ってみた「尾関屋」。店は団地の棟が立ち並ぶすぐ近くにあるが、周囲はいたってのんびりとした場所。駐車場に車を停め、暖簾をくぐる。店はテーブル席と小上がり席があり、厨房の横にはちゃんと麺打ち場がある。給仕は女将さん(たぶん)、調理は主人と息子(たぶん)。品書きを眺め「天丼うどんセット」を注文した。うどんは一番麺が分かり易い「ざる」でお願いする。天丼とカツ丼では天丼の方が高いのに、「天丼」と「うどん」をセットにするとカツ丼のセットよりも安くなるのが不思議(笑)。

しばらくして両方が運ばれた。「ざるうどん」には刻み海苔がかかっていて、刻みネギと練りわさびが添えられている。早速うどんから手繰ってみる。つゆは甘め濃いめではあるが、この地方の標準からいったら少しだけ薄めだろうか。うどんは強いコシがあるものではないが、ヤワでもなく、しなやかさがあり、なかなか旨い。「天丼」には海老、かぼちゃ×2、さつま芋、オクラが使われていて、天種もつゆにくぐらせてある。ご飯にかけられたつゆも多め。海老が割りとしっかりとした大きさで嬉しいが、かぼちゃとさつま芋で食感が似通っているので、ひとつかぼちゃが減らしてあってもいいかな。うどんの印象がとても良かったので、次は温かいうどんを食べてみようかな。(勘定は¥900)

この後の記事はこちら (2

 


 

↓ 江南市と一宮市の間にある「宮田西閘門」(明治34年・1901・建造)。閘門(こうもん)は現存しないが、その遺構(石積み部分や水路)を見ることが出来る。

 

↓ 閘門跡につながる用水路はコンクリートで蓋がされているが、用水路自体は残っていて水が流れているようで、北側にある新しい設備の堰で治水されているようだ。

↓ 宮田西閘門のすぐ横にある建物(写真下左・建築詳細不明)。軒や窓周りの装飾が近代建築らしさいっぱい。元商店っぽいが…。道路を挟んだ向かいにある住宅(写真下右・建築詳細不明・旧・小島医院か)。昭和初期頃から流行したと思われる日本家屋+洋風客間スタイル。

 

↓ 200m位東にある「丸又フードストアー」(建築詳細不明)。かなり年季が入った建物。壁面に酒造の名前が並ぶ。現「キング醸造株式会社」(金露酒造は倒産)の清酒「金露」の文字も。

 


 

純手打うどん 尾関屋

愛知県江南市後飛保町薬師119

 

( 江南 こうなん 一宮 いちのみや おぜきや 尾関屋うどん店 饂飩 うどん 手打ちうどん 手打うどん てうちうどん 近代建築 近代化遺産 宮田西元杁 宮田用水 )

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In Concert '72 / Deep Purple

2017年01月30日 | ハードロック・へヴィーメタル

In Concert '72 / Deep Purple (2014)

パッケージは新しいが、音源は昔から有名なディープ・パープル(Deep Purple)の1972年のBBC(英国放送協会)ライヴ。2012年にリマスターされ、アナログでだけ発売されたもののCD化。人気のある黄金期の第2期とあって、過去から様々な形で売られてきた音源だ。1970年のBBC音源とのカップリングでCD(未所有・写真下)も発売されていて、その2枚目と同一音源のはず(ただし曲順はこちらが正しいのだとか)。

 

会場となったパリス・シアターはロンドンにあり、元々映画館だったところをBBCが劇場に改造したところ。その為、広くはないはずだが、70年代初め頃から、ツェッペリン(Led Zeppelin)を含む様々なロック・アーティストがここでライヴを行い、オンエアーされ、その音源はブートレグ(海賊盤)の格好の餌食となり、全世界に拡がった(放送用ディスクが各国、各局に送られるので、放送後に闇に流れたのだとか)。そんなBBC音源も今では公式に発売されているものが多くなり、入手は難しくなくなった。

この時期のライヴとしては何と言っても「Live In Japan」という金字塔があるので比べると分が悪いが、さすが昇り調子の時期とあって、ここでも演奏はタイトでテンションも高く、かっこいい。他のアーティストのBBC音源ではありがちだが、放送用のミキシングだからか、あまり音の奥行きが広くなく、少し平坦な印象を受けることが多いが、このCDではリミックスされているからか、随分と音質が向上しているようで、キンキンとした耳当たりは気にならず、臨場感もしっかりある(ただし上記の既出アルバム自体は未聴なので比較は出来ず)。若干時々入るアナウンス(曲紹介)が邪魔だが、きっと一発録音で細かい編集などは出来なかっただろうから、やはり彼らのテンションの高さと、演奏力の高さには驚かされる。

