機会があれば通っている岐阜県関市の麺類食堂「入船」。この日は珍しく昼前の早い時間に訪問。隣の駐車場に車を停めて店へ。「あれ、雰囲気変わったかな?」と思ったら店の窓に打ち付けてあった格子が取り除かれたようだ。まだ暖簾が掛かっていなかったが、中を覗くとすでに先客が1人食事中(暖簾は自分の後に来た常連客が掛けた・笑)。長机に腰掛けて壁に貼られた品書きを眺める。この日は朝を抜いていたので欲張って「おかめ(うどん)」と「志の田丼」をお願いした。この地方の麺類食堂では必ずと言っていいほどあった丼物だが、以前に食べた「木の葉丼」同様、こちらも段々見かけなくなっている絶滅危惧メニュー。「志の田丼」を頼む人は少ないのか、女将さんが「揚げと葱のやつやろ?」と。ハイ、そうです。味のある店内は居間(兼小上がり)にこたつも用意され、座布団も新調されたかな。竈(かまど)と調理場を行き来して女将さんの調理が続く。
最初に届いたのは「おかめ」。新しめのうどん屋では見ないことも多いが、古くからある品で、具材を阿亀(おかめ))の顔のように並べることからこの名前が付いている(はず)。店によって使う具材や並べ方が全然違うので比べると楽しい。こちらの配置は真ん中に椎茸、下に煎餅のような食感のもの、赤縁のかまぼこが2枚、花麩が2つ、刻みネギと刻み海苔がのっている。どう見ても顔の配置にはなっていない(←よくあることです)。しっかりと出汁が効いていて味付けは濃いめ。旨い。うどんの量は思ったよりも多く、後から来る丼が食べ切れるか不安が残る。「志の田丼」が到着。こちらも濃いめに味付けした揚げ、刻んだかまぼこ、青ネギ、そして上から刻み海苔が散らされている。つゆの量がほどほどで、ご飯の下に溜まり過ぎないくらいでちょうどいい。たくあんを挟みながらいただく。どちらも濃いめなので少し持て余したが、しっかりと完食。お腹がいっぱいになった。午後の仕事大丈夫かな…。(勘定は¥1,050)
入船
岐阜県関市大平町2-6
( 関 せき たいへいちょう 太平町 いりふね 麺類食堂 大衆食堂 しのだ丼 志乃田丼 志ノ田丼 おかめうどん 阿亀 阿多福 おたふく )