ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

宇佐美商店 @福岡県北九州市

2019年09月06日 | 福岡県

北九州市への研修旅行(ちゃんと企業訪問等もしました。念のため・笑)。団体旅行なので自由時間は限られていたが、夜中も、早朝も歩き回って色々な店を訪れることが出来た(おかげで体重が一気に…)。帰路の新幹線に乗車する直前のお土産タイムは旦過市場で30分。自分は酒場「武蔵」で「鰯のじんだ煮(ぬか炊き)」を食べてからお土産はコレと決めていた。ただ市場のほとんどの店が扱っているようで、どこで買えばいいか全然見当が付かない。結局選んだのは”百年床”と謳われた「宇佐美」。”百年床”というから創業してから100年以上経っていると思ったら、創業は60年程前で、初代夫人が嫁入り道具として持って来た古いぬか床を継いでいるということなのだそう。店の前に並べられた中から「さばのぬか炊き」と「いわしのぬか炊き」を買って帰って、両親と半分づつにすることにした。包んでもらいバスに戻る。これで小倉とはさようなら。名残惜しい<訳:もっと呑みたい>なァ…。

帰ってから両親におすそ分けし、自宅でさっそく酒のつまみにつまんでみる。さばは2時間、いわしは4時間醤油などで煮て、ぬか床を入れて更に煮て、寝かせるのだとか。ぬか床にはいわゆる米糠だけでなく、塩、唐辛子、昆布出汁、山椒、棹前昆布などが調味料として加えてあるとのこと。ぬか独特の香りは消えていて、箸で突くとホロリと崩れるくらい軟らかくなっている魚はさしずめ”無限酒肴”。どんどん日本酒の杯が増えてしまう旨さ。味は濃いのでさばかいわしかどっちを食べているのか分からなくなるけれど、ほどほどに効いた辛味がイイ。横に生野菜や浅漬けなんかを置いておくと口がリセットされる。長持ちするんだからもう少し買ってくれば良かったナ(←と思うくらいが丁度いいはず)。(勘定は¥2,500程)

 


 

↓ 観光客で賑わう「旦過市場」のメインの通り(写真下左)。でも脇道を更に奥へ行くとまだまだディープゾーンがあり、古い木看板のある店や建物の梁などが見える。見た感じ奥の方には観光客の姿はほとんど無く、地元の人が多い様子。同行の人達もこちらまでには足を運んでいない。ひょっとして大正時代という開場当時の建物も残っているのだろうか。もっと時間があればこちらの方を探索してみたかったが…。残念。

 

 

 


 

百年床 宇佐美商店

北九州市小倉北区魚町4-1-30 旦過市場内

 

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和羅部 @福岡県北九州市

2019年09月03日 | 福岡県

そろそろ小倉行脚(実は研修旅行)も終わりに。帰りの新幹線を待つ間、昼食は各自でということで、他の方達は駅構内で済ませるようだが、自分はどこか良さそうな所がないかと駅前をうろつく。本当は昼も営業している居酒屋に入りたかったが、時間も少ないし、生憎帰ってから会議に直行しなくてはいけないので、あまり酔っぱらってしまう訳にはいかない。そこで「シロヤ」のすぐ近くで”一銭洋食”と染め抜かれた暖簾が掛かった「和羅部」に寄ってみた。昭和59年(1984)創業とのこと。”一銭洋食”は、起源には諸説あるがお好み焼きのルーツとも称される薄焼きのこと。当時は生地にウスターソースが塗られていると”洋食”という位置づけだったようだ。主に関西地方を中心とする西日本がこのタイプらしいが、我が東海地方もなぜか昔はこの薄焼き折り畳みタイプが多かった。今は東海地方でもチェーン店の影響か、関西風の”混ぜ焼き”と、広島風の”重ね焼き”が巷を席巻している(他地方の事情は知らず)。中はテーブル席が並んでいて、調理場には着物白髪の主人、給仕も年配の男性だ。品書きには定食や丼物も。注文したのはもちろん「一銭洋食」。店内に漂うソースの焦げる匂いを嗅いでいたら「ビール無しでは…」という気分になってしまったので、つい1本だけと「瓶ビール」の小瓶を追加。

