ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

黒家本店 @岐阜県多治見市

2016年12月31日 | 岐阜県(東濃)

ずっと前に、隣の「漢方ラーメン渡辺」に行った際に、行列が出来ていたことで存在を知った「黒家」へ。夏に多治見市内の他の場所にも支店が出来たらしい。この店の肉は「飛騨牛のA5ランクに指定された牛だけを一頭買いして」いるらしく、そんな店に行列が?と思ったが、ランチでは値打ちなメニューを用意しているらしく、まずはそれ目当てで訪問。トラブル(ポンコツバイクが故障して立往生した・汗)があって予定より早く店に着くことになり、付近で時間をつぶそうと思ったが特に何がある訳でもなく、困ってとりあえず店の前に。ウェイティング・リストがあったので記入しておいたら、すぐ後から次から次へと客が訪れ30分もしないうちにリスト1枚がいっぱいになってしまった。すごい人気だなァ。ま、下手に並ばせるよりはずっといい。

開店時間になり店の中へ。店内はカーテンで簡易に仕切られた半個室で、案内されたブースに座ってメニューを眺める。てっきり案内された順番にお冷やを出し、注文を訊きに来るもんだと思っていたら、こちらからテーブルのボタンで呼ばなきゃ来ないようだ…。随分と遅れをとってから、メニュー写真にそそられた最近流行りの「牛ローストビーフ丼」を注文。有料で温玉(温泉玉子)をのせることも出来たが止めておいた。ちなみにローストビーフは普段自分で作るが、丼ぶりを外で食べるのは初めてだ。こういう仕切りのある店の常だが(自分の運が悪いだけ?)、どこかの子供が大泣きしたまま泣き止まず、それにつられてか店内はかなり騒々しい。

それはさて置き、まずは煮付けとお浸しの前菜と、キャベツの千切りのサラダが運ばれた。そしてしばらく経って「牛ローストビーフ丼」とと味噌汁が運ばれる。実物が目の前に来ると、かなり小さめの丼ぶり(イメージとのギャップが…)、メニュー写真ってよく出来てるなァ(苦笑)。流行りものは他で色々な写真を見ていて、こっちが勝手にヴォリュームを想像していたので仕方ないとしても、ちょっと迫力不足。しかもA5の飛騨牛だとばかり思っていた肉は、メニューをよく見返すと「黒毛和牛」と書いてあり、飛騨牛とは区別されているよう。まったく、食べる前から自分の卑しさが嫌になる(笑)。ローストビーフの上からは甘味のある濃い和風たれがかかっており、肉質は悪くない。ただ肉の下に敷いてある生キャベツの食感が赤身肉を食べる旨さをスポイルしていて、丼ぶりとしてはバランスが悪い。普段は好きでない柚子胡椒を少しつけて、味を引き締めて食べ終えた。一緒に置かれていたが説明が無いので何か分からなかった小鉢は、デザートの黒ごまのプリン。焼肉ランチにしておけばよかったかな…。勝手に想像して、勝手に落胆し、勝手にモヤモヤしている、勝手な客。夜に出直し。(勘定は¥1,512)

 


 

 

↑ 小路町の洋品店「みの周」(建築詳細不明)。スクラッチタイル壁と、デザインされたアーチ型の窓枠が素晴らしい。隣には歴史ある町屋も並ぶ。向かいの「下廣商店」は取り壊された。

 


 

飛騨牛・黒豚宴 黒家

岐阜県多治見市宝町5-98

 

( 多治見 たじみ 黒家 黒家本店 くろや 黒家上野町店 飛騨牛 ひだ牛 一頭買い 黒毛和牛 黒豚 焼肉 炭火焼肉 しゃぶしゃぶ すき焼き ランチ 近代建築 ) 

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台湾らーめん大吉 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2016年12月30日 | 岐阜県(岐阜)

