ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

三河屋 @名古屋市東区・車道

2024年07月21日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

地下鉄桜通線の「車道(くるまみち)駅」で降りて立ち寄ったのは創業昭和10年(1935)だという「三河屋」。店は地上に出て北側にあり、たこ焼きや「満月」(=大判焼)、かき氷、といった甘味を扱っている。今川焼を「満月」と称するのは岐阜県関市の「満月堂」を思い出すなァ。実はこの店、イートイン・スペースもあり、ビールもあるというので寄ってみた次第(笑)。この日は土曜だったが、横の入口から中に入ると午前中からビール瓶を立てているご同輩がいらっしゃった。4人掛けのテーブルが並び、意外と広いスペース。主人に「ビール小瓶」と「並だこ・小盛・5個入」をお願いして席で待っていると、各席に設けられたインターホンで出来上がりが告げられるので自分で取りに行く。

「ビール小瓶」はサッポロ黒ラベル。ビールはちょっと久しぶりだったので滲みる。「並だこ」は”キャベツソース味”で上からソース、鰹節、青海苔がかけられている。作り置きで、下が平らな自分の苦手なタイプだったが、その割に粉っぽさは控えめで悪くなかった。たこ焼きは他に、洋風(ソース)、和風(醤油)、豚肉に置き換えた”肉焼き”なるものまである。そちらは注文してから作るようなのでそちらにすれば良かったか。次はそれらを大瓶でやって、「満月」を持ち帰ろうかな。(勘定は¥650)

 


 

↓ 地下鉄桜通線の車道駅の南にある黒塀に囲まれた立派な住宅(建築詳細不明)。ガラス窓は全て塞がれているが、欄干のある2階などはとても広そうな間なので、三業とかの商売で使っていらした建物かも。

 

↓ こちらもすぐ近くにある2棟連なった形の一般住宅(建築詳細不明)。もう住人は居ないようで生い茂った樹木に隠れてしまっているが、玄関横にはそれぞれ洋館(洋間)が繋がっている。

 

 


 

三河屋

愛知県名古屋市東区筒井3-26-30

 

( 名古屋 なごや つつい 車道 くるまみち 満月の三河屋 みかわや まんげつ 満月焼 今川焼 大判焼 たこやき たこ焼 近代建築 文化住宅 妓楼 ) 

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喫茶ボンボン (+ 洋菓子ボンボン) @名古屋市東区・高岳 (4)

2024年07月06日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

妻と一緒だった際に休憩に寄ったのは、鍋屋町通り入口の喫茶「ボン ボン」。店名を書いた看板やカードをよく見たら、”ボン”と”ボン”の間にスペースがあるのに今頃気付いた(←どうでもいいか・笑)。妻は時々店の前の空港線を車で通るらしいが、もともと1人で喫茶店に入ることが無いので店には全然気付いていなかったのだとか。中に入ると席は空いているものの、少し待ってから案内された。赤い光沢あるビニールソファにやや暗めで落ち着いた照明。レトロ流行りなので「確かに今の若い子が好きそう。」と妻。この日も若い客が沢山。昔はオジサンとオバサンしか居なかったけどなァ(笑)。お願いしたのは「ブレンドコーヒー」と「プリン」。妻も珍しく「ブレンドコーヒー」。ケーキを勧めたけれど、店ではいただかず買って帰ることに。相変わらず無数に居る給仕の男女。パッと数えただけでも6人は居る。

シンプルな銀食器に盛られたプリンは生クリームとサクランボが添えてある。甘ったるくないカスタード味。コーヒーに砂糖やミルクは入れないのに甘いものは欲しい自分は、最近この組み合わせばかり。

