北九州市への研修旅行(ちゃんと企業訪問等もしました。念のため・笑)。団体旅行なので自由時間は限られていたが、夜中も、早朝も歩き回って色々な店を訪れることが出来た(おかげで体重が一気に…)。帰路の新幹線に乗車する直前のお土産タイムは旦過市場で30分。自分は酒場「武蔵」で「鰯のじんだ煮(ぬか炊き)」を食べてからお土産はコレと決めていた。ただ市場のほとんどの店が扱っているようで、どこで買えばいいか全然見当が付かない。結局選んだのは”百年床”と謳われた「宇佐美」。”百年床”というから創業してから100年以上経っていると思ったら、創業は60年程前で、初代夫人が嫁入り道具として持って来た古いぬか床を継いでいるということなのだそう。店の前に並べられた中から「さばのぬか炊き」と「いわしのぬか炊き」を買って帰って、両親と半分づつにすることにした。包んでもらいバスに戻る。これで小倉とはさようなら。名残惜しい<訳:もっと呑みたい>なァ…。
帰ってから両親におすそ分けし、自宅でさっそく酒のつまみにつまんでみる。さばは2時間、いわしは4時間醤油などで煮て、ぬか床を入れて更に煮て、寝かせるのだとか。ぬか床にはいわゆる米糠だけでなく、塩、唐辛子、昆布出汁、山椒、棹前昆布などが調味料として加えてあるとのこと。ぬか独特の香りは消えていて、箸で突くとホロリと崩れるくらい軟らかくなっている魚はさしずめ”無限酒肴”。どんどん日本酒の杯が増えてしまう旨さ。味は濃いのでさばかいわしかどっちを食べているのか分からなくなるけれど、ほどほどに効いた辛味がイイ。横に生野菜や浅漬けなんかを置いておくと口がリセットされる。長持ちするんだからもう少し買ってくれば良かったナ(←と思うくらいが丁度いいはず)。(勘定は¥2,500程)
↓ 観光客で賑わう「旦過市場」のメインの通り(写真下左)。でも脇道を更に奥へ行くとまだまだディープゾーンがあり、古い木看板のある店や建物の梁などが見える。見た感じ奥の方には観光客の姿はほとんど無く、地元の人が多い様子。同行の人達もこちらまでには足を運んでいない。ひょっとして大正時代という開場当時の建物も残っているのだろうか。もっと時間があればこちらの方を探索してみたかったが…。残念。
北九州市小倉北区魚町4-1-30 旦過市場内
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