ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

FLASH / ザ・ハイロウズ

2014年04月30日 | ロック(日本)

Highlows

FLASH / ザ・ハイロウズ (2006)

ザ・ハイロウズ(↑THE HIGH-LOWS↓)のベスト盤。シングルで発表された楽曲ばかりから編集されている(シングル全収録という訳ではない)。

彼らを最初に見たのはあの伝説の第1回フジ・ロック・フェスティバル(←修羅場でした)。自分はブルーハーツに全く思い入れがないので、ほとんど前知識が無かったが、ステージでの堂々とした演奏に感心した覚えがある。態度も堂々としていて甲本ヒロトはステージでフルチンになったはず(笑)。それはさておいて、なにより甲本ヒロトの声が気に入った。レコードやCDではそれまで何とも思わなかったのに、ライヴ会場で声を聴いたら、その存在感の強さにびっくり。ヴォーカリストとしての天性の資質と言ってもいいだろうが、一度聴いたら虜になるというか。ライヴでのそういう体験は邦楽のアーティストでは忌野清志郎以来初めてだった。ものすごくよく通る声ではないんだけれど、聴くと耳から離れない特別な声。

それから彼らのアルバムやシングルを集めるようになり、結構熱心に聴いた。久しぶりにこうしてこのベスト盤で振り返ると、彼らの楽曲はCMやテレビ、映画にたくさん使われていて、ここに収録された楽曲もほとんどそういったタイアップに引っ掛かるくらいじゃないかなと思う。甲本や真島昌利の書く歌詞は、彼らのパンクス然とした姿とは裏腹に、青春期のノスタルジックでセンチメンタルな光景を思い起こさせるものが多い。ちょっと気恥ずかしさも覚えるが、甲本の声で歌われるとなぜかしっくりくる。

そういえばハイロウズ活動停止後のクロマニヨンズは全然聴いていないなぁ。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (2006/1/1)
  • Disc: 1
  • Format: Best of
  • Label: BMG JAPAN
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    かぶと @名古屋市中村区・名駅

    2014年04月29日 | 名古屋(中村区・西区)

    名古屋駅の太閤通口方面を笹島方面へ行った新幹線高架下にある居酒屋「かぶと」。全国の地酒が揃っているとの事だったので、夕方5時過ぎに入ってみた。ガード下ではあるけれど店構えは古くない。店に入ると厨房を囲むようにカウンターがある。広くないお店にはすでに客がいっぱい。スーツ姿のサラリーマンが多いが、旅行者らしき男女も。かろうじて席が空いていたのでおでん鍋の前の席に座らせてもらう。作務衣を着た主人と女将さん、手伝いの女性の3人で切り盛りしている。

    さっそく日本酒をと思ったが、リストは無く、一番奥の棚に並んでいる一升瓶から選ぶとのこと。ずらっと並んでいて嬉しいが、店内は混んでいるからそちらまで行って選ぶのも気が引けるし、遠い席からだとめっきり視力の落ちてきた自分にはちょっとラベルの文字が読みづらい。ちょっと紙に書いてあるだけで便利なんだけどな…。それでもどのお酒を選んでも¥550ていうのは嬉しいね。なんとか分かりそうなものの中から新潟の「君の井」を選び、冷や(常温)で注文、つまみには目の前の鍋の中から大根、スジなどおでんをいくつか選んだ。お酒はグラス+枡で提供された。こちらのおでんはこの地方には珍しく関西風の澄んだつゆ。しっかり味も浸み込んでいて旨い。そう言えば最近はこの地方特有のどて味噌ベースの古いお店ばかり訪問していたので久し振りで新鮮。追加でさつま揚げと燗酒(銘柄失念)を頼んだ。他の客が選んでいる酒肴も、いわゆる一杯飲み屋みたいな簡単な感じではなく、ちゃんと手がかかっている。