道中ずっとそうだったが、この日もじめじめと蒸し暑い日だったので、キンキンに冷えたビールをグイッとやると堪らなく旨い(でも汗もどっと出るのだ)。焼き上がりのタイミングで「ソースは、甘口?辛口?」と訊かれたので辛口でお願いした。半分に折り畳まれた形の「一銭洋食」が登場。生地の周りにはパリパリとした部分も残っている。具材は、肉、ネギ、ちくわ、揚げ玉、目玉焼、紅生姜といったところ。確か”8種類”と書いてあったはずなので、他にも何か入っているんだろう。箸を付けるととろりとした口当たりにソースが絡んで、旨い。強い辛さではないが、この辛口ソース味をビールで洗い流す幸せ。途中で黄身が潰れるとまた味が変わり、あっという間に1枚が無くなった。(勘定は¥1,000)

 


 

↓ 観光バスで関門海峡に連れて行ってもらった。1キロを超える吊り橋「関門矯」(昭和48年・1973・建造、写真下左)。エレベーターで降り、歩行者専用の「関門トンネル人道」を県境辺りまで歩く。高い湿度で先が霞んでいた。この先は壇ノ浦だ。普通に歩いている人も多いし、ランニングコースにしている人も多い。

 

 


 

一銭洋食 和羅部

福岡県北九州市小倉北区京町2-6-16

 

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大太鼓 @福岡県北九州市

2019年08月31日 | 福岡県

まだ呑みます、北九州は小倉にて。今回伺ったのは居酒屋「大太鼓」。実は一度暖簾をくぐったのだが満席で入れず、改めての訪問。今回は何とか座れる席があった。創業は昭和43年(1968)とのこと。カウンター席のみで、コの字のカウンターが(たぶん)真ん中で仕切られているような変わった造り。反対側は見えないので同じ造りになっているかは不明。外は蒸し暑いが品書きの基本はおでん。壁におでん種の木札が並ぶ。おでん以外の品はさほど多くない。何はなくとも酒。「磯乃澤」という酒の燗をお願いする。出てきたのは意外にも150ml入りの瓶。猪口は利き酒などで使われる蛇の目の猪口。おでんは「春菊」「すじ」「ごぼう天」「す巻」をお願いした。

すぐにおでん種が登場。つゆは濁りのないもので少し色付いている。香りが堪らない。「春菊」はかんぴょうみたいなので巻いてある。おでん種で春菊って初めてだが、これが旨い。自分は春菊を生でサラダに使うくらい好きなので、(ハシゴして)お腹が膨れていなかったらお代わりしただろう。串に刺した「すじ」はトロトロに仕上がっている。「す巻」は説明が難しいが”ちくわぶ”のような感じなので、たぶん小麦粉を練ったものだろうと思う。でも食感はちょっと違う。これがつゆを吸ってなかなか旨い。酒(日本酒)を呑まなかったら旨いとは思わないかもしれないが…。残念なのはこれまでのハシゴで、これ以上呑むことも食べることも出来なかったこと。まだまだ食べたい種や、酒肴がいくつもあったのに…。もし次に機会があったらもう少し早い段階で店に入りたいなァ(←他で呑み過ぎ)。(勘定は¥1,500程)

 


 

↓ 門司港近代建築散策。「門司港駅」の正面に建つ「門司郵船ビル」(昭和2年・1927・建造)。当時最新のアメリカ式ビルで、当初からエレベーター、暖房、水洗トイレを備えていたのだとか。

 

 

 


 

酒蔵 大太鼓

福岡県北九州市小倉北区鍛冶町1-3-21

 

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揚子江の豚まん @福岡県北九州市

2019年08月29日 | 福岡県

福岡県北九州市。小倉駅前のアーケード街にある「揚子江の豚まん」へ。創業して約40年だそうだ。バスで移動している時にこちらの本社工場らしき大きな建物が目に入っていて、食べてみたいナと思っていたら駅前に売店があった。持って出てどこかで座って食べようと寄ってみた。店にはお土産用のものと、その場で食べる用の蒸し器に入ったものが売られている。「すぐに食べますか?」と訊かれたので「ハイ。」と返事して蒸し上がったものを小袋に入れてもらった。バッグに入れて店を後に。

