ジューダス・プリースト (12月5日・名古屋・愛知県芸術劇場 大ホール)
ジューダス・プリースト(Judas Priest)の来日公演初日、名古屋公演に参戦。2018年来日時のこの地方は「バロー文化ホール(多治見市文化会館)」というびっくりな会場で(笑)、行き損ねてしまって後悔していた。今回は逃すまいと早々にチケットを購入。発券が公演の数日前っていうのは転売防止だろうが、チケットを見てがっかり。4階席…。だいたいステージ前のGOLD指定席以外は全部S席ってどうよ? 1階中程や2階前列と4階席(→まだ5階席もある)の価値が同じな訳が無い。日本の観客もそろそろこの招聘元の手抜き(横暴)を糾弾すべきだと思うんだけれど…。
会場に着くと開場時間が30分程遅れ、帰りのことも考えなくてはいけなくなったのでヒヤヒヤ。自分は沢山のライヴを経験している方だと思うが、実は”ヘヴィメタル”のコンサートは初めて。もっとスタッドの付いた革の服を来たファンばかりかと思ったらそうでもなかった(笑)。問題の4階席は…天井から見下ろす感じ。遠い。単眼鏡が必須。指定席でここまでがっかりしたのは久しぶり。これがS席でなかったらもちろん腹に入るんだけれど…。幸い自分の前の客は立たなかったので良かったが、これで立たれていたらストレスが溜まったろう。幸い15分程遅れただけで開演。さすがに音は悪くないが、ホールの性質上、4階は横に壁があるクローズドなスペースなのでやっぱりライヴ感がそがれる。(↓実際の見え方としてはこんな感じ)
お約束のブラック・サバス(Black Sabbath)の「War Pigs」が鳴り、コンサートに突入。御年73歳で好々爺然としたロブ・ハルフォード(Rob Halford)が登場すると観客が温かく迎えているのが微笑ましい。ロブといえばハイ・トーンのシャウト。さすがにもう無理だろうと思っていたが、いやいやなかなかの熱唱。後半になるに従って調子も上がっていたようだ。凄いなァ。もともとヘヴィメタルって演奏力の高さが必須だと思うけれど、ここでもバックは鉄壁。病気を患って離脱しているグレン・ティプトン(Glenn Tipton)を映像で参加させるなんていう演出もニクイ。
アルバムでもそうなのだが、ジューダス・プリーストの楽曲はいかにもイギリス的なシンガロン・タイプの曲が多いのでコンサートは盛り上がる。階下の様子は見えないので分からないが、ステージから遥か高くの遠い4階席でも盛り上がっていた(笑)。衣装や振りの様式美もしっかりで楽しめる。理由は知らないがロブは1曲毎に舞台袖に捌けていく。何でだろう? 新しい曲を数曲交えながら彼らのクラシックを連発のセットリスト。ロブの日本のファンへの愛溢れる言葉も嬉しい。最後はお約束のバイクでの登場(写真下2枚目)。大団円となって終了した。オーディエンスに向かって何度も丁寧にお辞儀をするロブに感動。初めて彼らの映像を観たのは小さい頃にテレビで放映されたUSフェスティヴァルだったか。とうとうその御本尊の姿を観ることが出来て楽しかった(席の割り振りは別として)。
ロブ・ハルフォード (Rob Halford, V)
グレン・ティプトン (Glenn Tipton, G) ※活動休止中
イアン・ヒル (Ian Hill, B)
リッチー・フォークナー (Richie Faulkner, G)
スコット・トラヴィス (Scott Travis, Ds.)
アンディ・スニープ(Andy Sneap, G)
< Setlist >
Intro - War Pigs (Black Sabbath)
Invincible Shield Tour Anthem
Panic Attack
You've Got Another Thing Comin'
Rapid Fire
Breaking the Law
Riding on the Wind
Love Bites
Devil's Child
Saints in Hell
Crown of Horns
Sinner
Turbo Lover
Invincible Shield
Victim of Changes
The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)
Painkiller
( Encore )
The Hellion
Electric Eye
Hell Bent for Leather
Living After Midnight
Outro - We Are the Champions (Queen)