    この後の用事の前に腹ごしらえをする必要があったので、壁に貼られた短冊メニューからさば寿司を頼んだ。このお店は酒肴の他に握り寿司や巻き寿司もあるのでうれしい。さば寿司の量は分からず注文したが、しっかりと1人前8切れあり、お腹も満たされた。お酒を飲みながらさば寿司食べるのって大好きだ。覚悟はしていたが、店が小さいだけに紫煙がきついのが自分にとっては辛いが、駅から近いこともあってとても便利に使えそうなお店だった。名駅近辺には他にも「かぶと」と名の付いた居酒屋があるので注意。(勘定は¥2,400程)

    この後の記事はこちら

     

    かぶと

    愛知県名古屋市中村区名駅1-3-7

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    Masked And Anonymous : Music From The Motion Pictures

    2014年04月28日 | サウンドトラック

    Dylan_masked

    Masked And Anonymous : Music From The Motion Pictures (2003)

    「ボブ・ディランの頭の中」という「?」な邦題だった劇映画「Masked And Anonymous」のサントラ。ボブ・ディラン(Bob Dylan)の曲を様々なアーティストがカヴァーしたものに加え、ディラン自身の演奏も4曲収録している。この4曲は映画収録用に録音されたもの8曲のうちの4曲だと聞く。その他のアーティストは日本、アメリカ、スウェーデン、イタリア、トルコと国際色に富んでいて、ヒップ・ホップまであるという意外な内容。ディラン関係のアルバムでは唯一持っていないアルバムだった。

    まず何しろトップを飾るのが日本の真心ブラザーズ。もちろん日本語で歌っている。自分は彼らの事を全然知らないが、快挙であることは間違いない。ただしこのアルバム発売時点では既に解散していて過去の録音曲との事。思いっきり70年代フォークの香りする歌い方で、これを聴いた(ディラン含む)外国人がどう捉えたのか興味が湧く。他のアーティストも多かれ少なかれ他言語で歌ったりしているので、確かにディランの曲なのに何を歌っているのか分らない、というこの無国籍性が編者の意図だったのかもしれない。この編集、あるいは選曲にディランは関わっているのかな?

    ディランの演奏を支えているバック・バンドの3/4は現在ツアー中のメンバーのによってなされていて、雰囲気も今とあまり変わりない。結構いい出来なので発売当時に買わなかったことを軽く後悔。映画は見ていないのでどのように挿入されたのかが分らないが、ちょっと見てみたい気もしたので、近くのレンタルDVD店に行ってみたが、すでに在庫はしていなかった。探して購入してみようかな。

    中古店にて購入(¥480)

  • CD (2003/7/21)
  • Disc: 1
  • Format: Soundtrack, Import
  • Label: Columbia
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    ケグナゴヤ (2) @名古屋市東区・栄

    2014年04月27日 | 名古屋(東区・北区)

    名古屋・今池で2軒に振られ(1軒は満員、1軒は閉店時間)、少しだけ飲み直そうと帰る途中で寄ったのは久しぶりの「ケグナゴヤ」。栄(さかえ)の久屋大通り沿いにあるオアシス21という施設の北側の路地角にあるクラフト・ビール(地ビール)専門のビア・バー。

    遅い時間にも関わらず、店内は盛況。カウンターに座って、「ワイマーケットクラフト・ハートレッド」を注文。最近、柳橋という名古屋駅に近い生鮮食品市場街に出来た醸造所で、名古屋の酒販店が作った「Y. Market Brewing」で醸造されている、正真正銘の名古屋地ビール。ここケグナゴヤとは同系列らしい。あまりお腹は空いていなかったが、新メニューとしてあったイタリア風エビチリ(記憶が怪しいが、確かこんな名前)を注文。ビールはその名の通り濃い赤色をしているが、軽めの口当たりで、爽やかな苦みで旨い。グイっといけてしまうところを抑えて味わいながら飲む。

    この店に置いてある冊子をペラペラとめくってみた。一時、ブームとなり、猫も杓子もという感じで様々なものが乱立したけれど、結局玉石混交で自然淘汰されてブームが終わり、軒並み醸造所閉鎖、あるいは販売中止となった感がある地ビールだが、本当に好きな人や、質の高いものを目指す醸造所はしっかりと根を張っていて力を付けている事が分かった。この店を見る限り、この地でも愛好家はけっこう居るようだ。店の人も熱心に地ビールに関する弁を振るっている。