しばらく寄り道して、結局小倉駅の構内のベンチに腰かけて包みを取り出した。かなりの大きさ。この大きさだとどうしても有名な大阪の”某〇51”と比べてしまう。ただ寄り道時間が長過ぎたか、包まれた袋の中で豚まんの皮がグズグズに蒸れてしまった…。食べ方を書いた紙ももらっていたが、”敷皮を上にして優しく剥がし、肉汁をこぼさないように食べる”のだとか。その通りにしたいが皮がふやけて上手くいかない。という訳で大阪の某とは皮の硬さも肌理も全然違うことが分かる(あちらの生地はしっかりめで硬め)。そしてかぶりついた瞬間に…肉汁がボタボタッとこぼれた(苦笑)。あらら、ズボンに豚まんの匂いが…。調味料は何も付いていないのでそのままで食べるが、玉ねぎ多めで強くない味付け。豚肉の風味豊かでこちらはこちらで旨いものだ。(勘定は¥200/個)

 


 

↓ 門司港の近代建築。「旧・三井物産門司支店」(昭和12年・1937・建造)。様々な遍歴を経てJR九州本社として使われた後、北九州市の所有になったそう。現在は何かに使われているのかな。装飾の少ない無骨な建物だが、玄関先には力強い共産圏っぽいデザインの御影石のレリーフが。中に入ってみたかったナ。

 

 


 

揚子江の豚まん 小倉駅前店

福岡県北九州市小倉北区京町2-7-3

 

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資さんうどん 魚町店 @福岡県北九州市

2019年08月25日 | 福岡県

福岡県北九州市。団体旅行でホテルに滞在するが、今はほぼ100%が館内又は隣接レストランでのバイキング形式の朝食。自分はどこへ行っても大抵朝食チケットは利用せず(もったいないけれど…)、早朝から外に出て散歩がてら朝食の摂れる店か、何かを買える地元の店を探す。この日も朝から雨が降り続いているにも関わらず、傘をさして近代建築を愛でた後に朝食処を探した。いくつか候補があったが革靴で歩くには辛い程の雨量だったので、小倉駅前のアーケード街を通って雨を避け、辿り着いたのは24時間営業のローカルチェーン店「資さんうどん・魚町店」。店に入ると女性の店員がほとんどで、朝6時だというのに6人近くも立ち働いている。セルフじゃないんだね。客も夜遅い客なのか、朝早い客なのか何組も入っていてスゴイ。つい何時間か前まで呑み歩いていたので正直あまりお腹は減っていないが、九州のうどんは旨いので食べずに帰るのは惜しい。カウンター席に座ってメニューを眺め「かしわうどん」を注文した。

さほど待たずに運ばれた「かしわうどん」はしっかりと麺量多め。水面にはしっかりと色付いた「かしわ肉(若鶏)」がのせられている。早速うどんを手繰る。ふわっとしているのにダレていない旨い麺。やっぱり九州で食べるうどんは素晴らしいなァ。自分は東海地方で食べる温かいうどんの”やわ”な麺はあまり好まないし、かといって近年席巻している讃岐のコシの強い麺も特に欲せず、”ころうどん”ばかり食べているが、九州のうどんは温かいつゆで食べたくなる数少ないうどんだ(経験値は少ないが)。具材はかしわの他に”資”の字の入ったカマボコと刻みネギ(卓上には漬物昆布と揚げ玉が用意されている)。透き通ったつゆもしみじみと旨い。かしわ肉はこちらの少し甘い味付けで煮込まれていることもあって牛肉か豚肉の煮込みと間違えてしまいそうな食感と味。もちろんそれも旨いが、肉や具材無しでシンプルなかけうどんも味わってみたいかも。(勘定は¥550)

 


 

↓ 早朝の雨の中、足元を濡らしながら辿り着いた「BLUE BLUE KOKURA(旧・小倉警察署庁舎)」(明治23年・1890・建造)。「旧小倉県庁」とされていることが多いが、廃藩置県に伴い成立した”小倉県”の庁舎があった跡地に、福岡県との合併後に警察署として建てられた建物らしい(現地にあった案内板の記述ではよく分からない)。2004年までは個人医院としてと使われていたそう。現在はファッション関係の店舗。国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

