ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Burnside On Burnside / R.L. Burnside

2024年12月15日 | ブルーズ

Burnside On Burnside / R.L. Burnside (2001)

ワゴン・セールでの購入。R.L.バーンサイド(R.L. Burnside)の初のライヴ・アルバム。2001年にポートランドとサンフランシスコで録音されたのだそう。バーンサイドは当時73歳。1991年のドキュメンタリー映画「Deep Blues」や、1996年のジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン(Jon Spencer Blues Explosion)とのコラボで一躍表舞台での活動になった彼だが、ここでは自身のバンドを組んでのライヴ演奏。ちなみにドラマーは孫のセドリック・バーンサイド(Cedric Burnside)。

この時期の映像は見たことが無いが、きっと前と変わらず椅子にどっかと座ってぶっといスライド・ギターをかき鳴らしつつハウルしているんだろう。音楽的なスタイルは全く変わっていない。「Shake ‘Em On Down」「Rollin’ and Tumblin’」「Walkin’ Blues」「Goin’ Down South」などのブルーズの定番曲も、ほぼ忠実に、しかしバーンサイド風味を付け加えつつ力強く熱唱している。長いキャリアがある彼は運良く(?)晩年になって発掘された訳だが、才能はあっても陽の目を見ず認知されなかった米国南部のブルーズ・ミュージシャンはまだ沢山居るんだろうなァ。

中古店にて購入(¥165)

  • Label ‏ : ‎ Fat Possum
  • ASIN ‏ : ‎ B00005QG8K
  • Disc ‏ : ‎ 1
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From The Cradle / Eric Clapton

2024年08月31日 | ブルーズ

From The Cradle / Eric Clapton (1994)

以前に雑誌の付録CD「Key To The Highway - Blues Classics Covered By EC」を購入した時、クラプトン(Eric Clapton)が実際にカヴァーしたのと比べてみようと持っているはずのこのCDを探すも、増殖と混沌を極めている自分ちのCD棚やボックスからどうしても見つけられない。おかしいなと思っている間にネットでCDを買う機会があり、子供のおやつみたいな値段だったので所有していることを承知でついでに買ってしまった。発売は1994年。実際に発売された頃はクラプトンの出す音があまりピンと来ず、聴くには聴いたがお気に入りとはならなかったこのアルバム。アンプラグドの成功の後だったのでちょっとあざとさも感じたのかな。

久しぶりに針を落としてみた(CDだけど)。01「Blues Before Sunrise」はエルモア・ジェイムス(Elmore James)の方に影響を受けているのが明白だが、この力み返った歌い方が嫌だったなァと思いだした。ま、彼にとってはそれまでにあまりない歌い方なので挑戦だったはずだけれど。12「It Hurts Me Too」もエルモア・ジェイムスが元だろうから、あのアクの強い歌い方をカヴァーするとどうしてもああいう歌い方になっちゃうのかな(笑)。それ以外の曲はすんなりと入って来て、発売当時よりもずっと好ましく聴けた。そうして何度も聴き比べしていた頃、ふと別のCDを探していてボックスの隅に探していたCDを発見…(なぜかジャケットが紛失していたが)。

ネット・ショップにて購入(¥281)

  • Label ‏ : ‎ Reprise / Wea
  • ASIN ‏ : ‎ B000002MTU
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Mo' Funky Blues : New Standards / Various Artists

2023年01月20日 | ブルーズ

Mo' Funky Blues : New Standards / Various Artists (2000)

ブルーズ系の音楽に造詣の深いPヴァイン(P-Vine)レーベルから発売された「Funky Blues」のシリーズ2作目。以前3作目と思われる「Even Mo' Funky Blues」を購入して聴いたが、なかなか興味深い内容だったのでこれも買ってみた。収録アーティストと曲目は以下の通り。

01 Hi Tide Harris – Voo Doo Gambler
02 Lurrie Bell – Ginvin' Me A Hard Time
03 Charles Lucas Combo – Walkin'
04 Lowell Fulson – Blues 'n' Soul
05 Bill Coday – When You Find A Fool Bump His Head
06 The Right Kind – The Right Kind Of Guy
07 Vernon Garrett – Slow And Easy
08 The Merced Blue Notes – Bad Bad Whiskey
09 Magic Sam – You Belong To Me
10 Phillip Walker – It's All In Your Mind
11 Little Sonny – The Creeper
12 Johnny Guitar Watson – You Can Stay But The Noise Must Go
13 Louis Myers – Top Of The Harp
14 Junior Wells – Watch Me Move
15 Israel Tolbert – Shake Your Big Hips
16 Syl Johnson – Sweet Dynamite!
17 Israel Tolbert – Happy Birthday Misses
18 Little Sonny – Harmonica Funk Blues