    しばらくして、エスカルゴ皿に入れられたエビチリが登場。チリと書いてあるんだから予想しなかった自分が悪いが、一口食べただけで、エビのフリットの上にかけられたソースの刺激が強すぎてビールの味が全く分らなくなってしまった。エビの質やフリットの調理もいまいち。あくまでもビールを美味しく飲むためのつまみだと思って注文したので、このメニューはちょっと失敗。でも、どちらかというとサルサのような風味のこのソース、もう少し辛味を抑えるなり、深みのある味にして、フリットも軽い口当たりにしないと、折角こだわって作られたビールの繊細なテイストが台無しじゃないかな。口直しにもう一杯違うの(「プライム・エール」だったか)を注文して飲んで帰った。(勘定は¥2,000程)

    以前の訪問はこちら

    CRAFT BEER KEG NAGOYA (ケグナゴヤ)

    名古屋市東区東桜1-10-13

    (ケグ・ナゴヤ ケグナゴヤ KEG・NAGOYA ケグ名古屋)

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    LONDONNITE 3 / Various Artists

    2014年04月26日 | パンク・ニューウェーヴ

    London

    LONDONNITE 3 / Various Artists (2000)

    音楽評論家・大貫憲章氏の主宰する1980年から続くDJイベント「LONDON NITE」のコンピレーション・アルバム。2000年に発売された第3弾。その後も何枚も出ているようだ。この盤より前のものだったと思うが、テレヴィジョン(Television)が選曲、収録されていて、おやっと思った覚えがある。DJプレイのように曲間を繋いである訳ではなく、曲それぞれは独立している。パンクに造詣が深い氏だけあってもちろんパンク中心の選曲だけれども、特にジャンル的括りはないようで、新旧入り混じってノリのいい曲が多い。氏の活動には全然詳しくないが(昔クラッシュのレコードのライナー書いてなかったっけ…)、こういった編集盤はドライヴ中にアーティスト名など気にせず流して聴くと楽しい。13や15などのちょっと変わったというか、意外な選曲が聴きどころ。

    ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (2000/6/22)
  • Disc: 1
  • Label: ワーナーインディーズネットワーク
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    當り屋 本店 @名古屋市千種区・池下

    2014年04月25日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

    Photo

    名古屋・池下の駅を5分ほど北上した通り沿いにある居酒屋「當り屋(あたりや)」。創業は昭和23(1948)年という老舗。広小路通りの屋台が発祥という。近くに用があったので、開店してすぐの時間に行ってみた。赤提灯の下がった店はまだ新しいもので、いわゆる老舗の雰囲気は全く無い。店に入ると右にカウンター、左にテーブル席。2階もあるようだ。店内にはオールディーズの音楽が流れている。もちろんまだ先客はおらず、カウンターへ。老舗だけに年輩の主人でもいらっしゃると思ったのだが、Tシャツ姿の男女の店員のみ。このあたりも普通の居酒屋となんら変わりない。

    まずは定番のどてやきを注文。飲み物はハイボールを。やきといってもたぶん焼いてはおらず、八丁味噌ベースのタレの入った大鍋で、下処理した牛ホルモン串を煮込んだもの。くどそうに見えて意外とあっさりいただけるこの品は、この地方の居酒屋では八丁味噌ベースが多い。豆味噌の風味がホルモンの臭みを取り、タレのコクを増す。ときどき甘過ぎる味のものにも出会うが、こちらのはそんなことない。それでももちろん新鮮さが大事なのは言うまでもない。追加で子袋のピリ辛漬けやどて鍋で煮込まれたおでんも注文。子袋の鮮度もよく、コリコリとした感触がいい。おでんは色が真っ黒だが、先述のように味は濃い訳でなく丁度いい。この日は水曜で、串かつが半額との事(ちなみに土曜も)。普通のと味噌串かつ、そしておろし、そしてお酒(菊正宗)を追加。先程のどて鍋の味噌タレに串かつくぐらせたものが味噌串かつ。どの店でもそうだが、タレにくぐらせたかつはあっという間にふやけてしまうので、何をさておいてもこれを片付けるのが先決。