 


 

資さんうどん 魚町店

福岡県北九州市小倉北区魚町2-6-1

 

( 北九州 きたきゅうしゅう 小倉 こくら すけさんうどん 24時間営業 かしわうどん 近代建築 国登録有形文化財 岡田医院 聖林公司 ブルーブルー )

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シロヤ (2) @福岡県北九州市

2019年08月23日 | 福岡県

以前に小倉を訪れた際、駅前のベーカリー「シロヤ」で名物の「サニーパン」を購入したのだが、帰って包みを開けてみると「あんパン」が入っていた(店員が間違えた)ということがあった。せっかく小倉駅に居たので市民のソウルフードを味わってみたいと再訪。写真では写っていないが、この日も店の前には何組もの客がひっきりなしにつめかけていた。目当ての「サニーパン」はショーケースの上に既に4個、5個と分けられている袋もあり少数は気が引けたが、帰りの荷物を増やしたくなかったので2個だけ買い求めた。残念ながらもう一つの名物「オムレット」は荷物の関係上(クリームがぐちゃぐちゃになりそうだったので…)購入を断念。

帰宅後に袋を開ける。今回は間違いなく「サニーパン」(ヨカッタ)。表面がすでにべたついているのは練乳がたっぷりと使われているから。パン生地はフランスパンと聞いてはいたが、さすがにもう少し軟らかいだろうと思いきや、本当にフランスパンの硬さそのもの。小さい子供もこんなに硬いのを食べるんだなァ。中にたっぷりと練乳が入っていて生地にまで滲み込んでいる。ベタベタ。もちろん甘さは相当なもの。これに甘い飲物だと頭が痛くなりそうだが(笑)、苦いコーヒーにはよく合う。念願が果たせて満足。(勘定は¥180)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 門司港近代建築散策の続き。海岸線沿いの通りに建つ「太陽新海運ビル」(昭和初期・建造)。残念ながら時間の関係上外観しか愛でることは出来ず。テナントには沢山の店が入っている様子。

 

↓ 観た時にはよく分からなかったが、帰って調べてみると古くはないがなかなか興味深い建物だった「ホーム・リンガー商会」(昭和37年・1962・建造)

 

 


 

フランス菓子 シロヤ (シロヤベーカリー小倉店)

福岡県北九州市小倉北区京町2-6-14

 

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鉄なべ総本店 @福岡県北九州市

2019年08月22日 | 福岡県

北九州市小倉での呑み歩き。何軒も日本酒ばかり呑んでいたが、天気が悪く蒸し暑い日だったので冷たいビールが呑みたくなった。そこで目に付いた店に飛び込むことに。暖簾に大きく”鉄なべ”と書かれた「鉄なべ総本店」。店はまだ真新しい感じの、餃子を鉄鍋で出す店だ。ちなみに鉄鍋で餃子を出すスタイルは製鉄の街・八幡が発祥だとのこと。こちらの歴史はよく分からないが、こちらの他に2店ほどあるよう。中に入ると手前にカウンター席があったのでそちらに腰掛ける。奥にはテーブル席が並んでいて、もう店じまいに近い時間帯だったが客が残っているようだ。うれしいことにサッポロの赤星(ラガー)を推しているようで専用の冷蔵庫にびっしりと。もちろん大瓶をお願いした。メニューには意外や餃子以外にも刺身を始めたくさん揃っており、旅行者向きにとりあえず名物は何でもあるといった感じ。肝心の「鉄なべ餃子」は2人前からと書いてあったので戸惑ったが(もう何軒もハシゴしているので)、店員のアジアのお兄さんは「1人前デモダイジョウブデス。」とのこと。