中古店にて購入(¥540)

  • CD (2014/6/23)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Rhino / Parlophone

 

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柏鳥堂 @岐阜県揖斐郡大野町

2017年01月29日 | 岐阜県(西濃・老舗)

岐阜県揖斐郡大野町あたりの近代建築を探して廻った時に入った「旧・黒野駅」近くの和菓子屋「柏鳥堂」(はくちょうどう)。いかにも街道沿いの和菓子処と言った雰囲気で、周囲ものんびりとしている。創業は昭和元年(1926)だとのこと。店に入ると意外にも店員さんは若く初々しい。いろいろな菓子が並んでいたが、こちらも最近の和菓子屋の例に漏れず、洋菓子っぽいものも作っているようだ。選んだ菓子は好物の最中「三水川の蛍もなか」。珍しく白あんと黒あんの2種類があり、詰めたてをいただけるようだ。あまり食べたことのない白あんの方をお願いした。(たぶん)店の奥で詰めてくれている様子。

せっかく詰めたてなので「旧・黒野駅(黒野駅レールパーク)」横の神社まで行ってすぐに食べてみた。あんは冷蔵庫に保存してあったようでまだ冷たい。白い(というか透明)餡の中に小豆の粒が見える。こんなあんこは初めてかも。面白い。味はしっかりと甘めの餡。詰めたてのはずだが、最中種(皮)のサクサク感はいまひとつで、サクッではなく、メリッとした食感が惜しい。もう少し調子のいいものだったら…(時間の経って皮と餡が馴染んだ最中はそれはそれでいいのだけれど)。次は他の通年菓子を何か選んでみよう。(勘定は¥120/個)

 


 

↓ 2005年に廃線になった名鉄「黒野駅」跡地に造られた「黒野レールパーク(黒野駅ミュージアム)」。駅舎は資料展示や飲食店として使われ、構内にはプラットフォームが残されている。

↓ 登録有形文化財に指定されている「北岡田家住宅」(大正7年・1918・建造)。広大な敷地で外からでは全容が掴めないほど。周囲の石垣と塀もとても綺麗に整備されている。

   

↓ 「柏鳥堂」の前の街道。

 


 

 

御菓子司 柏鳥堂 (はくちょうどう)

岐阜県揖斐郡大野町中之元891

 

( 大野町 おおのちょう はくちょうどう 和菓子 おんかしつかさ 谷汲線 揖斐線 名古屋鉄道 廃線 国登録有形文化財 )

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宝亭 @岐阜県大垣市 (※閉店)

2017年01月28日 | 岐阜県(西濃)

大垣駅近辺で昼食を摂るべくウロウロするものの、目当ての店が定休日だったりして(←ちゃんと調べろ)、なかなかその日の気分に合う店が見つからず、思い出したのは「宝亭」。以前から一度入ってみようと思っていた洋食屋。もうすぐランチ時間が終わってしまうというくらいの時間に滑り込んだ。店に入るとカウンター席と小上がり席があり、1人だったのでカウンター席に腰を下ろす。先客は3組ほど。その内の1人は昼間から傾けていたビール瓶がもう空きそうだ(羨ましいなァ…)。カウンターの中には給仕のお姉様が2人。厨房の中も女性が2人と、年配の女性ばかりで賄っているようす。カツのメニューが多かったので、中から「みそかつライス」を注文した。

みそカツ定食とはどう違うんかな?なんて考えながら待っていると、フォークとナイフ、それに平皿にのせられたカツとライスが運ばれた。なるほど洋食の基本形。カツの付け合わせはポテサラとキュウリとキャベツの千切り。粗めの衣をまとったカツは大きめのサイズで、包丁が入れられていないので、ナイフでカットしていただく。最初から味噌タレがかけられているのだが、こちらの味噌タレは独特で、ミンチ肉が沢山入っていて、味付けは甘め。このタレだけでご飯がいけてしまいそうで旨い。お姉様(おばちゃんです)2人がカウンターの中、すぐ目の前に立ってお喋りをしていらっしゃるので、少々食べ辛いが(笑)、ナイフでカツをカットしてだんだん剥がれてしまった衣をすくい取りつつ、豚肉とよく合ったタレでナイフは止まらず、あっという間に平らげた。次はカツカレーかハヤシライスを頼んでみようかな。(勘定は¥1,000)

この後の記事はこちら (2

 


 

 ↓ 寺内町にある「美濃庄商事株式会社」(昭和初期・建造)。創業が元禄(江戸中期)という300年の歴史がある塗料を扱う会社。屋根は漆喰で壁面はスクラッチタイルという和洋折衷。