勘定してもらいケーキを買いに「洋菓子ボンボン」の方へ行こうとすると、給仕の女性が「通り抜けが出来なくなったので…。」と。結局一度外に出て店の方に回った。購入したのは「サバラン」「ストロベリーパイ」「コルネパイ」と少なめ。「サバラン」は相変わらず下に溜まるくらい洋酒を使ったシロップがかかっている。妻ならひと口で(気分が)酔ってしまうかも。トップには赤いゼリーと生クリームとシンプル。「コルネパイ」は丸いパイ生地の中にカスタード・クリーム。入口には生クリームが入れてある。この生クリームが普通とちょっと違ってしっかりとした食感。どちらも旨かった。(勘定知らず)

以前の喫茶の記事はこちら (1)(2)(3

以前の洋菓子の記事はこちら (1)(2)(3

 

↓ 座った席の横の壁に埋まった年季の入った耐火レンガ「TAR・SK30」。 SKは耐火度を表すが、TARの意味は?。

 

洋菓子・喫茶 ボンボン

愛知県名古屋市東区泉2-1-22

 

( 名古屋 なごや ボンボン 喫茶 純喫茶 ケーキ マロン ピレーネ モーニング 珈琲 洋菓子 老舗 天津楼 パリジャン レンガ 煉瓦 耐火煉瓦 )

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岩正 @名古屋市東区・筒井 (3)

2024年06月26日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

NHKの朝ドラを毎日欠かさず観ている妻。現在放送中の「虎に翼」ではいくつかのロケを名古屋市内で行っている。そのうちのひとつ「名古屋市政資料館」に行ったことがないというので案内した。見学が終わって昼食の店を思案。以前にテレビで見たと言っていた筒井商店街の「岩正」にも行ったことがないそうなので店に向かってみた。

最近は駐車場が空かないし、店の前の行列を敬遠していたので自分も随分と久しぶり。創業は明治35年(1902)で現在4代目。この日も店の前に並びこそ見えたが、運良く少し離れたマンションの1階にある駐車場が1台空いたので車を滑り込ませて並びの最後尾に着いた。自分達の前には3組居たが回転は意外と早く、すぐに呼ばれて店内へ。この回転の速さならもっと立ち寄ってもいいな。入口近くのテーブル席に腰掛ける。当代若女将と高齢の先代が給仕を担当。注文したのは自分が「手打 きしめん」と「味噌カツ丼」。妻が「手打 天ぷら煮込」。妻は最初玉子は付けないって言っていたのに若女将に「玉子落としますか?」と訊かれ、「ハイ。」と即答(苦笑)。

さほど待つことなく品が運ばれた。「きしめん」は油揚げ、ほうれん草、カマボコ、刻みネギ、そして花鰹という定番の具材で飾られ、つゆはたまり醤油由来か少し甘味の感じられる典型的なきしめんのつゆ。麺は薄平タイプで軟らかめの茹で加減。旨い。「名古屋のきしめんとは?」と訊かれて「これです」と出せるような一品だ。表のショーケースには”特製”とある「味噌カツ丼」はこちらのスペシャリテ。大きめのカツがしっかりと濃い色の赤味噌たれに浸っており、玉子も染まって判別出来ないほど真っ黒。でも見た目ほど強い味付けではなく、ご飯の白い所もちゃんと残っている。久々だったが旨い。妻にも分けたが初めて食べる味わいだそうだ。ま、確かに他所のみそかつ丼とは違うよね(←そもそも彼女は味噌カツを食べないが)。妻の注文した「煮込」はもちろんみそ煮込みうどんのこと。こちらの麺も手打ちだそうだが煮込みとしては細めで手揉みなのか縮れている。こちらも口に合ったようで良かった。勘定は安いし、回転も早かった。立ち寄る頻度が上がるかも。次は絶滅危惧の「天南丼」で。(勘定は¥1,950)

以前の記事はこちら (1)(2

 


 

↓ 現在のNHK朝ドラ「虎に翼」のロケ地「名古屋市市政資料館(旧・名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎)」(大正11年・1922・建造)。実際に主人公のモデル三淵嘉子がこちらに初の女性判事として赴任(昭和27年)したらしい。普段は近代建築にあまり興味のない妻も「あ、ここも、ここも映ってた!」と大感激(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

