ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Good, The Bad & The Queen

2017年03月31日 | オルタナティヴ・ロック

The Good, The Bad & The Queen (2007)

固定バンドよりも何かとサイド・プロジェクトが多いブラー(Blur)のデーモン・アルバーン(Damon Albarn)による2007年のプロジェクト。クラッシュ(The Clash)のポール・シムノン(Paul Simonon)、ヴァーヴ(The Verve)のサイモン・トング(Simon Tong)らによる単発アルバム。プロデュースは同じくデーモンのゴリラズ(Gorillaz)、ブラック・キーズ(The Black Keys)、レッチリ(Red Hot Chili Peppers)などを手掛けたデンジャー・マウス(Danger Mouse)。どういう経緯でこのメンバーが集まって演ろうとしたのか全く知らないのだが、ポール・シモノンが入っているとなれば一度は聴いてみたかった。と言っておきながら今頃安値で中古盤を買っているのだが…。ま、自分も当時その程度の興味だったという事だろう。パーソネルは以下の通り。

Damon Albarn – lead vocals, keyboards, back cover
Paul Simonon – bass, backing vocals, illustrations
Simon Tong – guitar
Tony Allen – drums

Danger Mouse – producer

歌詞の世界が掴めないのだが、曲調はブラー、というかデーモンらしいカーム(calm)な雰囲気の曲が並ぶ。彼のポップな面とは違う面で、これがブラーのアルバムのアルバム未収録曲だと言われても分からないだろう。もっとばんばんにロックするのかなと予想していたので意外。どこかでイカせてくれるのかなと思いきや、終始深く静かに進行していく。おのずとポールのベースが耳に残る曲が多いのが(ファンとして)ちょっと嬉しい。キャッチーな曲がほとんど無いので、一気にグッと引き込まれることは無いが、流しているとなんとなく心地良くなるのが不思議なアルバム。 

ブックオフにて購入(¥108)

  • CD (2007/1/23)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Virgin Records Us

 

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蕎麦正まつい @愛知県犬山市 (※移転)

2017年03月31日 | 愛知県(尾張)

犬山市の温泉施設「さら・さくらの湯(犬山市民健康館)」に併設されている蕎麦屋「蕎麦正まつい」。新しいバイクの馴らし運転で寄ってみた。犬山市の市街からは外れ、41号線から入った田舎道を辿っていく。着いた先はまだ新しい建物。郡上の有名な店「蕎麦正まつい」の主人が、郡上の店を後進に任せてこちらに店を開いたのが平成27年(2015)だという。この日は福祉イベントをやっていて入場者は多かったようだが、店は特に混んでいなかった。まだ真新しい店内は広く、テーブル席が並んでいる。場所柄、素っ気無い内装の店内にはビートルズが流れている(コレ要らないナ…)。奥にはしっかりと麺打ち場が設けられていた。フロアに出て先客と喋っていた作務衣を着た方が主人だろう。お茶を持って来てくれた給仕の女性に「ざるそば」を注文した。

しばらくして「ざるそば」が運ばれた。こんもりと盛られたそば切りは見るからに瑞々しい。なんと本山葵が丸々1本付いていて、自分で好きなだけ摺っていただくことが出来る。これはいいなァ。他には刻み葱が添えられている。さっそく蕎麦を手繰る。しっかりと角が立っていて、切りも短くなく、旨い。啜るのが楽しい蕎麦だ。つゆは辛口とは言えないかもしれないがスッキリとしたタイプ。しっかりと量もあり嬉しい(趣味蕎麦ではいかに旨くても少な過ぎると萎えるよね)。たっぷりと山葵を使わせてもらい、あっという間に手繰り終えて、残ったつゆに葱を加え、片口に入れられたとろみの強い蕎麦湯で割っていただいた。町外れなのでサッとは行けないかもしれないが、美味しい蕎麦に出会えて満足。次は是非そばがきや天ぷらもいただいてみよう。(勘定は¥1,000)

この後の記事はこちら

※2017年10月に犬山城下(犬山市大字犬山字北古券甲98-2)に移転しました

 

 

手打ちそば 蕎麦正まつい 犬山店

愛知県犬山市大学前原字橋爪山15-2 犬山市健康館内

 

