ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

いせや @名古屋市中村区・中村公園 (2)

2024年05月31日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

中村公園の豊國神社に続く参道を散策。いつもは休日でも営業している喫茶店に寄ろうと思ったら珍しく臨時休業…。そこで公園に入って休憩所の「いせや」へ。創業は大正時代だそう。公園は大正時代に県から市へ移管されたというから、その頃から茶店として公園と共に歴史を刻んだんだろうなァ。この日は園内が工事中だったからか店内は工事業者で大盛況。テーブル席は塞がっていたが、ちょうど立ち上がる方が居たのですぐに座ることが出来た。もちろんテレビは競輪中継中。壁に貼られた黄色い紙の品書きは全て新しいものになっているようで、ラインナップにも若干の変化が。もう「でんがく」は無いのかな。

歩いて来たので店の人に声をかけて冷蔵庫から缶ビールと冷えたグラスを、そして惣菜の「ブロッコリーとマカロニサラダ」を取り出した。冷たいのをグイッとやって酒肴をつつく。350mlなのであっという間に無くなり「日本酒一合」を追加。「おでん」は席を立って鍋まで選びに行き、大根と厚揚げと赤棒(※名古屋特有の着色した練物)を盛ってもらった。もちろん味噌がけでいただく。徳利の燗酒をミニグラスに注ぎちびちびとやりつつおでんを平らげ、最後に「どて煮」を追加する頃には、昼の休憩時間が終わるのだろう工事業者の連中がサーッと居なくなった。(勘定は¥1,700程)

以前の記事はこちら (1

 

 

休憩所 いせや

愛知県名古屋市中村区中村町字公園内3

 

( 中村公園 なかむらこうえん 豊国神社 伊勢屋 茶屋 茶店 中村屋 昼飲み おでん どて 駄菓子 駄菓子屋 名古屋競輪 )

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Diamonds And Pearls / Prince &The New Power Generation

2024年05月30日 | ソウル・ファンク・R&B

Diamonds And Pearls / Prince &The New Power Generation (1991)

プリンス(Prince)が1991年に発表した13枚目のアルバム「Diamonds And Pearls」。バックを務めたのは新しい(当時)バンド、ニュー・パワー・ジェネレーション(The New Power Generation, The NPG)。当時ちゃんと聴いていると思ったがどれだけ探してもCDが見つからない。あまり聴き込んだ覚えもないので、あまり印象に残っていなかったのか、それともそもそも自分で買っていなかったか。ちょうどデラックス・エディションが発売されたというニュースを見て久しぶりに聴きたくなったのだが…。そこで中古店で安く刺さっているのを改めて購入した次第。

ヴァラエティに富んだ様々なタイプの曲が収録されているが、非プリンスのラップが多用されていて自分のイメージするプリンスの楽曲らしくないところも感じられて当時違和感があったのかも。ただこうして改めて聴いてみると、アルバムとしての統一感こそ希薄だがそれぞれの曲の出来は素晴らしく、自分の苦手な超メロウな曲以外はどれもいい感じで聴ける。ヒットした「Diamonds And Perls」「Cream」「Gett Off」なんかはさすがの出来。彼のコンピを組んだら絶対に外せない3曲。さすがにデラックスやスーパー・デラックス・ヴァージョンまでは手を出すことは無いと思うが…。

中古店にて購入(¥330)

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いち川 @愛知県一宮市

2024年05月30日 | 愛知県(尾張)

ある休日の昼、愛知県一宮市の観音寺駅近くのステーキ・とんかつの店へ行くも貼紙で「しばらくお休みをいただきます」と振られ、ならばと食堂「丸清」に行くが人の気配はあるものの暖簾が掛かっておらず、結局さらにもう少し西のうどん屋「いち川」へ。店内はテーブル席とカウンター席の他に小上がり席もある。ほぼ満席の盛況ぶり。給仕は若い男性が2名、調理場にも何人も居て活気がある。こちら品書きを見ると当然うどんがメインかと思いきや、同じくらいの熱量で鮮魚を推している感じ。”店主が市場で仕入れ当店でさばいた”なんて書いてあり、居酒屋的なメニューも多い。おすすめは刺身、海鮮丼、みそ煮込(うどん)だとか。海鮮丼には興味が無いので「みそ煮込と刺身セット」というのをお願いした。これも珍しい組み合わせだ。