ものすごく久しぶりに「台湾ラーメン」で人気の「大吉」へ。HPに創業31年と書いてあるので、昭和60年頃だろうか。ご存じのように台湾ラーメンとは、もちろん台湾には存在せず(笑)、名古屋の「味仙」が発祥で、東海地方に根付いた辛いラーメン。どの店でも同じように辛く味付けしたミンチがのるのだが、こちらのミンチはドロッとしてちょっと独特で、味仙や、数多あるラーメン屋で出される台湾ラーメンとは違う。その独自性や、激辛ブーム、ラーメンブームもあって、ずっと前から人気が続いている店だ。昼間に前を通るといつも大行列店の店なので避けていたが、たまたま夜に店の前を通ったら空席が見えたので、思わずハンドルを切ってしまった。店に入るとすぐにカウンターに座ることが出来たが、夜でも客はひっきりなしに入ってきて、すぐに満席以上に。調理場には主人合わせて6~7人もの店員が居て盛況ぶりが伺える。

隣に新しい建物が出来てからは1度しか来ていないと思うので、随分と久し振り。昔は無かった(と思う)「台湾まぜそば」にも惹かれたが、この日はご飯の気分ということで「大吉飯」を注文した。すぐに入口付近に置いてある生卵(2個まで無料)を1個取りに行き、小皿に入れておく。店の壁には「台湾ラーメン・大吉飯は食べる風邪薬・疲労回復剤です」と書かれている。その昔、ここのラーメンを初めて食べた時には辛さに耐性が無かったせいもあり、痛くて(笑)むせてしまった程だったことを思い出す。勢いで店に入ってしまったが、この日は平日だったことを忘れていた。ここのミンチにはあらかじめニンニクが入っているのだ。明日は普通に仕事なのに、やっちゃったかな…。

スープと一緒に置かれた「大吉飯」は、ラーメンと同じ仕様のミンチだが、ラーメンのようにミンチがこんもりとのせられているのではなく、もやしなどに混ざった状態でご飯にのせられて出てくる。久しぶりに嗅ぐ”辛い”香り。量は大して多くないが、口に入れると刺激的な辛さがやってくる。旨い、旨い。ご飯はもちろん、もやしや煎り玉子のおかげでラーメンよりはずっと食べ易い。このミンチの味付けの完成度はやっぱり高いなァ。ハヒハヒ言いながら食べ進むとだんだん汗と鼻水が…。ここでスープを口に入れるが、辛さが増幅(笑)。途中でもらっておいた生卵を落として、マイルドになった風味も楽しんでいただいた。明日はマスクでもして仕事しようか。(勘定は¥980)

台湾らーめん 大吉

岐阜県岐阜市本荘西1-7-1

※閉店されました(持ち帰り店舗は存続・令和4年8月現在)

 

( 岐阜 ぎふ 台湾ラーメン大吉 だいきち 台湾らーめん 台湾ラーメン だいきちはん 行列 激辛 激辛ラーメン まぜそば 閉店 廃業 )

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きた川 @名古屋市北区・尼ケ坂

2016年12月29日 | 名古屋(東区・北区)

北区尼ケ坂の大杉小学校の南にある御菓子司「きた川」へ。創業は昭和39年(1964)と和菓子の店としては比較新しい。すぐ前が公園なのでのんびりした雰囲気があり、借景の緑が眩しい。自分が店に入っている間にも自転車や車で買い求める人が続く。通りから1本入っていて店は目立たないのに人気があるんだなァ。こちらは店の外にも大書きしてあるように「へそくり餅」という菓子で有名。ガラスショーケースの中からそれを選び、「ぬくもり」と名付けられた好物の最中と一緒に購入した。

家に持ち帰って嫁と娘とお茶でいただく。「へそくり餅」はとろっとした感じのとても柔らかい羽二重餅に包まれていて、中にはシロップ漬けの金柑が入っている。見た目はまるで茹で玉子みたい。中の金柑の皮の苦味、実の酸味、蜜の甘みが、やさしい皮にくるまれて一時に口に入る。なるほど旨い。一方の最中は最中種(皮)がやや厚め。珍しく長細い四角形で、薄紙で巻いてある。中のつぶ餡はしっかりめの甘さに炊かれていて皮と馴染んでおり、苦味の強いお抹茶とよく合う。こちらも旨かった。店に並んでいた季節毎の生菓子もとても旨そうだった。持ち運びに楽な季節になったのでまた行ってみよう。(勘定はへそくり餅¥180/個、ぬくもり¥120/個で¥900程)