しばらくして運ばれた「鉄なべ餃子」は8個だったかな。1つは小振りでこんがりと色良く焼けており、いかにも旨そう。早速カリッカリなのをつまんで…、旨いに決まっている。見た目とは違いあっさりとした餃子でいくつでも入っていきそう。パクパクと食べていったが、まだビールが余っているので「炊餃子」を追加。”すいぎょうざ”と発したらお兄さんに「タキギョウザデスネ。」「”たきぎょうざ”って読むの?」「スイギョウザデモイイデス。」(笑)。こちらは白濁した鶏ガラスープに入ってやってきた。ぶつ切りのネギと共に5個ほど。食べてみたけれどこちらも意外とあっさり。そのままいくものなのか、タレを付けて食べるものなのか分からないが、中に歯応えのある肉片もあって悪くない。どちらかというと焼きの方が好みだが、軽く滞在20分で喉を潤すことが出来た。(勘定は¥1,920)

 


 

↓ 門司港の近代建築散策。門司港のランドマーク「門司港駅」(大正3年・1914・建造)。広い広場の先にある建物は風格あり。6年前に門司港を訪れた際にはまだ修繕工事中で観ることが出来なかったが今年3月に完成。修繕したてで真新しいところが多いが、長く伸びるホームと鉄骨の屋根は雰囲気抜群。国の重要文化財に指定されている。

 

 

 

 


 

鉄なべ餃子総本店

福岡県北九州市小倉北区魚町2-3-12

 

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稚加榮 @福岡県北九州市

2019年08月20日 | 福岡県

北九州市への取引先との研修旅行。夕食は団体で小倉駅から程近い料亭「稚加榮(ちかえ)」へ。団体旅行では多人数なので大広間のあるこういう店が選ばれることが多い。雨のそぼ降る中、宿泊先から徒歩で店まで向かう。店は昭和36年(1961)創業で博多の店が最初らしい。元々は鶏料理店だったのだとか。店内には大きな生簀もあるそうだ。傘と靴を預けて階上の大広間へ。畳敷きの広間には椅子席が並んでいる。最近は和室でも椅子で宴会をすることが多くなった。女性は正座しなくてもいいから助かるだろうな。団体旅行では近くに誰が座るかで、あと2時間の運命が決まるが(笑)、この日は面識のある人と向かい合わせに。自分よりもずっと年上だし、隣もご婦人なので少々気を使いながらビールで乾杯し、並べられたご馳走をいただく。

前菜、椀物と無難なものが出され、お造りは真鯛とさざえ。氷の上に並べられた大鉢が運ばれる。見かけがよく配膳も楽なので店には好都合だろうが、面識の浅い人と共有するのでどう箸をつけるか厄介なもの(笑)。刺身に合わせて日本酒をいただくが、徳利で運ばれたので銘柄はよく分からなかった。洋風なものを挟み、先程刺身で出た真鯛のあらが”あら炊き”として登場。九州らしい少し甘めの醤油味。こういう骨廻りは大好物なので酒が進む。この後には揚げ物が出て、最後は「鯛ごはん」と味噌汁で終わり。甘味はわらび餅。大きく印象に残る皿は多くないが、そつのない料理で美味しくいただくことが出来た。この日の参加者の中には泥酔者や厄介者もおらず、終止和やかに歓談が終了した。

 


 

↓ 門司港周辺散策の続き。坂の上に堂々と建つ木造3階建ての旧料亭「三宜楼」(昭和6年・1931・建造)。現在はあの「春帆楼」が茶寮と称して料理を提供しているようだ。内部も見学出来るそうだが時間が許さない…。道路から見上げて終了。残念。

 

 


 

博多料亭 稚加榮 小倉店

福岡県北九州市小倉北区堺町1-4-26

 

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丸和前ラーメン @福岡県北九州市

2019年08月18日 | 福岡県

北九州研修旅行。研修は二の次で深夜の自由行動を謳歌中。何軒も廻って、完全に満腹中枢やら色んな中枢がマヒ状態(笑)。大正時代初期にすぐそばを流れる神嶽川(かんたけがわ)を上る船が荷揚げをして始まったという北九州の台所「旦過市場」はもちろん真っ暗な時間帯。でもさすが呑兵衛の町、近辺にはまだまだ開いている店も多く、自分を含むヨッパライが次へ次へと移動中。最近では締めにラーメンなんてとんとやっていないが「丸和前ラーメン」という屋台を探していた。通りを歩いていて「丸和前」と書かれた赤提灯につられて店の中へ。後から調べると、こちらは「角打丸和前」と呼ぶようで(店には”丸和前ラーメン”とあるだけで”角打ち”という屋号は書いてない)、屋台はもう少し先にあったようだ。アララ。何しろ色んな中枢がマヒしているもので…。中にはテーブル席とカウンター席があり、大鍋のおでん鍋もあった。なかなか強烈な豚骨臭が漂っている。さすがに東海地方ではここまでの匂いをさせている店は覚えがない。酒もあったが、もうしこたま呑んでいるので「ラーメン」のみ注文。