しばらくしてまず土鍋で「みそ煮込」(うどん)が供された。茶碗のご飯と大根の桜漬け付き。うどんは手打ちだそう。そういえば店内に小麦粉の袋が置いてあった。具材はネギ、椎茸、ごぼう、揚げ、といった所で玉子が落とされている。手繰ったうどんはかなりの剛麺。個人店では珍しく某系列の味噌煮込みうどんを思わせる太くてゴワッとした口当たり。つゆもしっかりとしたコクがあって旨い。後から来た「刺身」はブリ、アジ、鯛の3種。付け合わせはカイワレ大根とわかめ。刺身は確かにどれも鮮度がいい。残しておいたご飯と一緒にいただく。若い頃は刺身でどんぶり飯を食べたものだが、最近は店で刺身定食を頼むことが少ないし、夜はご飯粒を食べないので久々で新鮮。どちらも旨かった。酒肴が多くてそそられるが、ここまで呑みに出てくるのは大変そうだな…。(勘定は¥1,200)

 

いち川

愛知県一宮市明地庵寺前4-1

 

( 一宮 いちのみや いちかわ 市川 饂飩 味噌煮込み みそにこみ みそにこみうどん 刺身 丼物 居酒屋 中華そば ラーメン )

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珍竹林 @岐阜県加茂郡八百津町

2024年05月29日 | 岐阜県(中濃)

バイクで岐阜県八百津町の丸山ダム方面へ。その際にちょっと小腹に入れようと立ち寄ったのは蕎麦の「珍竹林」。緑多い土地で近隣に店は無いというのもあるし、ダム近辺で道が分かりづらいというのもあってバイクを停めてスマホで調べてもなかなか店へ入っていく道が分からない。ちょうど同じようにウロウロしているバイク乗りの方2名がいらっしゃって、ほぼ同時に店に辿り着く細い坂道を発見。ヘルメットを脱ぎながら「分かりづらいですねェ(苦笑)」と声を掛け合った(※)。店は山間の一軒家。暖簾をくぐって玄関から入り、靴を脱いで上がる。縁側のテーブル席に座らせてもらった。高齢のご夫婦でやっていらっしゃる様子。お願いしたのは「ざる蕎麦」。窓が明け放たれているが、隣で鳴いているかと思うくらいウグイスの鳴き声が近い。※離れた場所に駐車場もあるようです

しばらくして銀紙(死語)を敷いた笊に盛られた「ざる蕎麦」が完成。主人が「よかったら食べて。」とネギとナスとこんにゃくの天ぷらを付けてくれた。薄ピンク色の塩が付けられていたのでそれでいただく。熱々のネギの内側がつるんと口に入って軽く火傷(苦笑)。蕎麦は端正な細切りで喉越しのよいもの。刻みネギと山葵が別皿に。つゆは辛汁で蕎麦ともよく合っていて旨い。するするっと手繰り終え、さらっとした蕎麦湯もいただく。残った塩を加えたりもしてたっぷりと楽しんだ。喋り好きな主人は先客のところであれやこれやと楽しそうにお喋り。その間に女将さんが優しく見送って下さった。(勘定は¥900)

 


 

↓ 木曽川に流れ込む渓谷に架かる「油皆洞橋(ゆかいどうはし)」(昭和29年・1954・建造)。竣工は戦後だが、鉄橋自体は明治18年(1815)にイギリスで製造されたものを流用しているのだそう。旧国鉄の東海道線で使われていた物と考えられているのだとか。正式には「下路平行弦ポニーワーレントラス」というタイプらしい(分からねェ・笑)。

 

 

 


 

御そば ひな家 珍竹林 (そば游居 珍竹林)

岐阜県加茂郡八百津町八百津1384

 

( 八百津 やおつ ちんちくりん おそばひなやちんちくりん そば 蕎麦 そば切り ざるそば 近代化遺産 産業遺産 ピントラス )