この後の記事はこちら

 


 

↓ 店のすぐ近くにある酒屋。金文字の看板には「ニッポンビール」(現在のサッポロビールの前身で、戦後から昭和39年まで商標が残っていた)の文字が。

 


 

御菓子司 きた川

愛知県名古屋市北区大杉3-14-7

 

( 尼ケ坂 あまがさか 大杉 おおすぎ きたがわ 尾張菓子 おんかしつかさ へそくりもち もなか 和菓子 大日本麦酒 恵比寿ビール ヱビスビール )

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Deep Purple In Rock (25th Anniversary Edition) / Deep Purple

2016年12月28日 | ハードロック・へヴィーメタル

Deep Purple In Rock (25th Anniversary Edition) / Deep Purple (1970)

ハード・ロックにしっかりと舵をきったディープ・パープル(Deep Purple)の出世作。こちらはボーナス・トラックを追加した25周年記念盤。アルバムを持っていた気がしたが、家の棚には見当たらないので、カセットテープに吹き込んだ(死語)ものを持っていただけかもしれない。自分の知っている1曲目「Speedking」はイントロ無しだったので調べたら、日本盤と米国盤はイントロ無しだったそうだ。つまりここに収録されているのはイギリス盤ということになるのだろう。

自分は小さい頃、ハードロック好きだった長姉にアナログ「ライブ・イン・ジャパン」のB-1(つまり「Smoke On The Water」)を繰り返し、繰り返し聴かされた(洗脳か?笑)割に、彼らにそうのめり込むことは無く、CDはほとんど持っていない(「ライブ・イン・ジャパン '72 完全版」とベスト盤があるくらいか)。なので、ここに収録されたボーナス・トラックも、あまりピンと来ないのが正直なところ。

リマスタリングされているというアルバムは、2期の黄金メンバーが最初っから飛ばし、勢いの良さを見せつける。でも彼ららしいちょっとひねった、というか大仰な曲もあり、ど真ん中ストレートじゃないのがミソ。後から参加したイアン・ギラン(Ian Gillan)が彼らバンドにとってどういう存在だったのか知らないが、彼の激しいヴォーカルは、リッチー(Ritchie Blackmore)のギターや、ジョン・ロード(Jon Lord)のキーボードにはやはり必要不可欠だったのだろうというのがよく分かる。それでもこの黄金期、たった4年しか続かなかったのだが、今で言ったらアルバム1枚作るか作らないかのスパン。なんと濃密な時代。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (1998/6/30)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : EMI Europe Generic
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松葉屋 @岐阜県郡上市

2016年12月28日 | 岐阜県(中濃・老舗)

創業が大正3年(1914)という郡上八幡の麺処「松葉屋」。建物のそばを歩いていると、出汁を引いている香りが漂っていた。その香りに誘われて暖簾をくぐる。歴史ある昔ながらの食堂の雰囲気そのままで、広い土間にテーブル席、奥には小上がりがある。昼時に近づいていたので、次から次へと客が入ってきていた。見た感じ観光客が多いのかな。壁にかかった黒い木札に書かれた品書きは、麺類とご飯物が並んでいるが、半分以上はひっくり返されていた。いつもならカツ丼か何かを選ぶところだが、他の客がこぞって中華そばを頼んでいるのにつられて「天ぷら中華そば」を注文。岐阜県の古い食堂にはなぜか、中華そばに天ぷらをのせる「天ぷら中華」を残しているところが多い。