ほどなくして出てきた「ラーメン」は、白濁したスープの水面にチャーシュー、刻みネギ、もやしの姿が見える。箸で手繰った麺は加水率の低い九州ならではの細ストレート麺。あれだけの匂いも丼ぶりを目の前にすると全然気にならなくなるのが不思議。カエシ強めなのか、ヨッパライ仕様とでも言うべきしっかりとした味付け。濃厚で旨い。酔った後ではこの位ガツンとこないと印象に残らないものな。あっという間に完食したが、さすがにスープは飲み干さないように気をつけた。なぜこちらを”角打”と呼ぶのか知らないが(屋台には酒が置いてないらしい)、大鍋のおでんが旨そうだったので、こちらのおでんで呑み始めるのもいいかも。でも結局最後にラーメンは頼んじゃうんだろうな。(勘定は¥730)

 


 

 ↓ 門司港周辺近代建築散策。門司港の近代建築の中で一等存在感の強い「旧・大阪商船門司支店」(大正6年・1917・建造)。建築当初は海に面していたのだとか。塔屋や特徴的な屋根部分の装飾など、何度見てもカッコイイ。国の登録有形文化財、また近代化産業遺産に指定されている。現在は商業スペースとして利用されている。

 

 

 

 

 

 

 


 

小倉名物屋台の味 丸和前ラーメン (角打ち丸和前)

福岡県北九州市小倉北区魚町4-2-24

 

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赤ちゃん食堂 @福岡県北九州市 (※閉店)

2019年08月15日 | 福岡県

北九州市小倉での研修旅行の自由時間。「焼きうどん」発祥と言われる「だるま堂」と同じ鳥町食道街にある食堂を奥に進むと、これまたグッとくる食堂「赤ちゃん食堂」があった。創業は昭和20年(1945)ということなので、この食道街の歴史と同じ年月を過ごしてきたことになる。凄い。店の前のガラスショーケースの中には洋食のサンプルがずらりと並ぶ。特徴的な暖簾をくぐって中に入ると、カウンターのみでこじんまり。中には年配の女将さんが1人。外れた時間だったが先客は学生らしき男子が1人。壁に貼られた赤いプラスチックボードのメニューには洋食、丼物、麺類、中華と揃っていた。こちらにも”焼きうどん”が。迷いに迷ったのだが、口が洋食を求めていたので「ハヤシライス」をお願いしてみた。こういう小さい食堂のデミグラス・ソースって気になるんだな。女将さんの調理を見ていると肉と玉ねぎはその場で炒めてソースと合わせるようだ。

手際良く出来上がった「ハヤシライス」は白い平皿に盛られているシンプルな姿。とろみのあるソースはしっかりとコクがあり、旨い。炒めてから合わせてある肉にはしっかりと歯応えがあり、玉ねぎもシャクシャクとした食感が残っている。平に盛りつけられたライスはさほど多くないのでパクパクと食べていけた。こちらにはその他にもざっと眺めるだけで”ドライカレー”、”焼めし”、”かしわうどん”、”肉めし”、”チャンポン”、など気になる食べてみたいものばかり。店名の由来を訊きそびれたが、近くに住んでいたら絶対全メニュー制覇したい店だ。(勘定は¥500)

 


 

↓ 門司港近代建築散策。「九州鉄道記念館本館(旧・九州鉄道本社)」明治24年・1891・建造)。本当は奥の赤煉瓦の建物まで近寄りたかったが残念ながらタイムアップ…。

 


 

 

和洋食 赤ちゃん食堂

福岡県北九州市小倉北区魚町1丁目4-5

※令和2年7月末を以って閉店されました

 

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