少し前、金沢の繁華街・片町で、夜にある鮨屋に飛び込みで入ろうと思ったら、閉店時間までまだかなり時間があるのに主人が店先で片付け中。週末だから早仕舞いはないだろうと思っていたが残念ながら行く先を失ってしまった。そこで片町周辺をブラブラとしていたが前に少し気になっていた居酒屋があったので探して入ってみる。
市内を流れる犀川沿いにあって、「鰯組」という名前通り、鰯中心の肴を出す居酒屋。表は木戸で中を窺い知ることが出来ないが、明かりは点いていたので思い切って開けてみる。店内は天井が高い吹き抜けになっていて、どういうものなのか人の名前が書いてある赤ちょうちんがたくさん並んでいて、全体的に民芸調。遅めの時間になってしまったからか、ほとんどの客が引けたあとのようで、先客は一組の3人のみ。もうかなり出来あがっているようだ。
店の人に、ちょっと品が少なくなっていますが大丈夫ですかと聞かれ、長居するつもりもなかったので、構わない旨を伝えてカウンターに座る。地元の純米酒と鰯のたたきなどを注文した。肝心の鰯のメニューは値段としてはあまり安くないが、店に名前を挙げているだけあって鮮度はなかなか。鰯に特化しているのが珍しく、火の通ったメニューも食べてみたかったが、ひとりだと食べきれそうになかったので断念。ここは何人かでメニューをつつきあって食べるといいだろうな。(勘定は¥2,500程度)
鰯組 (いわしぐみ)
石川県金沢市片町1-7-13