( 犬山 いぬやま そばしょうまつい 郡上八幡 郡上八幡店 犬山店 蕎麦 そば ソバ 手打ち 手打 本わさび 本ワサビ )

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金龍(八代) (2) @岐阜県岐阜市

2017年03月30日 | 岐阜県(岐阜)

前回の訪問で焼飯とギョーザを堪能し、すぐにまた行きたくなって八代の「金龍」に再訪。この日は暖簾をくぐると先客がたくさん。1人客が多かったようだ。カウンターは2つほど空いていたので滑り込む。目当ては品書き先頭の「もやしそば」。普通だったら「中華そば」か何かがくるところ。さすがここの系列は”もやし”の使い手だ(ちなみに出自の店の基本の「中華そば」にももやしは入っている)。主人がたっぷりとした量のもやしを炒めている。ずっと調理を見ていたつもりだったが、眼を離した隙にあっという間に一品出来上がっていた。

茹で上がった麺の上からもやしがのっている。他にはネギと豚薄切り肉、もちろん上から例の白い粉がかけられている。カエシは弱めで、見た感じは塩ラーメンと言ってもいいくらい。ゴマ油の風味が漂う。特筆すべきは麺。こちらは縮れも入った平打ちの麺で独特の食感。こんな麺の中華そばを他で味わった覚えがないのでひょっとすると手打ちだったりして。それとも出自の店にも関係あるらしいココか(未確認)。さっぱりした中にも旨味があり、少し柔めの茹で加減も良く、旨い。面白いなァ、この麺。麺量はさすがにこの店らしく、たっぷり。次は同じ麺を使っているらしい焼そばか、それとも一品料理か。でも一品だとどんな量で出てくるのか心配…。(勘定は¥450)

前回の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3)(4)(5)(6

金龍 (八代)

岐阜県岐阜市八代3-2-7

 

( 岐阜 ぎふ 八代 やしろ きんりゅう 金龍八代店 金龍八代 きんりゅうやしろてん もやし もやしそば 焼飯 やきめし ヤキメシ チャーハン ギョウザ 餃子 大盛 デカ盛 )

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むらさきや (2) @名古屋市中区・伏見

2017年03月29日 | 名古屋(中区 老舗)

名古屋市内での用事がひと段落し、どこかで腰を下ろしたいと思っても、数多あるチェーン店には寄る気せず、わざわざ選んだのは和菓子の老舗「むらさきや」。栄近辺からブラブラと歩いて伏見へ。その”過ぎる”ほど素っ気無い外観では、和菓子屋、しかも営業中と気付かない人もいるかもしれない。でもこちら、茶道の盛んな名古屋でも昔から評判の店で、創業は昭和3年(1928)。店に入って簡素なショーケースに並べられた生菓子を眺める。ラインナップは変わるのだがいつも上生菓子が4~5種類、そして羊羹を挟んで中干菓子も4種類程。その中から「箙(えびら)の梅」と、中干菓子の「梅」を選んで、こちらで頂きたい旨を伝える。奥へどうぞと案内され、前回同様、狭い通路を通って一番奥の茶寮へ。

この日も先客は無し。ひっそりと静まり返った部屋にはテーブルがいくつかあるだけ。外には小庭が見える。そして抹茶と緑茶、それに注文した菓子が運ばれた。店の方は常駐しないのでたった1人、BGMも何も無い静かな部屋で頂く。何と言ってもこの空間が貴重。まずは抹茶をひと口頂き「箙の梅」を。ちなみに箙とは矢を入れる道具のことだそう。「箙の梅」という名前は能の演目から採られているようだ。酢漬けの牛蒡が巻いてある白餡の珍しい菓子。酸味が効いていて旨いが、牛蒡と周りの食感が違うので食べ辛く、ひと口は無理だし2つには割れない。これ茶席で出されたらアウトだな(笑)。「梅」は求肥と小倉餡。こじんまりとした丸型でちょこんと赤い点がつけられている。こちらの菓子はどれも華やかさは無く、はっきり言って地味だが本当に旨い。自分にしてはゆっくりとした贅沢な20分を過ごし、勘定してもらい表に出た。(勘定は¥885)