しばらくして運ばれた中華そばは、うどんで使うような小さめの和丼ぶりに入れられている。チャーシュー2枚にカマボコ、ネギ、海苔、それに胡椒が最初から振られていた。胡椒が散らばらないうちにスープを口にする。もちろん和風出汁が強く、やさしい風味で旨い。麺は少し縮れの入ったもの。そして肝心の海老の天ぷら。大きいものではないが、花開いた衣がだんだんスープに散っていき、コクが増してくる。久しぶりに「天ぷら中華」を食べたが、こういう和風出汁の中華そばには合うが、最近の旨味過剰なラーメンにはあまり合わないだろうなァ。観光地とあって値付けはちょっと高め。地元の人は普段どこで食べているんだろう…。(勘定は¥800)

 


 

 ↓ 長良川鉄道「郡上八幡駅(旧・国鉄郡上八幡駅)」(昭和4年・1929・建造)。跨線橋(こせんきょう)もあり、旧国鉄時代そのままの姿で残る駅舎。

 

↓ ホーム横の梃子上屋に残る信号梃子(てこ)。駅舎はもちろん、これらの小屋やプラットホーム、跨線橋を含めて昨年に登録有形文化財に指定された。

↓ (写真下左)町中で見つけた立派な住宅。綺麗に維持されているが、近代建築らしい意匠を残している。(下右)店近くの元・自転車屋は、廃業して看板を外したら”らしい”姿が甦っていた。

 

 


 

 

松葉屋

岐阜県郡上市八幡町橋本町908

 

( 郡上八幡 ぐじょうはちまん まつば屋 まつばや そば処 麺類食堂 大衆食堂 中華そば ラーメン うどん そば てんぷら中華 越美南線 近代建築 国登録有形文化財 )

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藤屋 @愛知県小牧市 (※閉店)

2016年12月27日 | 愛知県(尾張・老舗)

今はどんな街に行ってもバイパスが出来、アクセスは良くなったが、街を通り抜けるのも早くなってしまった。最近は、バイパス沿いに自分が惹かれる街の姿はほぼ皆無だと分かって、わざわざ旧道を探して移動することが多くなった。こちらも名古屋城と中山道の伏見宿(可児郡御嵩町)を結ぶ上街道(木曽街道)近辺をバイクで走っている時に見つけた店「藤屋」。後から調べたら創業は明治13年(1880)と長い歴史のある店だった。名物は表にも書かれているように「うす皮饅頭」のようだ。バイクだったので気付かなかったが、店の隣に駐車場もある。店に入るとすぐにガラスケースがあり、素朴な饅頭が並んでいた。奥には懐かしいガラス製菓子陳列ケースなども置いてあり、テーブルもあって座れるようになっている。アイスクリームもあり、夏季にはかき氷も売っている。

もちろん「うす皮饅頭」を購入して持ち帰る。艶のある皮は言うほど薄皮ではなく、やや硬めの食感を残した素朴な皮。自分で作るとこういった感じの皮になる。中はつぶ餡で小豆の粒がしっかりとしていて、甘さは控えめ。手作り感溢れる饅頭だった。場所柄、その昔は街道を行き来する人達の大切な休憩場所だったに違いない。(勘定は¥120/個)

 

↑ 店のすぐ近くの商店街にあった下見板張りの住宅と、昔ながらの床屋の典型的な意匠が懐かしい理容店。更地が増えていくとこの通りも…。

↑ 食料品店「萬長本店」は、日本家屋に洋風な看板壁を建て、看板建築にしてある。昔「シキシマパン」の販売店はこんな様式が多かったと記憶している。瓦屋根に「屋根神様」が祀ってあるのがいい。小牧市で完全な形で残っているものでは数少ないうちのひとつだとか。

 

藤屋

愛知県小牧市小牧4-567

 

( 小牧 こまき ふじや ふじ屋 薄皮饅頭 うすかわまんじゅう かき氷 近代建築 屋根神 やねがみさま 中町中組 閉店 廃業 )

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ときわ (3) @岐阜県可児市

2016年12月26日 | 岐阜県(中濃)