今回もメジャーなロウウェル・フルソンやマジック・サム、ジョニ―・ギター・ワトソン、ジュニア・ウェルズなんかを除くとマイナーなアーティストが並ぶ凝った選曲。まあまあブルーズを聴いている自分でもピンとこないアーティストが沢山。基本全てみんなエレクトリック・ブルーズ。大好きなアンプリファイド・ブルーズ・ハープが鳴り響く曲もあってなかなかいい感じ。詳しくは調べていないしライナーも呼んでいないので分からないが(←読め)、曲によっては音の質感が違うので、ある程度収録曲に年代的な幅があるかもしれない。個人的にモダンなブルーズ(特にウェットな曲)はあまり得意ではないけれど、”ファンキー”というテーマで統一されているからか、この1枚も楽しめた。ネットで1作目はどれかなと調べてみたけれど見当たらない。”Mo'”=Moreとあったから当然2作目だと思っていたけれど、ひょっとしてこれはシリーズ1作目なのかな?

ネットオークションにて購入(¥757)

  • Label ‏ : ‎ P-VINE
  • ASIN ‏ : ‎ B00005F26Q
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Super Session / Bloomfield, Kooper, Stills

2022年12月24日 | ブルーズ

Super Session / Bloomfield, Kooper, Stills (2003)

マイク・ブルームフィールド(Mike Bloomfield)、アル・クーパー(Al Kooper)、そしてステファン(スティーヴン)・スティルス(Steve Stills)の3人がクレジットされ1968年に発表された「スーパー・セッション」のリマスター改訂盤。昔から”名盤紹介”みたいな本や記事にはよく出てきた盤なので存在は知っていたが、ずっとライヴ盤だとばかり思っていた。こちら実際に3人がスタジオで共演した訳ではなく、レコードでは片面(当時)にブルームフィールドとクーパー、もう片面はクーパーとスティルスという内訳になっていたのだそう。セッションは2日間の予定だったが、ブルームフィールドが初日で帰ってしまったために急きょスティルスが呼ばれたのだとか。プロデュースはアル・クーパーが担当している。

クーパーとブルームフィールドはディラン(Bob Dylan)のアルバムで共演したり、エレキになって物議を醸した1965年のニューポート・フォーク・フェスティヴァルのバックでも演奏している仲。演奏はブルーズをベースに様々なスタイル。オリジナル曲の01、05は完全にブルーズだ。クーパーもギターを弾くが、そこでメインでギターを弾いているのはやっぱりブルームフィールドで、キーボードがクーパーかな。

レコードでB面にあたる06~09はスティルスとのセッション。ディランのカヴァーから始まるのでちょっと毛色が変わってポップな印象。コーラスの感じもも在籍していたバッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)を思わせるし、時代を反映してかちょっとサイケデリックな雰囲気も漂う。やっぱりこっちの面の方が馴染み易いな。にしてもたった2日のセッションでこれだけ完成度の高い楽曲を録音出来たなんてちょっと信じられない。ボーナスはブルームフィールドとのセッションの、ホーンを抜いたリミックスや、アウトテイク、ライヴ・テイクを収録。

ネットショップにて購入(¥458)

  • Label ‏ : ‎ Sony
  • ASIN ‏ : ‎ B00008QSA5
  • Disc ‏ : ‎ 1
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The Best Blues Album In The World... Ever! / Various Artists

2022年10月11日 | ブルーズ

The Best Blues Album In The World... Ever! / Various Artists (2000)

英ヴァージンから発売されている2枚組の「The Best Album In The World... Ever!」シリーズ。結構昔から発売されていて、安価に手に入ることが多かったので沢山所有している。記事を書くにあたってCD棚を調べてみると29タイトルもあった(1993年から発売されていて全部で約130タイトルほど発表されているようだ)。こちらはわりと後期の2000年に発売されたブルーズの編集盤。ベタな選曲だったらもうすでに所有している音源ばかりだろうと見送っていたが、たまたま調べてみると普通にブルーズを特集した時には選曲されないような曲やアーティストが沢山見受けられたので、今更ながら購入してみた。その収録アーティストと曲は以下の通り。