↓ こういう古い建物では調度品に焦点を絞って観察するのも面白い。どれも既製品ではないワンオフで凝っていて素敵。今これを注文して造ってもらったらいったい幾らになるのか…。下1枚目は壁の照明スイッチ。これも素敵。

 

 

 

↓ 市政資料館の向かいにある古い建物、通称「弁護士長屋」(建築詳細不明、戦前らしい)。弁護士の事務所が連なっていたのだとばかり思っていたが、実際は今も昔も司法書士(代書人と呼ばれた)の事務所が入っていて、裁判所に提出する書類を書いてもらうために弁護士が並んだからそう呼ばれたらしい。

 


 

岩正

愛知県名古屋市東区筒井1-12-17

 

( 名古屋 なごや つつい 代官町 いわしょう 岩正手打ちうどん店 岩正手打うどん店 みそ煮込 味噌煮込み みそにこみうどん みそかつ丼 味噌かつ丼 近代建築 NHK連続テレビ小説 伊藤沙莉 )

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一正亭 @名古屋市東区・代官町 (6)

2024年06月18日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

ある祝日の昼どき。東区の筒井町辺りで食事先を探すも目当ての「ラク亭」は変わらずずっと休業のままだし、他の店も臨時休業だったり、並びが出来ていたり。もとより祝日は休業日が読み辛いが、結局代官町に戻って「一正亭」へ。困った時の「一正亭」(笑)。大抵いつも開いているのが有難い。はす向かいの駐車場に車を停めて店内へ。店内は男性1人の先客が3人。もちろんビールをやっている人も居て羨ましい。お願いしたのはこちらでは(多分)いただいたことがない「メンチカツ定食」。

しばらくして運ばれた「メンチカツ定食」は、それぞれ3つにカットされたメンチカツが2つ。付け合わせは千切りキャベツとマヨネーズ風味のスパゲッティ。これに小皿の切干大根、蓋付きのプラ飯碗のご飯、味噌汁、たくあんが付く。メンチカツには少しだけケチャップがかかっている。衣はガリガリのハードタイプ。一口やってはご飯、味噌汁とやっつけていく。途中で卓上のウスターソースをかけたりもして多めのご飯も難なく平らげた。後客も続々と入って来るので席を譲る。次は「冷やし中華」でも食べてみようかな。(勘定は¥720)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4)(5

 

レストラン 一正亭

愛知県名古屋市東区代官町13-9

 

( 名古屋 なごや 代官町 だいかんちょう いっしょうてい 一正亭食堂 メンチカツ ミンチカツ 合いの子 あいのこ カレービフ ハヤシビフ 代官町商店街 洋食 食堂 )

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洋菓子ボンボン @名古屋市東区・高岳 (3)

2023年11月06日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

ある雨の休日、家に買って帰るケーキを求めて「洋菓子ボンボン」へ。喫茶店の方は雨にも関わらず行列が出来ている。喫茶店に入るのに行列って…。最近”レトロ喫茶”ブームなるものがあって若い子達が押しかけているようだ。ただ、映(ば)える写真の為に沢山注文して残して帰るなんて話も…。ケーキ屋の方は通常通り。とはいってもいつもより客は少ないかも。ショーケースを覗くもこの日はあまりケーキの数が多くない。選んだのは「スペシャルマロントルテ」「ロイヤルチーズ」「ダマンドタルト」「ボンボン生ロール」、そして焼菓子の方から「バウムクーヘン」を。箱に入れてもらって持ち帰る。勘定していてふと「ミックスソフトクリーム」も作ってもらった。

