My Life In The Bush Of Ghosts (Expanded) / Brian Eno + David Byrne (2006)
ブライアン・イーノ(Brian Eno)とデイヴィッド・バーン(David Byrne)の傑作ニュー・ウェーヴ・アルバム「My Life In The Bush Of Ghosts」のリマスター増補盤。トーキング・ヘッズ(Talking Heads)に深く関わっていたイーノが「Fear Of Music」(’79)と「Remain In Light」(’80)の間に録音したといわれていて、オリジナル(下ジャケット写真)の発表は1981年。以前に通常CDは購入していたが、他のCDを落札した時に同一の出品者から出品されていたので入札しておいたら落札。CDプラケースが上のアートワークのスリップケースに入っている。この盤ではリマスターの上、7曲が追加され、4曲(02,03,07,08)は既発よりも長いヴァージョンとなっているとのこと。
アフリカや中東を思わせるリズムが多用されており、様々な音や言葉がサンプリングでコラージュされている実験的な作品。デジタル・サンプリングを使用した音楽としては最も初期の例のひとつと言われているらしい(諸説あり)。デイヴィッド・バーンのヴォーカルは全く聴くことが出来ず、英語とは限らない様々な言語のコラージュが縦横無尽に降りかかってくる。リズムのみならず、コーラス・ワークなどにアフリカ音楽的な影響が強い。このアルバムがどのように制作されたのかは長文のライナーノーツを読むといいのだろうけど、今は英文をしっかり読むパワーが無い(笑)。なので降りかかる音の洪水を浴びるのみ。追加の7曲は既発曲よりもシンプルな構成のメモランダム的な曲が多い。そもそものアルバムも、いわゆるメロディーのある曲はほとんど無いので、追加を含めて流して聴いても全く違和感は無い。
当時と言えば日本でもテクノがもてはやされた時期。ほぼ同時期にYMO(Yellow Magic Orchestra)もサンプリングを使用している。自分も例に漏れずにYMO周辺の音に執心だったが、彼らはこのアルバムをどう聴いただろうか。
オークションにて購入(¥835)
- CD (2006/4/10)
- Disc : 1
- Format: Enhanced, Original recording remastered, Import
- Label : Nonesuch