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ラーダ @名古屋市西区・庄内通

2024年05月28日 | 名古屋(中村区・西区)

車で庄内通を走っていて、駐車場があって遅い時間でも昼食が食べられる店は…と立ち寄ったのは地下鉄の駅にもほど近い「カフェテラス・ラーダ」。道を挟んだ所にある駐車場に車を停めて店内へ。店内は年配のグループ客で賑わっている。自分はテーブル・カウンターとでもいうような席に腰掛けた。こちら喫茶店ではあるがランチ・メニューが豊富。入口付近には写真も貼り出してあるが、中にはビーフシチュー、ボルシチ(!)、あんかけスパなど、洋食屋も顔負けの品も。ただこの日は昼を軽くしておきたかったのでへヴィーなものは我慢。「ブレンドコーヒー」と「ラーダ特製厚焼き玉子サンド」をお願いした。

給仕は年配の女性だったが調理は若い男性が担当。まず銘の入った背の高いカップとソーサーでたっぷりのコーヒーが提供された。豆菓子付き。しっかりと酸味が感じられるが香りは少々飛び気味。「厚焼き玉子サンド」は山切り食パンを3枚使った4切れ。見るからにふわっふわの玉子焼きは手に持つと崩れそう(というか崩れた・笑)。他の具材はマヨネーズ和えのキュウリ。大口を開けて放り込むと口の中は軟らかい玉子焼きでいっぱいに。旨い。玉子はたっぷりだが口当たりが軽いので思った通りの量の昼食になった。次はもちろん洋食を。「ボルシチ」が気になるなァ。(勘定は¥1,150)

 

カフェテラス ラーダ

愛知県名古屋市西区香呑町6-12-4 庄内コーポラスB棟

 

( 名古屋 なごや 庄内通 しょうないどおり 喫茶ラーダ カフェテラスラーダ 喫茶レストラン 喫茶レスト カフェ 珈琲 喫茶 喫茶店 ランチ モーニング 定食 洋食 )

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新海楼 @岐阜県岐阜市 (2)

2024年05月27日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の菅生にある中華料理の「新海楼」へ。最寄りのバス停から歩いて行き店に入ったが満席の盛況ぶり。カウンター席も埋まっていたので座れず。ただここから別の店への選択肢が無いので少し待つことに。しばらくして入口近くのテーブル席が空いたので座らせてもらう。折角なので(何が?)「瓶ビール」をキリンでお願いした。出てきたのはラガーの中瓶。中華料理店で中瓶って珍しいかも。大根の漬物付き。以前に来た時に”おつまみ”としてハーフサイズもあると知っていたので「揚げ餃子 1/2」と「酢豚 1/2」をお願いした。調理は主人1人なのでまだちょっと時間がかかりそう。この日は”チビ店長”(←そう貼紙に書いてあった)が給仕の手伝い。幼稚園児だそう。おしぼりや皿出しもやって偉いなァと思いつつも、注文通しは叫ぶし、会計までやらせているので(←もちろん女将の監督あり)見ていてヒヤヒヤ(苦笑)。常連客は慣れているんだろう。

しばらく待って「揚げ餃子」と「酢豚」が運ばれた。サクッと揚がった餃子には千切りキャベツの付け合わせ。口当たりも軽くいい感じ。小皿で出てきた「酢豚」は、元々そうなのかハーフだからか分からないが豚肉も野菜も切りが小さい。濃い醤油味の甘酢餡で仕上げてあるが、量は別としてもいくら何でもこの切りでは食べ応えが無い。これだったら「Aランチ」(4品)をご飯抜きにしてもらってそのおかずで呑んだ方が良かったかな。次はまた食事で寄ってみよう。(勘定は¥1,500程)

以前の記事はこちら (1

 

 

中華料理 新海楼

岐阜県岐阜市菅生6-8-18

 

( 岐阜 ぎふ しんかいろう 新海楼菅生店 菅生店 中華 中国料理 ギョウザ ぎょうざ ギョーザ ハーフサイズ 昼飲み 酢豚 スブタ )

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New Orleans Piano / Professor Longhair