食べながら駐車場へ。オッサンがソフトクリームを食べながら歩いている姿は人に見せられたものではない(笑)。モカとのミックスで口当たりはちょっと自分好みではないタイプ。アイスがコーンの先まで入っていないので最後は口の中がパッサパサになった。家に帰っていつも通りケーキを妻と分ける。自分がいただいたのは「スペシャルマロントルテ」。ふわふわな口当たりのショートケーキ。ここの他のケーキ同様、装飾がほとんどないシンプルなもの。軽くて旨い。こちらの名物だという「ボンボン生ロール」はシュー皮のロールケーキ。こちらも中のクリームはマロンだったので被ってしまった。「バウムクーヘン」は定番の扇形のもの。焼き目は濃く、周りはお約束の砂糖が固まっている。昔からこの部分が好きで好きで…。(勘定は¥2,000程)

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喫茶の記事はこちら (1)(2)(3

ボンボン

愛知県名古屋市東区泉2-1-22

 

( 名古屋 なごや ボンボン 洋菓子ボンボン、ボンボン洋菓子部 ボンボン喫茶部 喫茶ボンボン 純喫茶ボンボン マロン サバラン ケーキ 生ケーキ )

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白木 @名古屋市北区・黒川 (2)

2023年09月06日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

何かの機会にいただくことの方が多いけれど、やっぱり食べたくなる北区「白木」のあられ。この日はたまたま近くを通ったので家に買って帰ろうと駐車場に車を停めた。いつものようにそこから工場内部通路を抜けて路地側の店舗へ。何を買おうか物色。「ごぼうあられとたまりおこげ餅」というセット包装品があったのでそれを2つと、自分のつまみ用に「ご家庭用お好みあられ」という規格外品を袋詰めにしたお得なのを購入して持ち帰った。

「ごぼうあられとたまりおこげ餅」の1つは老母に。定番の「ごぼうあられ」はしっかりとごぼうの風味のするあられ。何度食べても止められない。「たまりおこげ餅」は初めて食べたが、あられをサラッとした細かい粒子になったような醤油が覆っているもの。まるで粉体塗装のように均一に醤油がまぶされている。それが直接舌に当たるのでしっかりと苦味も感じるのだが、醤油の風味が凝縮されていてなかなかいい感じ。「お好みあられ」はこの店の様々なあられの、半端なもの、割れたもの等の規格外品が大きなパックに入っっている。もちろん味には全く問題が無いし、色々なものが食べられるので重宝している。ついつい食べ過ぎてしまうのが玉にキズ。(勘定は¥1,300程)

以前の記事はこちら (1

 

 

あられの匠 白木

愛知県名古屋市北区元志賀町1-57

 

( 名古屋 なごや 黒川 くろかわ 志賀公園 あられの匠白木 しらき あられのたくみしらき 白木のあられ 牛蒡あられ ごぼうあられ )

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一正亭 (5) @名古屋市東区・代官町

2022年11月20日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

東区の代官町にあるレストラン「一正亭」。創業が昭和3(1928)年という歴史のある店。今まで何度か寄らせてもらっているが、ずっと駐車場は無いと思っていた。この日はバイクで立ち寄ったが、店のはす向かいの建物1階に1台分の駐車場があるのに気付く。そうか、それならもっと寄る機会が増えるかも。バイクを停めて店内へ。店の様子はコロナ前と変わらず。奥にはご高齢の大女将さんの姿もちらっと見える。ヨカッタ。メニューからお願いしたのは「かつ丼」。こちらで食べるのは初めて。

しばらくして蓋付きのやや小さめのプラスチック製丼に盛られた「かつ丼」が登場。たくあん付き。蓋を開けると一面にかつがのっており、他の具材は玉ねぎと長ネギが同居。上に目玉の玉子が落とされているちょっと変わったタイプのかつ丼だ。さっそく箸でかつをつまみ上げる。しっかり揚げのかつで、玉子ではとじてないので炒め煮したようなネギ2種と一緒に口へ運んだ。甘辛い味付けがかつと合ってなかなか旨い。最近は”つゆだく”状態のかつ丼が多いが、こちらはつゆに沈むようなことはない。ではそろそろと玉子の黄身を潰すが、とろりと流れるかと予想した黄身は半熟にもなっていない硬めの茹で加減。こんなかつ丼もあるんだなァ。勝手に”亜種”と称してこの地方の色々なカツ丼を食べ歩いているが、こうしてまだまだ食べたことのないカツ丼に出逢う。面白い。自分の後から入って来た女性1人客が、入るなり「生ビール・中」を頼んでグイッとやっている。そうそうこちらは生ビール推しなんだよな。旨そうだ…。(勘定は¥630)