 

 ↓ かつては水運の湊町として栄えた船町にある「船町常夜灯」(明治20年・1887・再建)と、「上田家住宅」(江戸末期建造)。2階の軒の高さが低い。

 

 ↓ 船町の18号線沿いでずっと気になっている建物。何の手掛かりもないのだが、屋根の上に塔が建つキュートな外観がいい。間違いなく古い建物だとは思うんだけれど。

 

 ↓ 久瀬川町にある車屋川に架かる「蛍雪橋」(大正13年・1924・建造)。コンクリート製の短い橋だが、学校の前にあるからこの名前が付いたのだろうか。装飾は大垣市章。

 

 


 

とんかつの店 宝亭

岐阜県大垣市栗屋町45

※令和6年7月18日を以って閉店されました

 

( 大垣 おおがき たからてい たから亭 宝食堂 洋食 トンカツ とんかつ 豚かつ ミソかつ みそかつ 近代建築 湊町 奥の細道 松尾芭蕉 戦前 閉店 廃業 )

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丸デブ総本店 (2) @岐阜県岐阜市

2017年01月27日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

最近は、休日の昼時ともなると恐ろしい程の人数の行列が出来ている「丸デブ」。もちろん以前から人気はあったが、ここまでの異常事態じゃなかった。おかげでサッと食べてなんて出来るはずもなく、列を眺めては他の店へ足を運んでしまい、とんとご無沙汰。創業は大正6年(1917)との事なので今年はちょうど100年目か。スゴイ。この日は用事で柳ヶ瀬に来ていた雨の平日午後5時頃。全く人が並んでいない店を久しぶりに見たし、店の中も先客は1人きり。そんな光景を見て、お腹も減っていないのに思わず暖簾をくぐってしまった。

店に入ると強い出汁の香り。和出汁の中にも獣臭を感じる独特の香りがする。2つしかない品書きから「中華そば」を注文。さほど時間もかからず小さめの丼ぶりになみなみとスープが注がれた、いつもの「中華そば」が置かれた。もちろんスープがテーブルに少しこぼれるくらいなのはお約束。麺の上には角が立ったチャーシューが3枚、蒲鉾、刻み葱。スープはもう何とかブラックと言っていいくらい真っ黒(こんなに黒かったっけか…)。久しぶりにこちらのストレート麺を口に運ぶ。中華麺とも、うどんとも、蕎麦ともとれそうな不思議な麺。それにほとんど油を感じない和出汁ベースのスープが合わさり、ワン・アンド・オンリーの1杯にしている。胡椒をかけると一気に風味が変わるのも面白い。さすがに全部は飲み干さなかったが、久しぶりの味に満足。(勘定は¥400)

以前の記事はこちら

この後の記事はこちら

 


 

↓ 長良川の大縄場大橋近くにある「今泉排水機場(今泉排水場)」(昭和8年・1933・建造)。柱の間の壁面にはいくつもの幾何学模様が施されていて楽しい。今の公共の建物は絶対こういう遊びはしないだろうなァ。

 

↓ 排水場のある堤防を駆け上がると、昔この地にあったらしい「渡し」の碑が建っていた(詳細失念)。

 


 

丸デブ総本店

岐阜県岐阜市日ノ出町3-1

 

( 岐阜 ぎふ 丸デブ 丸デブ總本店 まるでぶ まるでぶそうほんてん ラーメン ワンタン 中華そば 老舗 創業100年 100年食堂 近代建築 渡し 長良川 )

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よし田 @名古屋市中区・栄 (※閉店)

2017年01月26日 | 名古屋(中区)

とうとう建て替えが決まった(まだ2年あるが)「中日ビル」の、飲食店が並ぶ地下2階の「そば所 よし田」へ。名古屋では知っている人は少ないかもしれないが、こちらは何を隠そう明治18年創業の銀座の老舗名店「よし田」の分店。本店は先鋭が立ち並ぶ銀座にあって、のんびりとした雰囲気で昼から一杯やっている人も多い居心地のいい店だった(現在は6丁目のビル2階に移転して営業再開)。もちろん自分も銀座では蕎麦前をいただいた。こちらは中日ビル誕生からずっと店を構えているのだそうだ。それでも既に50年以上の歴史がある。

テナントなので広くないが、給仕のおばちゃんは3人も居て、繁忙時間の混雑を予想させる。他と比べて平均年齢の高い中日ビルでは、演劇の前後や、昼時にはひっきりなしに客が入るんだろう。テーブル席に座り、壁に掲げられた短冊の品書きを眺める。出来たら蕎麦前をと思っていたのだが、酒肴が何も見当たらなかったので、まぁいいやと「もりそば」だけを注文した。