久しぶりに岐阜県可児市の、旨い手打うどんを出す店「ときわ」へ。店へ入ると若い給仕が3人も居て、主人は麺打ち場で麺を打っていて調理は任せているようだ。先客は数組。辺鄙な場所だが(失礼)しっかり客が入っている。昼時でお腹が空いていたので「ころきし」を「ミニカツ丼」のセットで注文した。

先にサラダ、冷奴、漬物が置かれ、それらをつついてしばらく待っていると、先にミニカツ丼が届いた。こちらのカツ丼は瑞浪市の老舗で有名な「あんかけかつ丼」タイプ。揚がったカツの上から玉子を溶いた和風餡がかかっているもの。以前にも食べているのだが、この日は餡が多過ぎてバランスが悪く、カツ丼というよりはもう雑炊のようになっている。ご飯は箸ですくえないほど。前はこんな風ではなかったと記憶しているのでたまたまだろうか。

うどんの調理は続いているが、何やらドタバタしていて麺打ち場の主人に訊きにいったりしている…。会話からすると茹でが足りないのか、女性店員が麺を茹で直しているもよう? うーん、ちょっと勘弁(苦笑)。あれやこれやして運ばれた「ころきし」は、中部地方特有の「ころ」(=麺を冷水で締め、つゆも冷たいものが少量かかるもの)で、すっきりとしたつゆ。添えられた生姜がみずみずしく辛味がよく効く。麺はつるっとはしていないしっかりとした食感。やや端が硬く感じるのは調理の経緯を見てしまった思い込みからだろうか。いつも旨いうどんを出す店なので、きしめんも期待し過ぎたかな。(勘定は¥940)

以前の記事はこちらこちら

 

ときわ

岐阜県可児市大森1372-1

 

( 可児 かに うどん 饂飩 手打 手打ち きしめん 中華そば かつ丼 餡かけかつ丼 あんかけカツ丼 コロ ころうどん 香露 亜種 )

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名北飯店 @名古屋市北区・上飯田

2016年12月25日 | 名古屋(東区・北区)

名古屋市北区の歴史ある中華料理店「名北飯店」へ。以前からこの店の前を通ると「おかげ様で50周年」と書かれたポスターが飾ってあったので気になっていた店。昨年で創業50年だそうなので、創業は昭和40年(1965)かな。現在は2代目だとか。店はあえて最寄りの駅を言うと上飯田駅かもしれないが、駅からは少し遠い。かつては市立城北病院のあった辺り。店はちょっと古くなってきているが、モダンなコンクリート打ちっぱなしの3階建て。1階はさほど広くないが厨房が占めているのだろう、この日は2階に案内された。老舗らしからぬ洒落た店内のカウンターに座る。ステンレス・ポットにはすっきりとした烏龍茶が入れられている。日替わりランチなども充実していたが、迷いに迷って注文したのは「天津飯」と、50年変わらないという「餃子」。

しばらくして、まず小皿から運ばれる。昼時だったからかもしれないが、ポテサラと搾菜の漬物、それに何と鶏手羽元煮が付いていた。スゴイ。そして先に白い深めの平皿に入った天津飯が運ばれる。メニュー写真ではごく普通の天津飯だったが、運ばれたものは「白い天津飯」。玉子の部分はクラシックなしっかりめの焼きなのだが、餡に白身が混ぜられていて、色付けも薄いので白く見える。面白い。餡はしっかりと基本のスープの味が分かる旨いもので、サラッとしていて旨い。遅れて運ばれた餃子は、薄皮で小さめだが9個もある。ニラがたっぷりと入っていて、皮に透けて緑色が見えるほど。綺麗な焼き色が付いている。これもなかなか旨い。シューマイやカイコー飯も旨そうだったから、また行かなくては。(勘定は¥1,050程)

名北飯店

愛知県名古屋市北区安井1-34-23

 

( 北区 きたく かみいいだ めいほくはんてん めいほく飯店 中華 中華料理 中国料理 餃子 ぎょうざ ギョーザ 日替わりランチ 日替りランチ )

