ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

東洋軒 名古屋三越店 @名古屋市中区・栄

2020年11月30日 | 名古屋(中区)

高齢の母に付き添って名古屋三越で買物。母は以前なら自分で三越、松坂屋、丸栄とデパートをハシゴして帰ってくるような買物好きだったが、さすがに寄る年波でもう長い距離は歩けなくなり、バスの昇降もゆっくり。買物もデパート1軒でいいとのこと。それでもデパートに着くや心ときめいて元気になるのだから微笑ましい。昼食はどこか別の場所でと思っていたが、2時間程も歩いて疲れていそうだったし、母が洋食好きなので階上の「東洋軒」にすることに。入った後に「私、ここよく来るのよ。」とちょっと不服そう(苦笑)(←先に言え)。ちょうど時分どきともあって店の前には何組もの待ちが出ていた。ここは眺めがいいのだが、残念ながら窓際の席には案内されず。雲ひとつない好天だったので惜しかったナ。

東洋軒は現在本店が津にあるが、知らないうちにモールなどに何軒も出店しているようだし、東京にも出店しているようだ。そもそもの歴史は明治30年(1897)に東京の三田で始まったそうだが、なぜ津に本店があるのかとかの詳しい経緯はよく分からない。東京の店もまだ新しいはずだが、ここにきて”東京”を強く打ち出しているようなので近年組織が変わったのかも(未確認)。自分はこちらの名物ブラックカレーをどこかで食べた覚えがあるのだが、それがどの店舗だったか思いだせない。もっとフランクな店だったような気がするんだけれど…(津の本店は未訪)。

この日は公共交通機関で来たので「呑んだら?。」という母の甘言に乗じてビールを所望。母は「牡蠣フライ&牡蠣の風味焼きプレートセット」を、自分は「ミートクリームコロッケ」を単品でお願いした。ビール(一番搾り中瓶)で喉を潤しつつ待っていると「ミートクリームコロッケ」が登場。紡錘形をしたコロッケの上にはフライドオニオンがのせてある。付け合わせはじゃがいも、人参、茄子、クレソン。ソースはグレイビーボートに入ったデミグラスソースが置かれた。まずはコロッケにナイフを入れ、そのまま。ぽってりとした口当たりで肉の風味が強いもの。次は濃厚なデミソースをかけて。旨い。案の定、母から牡蠣フライやら牡蠣の風味焼きが回ってきた。牡蠣フライにはタルタルソースや、こちらの”かける野菜”というネーミングの瓶入り特製ウスターソースをかけて。風味焼きは殻の上の牡蠣の身とオイルをオーブンで焼いてあるようだ。目算通り自分のプレートにライスなどを付けなくてよかった。(勘定は¥5,200程)

 

東洋軒 名古屋三越店

愛知県名古屋市中区栄3-5-1 名古屋三越栄店 9階

 

( 名古屋 なごや 三越 みつこし 三越百貨店 とうようけん 西洋御料理 宮内省御用達 ブラックカレー 今福 季節限定メニュー )

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バル・バロッサ (2) @岐阜県岐阜市

2020年11月29日 | 岐阜県(岐阜)

ある土曜日の午後、仕事の電話がかからないことを祈りつつ(笑)、昼呑み出来る店を探す。コロナ禍も第2波が下火になってきたところで人出も10月に入って一気に増えてきた感じだが、それでもこの日の岐阜市内は人通りが多くなかった(訪問10月)。市内を廻るといつも思うのだが、”中休み”する店ばかりになってきて、加えてコロナ禍で営業を自粛しているのか、元々そうなのか、土曜日でも開いている店が多くない。何軒か目当てにしていた店を廻ったが、2時を過ぎて中休みに入った店ばかりで振られてしまった(最近の若い人がやっている店は休み過ぎだと思うがどうか?・苦笑)。「バル・バロッサ」の前を通ったら電気が灯っていて、外看板に土曜日は昼からやっていると書いてあったので様子は分からなかったが入ってみることに。