    このお店で少々残念だったのはおしぼりに香りが付けてあった事。酒や酒肴をを邪魔するくらいに香りが強い。タレが手に着いちゃうような濃いものが多いから店は良かれと思ってやっているのかもしれないが、置いてあるだけで人工的な香りが臭ってくるし、普通のおしぼりでいいと思うんだけれど…。何組か客が入ってきたので、ささっと平らげて店を出た。(勘定は¥3,000程)

    當り屋 本店

    愛知県名古屋市千種区向陽1-12-29

    (あたりや あたりやほんてん 當り屋本店 當屋 當屋本店 当り屋)

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    「ゲロッパ! 」オリジナル・サウンドトラック / Various Artists

    2014年04月24日 | サウンドトラック

    Getup

    「ゲロッパ!」 オリジナル・サウンドトラック / Various Artists (2003)

    2003年公開の井筒和幸監督の映画「ゲロッパ!」のサウンドトラック。公開当時ちょっとだけそそられたけれど、結局見に行かなかった。DVDでも未試聴。井筒監督ってテレビ等のメディアではかなり辛口な映画批評をするけれど、肝心の自分の作品は…ってそっちの話はまぁ、いいや。しっかり全部見た訳でもないし。

    もちろんジェームス・ブラウン(James Brown)のオリジナル曲も3曲(意外と少ない)収録。その他は70年代のソウル・ディスコの有名曲やモータウンの曲、それに新しいアーティストの曲が数曲という構成。サントラではあっても特にダイヤログ(台詞)や効果音は入っていないので、純粋にファンク・ソウルのコンピレーションとして聴けばそれなりに楽しめる内容。ただ、この内容の盤を定価の¥3,700出して買うかっていうと微妙(→250円で中古CDを買っておいて申し訳ありません)。

    どう表現していいかよく分からないが、ブラック・コンテンポラリーとでもいうような現代物のメローな曲は大嫌いなので、このコンピも後半はちょっとだれる。そう言えば昔は「ブラコン」なんていう呼び方をしていたっけ。近年は「R&B」という呼称のジャンルは自分の思う音楽範囲(いわゆる「Rhythm & Blues」)ではなく、そういった現代物(つまりコンテンポラリー)のブラック・ミュージック全般を指す言葉になってしまった。違いの説明は難しいけれど、CD屋の棚の「R&B」というコーナーにマライヤ・キャリーとかが入っていると訳が分からなくなる。下手するとヒップ・ホップのアーティストも含まれていたりして。この新しいジャンル分けって日本独特なのだろうか、それともアメリカでもそうなのだろうか…。何かもっとしっくりくる呼び方を付けてもらいたいものだ。

    ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (2003/8/6)
  • ディスク枚数: 1
  • フォーマット: Soundtrack
  • レーベル: Sony Music Direct
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    味仙 @名古屋市千種区・今池

    2014年04月23日 | 名古屋(千種区・守山区)

    2

    名古屋では知らない人がいない中国台湾料理「味仙(みせん)」。こちら今池店が本店で、名古屋市内に支店が何件もある。創業は昭和37(1962)年とのこと(HPによる)。現在、名古屋名物となっている「台湾ラーメン」の発祥の店。ご存じの方も多いと思うが「台湾ラーメン」という食べ物は台湾には無く、完全にこの店のオリジナル。もとはまかないのメニューだったそうだ。炒めた豚の挽肉とニラ、ニンニク、そして大量の赤唐辛子がのる激辛ラーメンだ。

    自分が初めてこれを食べたのはまだ学生だった頃。友人に連れて行ってもらい、何も予備知識無く、「ちょっと」辛いラーメンと騙されて思い切り啜り、むせ返った覚えがある。普通あまりに辛いと味覚が麻痺して旨いも何も、なくなってしまうものだが、それでも何故かあとを引き、鉢に残った挽肉をレンゲでさらえて完食してしまった。こんな激辛ラーメンは普通、一般メニュー化はしないだろうと思うけれど、永年に渡って愛されて、いまだに模倣されるのは、シンプルで決して濃厚なラーメンではないという事と、この「あとを引く」味加減が重要なんだろう。自分では試したことはないけれど、辛さを抑えた「アメリカン」(笑)というオーダーも出来るそう(メニューで見たことはない)。その逆で辛さを増した「イタリアン」(→エスプレッソから連想とか…)もあるのだとか。ホントかな?

