ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

My Life In The Bush Of Ghosts (Expanded) / Brian Eno + David Byrne

2019年02月28日 | パンク・ニューウェーヴ

 

My Life In The Bush Of Ghosts (Expanded) / Brian Eno + David Byrne (2006)

ブライアン・イーノ(Brian Eno)とデイヴィッド・バーン(David Byrne)の傑作ニュー・ウェーヴ・アルバム「My Life In The Bush Of Ghosts」のリマスター増補盤。トーキング・ヘッズ(Talking Heads)に深く関わっていたイーノが「Fear Of Music」(’79)と「Remain In Light」(’80)の間に録音したといわれていて、オリジナル(下ジャケット写真)の発表は1981年。以前に通常CDは購入していたが、他のCDを落札した時に同一の出品者から出品されていたので入札しておいたら落札。CDプラケースが上のアートワークのスリップケースに入っている。この盤ではリマスターの上、7曲が追加され、4曲(02,03,07,08)は既発よりも長いヴァージョンとなっているとのこと。

アフリカや中東を思わせるリズムが多用されており、様々な音や言葉がサンプリングでコラージュされている実験的な作品。デジタル・サンプリングを使用した音楽としては最も初期の例のひとつと言われているらしい(諸説あり)。デイヴィッド・バーンのヴォーカルは全く聴くことが出来ず、英語とは限らない様々な言語のコラージュが縦横無尽に降りかかってくる。リズムのみならず、コーラス・ワークなどにアフリカ音楽的な影響が強い。このアルバムがどのように制作されたのかは長文のライナーノーツを読むといいのだろうけど、今は英文をしっかり読むパワーが無い(笑)。なので降りかかる音の洪水を浴びるのみ。追加の7曲は既発曲よりもシンプルな構成のメモランダム的な曲が多い。そもそものアルバムも、いわゆるメロディーのある曲はほとんど無いので、追加を含めて流して聴いても全く違和感は無い。

当時と言えば日本でもテクノがもてはやされた時期。ほぼ同時期にYMO(Yellow Magic Orchestra)もサンプリングを使用している。自分も例に漏れずにYMO周辺の音に執心だったが、彼らはこのアルバムをどう聴いただろうか。

オークションにて購入(¥835)

  • CD (2006/4/10)
  • Disc : 1
  • Format: Enhanced, Original recording remastered, Import
  • Label : Nonesuch
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桃屋 (2) @愛知県犬山市

2019年02月28日 | 愛知県(尾張)

岐阜県の地方に残る特徴ある様々なカツ丼を”亜種”と勝手に名付けて食べ歩いている(そういえば「カツ丼」の元祖として知られた早稲田の「三朝庵」が閉店してしまったようだ…)。特に東濃地方と岐阜市近辺は全国的に見ても珍しいカツ丼が分布。中山道がキーワードだと勝手に思っているのだが、”鵜沼宿”の木曽川を挟んですぐ南、愛知県犬山市はどうかというと…、自分の知る限り歴史ある店のいくつかになぜか”目玉のせカツ丼”が散見される。まだサンプル数が少ないが、実はこの店のカツ丼も…と再訪したのが駅の北東にある「桃屋」(看板の文字が潰れているのはスマホのカメラのせいです)。たぶんこの”桃”は「桃太郎神社」の桃かな(田楽もあるので)。すぐ近くには老舗の「キリン亭」があるが、そちらのカツ丼は目玉落としではないことは確認済み。

店に入るとテーブル席が微妙に塞がっていたので、奥に進んでカウンター席に腰掛けた。そこにメニューは無かったので値段も確かめずに「カツ丼」下さいとお願いする。調理は女将さんが、給仕は主人が担当。早速女将さんの調理が始まった。カツはフライパンで揚げるようだ。そしてつゆを入れた鍋に卵を落として…。ご飯の量は向こうから訊いてくれた。先客の若者に配膳された丼物からいくとかなりの量でもあるようだったので「少なめに」と申告。出来上がった「カツ丼」がカウンター越しに手渡される。