半地下の店に入って1人だと告げると入口付近の丸テーブルに案内され、まず名前と住所を記入させられた。何かあった時に追跡出来るようにだろうと思うが、これから酒を呑もうとしているので何だか落ち着かない(苦笑)。こちらとて何かあったら困るので正直に記入し、まずは「ハイネケン樽生」を所望する。つまみは軽く「タパス3種」にしておく。いくつか列記されているタパスの中から3つを選んで伝える。この日選んだのは「長良川産・鮎のトマト煮・スモークパプリカ風味」「岐阜ポーク・自家製ソーセージと粒マスタードの柿酢マリネ」「マグロの自家製コンフィとキヌアと豆のサラダ」の3種(もちろん覚えられないので後で調べた)。

冷たいハイネケンをグイッとやりながら、3つのグラスに盛られたタパスをつまむ。明るい外の方を向きながら昼からやるビールは最高。ボサノバのBGMを聴きながら飲み干した。次にお願いしたのはシェリー酒の「AMONTILLADO(アモンティリャード)」。1/2グラスでお願いした。紹興酒のような熟成した香りを楽しみながら酸味のある味わいをチビチビと楽しむ。頭ごと入っている酸味のある鮎やマリネなどの選んだタパスにはこちらの方が合うナ。長居するつもりは無かったので早々に切り上げて勘定してもらった。一度ここに妻(←ドライバーとも言う)と来て存分にフードを味わってから上階(「BAROSSA」)に移動してみたいナ。(勘定は失念)

以前の記事はこちら

 

BAR BAROSSA (バル・バロッサ)

岐阜県岐阜市金宝町1-12

 

( 岐阜 ぎふ バロッサ バルバロッサ ワインバー タパス スパニッシュ フレンチ イタリアン シェリー酒 中垣繁幸 昼呑み 昼飲み )

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The Future / Leonard Cohen

2020年11月28日 | ポップス・オールディーズ

The Future / Leonard Cohen (1992)

レナード・コーエン(Leonard Cohen)の92年のアルバム「The Future」。自分がレナード・コーエンをしっかり聴いたのは1994年のオリバー・ストーン監督の映画「Natural Born Killers」のサウンドトラック(ジャケ写真下)が初めて。

そこにはこのアルバムに収録されている「The Future」と「Waiting for the Miracle」の2曲が収録されていた。サントラはナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)のトレント・レズナー(Trent Reznor)が手掛け、映画は模倣犯が続発し、内容や表現方法も賛否両論だったが、劇中の台詞を取り入れたサントラはとても出来が良く気に入っていた。ハードな音楽が主のそのサントラの中でも異質なハスキーで低音のレナードの歌が妙に印象に残っていたので、当時手を出さなかったレナードのこのオリジナル・アルバムを四半世紀を経て聴いてみる。

サントラに収録されていた02「Waiting ~」はむしろ異質な曲(アレンジも何かも一等カッコイイのだが)で、ちょっと不穏な感じのするSEやアレンジはサントラだからなのかなと思っていたら、オリジナルもそのままだった。他は落ち着いた大人のポップスという曲調。彼のスタイルでもあるが、女性コーラスが加わるのが特にそれっぽい。でも歌われているテーマは重いものも多く、表題曲でも”ベルリン・ウォール”、”スターリン”、”ヒロシマ”、”チャーリー・マンソン”なんていうワードが出てくる。それが彼が甘く低い声で呟くように歌うと全部ラヴ・ソングに聴こえてしまう不思議(笑)。というか、この声にやられてしまわない女性が居るのかどうか…。

amazonにて購入(¥365)

  • Label : Sony
  • ASIN : B0000028W9
  • Disc : 1
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天源 @愛知県豊橋市

2020年11月28日 | 愛知県(三河)

愛知県豊橋市での夕食は駅前の路地にある天ぷらの店「天源」へ。こちらも日曜休みの店なので今まで入ることが出来ず、念願の初訪問。遠方で振られると困るので事前に予約電話を入れておいた。時間ちょうどに店に着き、階段を降りて地下の店へ。中に入るとカウンター席と小上がり席があり、年配の夫婦でやっていらっしゃる。先客は3組。カウンターに席が用意してあった。酒(銘柄知らず)をぬる燗でお願いする。コース2種のみだが事前に「天ぷらコース」と伝えてある(他方は天ぷらに造りが付くコース)。