    久しぶりに入った味仙。この今池本店も4年ぶりくらいかな。夜遅い時間にも関わらず大箱の店内は客が一杯で賑やか。遅い夕食や飲み会、あるいは飲み会の締めで立ち寄っただろうサラリーマンが多い。ひとりだったのでカウンターに座る。そこから見える厨房の中にはいったい何人雇っているんだろうというくらい大勢の調理人がいた。ここは炒め物のメニューが旨いが、酒も食事も充分いただいた後だったので台湾ラーメンだけ注文した。

    ちょっと小振りな鉢に並々とスープが入れられている。ミンチとニラ、それにおびただしい量の唐辛子。麺は細いストレート麺。熱々の麺を啜り出すが最初はあまり辛さを感じない。だがすぐに口の中が火事に。「あぁ、こうだった、こうだった。」とその辛さの加減を思い出した。辛い、何しろ辛い。でも箸は止まらない。さすがにスープを飲み干すことはなかったが、底に残った挽肉までしっかりいただいた。現在この中部地方の大陸系、あるいは台湾系の中華料理店には必ずといっていいほどこのメニューがあるが、どれも食べ易くしてあって、むせ返るほどの辛さを持っているものはごく少数。オリジナルにしていまだに(たぶん)一番過激というのも素晴しい。こういう食べ物は化学調味料がどうとか野暮な事は言いっこなし。ただ全身から汗を吹き出しながら食べるのみ。

    味仙 今池本店

    名古屋市千種区今池1-12-10

    (みせん 今池店 いまいけほんてん)

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    太門 @名古屋市千種区・今池

    2014年04月22日 | 名古屋(千種区・守山区)

    初めて訪れるうどん店「太門(たもん)」。と言ってもうどんだけではなく、日本酒や酒肴も提供するちょっと変わったタイプの店で、うどんで締める居酒屋といったところか。夜の営業のみ。実際自分も日本酒のお店を探していて行き着いた。店は今池の路地にあり、店先にも日本酒の一升瓶が飾ってあったりするので、いわゆるうどん屋とは全く違う雰囲気。引戸を開けて店の中へ。カフェ風の明るいお洒落な内装。厨房を囲むカウンターのみ。幸い空きがあったのですぐ座れたが、この後、夜9時過ぎという遅い時間にも関わらず、頻繁に客が入ってきて、「満席なので…」と何度も断りが入る位の盛況ぶりだった。店はまだ若そうな主人と女性の2人で切り盛りしている。

    メニューには色んなお酒があって、サッポロの赤星と迷ったが、日本酒の「3種利き酒セット」を注文。すぐにカウンターテーブルの上に一升瓶が5種ほど並べられ、選ばせてもらえた。けっこう色んな酒を呑んできているつもりだが、普段あまり呑まないタイプの知らない銘柄ばかりだった。いわゆる今、海外とかで注目されている新世代の日本酒が多い。どの瓶もお洒落で一見日本酒らしからぬものばかり。絶対覚えられないのでこの3つだけメモを取ってきた。「小布施2013 ソガペールエフィス(長野)」、「悦凱陣 無濾過純米(香川)」、「emishiki笑四季アンタイド緑(滋賀)」。とてもうどん屋とは思えない。それぞれは少量だが一升瓶を前にして呑むのはなんか楽しい(でも他の客が注文を入れると持っていかれちゃう)。頼まなくてもちゃんと冷や(水)を置いてくれるのも嬉しい。つきだしは4種が皿に盛られ、つまみも天ぷらをはじめ色々あるが、あまり濃い味付けのものを置いていないのは好感が持てる。とり天や自家製というチーズ豆腐を注文して日本酒を楽しんだ。

