Kiss My Ass: Classic Kiss Regrooved / Various Artists (1994)
1994年に発表されたキッス(Kiss)のトリビュート盤。後追いなので、どんな経緯で発表されたアルバムなのかよく知らなかったが(※)、インターナショナル盤にも日本のYoshikiが収録されたので話題になったことを薄っすらと覚えていた。個人的には彼(Yoshiki)と彼の演る音楽に全く興味が無いので、その点については割愛。来日公演に行ってから遅まきながらキッスのにわかファンになり、70年代~80年代初めのアルバムはすでに揃ったし、他にも色々聴くようになったので、やっと購入(これでも手順を踏んでいるつもり)。日本盤なのでジャケットのフラッグが日の丸になっている。(※結成20周年記念だそうです)
以前もこのアルバムを購入しようと思ったことがあったが、それはレニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)とスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)が共演した曲が収録されていたから。どうしてこの組み合わせになったのかは知らないが、スティーヴィーはハーモニカの演奏だけの参加。キッスの曲であってもなかなかのアレンジで、雰囲気があってよい。何と言っても、ハーモニカの音色が出た途端にスティーヴィー・ワンダーだと分かるのが凄い。
買ってから調べてみると、6のShandi's Addicitonには元レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against The Machine, RATM)のトム・モレロ(Tom Morello)とブラッド・ウィルク(Brad Wilk)が参加していてビックリ(RATMのファンだったので)。聴いてみると、なるほどギミックたっぷりのギターサウンドや曲構成はしっかりとあの音になっている。ただメンバーの面子から連想されるままのアレンジなので、面白味に欠けるのがやや残念。
自分がトリビュート・アルバムで求める点はいくつかあって、まず、充分に著名なアーティストばかりで編集されていること。数曲のみ有名アーティストであとほとんどはマイナーっていうものがあるが、あれでも全然ダメ。アルバムとしては聴けない。出来れば名前を聞いただけでそのアーティストの声や曲が頭に浮かぶぐらいが望ましい。曲の解釈はそれぞれでいいとは思うが、あまりに原曲から乖離して、リズムや構成まで変えちゃっているものもダメ。最初は面白くてもすぐに飽きて2度と聴かなくなるのがオチ。あくまでシンプルなカヴァー曲であって欲しい。そんな点からいくと、このアルバムは充分に及第点と言える。 ライナーに当初参加が予定されていたバンドが列記されているが、その面子の凄いこと凄いこと。例えば、Ozzy Osbourne、Soundgarden、Smashing Pumpkins、Megadeath、Cypress Hill、Nirvana、Public Enemy、Run DMC、Ministry、Nine Inch Nails …などなど。実現していたら…。
01 Deuce - Lenny Kravitz/Stevie Wonder
02 Hard Luck Woman - Garth Brooks/Kiss
03 She - Anthrax
04 Christine Sixteen - Gin Blossoms
05 Rock and Roll All Nite - Toad the Wet Sprocket
06 Calling Dr. Love - Shandi's Addiction
07 Goin' Blind - Dinosaur Jr.
08 Strutter - Extreme
09 Plaster Caste - The Lemonheads
10 Detroit Rock City - The Mighty Mighty Bosstones
11 Black Diamond - Yoshiki and The American Symphony Orchestra
12 Unholy (German Version) - Die Ärzte
ブックオフにて購入(¥108)
- CD (1994/6/13)
- Disc : 1
- Label : マーキュリー・ミュージックエンタテインメント