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コロムビア @岐阜県岐阜市 (4) (※閉店)

2016年12月24日 | 岐阜県(岐阜)

9月一杯で閉店してしまった喫茶レストラン「コロムビア」。使い勝手の良い昔からの繁盛店だったので「コロムビア・ロス」(昭和歌謡のグループ名みたい・笑)に陥っている貴兄もおられるだろう。訪れたのは閉店まで約1週間といったあたり。午後2時か3時の半端な時間だったが駐車場はいっぱい。店に入ってもほぼ満員で、普段使われていない奥の部屋には団体客もいるようだ。きっとみんなこの店との惜別に来ているのだろう。いろいろ迷ったが、結局注文したのは「カツカレー」。

週刊誌を読みながら待っていると、カツカレーがサラダ付きで運ばれる。少し淡い色をしたカレーはほぐれた肉片が溶け込んでいる。辛さは控えめの、あくまでも昭和の喫茶店カレー。でもその辺のしれっと業務用ルーを使ったカレーよりもやさしい味わいで、旨さは数段上。カツは薄めの肉をカラッと揚げてあり、細目にカットされてのせられている。カレーと合わさった時に起きるあのケミストリー(化学反応)が最高。旨い。カレーとカツってどうしてこうも合うのだろう。福神漬を挟みながら、名残り惜しいこの店での最後の食事を終えた。まだ食べていないメニューも沢山あったが残念。惜しまれて盛況のうちに店を閉めるというのは、ある意味最高の終わり方だろう。今までお疲れ様でした。(勘定は¥850)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

コーヒー&レストラン コロムビア

岐阜県岐阜市北一色7-25-17

 

( 岐阜市 ぎふ 北一色 きたいっしき コロンビア コーヒー&レストラン コロムビアランチ 洋食 喫茶店 食堂 生姜焼き定食 しょうが焼き定食 スープ 閉店 廃業 )

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At Newport 1960 / Muddy Waters

2016年12月24日 | ブルーズ

At Newport 1960 / Muddy Waters (1960)

御大マディ・ウォータース(Muddy Waters)の名ライヴ盤。1960年のロードアイランド州で開催された「Newport Jazz Festival」でのライヴ録音。ちなみにマディが抱えているギターはセミアコだが、自分のフェンダーをステージに置いてきてしまったので、ジョン・リー(John Lee Hooker)のを借りて撮影したのだとか。この時のラインナップは以下の通り。

Otis Spann (piano,vocals)
Pat Hare (guitar)
James Cotton (harmonica)
Andrew Stevens (bass)
Francis Clay (drums)

ライヴは7月に開催され、同年11月に8曲入りで発売されているのだから、かなり素早いプロダクションだ。このCDでは音源がリマスターされ、曲数も増やされての登場。1960年と言えばマディの年齢は47歳。この頃の映像を見ると後年の聖人然としたどっしり感はまだ出ていないものの、逆に(女性ファンを)ブイブイ言わせていた頃だろう勢いの良さがある。バックの面々もそれぞれが単発でいけるほどのメンバーだから文句無しにいい。どちらかと言うとカントリー・ブルース色の強いマディが、完全にエレクトリック・シカゴ・ブルースの頂点として君臨している様子を捉えた記念すべきライヴ盤だ。

とはいえ、実際にはアメリカ本国での彼らブルース・マンの扱いは今ひとつで、1963年にストーンズ(The Rolling Stones)の連中がアメリカに渡ってチェス・スタジオで録音した時も、マディは建物のペンキ塗りをしていたっていう逸話が残っているくらいだからヒドイものだ。後年のインタビューでも「イギリスの若い連中に曲を盗まれて悔しくないか」という質問に、彼らが発掘してくれなかったらアメリカでは無視されたままだった旨の発言を残している。だからマディはストーンズの連中との共演でも、彼らホワイト・ボーイを「Son(息子)」と呼んだのだろう。

中古店にて購入(¥540)

  • CD (2001/2/27)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Original recording remastered, Import, Live
  • Label : Chess
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