前回の記事はこちら

和菓子 むらさきや

愛知県名古屋市中区錦2-16-13

 

( 伏見 ふしみ 和菓子 和菓子処 御菓子司 生菓子 上生菓子 干菓子 中干菓子 ようかん 羊羹 茶道 茶寮 )

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大島亭 @岐阜県岐阜市

2017年03月28日 | 岐阜県(岐阜)

用事があって夜はひとり。ササッと済ませようと自分が居た場所から近いところで以前から入ってみたかった岐阜市三笠町の「大島亭」へ。実は以前にも来たことがあるのだが暖簾が出ていない日(時間)だったことがあった。古い住宅街にあり、店の前でなく東側にある駐車場に車を停め中へ。テーブル席が並び、奥には小上がりもある。家族みんなで賄っているらしく、厨房には息子らしき方と若奥様。フロアのテーブル席には主人らしき方が腕を組んで座っている。テレビを見ている小さい子はお孫さんかな。さっそく壁に掛かった短冊の品書きを眺める。何を食べようか迷ったが、この日はカキフライの口だったようで「カキフライ定食」に決定。

厨房の奥で調理が進み、定食が運ばれた。カキは小振りではあるが5つのっており、つけあわせはキャベツの千切り、マカロニサラダ、パセリ、レモンの輪切り。それに自家製タルタルソースとからしが付いている。味噌汁は珍しい大根の角切り。そして漬物。カキフライはしっかりめの揚げ具合。タルタルソースがやさしい味付けでめっぽう旨く、カキフライにぴったり。味噌汁も、自家製と思われる漬物の具合もとても良く、ご飯はあっという間に無くなった。旨いなァ。同じタルタルソースでも業務用のが付いていたりするとゲンナリするが、こちらはどの品も丁寧にしっかりと作ってあるのがよく分かる。このカキフライ、単品だと高いのだが大きさだろうか、量だろうか。他にも品書き先頭の「トンテキ定食」などは大衆食堂らしからぬしっかりとした値段だったりして逆に気になる。次はそれか、オムライスをいただいてみよう。(勘定は¥890)

この後の記事はこちら (2)(3

大衆食堂 大島亭

岐阜県岐阜市三笠町1-8

 

( 岐阜 ぎふ 大島亭 おおしまてい 大衆食堂 麺類食堂 洋食 定食 丼ぶり ランチ トンテキ定食 )

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The Many Faces Of The Doors / Various Artists

2017年03月27日 | クラシック・ロック

The Many Faces Of The Doors / Various Artists (2015)

廉価なわりに凝った選曲で気に入っている3枚組CD「The Many Faces Of~」シリーズ。今回はドアーズ(The Doors)編。これはジャケット・デザインも合格。相変わらず細かい曲目データが無いのが惜しいが、まずは1枚目から。「Now And Then...」と称してメンバー、あるいは周辺人物が関わった曲を集めてある。1-04、05のクリフと言う人物は何とジム(Jim Morrison)の息子だとか。そんなの居たっけか?誰との?全然知らなかった。しかもバンドにはロビー・クリーガー(Robbie Krieger)の息子まで! ま、息子っていうのはザッパ(Frank Zappa)みたいに一部の例外はあれど、だいたいダメなんだけれど(笑)。これはうーん、完全に乗り移ったような音楽に仕立ててあるけれど、親父を引き摺りすぎか…。1-06、07はジムそっくりのヴォーカルで有名だったバンドらしい。そっくり過ぎてこの辺りでもう誰が何を歌っているか分からなくなる(笑)。ロビーの1-09はピンク・フロイド(Pink Floyd)のカヴァー。ニコ(Nico)は一時ジムの恋人として有名だった。