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この後の記事はこちら (6

 

レストラン 一正亭

愛知県名古屋市東区代官町13-9

 

( 名古屋 なごや 代官町 だいかんちょう いっしょうてい 一正亭食堂 コーライヨク 高麗肉 合いの子 あいのこ カレービフ ハヤシビフ 代官町商店街 洋食 食堂 )

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朝日屋 @名古屋市東区・筒井

2022年10月03日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

東区の筒井町商店街にある麺類食堂「朝日屋」へ。創業は昭和4年(1929)だとのこと。こちら日曜祝日休みの店なので、なかなか伺う機会が無い。この日はたまたま近くに居たので昼食をこちらでいただくことに。店の横と道路を挟んだ向かいに駐車場があるが、満車。ぐるっと回って帰って来たらちょうど1台出て行くところだったので滑り込ませる。1軒挟んだ隣にはこちらも人気の麺類食堂「岩正」があるが、負けていない客入りだ。こんな同じ商店街のすぐ近くでどちらも盛況で、どちらも長い歴史があるのだから凄いことだ。暖簾をくぐって中に入るとテーブル席が4つ、小上がり席が2つ程ある。思ったより少ない席数だがもちろん満席。これまたちょうど勘定に立ちあがった客の後に案内された。ご夫婦でやっていらっしゃる様子。お願いしたのは「きしめん」。

自分の座った席から主人の調理の様子が少し見える。鍋に投入した麺は幅が広そうに見える。こちらも”幅広きしめん”なのかしら。しばらくして「きしめん」が登場。刻みネギは別皿で用意されている。水面にはほうれん草、赤縁のカマボコが2枚、やや甘く煮た三角形の揚げ、そして花鰹という標準的な布陣。濃いめの色付きのつゆに泳ぐきしめんはやはりやや幅広。1㎝ちょっとくらいはあるだろうか。きしめんのつゆは普通のうどんつゆと比べると甘味が強い店が多いが、こちらはさほどでもない。白っぽい麺肌のきしめんを手繰っていく。これも旨い麺だなァ。最近色々な店でわざわざシンプルな「きしめん」を注文しているが、どこも決して似ていなく、歴史のある店でも麺の幅が一般的なものよりも広かったりとそのヴァリエーションに驚く。次は「味噌煮込み」か丼物か。(勘定は¥470)

 

朝日屋

愛知県名古屋市東区筒井1-12-16

 

( 名古屋 なごや 筒井町商店街 あさひや あさひ屋 麺類食堂 食堂 大衆食堂 うどん そば きしころ 手打ち 手打 みそ煮込み みそにこみ )

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川井屋本店 @名古屋市東区・高岳

2022年09月25日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

立派な屋敷が立ち並ぶ東区の白壁周辺。その近くにあっていつも盛況な「川井屋」へ。創業は大正10年(1921)。名古屋で”きしめん”の話題になると必ず名前が挙がるこちら、創業者は明治23年創業の「一八本店」で修業したのだそうだ。現在3代目とのことで、麺はずっと手打ちとのこと。実はこちらには何度も足を運んでいるが、いつも行列が出来ていて見送ってばかり。ある日なんて駐車場の代金も払ったのに待ちが長くて離脱したこともある(←長い行列が嫌いなので)。この日は珍しく待ちが出ておらず、暖簾をくぐって中のアプローチを覗いても空きがあるようだったので奥へ。すぐにテーブル席に案内された。それでも自分の後にはすぐに待ちが出ていたのでたまたまタイミングが良かっただけのようだ。この日は市営バスで移動していたので、蕎麦前ならぬ”きしめん前”を実行。「板わさ」と「お酒(菊正宗)」を冷や(常温)でお願いした。席はコロナ禍で仕切られているが、隣席の年配のおばさん達は賑やかによく喋るし、まだ夏休みだったので子供連れの家族客も居て、店内はちょっと騒がしい感じ(訪問8月)。1人で居るとよく分かるが、そりゃ蔓延するのも仕方が無いヨ…。