「デカっ」。カツが丼ぶりからはみ出てしまっている。そしてもちろん”目玉落とし”。丼ぶりに加え豚汁、漬物、バナナとオレンジが付いている。早速でかいカツを持ち上げて喰らう。玉ねぎなどは入っておらず、シンプルにつゆに通したカツがご飯にのっている。つゆは同様の”目玉のせ”カツ丼で人気の「野内」のよう強いパンチのある味付けでは無いが、ソースと言われても醤油と言われても納得してしまうような複合的な味。旨い。途中でお約束の黄身崩しをして味の変化を楽しむ。ご飯を少なめにしてもらったので余計にデカいカツとのバランスが悪くなってしまったかもしれないが一気呵成に食べ終えた。サービス精神旺盛なご夫婦なので「まだコーヒーも出すよ。」なんて言ってもらったが、遠慮して勘定してもらった(次に来たらコーヒー2杯出すそうです・笑)。犬山のカツ丼も面白い。(勘定は¥900)

以前の記事はこちら

 


 

↓ まだ呑んでみたことはないが「忍冬酒(荵苳酒)」という変わった酒を造っている醸造元「和泉屋・小島醸造(小島本舗)」(建築詳細不明)。風情ある格子の建物とべんがらに塗られた塀が長く続く。

 

 

↓ 犬山城の前の通りを南下するとある下見板張りの建物「犬山陶器陳列場」(建築詳細不明)。表の標柱には「史跡・敬道館跡」としてある。

 


 

でんがく お食事 桃屋

愛知県犬山市松本町1-86

 

( 犬山 いぬやま 犬山城 犬山駅 名鉄犬山駅 桃屋 ももや 田楽 かつ丼 目玉のせ 目玉落とし 亜種 ソースカツ にんとうしゅ 近代建築 )

コメント (5)
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議事堂食堂 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2019年02月27日 | 岐阜県(岐阜)

なかなか頻繁には行く機会のない官公庁庁舎の食堂。この日は岐阜県庁付近で用事があり、ついでもあったので庁舎駐車場に車を停め、建物の中へ。庁舎1階に「職員食堂」があるけれど綺麗に改修されていて学食のような雰囲気。この建物とは別の議会棟にも食堂があると知ってそちらを覗いてみたくなった。受付で場所を訊いて議会棟へ。全然人が居ないので訝りつつも、建物に入ると「議事堂食堂」と書かれた古めかしい食堂があった。案内には「議会レストラン」とも書かれている。明るい雰囲気の「職員食堂」と違って年季の入った造り。席数は多く、給仕の女性が2~3人も居るところをみると、時分時になると混み合うのかもしれない。日替りの品や多くないメニューから選んだのは「ハンバーグとエビフライ」。メニュー中最高値の品だった。座った席からは厨房の中までは分からないがかなり広いようだ。

しばらくして運ばれた「ハンバーグとエビフライ」は熱々の丸型の鉄板にのってやってきた。付け合わせは茹でブロッコリー、ポテト。これにライスと、カップのコンソメスープが付く。まずはハンバーグ。まだ鉄板は熱いので下面は強く焼けている。そしてエビフライ。見るからに業務用食材。もちろん食べてみても予想が覆されることはない。ポテトもしかり。これなら日替わりの品か、カレーにでもすれば良かったか…。こういう食堂でのカレーは業務用のソースを使うことが多いので、敢えてそっちは避けたつもりだったのだが…。ま、委託契約業者が営(や)っているのだろうから仕方がないが、最近官公庁では農水省の肝入りで”地産地消””国産”などに拘った食材を使うことが多くなってきたのでちょっと期待したんだけどなァ(←自分のメニュー選択が悪い)。値付けが特に安い訳ではないので余計に残念な感じ。次は素直に「職員食堂」にしてみよう。(勘定は¥850)

 

議事堂食堂 (議会レストラン)

岐阜県岐阜市薮田南2-1-1 岐阜県庁 議会棟1F

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜県庁 ぎじどうしょくどう ぎかいレストラン しょくいんしょくどう 洋食 喫茶 麺類 レストラン 役所メシ ) 

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縁 @岐阜県多治見市

2019年02月26日 | 岐阜県(東濃)

多治見市内を散策するたびに気になっていた御幸町の五目ごはん専門店「味ごはんの縁」。45年もの歴史があるのだとか。食べたいのだが持ち帰りの店なので(バイクでも)荷物になるのもなァといつも迷いつつ通り過ぎていた。この日は電車で来ていて、すでに他の店で昼食を頂いた後だったが、これだけ気になっているんだからと立寄ってみた。小窓から中へ声を掛ける。窓際には赤飯のパックも置いてあった。主人が中の容器から「味ごはん」のパックを取り出しビニール袋に入れてくれた。散策の時にいつも持ち歩いている革バッグにちょうど収まる大きさで良かった。バッグに「味ごはん」を忍ばせ電車に乗って家まで持ち帰る。