しばらくして老舗らしい応対の給仕のおばちゃんが「もりそば」を運んできてくれた。見るからにつなぎが多めの柔らかめの蕎麦(たしか「よし田」は静岡かどこかに製粉工場を持っていたはずだが、今回調べてみてもHPは無くなってしまっていた)。趣味蕎麦の人達には一刀両断されそうな蕎麦だが、本店でも蕎麦は大して印象に残らなかった覚えがある。時々ならこういう肩肘張っていない蕎麦も意外と悪くない。つゆは濃いめ甘めの、いにしえの名古屋仕様。この地方でも最近評判の蕎麦屋は名古屋仕様でない店が多くなってきたので、ある意味懐かしい味なのかも。サッと手繰って、白湯のような蕎麦湯でつゆを割り、ご馳走様。本店の名物「コロッケそば」があればいいのになァ。(勘定は¥700)

 


 

↑ 「中部日本ビルディング(通称:中日ビル)」(昭和41年・1966・建造)。大昔に屋上階の回転レストランに入ったことがあったなァ。

 


 

そば所 よし田

愛知県名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル B2F

 

( 栄 さかえ 中日ビル よしだ そばどころよしだ 銀座そば所よし田 銀座よし田 銀座吉田 コロッケそば 蕎麦前 そば 建て替え 建替え 取り壊し 取壊し 解体  )

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The Grease Band & Amazing Grace / The Grease Band

2017年01月26日 | クラシック・ロック

The Grease Band & Amazing Grease / The Grease Band (1971/1975)

有名なジョー・コッカー(Joe Cocker)のウッドストックでの名演(怪演?)でもバックを務めていたグリース・バンド(The Grease Band)の2枚のアルバムを1枚に収録したCD。ジョー・コッカーのアルバムと、ウッドストックのサントラを除いて彼らの音楽を直接聴いたことは無かったが、よく拝見させていただくジェシー芝池さんのブログでこのアルバムの存在を知り、購入した次第。バンドに参加(プロデュース)していたクリス・ステイントン(Chris Stainton)は、後年エリック・クラプトン(Eric Clapton)のバックも務めたので、来日公演で生の演奏も見ているはず。

↓ 「The Grease Band」(1971・下左)と、「Amazing Grease」(1975・下右)

 

1971年に出たファーストは、アメリカでは、なんと昨年惜しくも亡くなったレオン・ラッセル(Leon Russell)の「Shelter Records」から発売されている(イギリスではHarvestから)。詳しい人はあれっ?と思うかもしれない。というのもグリース・バンドは、ジョー・コッカーのバックバンドでありながら、御大がレオン・ラッセル率いる「Mad Dogs & Englishmen」に参加してしまったので、バンドとしては宙ぶらりんに(なったはず)。なのにレオン・ラッセルのシェルターから発売されたという事は…罪滅ぼし?(ただし調べてみると1970年にはレオンとツアーもしているようだし…よく分からん)。

それはさておき、気だるい雰囲気から始まるアルバムは、イギリス出身であっても確かにアメリカ南部を指す”スワンプ”という言葉が似合う。スワンプという括り自体がかなり曖昧で、本国アメリカでもしっかりした定義がないようだが、土臭く、それでいて豊潤な音は、地味だがだんだんと体に滲みてくる感じ。まるでフェイセズ(The Faces)というようなルーズな感じの曲も。でもまぁ、どちらにせよヒットはしないだろうな(笑)。

1975年に発売されたというセカンドはさらにバンドの活動経緯が謎で、というのも1972年には一旦バンドが解散したはずなので、どうして3年も経って…、再結成があったのか、それとも蔵出しなのか。CDのライナーノーツにえらく小さい縮尺と文字で当時の解説か記事らしきものがコピーされているが、忍耐が続かず、翻訳は投げ出してしまった。いつか機会があれば…。 その辺の詳しい経緯は不明なままだが、こちらも音は少し洗練されてリズミカルになってはいるものの、地味なのはそのまま。でも”滋味”深く、滲みるんだよなァ。

amazonにて購入(¥1,180)

 

  • CD (1995/5/22)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : LINE

 

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八雲堂 @愛知県江南市

2017年01月25日 | 愛知県(尾張)

