名古屋は大須、賑やかな万松寺通りにある「松屋コーヒー本店」。創業は明治42年(1909)という老舗。コーヒー豆や器具、それに他の食材を直売する店に、「LE PIN(るぱん)」という喫茶が併設されている。こちらは現地農園と契約したり、自家焙煎を行っていて、淹れるコーヒーも「松屋式ドリップ方法」というのを紹介していて、専用の金枠なども売っている(まだ試したことはないが、喫茶ではこの方法で提供されるのだそう)。
この日購入したのは3種類のブレンドの「ドリップオン」タイプをパックした「名古屋のコーヒー」というサンプル的な商品。大須ブレンド、るぱんブレンド、マイルドブレンドの3種が入っている。自宅ではペーパードリップや、フレンチプレスで淹れる事が多いが、仕事場ではもっぱらドリップオンタイプを使用している。最近では広く一般的になったけれど、これって日本独自の技術なんだとか。すごい。1杯づつ簡単に、しかも本格的に淹れられるし、香りが飛ぶこともなく、本当に便利。ヘタな店より美味しく淹れられるんじゃないかな。店でこれを使っていたらがっかりするだろうけど(笑)。
大須ブレンドは戦前の味を再現、復刻したものなんだとか。HPには深く煎らずにマイルドと書かれているが、実際に飲んでみると香りは甘いが、味はビター。酸味もしっかり出た濃いタイプ。ある意味、昔ながらの名古屋っぽいコーヒーと言えるのかな。系列の喫茶店の仕様だというるぱんブレンドは味はビターだけれど、すっきりとしていて爽やかな口当たり。味の濃さは注いだ湯の量でも違ってくるので何とも言えないが、一度「松屋式ドリップ」の専用器具を使ってみたいな。(勘定は¥399)
愛知県名古屋市中区大須3-30-59 OSU301ビル 1F
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