持ち帰った「味ごはん」に手を付けたのは次の日の朝。中には鶏肉、人参、牛蒡、椎茸、蒟蒻が入っている。さっそく茶碗によそっていただく。味付けはやや濃いめ、甘めの田舎風。こういう味ごはんは人参の切り方も”ささがき”にしていることが多い気がする。温めなかったので冷めたままだが、しっかりと味が滲みて旨い。量は茶碗(正確には飯碗)に軽く2杯分といったところか。熱いお茶と一緒に美味しくいただいた。そういえば最近家で味ご飯作っていない気がするナ。作ろっと。(勘定は¥300)

 


 

↓ 近くの末広町の路地突き当りの街灯にある「呑スケ止レ」のサイン。もちろん止まった(笑)。コレ公共設置だったら面白い(そんな訳ないか)。

 

 


 

味ごはんの縁 (えん)

岐阜県多治見市御幸町2-12

 

( 多治見 たじみ えん 味ご飯 あじごはん 混ぜご飯 混ぜごはん まぜごはん 炊き込みご飯 炊きこみごはん テイクアウト 西ヶ原遊郭 )

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えびすや本店 (2) @名古屋市中区・錦

2019年02月25日 | 名古屋(中区 老舗)

ある祝日の晩、栄近辺で呑んでから帰ろうと何軒か目当ての店を廻るが、祝日を休みにしている店が多く軒並み振られてしまった。新しい店を開拓するような気分でもなかったので、1杯だけ呑んでもう帰っちゃおうと、近くを通った錦三の「えびすや本店」(創業昭和2年・1927)に滑り込んだ。猥雑なこの辺りも祝日の夜は人の流れが違うようであまり人が出ていない感じ。店内も客は少なく、適当なテーブル席に腰を下ろして「燗酒」と「いたわさ」をお願いした。酒は「白鶴純米」で”正一合”との記述。「いたわさ」は飾り切りされた小振りな蒲鉾が8枚程。朱板(あかいた)ではないけれど名古屋の老舗「大矢」のものなのかな…。東海地方の古い店のスタンダード、濃いたまり醤油をつけていただく。歯応え良く旨い。そして酒をキュッと。

しばらくすると大勢の大陸の人達のグループ客が入ってきた。締めの追加がこのグループの後に回されてはかなわないと、意外と多くない麺類丼物の中から慌てて注文したのは「姫御前定食」というセット物。小丼と小鉢麺を定められた品書きの中から選ぶ。”親子丼”と”きしめん”でお願いした。小丼と書いてあった割にしっかりとした量の「親子丼」のつゆはやや甘め。少し一味を振っていただく。「きしめん」には三つ葉と揚げと花鰹が入っている。麺の量はさすがに少ない。でもきしめんらしいやや甘めのつゆも麺も、ビタッと決まって旨い。さすがいくつもの支店を従える総本山。次はしっかりと1人前のきしめんを食べよう。(勘定は¥1,800程)

以前の記事はこちら

 

 


 

↓ 戦後すぐの建物だという風情ある伊勢町通の鶏料理店「とり要」(建築詳細不明)。そういえばまだ入ったことがないなァ。

↓ いつ前を通っても、つい毎回写真を撮ってしまう大津通沿いの奇跡の並び、創業宝暦8年(1758)の「伊勢久株式会社」(昭和5年・1930・建造)と「愛知県庁大津橋分室(旧・愛知県信用組合連合会館)」(昭和8年・1933・建造)。

 

 

 

↓ 夜間ライトアップされている「THE CONDER HOUSE(旧・名古屋銀行本店)」(昭和元年・1926・建造)。街路樹のライトアップは邪魔だなァ。

 

 


 

 

手打ちそば きしめん えびすや本店

愛知県名古屋市中区錦3-20-7

 

( 名古屋 なごや 錦 にしき 錦三 きんさん えびすや 総本家えびすや本店 えびすや栄店 老舗 饂飩 蕎麦 手打 手打ち 海老おろし 大矢蒲鉾 近代建築 )

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Natural Born Boogie / Humble Pie

2019年02月24日 | クラシック・ロック

Natural Born Boogie / Humble Pie (1995)