2枚目は様々なアーティストがドアーズの楽曲を演ったカヴァー集。こういうのはあまり無名アーティストばかりだと聴く気にもなれないが、これはほとんどの曲に有名アーティストが絡んでいてなかなかのもの。アーティストのジャンルがヴァラエティに富んでいるので面白い。3枚目はよくあるドアーズがカヴァーした曲の原曲集。こうして見ると、バンドがどっぷりとシカゴ・ブルースに浸かっていたことが分かるが、出てきた曲があまりそうは感じさせないアレンジなところが彼らの特徴か。それだけあのレイ(Ray Manzarek)のオルガン、ロビーのスライド・ギター、ジャジーなジョン(John Densmore)のドラムス、そしてジムの唯一無二の個性が際立っていたということだろう。 

 <Now And Then...>

1-01 –Jim Morrison -  Perceptual Notions
1-02 –Ray Manzarek & Roy Rogers - Just Like Sherlock Holmes
1-03 –Ray Manzarek & Roy Rogers - Numbers 
1-04 –Cliff Morrison Feat. Jim Morrison & The Lizard Sun Band  - Liquid Highway 
1-05 –Cliff Morrison & The Lizard Sun Band - August Moon
1-06 –Phantom - Half A Life
1-07 –Phantom - Calm Before The Storm
1-08 –Robby Krieger  - Brain Damage
1-09 –Robby Krieger - Time
1-10 –Tribaljazz Feat. John Densmore - The First Time (I Heard Coltrane)
1-11 –Tribaljazz Feat. John Densmore - Blues For Bali
1-12 –Nico - The End

<The Songs>
 
2-01 –The Raveonettes - The End
2-02 –Steve Cropper & Tony Kaye & Joe Lynn Turner - Riders Of The Storm
2-03 –Robert Gordon & Steve Morse & Nik Turner - Touch Me 
2-04 –David Johansen - People Are Strange
2-05 –Edgar Winter & Chris Spedding - The Crystal Ship
2-06 –Mark Farner & Chick Churchill - Break On Through (To The Other Side)
2-07 –Ken Hensley - Hello, I Love You
2-08 –Ian Gillan & Rick Wakeman & Steve Howe - Light My Fire
2-09 –Mick Box & Mark Stein - Love Her Madly
2-10 –Todd Rundgren & Geoff Downes - Alabama Song
2-11 –Lou Gramm & Thijs Van Leer & Larry Coryell - Love Me Two Times 
2-12 –Clinic - Touch Me

 <The Roots>

3-01 –The Shadows Of Knight - G.L.O.R.I.A.
3-02 –Howlin' Wolf - Back Door Man
3-03 –Bo Diddley - Who Do You Love?
3-04 –Muddy Waters - Close To You
3-05 –Howlin' Wolf - Little Red Rooster
3-06 –Little Junior Parker - Mystery Train 
3-07 –Robert Johnson - Crossroads
3-08 –Muddy Waters - Rock Me
3-09 –Billie Holiday - Summertime
3-10 –Roy Brown - Good Rockin Tonight
3-11 –Lotte Lenya - Alabama Song
3-12 –John Lee Hooker - Crawling King Snake

amazonにて購入(¥720)

  • CD (2015/7/10)
  • Disc : 3
  • Format: CD, Import
  • Label : Music Brokers Arg

 

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一丁目赤のれん @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2017年03月27日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市琴塚の旧・名鉄美濃町線琴塚駅の向かいにあった「赤のれん」(写真下)が閉店したのは2015年夏。翌年の6月に経営者が変わって復活するとコメント欄で教えていただいていた。

その後にこの店の前を通ることもあったが、看板などが塗り替えられ、以前の渋い風情が変えられていたので「もったいないなァ…」とがっかりしていたところ、前の主人が指導しているとの噂を耳にする。再出発直後は前主人も一緒に厨房に立っていたとのこと。それならと機会を見て店に入ってみた。店名は「一丁目赤のれん」になり、看板や表の品書きこそ塗り返られているものの、建物も提灯も暖簾も変わらずそのまま。暖簾をくぐって中に入っても、特に新しくなった感じは無く、以前とほとんど同じよう…。ま、若い人が継いだのなら仕方がないかと思っていたが、厨房に居るのは年輩の女性2名(これなら看板とかもそのままで良かったのに…)。車があって酒は呑めないので「中華そば」を注文した。