2024年05月26日 | ソウル・ファンク・R&B

New Orleans Piano / Professor Longhair (1972)

ニュー・オリンズのブルーズ・ピアニスト、プロフェッサー・ロングヘア(Professor Longhair)のベスト盤。こちらはアトランティックの”Blues Originals”というシリーズの第2弾として1972年に発表された盤にボーナス・トラックを加えたCD。録音は40~50年代。ただこのアルバムが発表された70年代前半にはほとんど忘れられた存在だったそう。ここに収録された曲も当時シングルとして発表された物ばかりらしい(リーダー・アルバムは制作されなかった模様)。

自分が彼の音楽を初めて聴いたのはいつだったか思い出せないが、何かのブルーズ・コンピレーション盤に入っていて、その変わった名前で目に留まった程度。ただその後テーマをニュー・オリンズに絞ったライノから出たコンピ盤に彼も収録されていて、その独特なシンコペーションの効いた音楽と、ルーズでゴキゲンなピアノに引き込まれたと記憶している。ここに収録された16曲も転がるピアノに彼の飄々としたヴォーカルが重なるブギウギで、いかにもニュー・オリンズっていう”セカンド・ライン”の雰囲気が満載(←言葉では何とも説明しづらいが)。

中古店にて購入(¥650)

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三ツ玉 @名古屋市中区・栄

2024年05月26日 | 名古屋(中区)

最近は全然寄り付いていなかった名古屋は栄の女子大小路近辺。この頃は外国人の経営する店(特にエスニック系)ばかりが幅を効かせていて、歩いていても異国の猥雑な繁華街を歩いているよう。店に辿り着くまでに声を掛けてくるのも外国人ばかりだ。伺ったのは池田公園の北にある麺類食堂「三ツ玉」。こんな屋号だから多分古くからある店だろうと思うがどうだろう。円頓寺に「二ツ玉」という屋号の麺類食堂があるが何か関係があるのかな。こちらずっと前からある店だが、夜からしか営業しないのでなかなか機会が無かった。店内はカウンター席のみ。ご夫婦でやっていらっしゃるのかな。先客は呑んでいる男性ばかり。おでんの鍋の前の席に腰掛け「きしめん」をお願いした。

程なくして出てきた「きしめん」は薄平打ち。つゆはこの地方特有の色濃いものでなく透明感がある。わかめとほうれん草、ナルト柄のカマボコなんかがのっていて、刻みネギと天玉はセルフで入れられるように用意してある。見た目通りすっきりとしたつゆには柚子皮とかも隠し入れてあるかな。麺は薄いがグズグズにはなっておらず、なかなかイイ感じ。旨い。あっという間に手繰り終わって勘定してもらった。目の前にあったおでんがとても旨そうだった(実際それで呑んでいる客が何組も)。次は最初からおでんで呑んで、締めで麺類をもらおうかな。(勘定は¥700)

 

うどん 三ツ玉

愛知県名古屋市中区栄4-11-6

 

( 名古屋 なごや 栄 さかえ 女子大小路 女子大 みつたま 三つ玉 麺類食堂 食堂 大衆食堂 饂飩 蕎麦 きしめん 丼物 おでん 酒場 )

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すしかつ @愛知県清須市

2024年05月25日 | 愛知県(尾張)

愛知県清須市の名鉄・西枇杷島駅近くにある「すしかつ」へ。以前にも立ち寄ったのだが、その時は駐車場が見付けられずに断念したことがある。今回は事前に調べてバイパス沿いに小さな看板がある店の駐車場を見つけておいたのでそちらに車を停めた。暖簾をくぐると店内はテーブル席が3つと小上がり席が2つとこじんまり。高齢のご夫婦でやっていらっしゃる様子。店名通り、壁に貼られた品書きにはかつ類と寿し類が並ぶ珍しさ。果たしてとんかつが先か、寿司が先か、それとも同時だったのか。折角なので両方食べたいなと「ロースみそかつ定食」をご飯少なめにしてもらい、「鉄火巻」もお願いした。ご夫婦は調理中でもあれやこれやと和やかにお喋りしてとても仲が良さそう。