10年程前に廃業した江南の銭湯「広見湯」の味のある建物を観賞したあと、すぐ近くに和菓子屋を発見。ついでに寄ってみた。和菓子屋に行く際は、出来るだけその店の名物や、得意な菓子を調べてから伺うようにしているが、飛び込みだったので前知識は全く無し。店の前まで来ると、幸い駐車場の案内板に「銘菓 茶筅最中」と書いてあったので、それ目当てで中に入る。こじんまりとした店の中にガラス・ショーケースがあり、色々な菓子が並んでいる。どれも値付けは安め。その中から「茶筅最中」と「栗餅」とやらを購入してみた。のんびりとしたおばちゃん(女将?)が紙袋に入れてくれる。

家に持ち帰ってから紙袋を開けてみた。茶筅最中は本当に最中種(皮)が茶筅(ちゃせん)の形をしており、そのずんぐりとした形が何だか可笑しい。もちろん形が形なので、あんこが入るスペースは沢山あり、中にはつぶ餡がたっぷりと入っていた。旨い。栗餅は中に栗がゴロゴロと入った羽二重餅。しっかりと甘く、柔らかい皮と中の栗の食感が楽しい。どちらもしっかりと濃い抹茶を点てていただいた。次は看板に書いてあった「うす皮まんじゅう」を買ってみようっと。(勘定は各¥150/個)

 


 

↓ 見事な看板建築「広見湯」(建築詳細不明)。重厚な壁面と窓周りのかっこいい装飾が見もの。壁はストンと終わっていて、裏は下見板張りの木造の建物。入口はサッシに変わってしまっている。2階に見える部分はどうなっているのだろう。一度入ってみたかったナ。その昔、周囲にはどんな建物が建っていたのだろう。

 

 


 

御菓子司 八雲堂

愛知県江南市古知野町本郷176

 

( 江南 こうなん こちの やくもどう 江南八雲堂 おんかしつかさ ちゃせんもなか ちゃせん最中 茶せん最中 近代建築 ひろみ湯 銭湯 廃業 看板建築 )

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雪月花 @岐阜県揖斐郡大野町

2017年01月24日 | 岐阜県(西濃)

地元の精肉屋が焼肉「田中屋」として開業し、今では岐阜市を中心にいくつもの業態の飲食店を構える「雪月花」の大野町本店へ。玉森町や、名古屋の店の評判は聞いた事があったが、グループの店に入るのは初めて。結構な田舎まで車を走らせ、ランチの時間に合わせて店を訪れると店前の駐車場はほぼ満車という盛況ぶり。中は暗めの照明のモダンなしつらえになっていて、ところどころ段差のある通路を通って座敷席に案内された。メニューを渡されたが、自分が食べようと思っていた「飛騨牛特別ランチ」の名前が無い。尋ねるとネットだか何だかの特別メニューらしい。どうせ迷って他のメニューも選べそうにないのでそれを注文した。その時点でランチの内容を、ご飯+味噌汁か、カレーか、ビビンバ丼か、冷麺から選ぶとの事。心の準備が出来ていなかったので…選べない(笑)。結局焦ってビビンバ丼を注文。そうこうしている間にも次々と客が入ってきて、店は待ちが出る程の人出になった。人気あるんだなァ。

まずは前菜が登場。握り、お浸しなどやグリーンサラダが出てきた。次は意外にも天ぷら。海老や野菜類。小ぶりだがサクサクに揚げられている。でもこれから肉を焼くのに天ぷらは要らないかな。次に肝心の肉。豚バラ、地鶏、ハラミ、カルビが各2切れづつ、それに野菜類。しっかり牛肉の生産番号表示もしていて抜かりない。食べ時を逃さないように少しづつ網の上にのせていく。確かに肉質は良い。タレは塩を含めて3種あったと思うが、試すには肉が少ないのでどんなだったか忘れてしまった。ちょっと少量だが自分もこれ位が一番美味しく感じることが出来る年齢になってきたのかも。ナムルとコチュジャンがのっただけのひと口サイズのビビンバ丼よりも、普通に白いご飯と味噌汁にしておけば良かったかな。最後に杏仁豆腐をいただいて、了。昼からここまでの人気になる理由までは分からなかったが、家族連れでちょっと贅沢な昼ごはんという場合にはちょうどいいのだろう。夜はどんなんだろ。(勘定は¥1,706)

 


 

 

↑ 大野町の「小森医院旧診療所」(大正8年・1919・建造)。下見板張りの和洋建築。2階は上げ下げ窓で、門柱のデザインも凝っている。今にも白衣の先生か看護婦さんが出てきそう。

 


 

雪月花 大野本店

岐阜県揖斐郡大野町黒野山落80-17

 

( 大野町 おおのちょう せつげっか 田中屋 田中屋フードサービス たなか精肉店 焼き肉 焼肉 飛騨牛 和牛 ブランド牛 ランチ A5 近代建築 )

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