1-01 Johnny Winter – Illustrated Man
1-02 Albert Collins – Frosty
1-03 John Hammond – I've Got Love If You Want It
1-04 B.B. King – Three O'Clock Blues
1-05 Charlie Musselwhite – Can't Stay Away
1-06 Duke Robillard – Don't Get Me Shook Up
1-07 The Boneshakers – Cold Sweat
1-08 Larry McCray – Me And My Baby
1-09 Colin James And The Little Big Band – No More Doggin
1-10 The Kinsey Report – Too Early To Tell
1-11 Pops Staples – I Shall Not Be Moved
1-12 Terry Evans – Get Your Lies Straight
1-13 Hadda Brooks – Need A Little Sugar In My Bowl
1-14 Roy Rogers – Down Here In The Real Big Empty
1-15 Elmore James – Dust My Broom
1-16 Solomon Burke – Today Is Your Birthday
1-17 Lowell Fulsom – Tramp
1-18 Big Maybelle – So Good To My Baby

2-01 Muddy Waters – Mannish Boy
2-02 Little Walter – My Babe
2-03 Koko Taylor – Wang Dang Doodle
2-04 Howlin' Wolf – Little Red Rooster
2-05 Chuck Berry – Reelin' & Rockin
2-06 Etta James – I'd Rather Go Blind
2-07 John Lee Hooker – Boom Boom
2-08 Gary Moore – Still Got The Blues
2-09 Johnny Winter – Shame Shame Shame
2-10 Jon Cleary – Help Me Somebody
2-11 Albert King – Born Under A Bad Sign
2-12 John Lee Hooker – Chill Out (Things Gonna Change)
2-13 Lightnin' Hopkins – Shotgun Blues
2-14 Freddie King – Me & My Guitar
2-15 Buddy Guy – Damn Right, I've Got The Blues
2-16 Ben Harper – Ground On Down
2-17 J.J. Cale – Low Down
2-18 John Mayall & The Bluesbreakers – Spinning Coi

このシリーズの特徴でちょっと時代に幅があり、こういう特集だと2枚目みたいな感じになるのが普通だろうけど、現代のブルーズ・アーティストも多く収録しているのがミソ。ただしこのシリーズの欠点は、ライナーに詳しいアーティストのデータが載っていないこと。一応は発売年号も書いてはあるが、引用作品の発売年なのでオリジナルの発売年と違い、データとしては不十分。だから知らないアーティストはどの年代のどんな人なのかも分かりにくい。廉価編集盤なのでそこまで面倒見きれないということなのだろうが、不親切だなァ。ちょっと書いてくれればいいのに。ま、そんなこと気にせず、ただ流して楽しめということか。

ネットにて購入(¥580)

  • Label ‏ : ‎ Virgin Records Us
  • ASIN ‏ : ‎ B00004LMKJ
  • Disc ‏ : ‎ 2

 

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Delta Kream / The Black Keys

2022年01月28日 | ブルーズ

Delta Kream / The Black Keys (2021)

昨年出たブラック・キーズ(The Black Keys)の新譜「Delta Kream」。2019年の「Let's Rock」以来の10枚目のオリジナル・アルバムは、彼らの出自でもあるブルーズのカバー曲集になっているようだ。話によると異例の短時間で録音されたのだとか。カバーされているアーティストは、John Lee Hooker、Mississippi Fred McDowell、R. L. Burnside、Junior Kimbroughらのミシシッピ周辺のブルーズ・アーティスト達。

わりと大人しい感じのカヴァーなので、正直ピンとこないというか、心躍らないというか。特にパトリック(Patrick Carney)のあのドタドタしたドラムが影を潜めているので(上手くなった?・笑)、彼ららしさがあまり見えてこない気がする。それにカヴァー元のアーティストがかなりアクの強い面々なのでそちらの迫力には及ばず、何だか全体的に単調な雰囲気なのが気になるところ。カヴァーなので”軽いノリでやったので”と言われてしまえばそれまでだが。まさか、これ出してまた当分オリジナル・アルバムはお預けってんじゃ…。

amazonにて購入(¥1,365)

  • Label ‏ : ‎ NONESUCH
  • ASIN ‏ : ‎ B092G7B3YC
  • Disc ‏ : ‎ 1

 

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Down And Out Blues / Sonny Boy Williamson

2021年10月04日 | ブルーズ

Down And Out Blues / Sonny Boy Williamson (2010)

このブログで度々紹介している廉価レーベル「Not Now Music」。今回購入したのはブルース・ハープの名手、ソニー・ボーイ・ウイリアムソン(Sonny Boy Williamson)の2枚組CD。1枚目はチェス・レコーズ(正確には傘下のチェッカー)から1959年に発表された「Down And Out Blues」(ジャケ写真下)にボーナス・トラックを加えたもの。ただどういう意図なのかよく分からないが、1枚目はチェッカーから発売されたオリジナルとは曲順や一部の収録曲が変わっている。テイクとかが違うのかどうかもオリジナルを所有していないので分からないまま。