ハンブル・パイ(Humble Pie)のBBC音源を集めたコンピレーション盤。デビューした1969年から1973年の音源が収録されている。01~08までがBBC Radio 1(国営ラジオ)用の録音。09、10は人気TV番組「Old Grey Whistle Test」用の録音。自分も今まで知らなかったのだが、元々ハンブル・パイはピーター・フランプトン(Peter Frampton)が中心となって編成され、後からスティーヴ・マリオット(Steve Marriott)が参加した形だったのだとか。てっきりスティーヴ・マリオットが作ったのだとばかり思っていた。もちろん段々スティーヴがバンドの顔みたくなっていくのだが、当時のピーターはご存じの通り美少年だったからかなり人気もあったことだろう。どうしてピーターが脱退することになったのか…(72年に脱退、その後ソロとなって世界的ブレイクとなる)。

それはさておきスティーヴのソウルフルなヴォーカルにピーターの若々しいコーラスが重なる楽曲は、決して若さで疾走するだけじゃなく、グッと腰を落とした演奏が聴きもの。それでも調べてみたら当時スティーヴはまだ20代前半、ピーターに至ってはまだ10代という若さ! それでこのグルーヴって…。2人が有名過ぎて他のメンバー Greg Ridley(Bass)、Jerry Shirley(Drums)の事はよく知らないのだが、どの楽曲でもこのボトム2人の骨太の演奏がシンプル且つ効果的だ。”Boogie”って定義し難いし、説明も出来ないのだが、タメがあって(たぶん)正確でないビートが気持ちいい。正規リリース作品だとは思うのだが、最終曲はなぜかブートレグ並のひどい音質。裏ジャケに「神経質な人は9曲目が終わったらスイッチをオフにしてくれ」と書いてある(笑)。

オークションにて購入(¥460)

  • CD (1995/2/24)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Band of Joy
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光廼家 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2019年02月24日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

JR岐阜駅の南側にある食堂「光廼家(みつのや)」にやっと訪問することが出来た。ずっと前から入ってみたいと思っていたが、言わずと知れた”泡の国”金津園の中にあり、平日に限らず用も無いのに(ホ、ホントです)この辺りをウロウロは出来ないし、日曜は店が休みだし。道を歩くだけで各店の黒服さん達が(昔と違ってごく控えめに)声を掛けてくるので普段から通りづらいのだが、ある祝日を狙って行ってみた。一帯は再開発も進み、現在建物の残っている区域以外は更地が多い。何でも職種上、建て替えての営業が出来ないようで店を閉めるとそれで終わりなのだとか(未確認)。店の前まで来ると地味すぎる暖簾が掛かっていた。中に入るとカウンターに3席程、テーブル席が2つほどとこじんまりとしている。奥の座敷(居間)は使用しているかどうか…。後で調べてみると昭和25年(1950)頃の創業だそう。入るなり「アルコールは無いけどいいですか?」と主人に確認された。「ハイ」。壁に貼られた品書きの中から選んだのは「ミニオムライス」。まだ数時間前に朝食を食べたばかりだったのと、写真付きで載っていた普通の「オムライス」が結構大きそうに見えたので”ミニ”にしてみたのだった。店内は年配の主人が1人。注文らしき電話が鳴り、岡持ちが置いてあるところをみるとやはり出前が多いんだろう(実際自分が店を出るとすぐに主人が出前に出ていった)。北京鍋で手際よく調理が進む。

程なくして出来上がった「ミニオムライス」は予想通りそれほど小さくない。綺麗な形で平べったく整えられていて、薄焼きの玉子はちゃんと下まで包まれていた。オムライスの片側に酸味の強い中濃ソースがかけてある。端には控えめな量の福神漬。早速スプーンを入れていく。中は鶏むね肉をつかったケチャップライス。味付けも程良く、旨い。オムライスでケチャップライスと中濃ソースの組み合わせは時々見かけるね。パクパクッとあっという間に食べ終えた。自分は仕事中の昼食でも10分とかからず食べ終えるのだが、丁寧な物腰の主人に「食べるの早いですねー。」と言われてしまう(よく言われる)。「ハハハ…」と笑って胡麻化し勘定してもらった。次は”おすすめ”としてあった「カレーうどん」「えびおろしそば」「ミニ丼セット」なんかを食べてみたいナ。(勘定は¥650)

この後の記事はこちら

 