じっくりと見て覚えていた訳ではないが、なるほど中華そばの作り方も前の主人がやっていたのと変わっていない感じ。中華そばには端が濃い色に煮詰まったチャーシューと、これまた濃い色で煮詰めたメンマがのっている。カタ茹での玉子がのった姿も、すっきりとしたスープの色も前と変わらない(と思う)。縮れた細麺で、濃すぎず、まさに呑んだ後の締めにサッと食べられる一杯。旨かった。あの独特の風情があった外観を捨ててしまったのは惜しいが、また歴史を重ねていけばいい。次は是非どてや餃子で一杯やってみたい。(勘定は¥450)

以前の店の記事はこちら

※平成29年3月を以って閉店されたそうです。

一丁目赤のれん

岐阜県岐阜市琴塚1-3-7

 

( 岐阜 ぎふ 琴塚 赤のれん 1丁目赤のれん いっちょうめあかのれん 大衆酒場 中華そば ラーメン どて 串かつ おでん 餃子 名鉄 美濃町線 琴塚駅 閉店 )

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早本 @名古屋市北区・黒川

2017年03月26日 | 名古屋(東区・北区)

遅い時間帯にわざわざ味噌煮込みうどんを食べに行こうなんて思いもしていなかったのだが、ある夜ふつうの時間に夕飯を食べそびれ、チェーン店以外の店が軒並み暖簾を仕舞った時間帯に、遅くまでやっている店で引っかかった金城町の「早本」へ(ラストオーダーは11時過ぎ)。創業年は分からないが、40年程経っていて現在2代目だとか。店の裏手にある駐車場に車を停め、表に回る。民芸風の意匠の店へ入ると、10時半過ぎという時間にも関わらず先客が。店内はテーブル席が2つと小上がり席が3つほど。小上がり席に腰を下ろし、品書きから「玉子」を注文。ちなみにこちら、うどんは全て味噌煮込みというから潔い(夏も?)。好みでニンニクを入れることが出来る。味噌煮込みうどんでニンニク入りって珍しい。この後に人に会う事は無かったので試しに入れてもらった。

しばらくしてグツグツと沸き立った土鍋ととん水が運ばれた。揚げと蒲鉾と葱が入っている。熱々のうどんとつゆをとん水に入れ口に運ぶ。思いのほか出汁感は強くなく、味噌の風味で喰わせるといった感じ。入れてもらったニンニクも味噌でマスキングされるのか、意外と強くない。手打ちだという麺は中太でもちもち。旨い。テーブルの上には大きな竹筒に入った一味唐辛子と七味唐辛子が置いてあったので、両方を使い分けながらいただいた。途中で玉子をすくい上げ、とん水の中で崩し、麺に絡ませる。いいねェ。この辺りでだんだんニンニクの香りが効いてきた。次は品書きの中で海老なんかよりも高い地位を与えられている「椎茸」を食べてみようか。(勘定は¥1,050)

純手打 味噌煮込みうどん 早本

愛知県名古屋市北区金城町2-34

 

( 黒川 くろかわ はやもと 味噌煮込み みそにこみ みそ煮込み 味噌煮込うどん にんにく 深夜営業 手打ち 手打 どんこ どんこ椎茸 )

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バロン @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2017年03月25日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の野一色にある喫茶レストラン「バロン」。以前からずっと気になっていたものの、「ステーキ」「フライ」「焼肉」「ホイコーロ」が同列に並ぶ古い看板と、色褪せた屋根の建物にあと一歩を踏み出せず(笑)、やっとの訪問。いつからあるのか知らないが、店は旧道沿いで、最近は見なくなった地上まで三角屋根が下がる昔よくあったような喫茶店デザイン。駐車場に車を停め、久々にドキドキ感を伴って店に入る。昭和歌謡が流れる店内はかなり広いが、半分ほどは照明が間引かれていた。厨房に居るのは女性1人。クッションがヘタってしまったと思われるビニール張りのソファに腰を下ろす。当然テーブルの上には灰皿。メニューを眺めると、看板のような中華料理こそ見当たらなかったものの、ステーキ、洋食、うなぎ(!)、刺身(!)、天ぷら、スパゲッティー、各種定食、デザートと、何でもござれの満漢全席。この中から迷った末、店名を冠した「バロンピラフ」を注文した。