ソニー・ボーイといえば洒落た山高帽にブルース・ハープ(ハーモニカ)。のちのシカゴ・ブルースのブルース・ハープの典型となったブロウは跳ねるような躍動感のあるもの。もちろんヴォーカルの合間に入れられるのだが、あたかも別の人格が居てソニー・ボーイとデュエットで”歌っているよう”にも感じてカッコイイ。ちなみにファーストの演奏メンバーは、Robert Lockwood, Jr. (guitar)、Willie Dixon(bass)、Otis Spann(piano)、Fred Below (drums)。これにギターでMuddy WatersやJimmy Rogersが加わるというチェス・オールスターズ!。それぞれがレジェンドという泣く子も黙る凄い面子だ。 

2枚目はチェスに所属する前の「Trumpet」レーベルの頃のシングル集となっている。期間でいうと1951年~1954年位になるのかな。さすがに録音はシンプルで、きっとひとつの部屋で「せーの」で録音したのだろう素朴さというか泥臭さがある。音はダンゴだけれどそれだけにリアルな感じで、”ジュークジョイント”(南部の田舎の黒人たちが集った酒場)でのブルーズ演奏もこんなだったろうかと想像しながら聴くとワクワク。こっちでのハープはあくまでもソニー・ボーイと同一人格。ノリの良い曲調が多いのもいい感じ。

ネットにて購入(¥330)

  • Label ‏ : ‎ Not Now UK
  • ASIN ‏ : ‎ B003L0VJ4M
  • Disc ‏ : ‎ 2
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Original Album Classics / Fleetwood Mac

2021年07月04日 | ブルーズ

Original Album Classics / Fleetwood Mac (2010)

自分の中でフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)といえば70年代に大ヒットを飛ばした女性2人が居るポップ・バンドという印象だったので、ずっとしっかり聴いたことが無かった。最近スティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)を聴くようにはなったが、バンドの方は全然。それがジューダス・プリースト(Judas Priest)を聴くようになり、初期に彼らがカヴァーした「The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)」の原曲を聴いてみようとこの「Original Album Series」を購入。このブログではお馴染みのこのシリーズ、いつもは5枚組だが、こちらは3枚組。ピーター・グリーン(Peter Green)が在籍していた初期のフリートウッド・マックのオリジナル・アルバムは少ないのでこの3枚組(うち1枚はコンピレーション盤)でいいはず。収録されたアルバム3枚は以下の通り。

・Fleetwood Mac (1968)
・Mr. Wonderful (1968)
・The Pious Bird Of Good Omen (1969)

ブリティッシュ・ブルーズのバンドは大好きなのに、どうして今まで彼らを聴こうと思わなかったのかが不思議。エルモア・ジェイムス(Elmore James)を彷彿とさせるドンピシャのエレクトリック・スライド・ギターから始まる。アンプリファイド・ブルースハープもピーター・グリーンが演奏しているようだ。後のフリートウッド・マックとは全く違うバンドと言って差し支えない。ファーストの再発時にはわざわざ”Peter Green's Fleetwood Mac”と改題されたのだとか。収録曲のうち4曲がブルーズ・レジェンド達のカヴァー。思ったより自作曲が多いのが意外だった。3枚目はシングル曲、B面曲、エディ・ボイド(Eddie Boyd)のバックを務めた音源などで構成されている。3枚とも、正直言ってどれも商業的には成功しなさそうな”黒い”曲が並ぶ。素晴らしいエレクトリック・ブルーズ・バンドだけれど、どうしてバンドはこのままのスタイルで存続しなかったのか詳しい歴史は知らない。このスタイルで68年というとちょっとだけ”遅かった”のかも。実は届いた後に気付いたが、肝心の「The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)」が収録されていない(苦笑)。しっかり確認していなかった…。不覚。(→原曲はこちら

ネットにて購入(¥900)

  • Label ‏ : ‎ EPIC
  • ASIN ‏ : ‎ B0030BCCB6
  • Disc ‏ : ‎ 3
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Gold / The Allman Brothers Band

2020年07月15日 | ブルーズ

Gold / The Allman Brothers Band (2006)