    追加でお酒をグラスでもらい、締めとしてのうどんは、季節が外れているからどうしようか迷ったけれど、「すだちコロ」を注文。ちなみに「コロ」とはこの地方では有名なメニューだが、冷たいうどんにつゆを少量と薬味をかけたもので、ぶっかけに近い。輪切りの柑橘のさわやかな香りと酸味が手打ちのうどんに絡まり、色々食べたり呑んだりした後の口にもサッパリとして旨い。うどん自体が旨いので、これは他のメニューも試さずにはいられない。うどんだけでもまた行きたい…が、どうせまた呑んじゃうんだろうな、日本酒(笑)。

    この後の記事はこちら

    太門

    愛知県名古屋市千種区今池5-9-18 衣笠ビル 1F

    (たもん)

     

     

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    Giants And Gems: An Album Collection / The Stranglers

    2014年04月21日 | パンク・ニューウェーヴ

    Stranglers  Stranglers_disc

    Giants And Gems: An Album Collection / The Stranglers (2014)

    ストラングラーズ(The Stranglers)の初期7枚のアルバムとのちに発売されたライヴ、編集盤の2枚、それに近年の2作品を収めた11枚組ボックス・セット。中は最近よくある簡易紙ジャケで、質感は決して悪くない。ちなみにどのアルバムにもボーナス・トラックは入っていない。自分は初期作品から聴いたので、どうしても思い入れは最初の4枚が強い。シングルにアルバム未収録曲がよく入っていたので中古シングルも買ったなぁ。当時出現した数多のパンク・バンドと違い、年齢もキャリアもあった彼らは音楽ジャンルこそパンクと括られていたが、キーボードが肝になった骨太のサウンドで、他とはひと味もふた味も違った。でも後から初来日時などのエピソードを知ると、態度(アティチュード)はまさにパンク。ベースを構えたジャン・ジャック(Jean-Jacques Burnel)はどの写真も見てもかっこよかった。

    このボックス・セットは40周年記念と銘打たれている。そうかデビューして40年か。自分が知ったのはせいぜいその長い歴史のうち四半世紀程度だけれど、それにしたってけっこうな時間が経っている。欧米では初期よりも中期以降のヨーロッパ的なポップ・ミュージックとしての人気や評価が圧倒的に高いが、元ヴォーカル兼ギターのヒュー・コンウェル(Hugh Cornwell)脱退後はほとんど聴いてこなかった。その後のライヴ映像は何度か目にしたが、やはりヒュー抜きだとなぁ、と正直思っていた。このボックス・セットには近年の2作品が入っている。どうしてこの2作品なのか、基準が全然分からない。前ヴォーカル(←名前も知りません)を抜いたか?でもそれなら「Feline」(1983)以降のヒュー在籍時までで揃えた方が…と疑問は残る(移籍したから無理か)。でも編集盤「Off The Beaten Track」とライヴ「Live at the Hope and Anchor」とを入れてくれたのは嬉しいな。両方ともアナログ時代から愛聴している盤だ。

    近年になっても、特にヨーロッパでの彼らの人気は不動で、ライヴはいつも盛況であることは知っていたので(だからか最近はライヴ・アルバムがやたら多い)、最近ライヴ映像を見てみた事があった。残念ながらドラムのジェット・ブラック(Jet Black)は不在だったが、デイヴ・グリーンフィールド(Dave Greenfield)のキーボードも相変わらず冴え、何よりヴォーカル兼ギターのバズ(Baz Waren)がしっくりとはまっていたのには驚いた。そしてこのボックス・セットに収められた2作品「Suite XVI」「Giants」。聴いてみてこの2作品が予想以上に良かった。

    amazonにて購入(¥4,748)

  • CD (2014/3/25)
  • ディスク枚数: 11
  • フォーマット: CD, Import
  • レーベル: Imports
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