 

↓ 夜に行くと真っ暗な部分もある岐阜駅北西の繊維問屋の立ち並ぶアーケード街。その建物の裏側はこうなっているのだった。反対側の近代的なビルとの対比が面白い荒々しい壁面の、規則性があるような無いような建物群。そういえば昔この近くで爺さんが1人でやっていた餃子屋(「八起」)に来たことがあったっけ。

 

↓ その殺風景なビルの壁面をこんな風に洒落た使い方をしている店があった(写真下左)。ここの1階部分全部商店としてテナント貸ししちゃえば面白いのに(もちろん耐震問題で無理だろうけど)。

 

 


 

和洋食 光廼家

岐阜県岐阜市加納水野町3-19

※閉店されたようです(令和3年現在)

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜駅 JR岐阜駅 みつのや 食堂 大衆食堂 麺類食堂 洋食 金津園 かなづえん ソープランド 繊維問屋 再開発 閉店 廃業 ) 

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スズキ @岐阜県大垣市 (※閉店)

2019年02月23日 | 岐阜県(西濃)

大垣市街を自転車で散策。普段車やバイクでは入っていかないような路地を自転車で縫うように周ってみた。ある路地を走っていたら何とも気になる店が。廓町の「スズキ」。大垣共立銀行本店の裏手の路地で、多分以前は建物が密集していただろう場所なのだが、周囲の建物が無くなってポツンと残ったような感じ。一度は通り過ぎて、すぐ近くにあるもう1軒の焼きそば屋へ向かったのだが、そちらは焼きそばを焼く音と香りはすれど表が閉まっていたので、引き返して店の前で入ろうかどうしようかしばし迷う。というのも、店構えといい、中から聞こえてくる声(かなり近い)といい、一見で入るにはさすがに小さな勇気が要ったのだ。ま、でもしっかり回転灯も回っているし、暖簾も掛かっているしと思い切って戸を引いてみた。

中に入ると目の前は狭いカウンター(というか縁)付きの鉄板。それ以外に壁際に小さな小上がり席もあるにはあるが、荷物などがあって実質上がるのは無理。焼いているのはご高齢のお母さんで、先客は2名。大きくない鉄板前はいっぱい。とりあえず小上がりの座布団に半分だけお尻をのっけて壁の品書きを眺める。すると常連らしき先客が「焼きそば無いって言わないと…。」とお母さんに進言。「あぁ、そうだった。そば注文するの忘れちゃってね、焼きそばは今日無いの。」とのこと。焼きそばとお好み焼の店でそばを注文し忘れるって(笑)。他には大判(お好み焼の?)、モダン焼があるようだったが、それではと肉玉子入りの「お好み焼」をお願いした。

鉄板の上でお母さんの調理が始まる。混ぜ焼きではなく重ね焼き。ひっくり返した生地はしっかりとコテでギュッギュと押さえる。ソースをたらして「はい、どうぞ。」と呼ばれた。お母さん側の鉄板の短辺に丸椅子が、そしてコテと氷水が用意されたのでそちらへ移動して相席。3人で鉄板前は満席だ。箸は用意されず、コテのみを使って食べる。何しろ鉄板の上なので熱々なのをコテで切り分け口に運ぶ。アチチ…。旨い。しっかりとした大きさのある”折らない”平形のお好み焼にたっぷりめに塗られたとろみのあるソースは甘め。焼き方といい、ソースといい、ベクトルはどちらかというと広島向きなのが面白い(麺は入っていない)。氷水で口を冷やしながら熱いのを平らげた。次はぜひ「焼きそば」を。それにすぐ近くの焼きそば屋にも足を運んでみたいナ。(勘定は¥500)

※令和元年7月に再訪したところ、廃業されたようで店舗が無くなって住宅部分だけになっていました。

 


 

↓ 大垣駅の北東、林町の風情ある町屋の並び(建築詳細不明)。いくつかの建物はまだ商売も現役だ。明治天皇行幸の際に板輿(みこしのような乗物)に乗り換えた場所(たぶん)だという石碑と案内板があった。

 

↓ 同じ林町の「美濃錦」を醸す「渡辺酒造醸」(創業明治35年・1902)の黒壁の蔵(建築詳細不明)

 


 

 

やきそば・お好み焼 スズキ

岐阜県大垣市廓町3-51

 