今までいくつも購入している「Gold」シリーズ。各アーティストのキャリアを俯瞰したベスト選曲を2枚に収めたCDシリーズで、他の企画盤をそのまま使う場合もあるが概ね真っ当な選曲(と思われる)だし、音質やヴォリュームも良好なのでよく購入している。今回はオールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band)。自分は彼らの歴史を順に辿ってきた訳ではなく、名盤の誉れ高いライヴ盤「Live At The Fillmore East」と編集盤ボックスを所有しているのみだった。若い頃はどちらかというと彼らの音楽スタイルは苦手だったかナ。それがスワンプ勢や、テデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)を聴くようになって、最近また改めてしっかり聴き始めたというところ。特に早逝したギタリスト、デュアン(デュエイン)・オールマン(Duane Allman)が、ソウル・ミュージックを含む数々のセッションで名演を残していたこともあって、それらを含めてどんどん気になり出した感じ。もちろんデュアンのアンソロジー(Vol.1のみ)は所有済み。

この2枚組ではライヴ・ヴァージョンを含む30曲を収録。1969年のデビュー・アルバムから1979年までの約10年間に発売されたアルバムから選曲されている。もちろん一旦解散する70年代半ばまでが中心。そもそもデュアン個人への興味からこのバンドを聴くようになったので、彼の死後のアルバムや曲は一部を除いてほとんど聴いてなかったが、こうして聴いてみるとどの曲もクオリティーが高く、正直今までピンと来なかったグレッグのヴォーカルもなかなかいい(←エラそうに)。自分の勝手なイメージと違って後期の音楽性もデュアン存命時と大きく変わっていないのが意外だった。ボックスをほとんど聴いてなかったということか…。彼らのディスコグラフィーも揃えることになってしまうのかも…(←多分やるナ…)。

(オークションにて購入¥755)

  • CD (2006/9/22)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Import, Original Recording Remaster
  • Label : Mercury
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Original Album Classics / Stevie Ray Vaughan And Double Trouble

2020年05月20日 | ブルーズ

Original Album Classics / Stevie Ray Vaughan And Double Trouble (2013)

スティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)の「Original Album Classics」簡易紙ジャケ5枚組CD。全てボーナス・トラック付きで、83年のソロ・デビューからのオリジナル・アルバム4枚に加えて彼の死後に未発表曲集として発売された91年の1枚という内容。収録アルバムは以下の通り。

・Texas Flood ('83)
・Couldn't Stand The Weather ('84)
・Soul To Soul ('85)
・In Step ('89)
・The Sky Is Crying ('91)

初めて聴いたのは、かつて東海地方で深夜に洋楽ロックのPVを流していたCBCの「Rock-A-Vision」という30分番組(覚えている人居るかな…)で見た「Cold Shot」(2枚目のアルバムに収録)のPV。そのヴィデオは面白かったが、当時は彼らやロバート・クレイ(Robert Cray)のようなモダンなブルーズはあまり得意ではなかった。その後、自分も持っていたデヴィッド・ボウイ(David Bowie)の83年の大ヒット・アルバム「Let's Dance」に参加していることを知る(←クレジットしっかり見てなかった)。ヒットしたシングルのPVではギターを持っているのはボウイ自身だが、実際のギター・ソロはスティーヴィーが弾いていた訳だ。その後のワールド・ツアー「Serious Moonlight Tour」にも当初ギタリストとして参加する予定だった事も後から知った(現在はスティーヴィーが参加したリハの音源がブートで聴ける)。もし参加していたら自分も名古屋国際展示場で観られたのに…。

その後も断片的には聴いていたが、まるっきりジミ(Jimi Hendrix)の生き写しのようなギターに聴こえたのであまり関心は上がらないままだった。もちろん本人は影響を隠してはおらず、というかリスペクトしまくりで、ジミの曲をカヴァーしたり、ジミがカヴァーした曲をそのままのアレンジでカヴァーしたりし続けていて、その様子はこのセットでもよく分かる(ボーナストラック含む)。随分と最近になってからベスト盤を中心にポツポツと聴き出した訳だけれど、若い頃あれだけしっくりとこなかった彼の音楽が不思議と最近スッと入ってくるようになった。当時は50~60年代初期ぐらいの古いブルーズを中心に聴いていたので”綺麗な音”のブルーズが体に入ってこなかったのかも。そういえばクラプトン(Eric Clapton)だって80年代の音は最近まであまり好きではなかったナ…。お陰でここのところ、この5枚のアルバムがヘヴィー・ローテーション中。これを機にもう少し丁寧に聴いてみようっと。

オークションにて購入(¥1,370)

  • CD (2013/6/25)
  • Disc : 5
  • Format: Box set, Import
  • Label : Sony Legacy
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