新聞でも読もうかと席を立ってビックリ。棚には雑誌に混じって沢山のエロ本も(苦笑)。昔こそそういう店もあったと記憶するが、この平成の世にここまで泰然とした店も珍しい。さすがに手には取らなかったが、もうなんだか可笑しくて…。

しばらくして紙ナプキン巻きのスプーンと共に運ばれた「ピラフ」には結構な量のサラダと味噌汁、それにみかんも丸ごと1個付いてきた。これがワンコインってなかなかすごい。さっそくピラフにスプーンを入れる。またまたビックリ、カニのほぐし身らしきものが入っている。その他は玉ねぎ、ハム。もちろんピラフだと言ってもスープで炊いてある訳ではない。味付けは何とも言えず説明しづらい不思議な感じ。この風味はカニ由来なのかな。添えてある福神漬を挟みながらいただいた。食べ終わる頃には外から主人が帰ってきて、テレビの相撲を見ながら歓声を上げている。女性はすぐ帰したので一時的なヘルプか何かだったのかな。勘定をしてもらい店を出た。次は主人の作るオムライスか何かをいただいてみようか。(勘定は¥500)

バロン

岐阜県岐阜市野一色6-12-5

 

( 岐阜 ぎふ 野一色 のいっしき のいしき ばろん 喫茶 コーヒー モーニング レストラン 洋食 和食 定食 スパ 鉄板スパ ピラフ )

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両香堂本舗 @岐阜県岐阜市

2017年03月24日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市を流れる長良川の南、岐阜城がそびえる金華山の麓には歴史を感じさせる町名が沢山残っている。材木町、木挽町、大仏町、魚屋町、布屋町などなど。そんな辺りを歩いてゆっくりブラブラし、建物を愛でる。ついでに寄ったのは久屋町にある和菓子の店「両香堂本舗」。店の前まで来ると、戸に貼り紙がしてあり”配達中につきすぐ戻ります”とのこと。何だかのんびりしていてイイ。周辺をウロウロしてからまた店に戻った。こちらもかなり歴史ある建物で、貫禄のある木製看板が掛かっている。中はモダンに改造されている。こちらは「柿羊羹」で有名な店。けれど嫁と2人でも1本食べられる気がしなかったので他の菓子を探した。店にはガラスケースの中にずらりと様々な菓子が並んでいて、その中から「どら焼き」と「栗どら焼き」を選んで購入して持ち帰った。

持ち帰った「どら焼き」を嫁と食べる。こちらの皮は強めの焼き色が付いていて、その風味も濃いめ。中の餡と相まって旨くない訳がない。「栗どら焼き」の方は皮に栗の形の焼印が付いていた。中の餡には砕いた栗の実が沢山まぶされている。こちらも旨い。厚みがあって尚且つふわっとした生地の皮と甘い餡を楽しんだ。(勘定は¥どら焼き¥150/個、栗どら焼き¥180/個)

 


 

↓ 西材木町にある「株式会社・森嘉」、玄関上の看板には「銘木商・森嘉七」の名が。2棟続きの手入れの行き届いた素晴らしい町屋。

 

 ↓ 漆喰が黒く塗ってあったり、黒塀が囲う風情ある建物があちらこちらに残っている。

 

↓ もう商売は辞めているようだが、かつての酒造看板が残る益屋町の建物。「佐吉」(不明)、「富翁」(北川本家)、「志賀櫻(?)」(近江酒造)と読める。

 

↓ 老舗「湯葉勇」の近くの「神谷酒屋」の看板。こちらは「忠勇」(白鶴酒造)、「蘇水峡」(古田酒造)、「金露」(現・キング醸造)などの看板文字が並ぶ。

↓ 大工町の「旧・青木医院」(建築詳細不明)。以前はアトリエか何かに使われていたようだったが、最近は不明。

 


 

 

両香堂本舗

岐阜県岐阜市久屋町20-3

 

( 岐阜 ぎふ 久屋町 両香堂 りょうこうどう りょうこうどうほんぽ 柿羊羹元祖 柿ようかん 元祖柿羊羹 和菓子 酒造看板 近代建築 町屋 )

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