しばらくしてまず「鉄火巻」から供された。形はやや崩れたところもあるが、マグロの切りが大きいものが4つ。いい感じ。そして「ロースみそかつ定食」も完成。みそかつの下にはゴマドレのかかった千切りキャベツとケチャップ味のスパゲッティが敷かれている。薄めだが大きなかつは細く沢山包丁が入れられている。みそだれはサラッとしたタイプで味付けはやや甘め。ご飯はプラスチック丼に盛られていて”少なめ”でも十分な量。これに豆腐の味噌汁とたくあんが付く。卓上にはふりかけやソースも2種類づつ用意されていて”ライス・マネージメント”にもしっかり対応(笑)。かつも寿しもどちらも美味しくいただいた。次は土日のみ提供の「すしかつ定食」か握り寿司にしてみよう。(勘定は¥1,200程)

 

 

飲食処 すしかつ

愛知県清須市西枇杷島町住吉46

 

( 清須 きよす 西枇杷島 にしびわじま 寿司 寿し カツ とんかつ 味噌かつ 味噌カツ みそかつ 定食 丼物 にぎり寿司 ちらし寿司 )

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三勝屋 @岐阜県加茂郡八百津町 (5)

2024年05月24日 | 岐阜県(中濃・老舗)

今年の春はなかなか好天と機会に恵まれず、4月の頭になってやっと初バイク・ライディング。岐阜県七宗町~八百津町方面にバイクを走らせた。昼食は八百津町内のある店に向かうも、まさかの貸切り営業…。どうしようかと考えていたが「三勝屋」(昭和8年・1933・創業)の前が珍しくひっそりしていたので暖簾をくぐってみることに。するといつもの休日と違ってまだテーブル席がいくつも空いていた(この後すぐに後客が続々と入って来て待ちが出たが)。壁に目をやると黄色い紙短冊に書かれた新しい品がかなり増えている様子。高齢の女将さんの姿は見えず、しっかりと代替わりしたのかな。ちなみに「支度(したく)」はもうやっていないみたい。給仕の若女将は新規の客にこちらの名物「パーコー」を推しまくっている。実際テレビで見て来たという客も居た。自分がお願いしたのは古い木札の品書きから「木の葉丼」。「志の田丼」と共に東海地方の古い麺類食堂に残る絶滅危惧丼だ。厨房の方から「え、木の葉?」なんて声も聞こえてきたので、この店でも注文する人は少ないのかもしれない。

しばらくして蓋付きのプラスチック製の丼に盛られた「木の葉丼」が完成し、蓋の上に漬物の小皿がのる正調な運び方(笑)で運ばれた。蓋を取ると刻まれた椎茸、花麩、ネギ、ピンク縁のカマボコ、そして鶏肉がつゆで煮込まれてご飯の上にかけてある。「木の葉丼」で鶏肉が入っているのは珍しいかも。つゆはやや甘めの味付け。椎茸を噛みしめるとしっかりと風味が口に拡がって旨い。けれど花麩はしっかりと戻っていない硬いものもいくつか。やっぱりあまり出ないから間に合わなかったのかも。次は昔は無かった(と思う)「パーコー丼」を食べてみようかな。(勘定は¥730)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4

 

 


 

↓ バイクで前から行ってみたかった七宗町の「空ふさがりと呼ばれる景勝地へ。携帯電話の電波も届かない山の奥に岩に挟まれたようなS字の場所がある。道中は落石や折れた太い枝などが散乱していてアクセスは大変だが素晴らしい景色。(※ちなみにこの日は乗用車だとアクセスは無理でした)

 

 

↓ 七宗町を流れる飛騨川の景勝地、飛水峡にある「報国橋」の上から撮影。他の川と違って両岸はチャートむき出しの岩で迫力がある。

 

 


 

 

お食事処 三勝屋

岐阜県加茂郡八百津町八百津4118-1

 

( 八百津 やおつ 三勝屋 さんかつや 百年食堂 大衆食堂 麺類食堂 食堂 中華そば このは丼 しのだ丼 にっぽん全国百年食堂 椎名誠 そらふさがり ひすいきょう )

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