しばらくして徳利に入った酒と猪口、それに赤縁のかまぼこを飾り切りした「板わさ」が運ばれた。山菜と本山葵が付いている。この地方で一般的な赤縁のかまぼこは、値段も安いのであまり歯応えの無いものが多いが、こちらは厚く切ってあるからか調子良く、なかなかいい感じ。時々来客を知らせる奇妙な音が聞こえてくる店内で徳利を空ける。本当はもう少し酒と酒肴を頼もうと思っていたが、そのヘンな音が次々と入口に入って来る後客を知らせているので「きしめん」で締めることに。運ばれた「きしめん」は深い鉢に麺もつゆもたっぷり。水面には青菜、甘い味付けの揚げ、かまぼこ2枚、花鰹、という典型的な具材。刻みネギと大根おろしが別皿に。ムロアジと宗田鰹の2種類をブレンドするという出汁から作るつゆは、最初やや甘めかなと思ったが、きしめんと一緒だとちょうどいい塩梅。少し椎茸のような風味もあったがどうだろう。麺は軟らかめではあるが崩れる程ではなく、これぐらいが絶妙な茹で加減なのかもしれない。旨かった。次は冷たいのにしてみようかな。(勘定は¥1,800程)

 

手打麺舗 川井屋 (川井屋本店)

愛知県名古屋市東区飯田町31

 

( 名古屋 なごや 高岳 たかおか 川井屋 川井屋本店 手打 手打ち 麺類食堂 うどん きしめん 蕎麦 そば 昼飲み )

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市川屋 @名古屋市東区・主税町 (※閉店)

2022年09月13日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

日曜休みなのでなかなか伺う機会がない主税町の麺類食堂「市川屋」。創業は昭和29年(1954)だとか。この日はたまたま近くに用事があったので寄ってみた。専用の駐車場があるのか無いのか分からなかったので、近くのコインパーキングに停めて歩いて店へ。こちらも「きしころスタンプラリー」(※終了済)に参加しているようで「きしころ冷えてます!」の旗が掛けてある。暖簾をくぐると店内は奥に広く、テーブルが沢山並んでいる。奥は増築したような感じだが、近辺のサラリーマンが昼時に押し寄せるのかもしれない。店は親子でやっていらっしゃるのかな。給仕の男性に「きしめん」をお願いした。

あっという間に出てきた「きしめん」は、白っぽい麺肌のもの。青菜と甘く味付けした揚げ、花鰹がのっている。こういう麺類食堂のきしめんでは定番のカマボコはのっていなかった。しっかりと濃い色をしたつゆは甘味少なめ。市内の古い麺類食堂にはたいていあるきしめんだが、つゆの色や味、麺の様子も本当に様々で面白い。暑い日だったが、汗をかきながらするするっと手繰って勘定してもらった。次は「カニコロッケ定食」か「かつ丼」、こういう食堂には珍しい「ちゃんぽんめん」あたりを食べてみたいナ。(勘定は¥500)

 

市川屋

愛知県名古屋市東区主税町2-19

※令和6年11月8日を以って閉店されました

 

( 名古屋 なごや ちからまち いちかわや 麺類食堂 大衆食堂 食堂 うどん そば 丼物 カツ丼 きしころ 閉店 廃業 )

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