( 大垣 おおがき 鈴木 お好み焼き おこのみやき モダン焼き やきそば 焼そば 焼きそば 近代建築 町屋 商店 酒蔵 みのにしき )

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開進亭 (3) @愛知県犬山市

2019年02月22日 | 愛知県(尾張・老舗)

ある日曜日の昼遅く、久しぶりに犬山城下の大正時代創業だという洋食屋「開進亭」へ。1本東側の通りはこの日も沢山の人出。数年前まで閑散としていたのが信じられない位の賑わいで、そんな観光客の財布目当ての商売っ気の強い簡易な造りの店が次々と出来ていた。それでもこの店のある1本西の通りに入るとのんびりとした以前と変わらぬ雰囲気。こちらずっと日曜休みの店だと思っていたのだが、前の道を通ったらやっていたので思わず入ってしまった(※水曜休みだとのこと)。遅めの時間だったので先客はなし。この日メニューから選んだのは「ハヤシライス」。ソースに手間が掛かるし、味が店によって千差万別なので洋食屋の味を確かめるには外せないメニューだ。

しばらくして”KAISHINTEI”とアルファベットの入った古い平皿に盛られた「ハヤシライス」が登場。皿といい、上にのったグリーンピースといい、クラシックな佇まい。あまり濃くない色のソースには見るからに玉ねぎが沢山入っていて、肉は豚肉。玉ねぎの量が多いとかなり甘くなる傾向があるけれど、こちらは甘過ぎずいい塩梅。ポテッとした口当たりを予想していたのだがそうでもなく、しっかりと煮こまれたソースが旨い。さらりと完食。次はメニュー中にいくつも用意されているカニ(カニチャーハン、カニクリーム、カニコキール、カニサラダ)のどれかか、内容不明の「メキシコサラダ」にしてみようかな。(勘定は¥700)

以前の記事はこちら (1)(2

この後の記事はこちら (4)(5

↓ 今まで気が付かなかったが屋上にはネオンサインも。壁面の丸照明もいい感じ。夜は点灯するのかな?

 

 


 

↓ 相変わらず気になる隣の割烹「香楽」の風情ある建物と看板(建築詳細不明)。見た感じ現役だとは思うのだけれど、営業しているのかどうか、入ることが出来るのか、いまだに分からず。どうしたらここの料理を食べられるのかしらん。

 

 


 

 

和・洋レストラン 開進亭

愛知県犬山市犬山西古券267

 

( 犬山 いぬやま 犬山城 かいしんてい 洋食 洋食店 中華そば レストラン 定食 オムライス カツ丼 老舗 近代建築 こうらく )

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田子作 @名古屋市中区・大須

2019年02月21日 | 名古屋(中区)

大須のとある店で軽く呑んだ後に寄ったのは、以前から入ってみたいナと思っていた「田子作」。繁華な通りから外れた路地に店がある。”お好み焼・焼そば”の外看板の他に”どて煮”なんかの文字も見える。暖簾をくぐって中に入ると奥に長く、手前がテーブル席、奥が小上がり席になっているようだ。カウンターの上には大皿の惣菜ものっている。テーブル席に腰掛け、相撲中継にご執心で背中を向けている年配の主人に、まず酒(ひや=常温)をお願いする。ちろりに入った酒とガラスコップが運ばれた。正一合にはちょっと足りないか。粉物は食べる気がなかったので壁の紙短冊にあった「どて煮」をお願いする。

相撲の取組の間に(笑)「どて煮」の串が準備された。自分で選ぶ訳ではなく最初から平皿に盛られていて、ホルモン×2、牛すじ、こんにゃく、豆腐の5本。味噌たれは煮詰まって漆黒。味もかなり濃くなっている。熱いところを頬張って濃い味噌味をひや酒で流す。旨い。主人はすぐに取組の方に集中(苦笑)。おでんか焼物を追加しようと思ったが、近くで炊いてある石油ストーブのせいで上着を脱いでもかなり暑い。汗が出てきた。こちとら寒い外を歩いていてアンダーもしっかりと着込んでいるのでどうにもならない。自分は暑い飲食店で座っているのが大の苦手なので全然呑み足りないが退散。次はおでんでも。(勘定は¥900)

 

田子作

愛知県名古屋市中区大須2-30-32

 

( 名古屋 なごや 大須 おおす 大須商店街 たごさく 焼きそば お好み焼き 居酒屋 酒場 おでん )

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