最初に銀杏の飯蒸しのからすみ添えが出てきた。壁に”自家製からすみ”とあったのでそれが添えてあるのだろう。温かく優しい口当たりのそれをお腹に入れてほっと一息。少しの塩気がアクセント。そして天ぷらが始まる。寡黙な主人の前にはピッカピカの銅製の鍋が2つ。温度で使い分けているのかな。大きなさつま芋は最初から片方の鍋でじっくりと揚げ続けるようだ。最初に提供されたのは海老。さほど大きくないが口に入れるとほくっと湯気が立ち昇る。旨い。蓮根、きす、銀杏、ゆり根、海老の頭と続く。どれも衣の加減良く、素材の味がしっかりと分かる。塩で食べたり、つゆに漬けたり。抑え気味にしていても酒が進んで、もちろんお代わり。すると主人、この段階で早くも鍋の揚げ油を捨て、銅鍋を綺麗に洗い(!)、また新たな油を注ぎ始めた。まだ見た目には綺麗な油だったけれど、多人数分揚げているとはいえ交換が早い。見ているとコーン油に胡麻油を少し足しているかな。

主人は黙々と調理に没頭しているようにみえて、カウンターの別の客より自分の方が食べるスピードが速いのを見ると、途中で順番を変えてこちらを先にしたりとスムースにリズム良く食べられるよう気を遣ってくれている。まっさらの油で、更に鱧、山芋を練ったものにしそを巻いたもの、舞茸が供される。油を変えたのは海老の香りが油に移っていたからかな。どの種(タネ)も丁寧な仕事で旨い。そして最後にじっくりと火を入れたさつま芋と帆立貝柱のかき揚げが出てきた。芋の甘味が凝縮されて旨い。本当は追加をしたかったのだが、まだ他に呑みに歩くつもりでいるのでここで止め、いちぢくのシャーベットをいただいて勘定してもらう。さすが評判通り旨い天ぷらだった。満足。フリで入るのは難しいかもしれないが、機会があったらまた寄ってみたいナ。(勘定は¥6,600)

 

 

天ぷら専門店 天源

愛知県豊橋市広小路1-42

 

( 豊橋 とよはし てんげん 天ぷら てんぷら 天婦羅 天麩羅 コース ミシュラン ビブグルマン ) 

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太田屋 (2) @愛知県一宮市

2020年11月27日 | 愛知県(尾張・老舗)

久しぶりに愛知県一宮市の老舗うどん店「太田屋本店」へ。詳しい年号は分からないそうだが創業して100年以上は経っているという老舗だ。当初から味噌味のうどんを出していた為、”味噌煮込みうどん発祥の店”と言われることもある(諸説あります)。こちら中休みが無いので使い勝手が良い。店に入ると夕食には少し早い時間ともあって先客は1組のみ。以前は気付かなかったが天井を見ると”格天井(ごうてんじょう)”(→木を組んで格子<こうし>形に仕上げた天井)だ。壁に掛かった品書きには基本的に「うどん」「御飯」と書いてあるだけなので、入るなり女性給仕に「うどん」と告げる。「御飯はお付けしますか?」と訊かれたが(この後呑みに行く予定なので)「要りません」と答え、「玉子」だけ付けてもらった。「玉子」は生・半熟・つけ玉子の3種あるので、今回は「つけ玉子」でお願いする。品書きをよく見ると「海老と小柱のかき揚げ」なんていうのがある。こんなの以前もあったかな? それとお酒を飲(や)るのもイイなァ、なんて考えていると後客の男性2人がまさにそう注文していた(クヤシー)。

しばらくして「うどん」が運ばれた。こちらは味噌で煮込んでいても味噌煮込みうどんで定番の土鍋ではなく、普通の丼ぶりに盛られている。つゆはなみなみと注がれていて、かまぼこ、ネギ、鶏肉が入っている。玉子は生卵が小鉢に割られていて、麺をくぐらせていただくという寸法。麺は乾麺というのもこちらの特徴。なのでやや平打ちで細目だ。早速うどんを手繰っていく。少しとろみのついたつゆはコクもあるし、うどんともよく合っている。鶏肉はひね肉。故に硬いがこれがなんともいい感じ。久しぶりだったけどやっぱり旨いなァ。丼ぶりの中のつゆが汚れないので生卵に漬けるのもいい感じ。麺量は意外と多いがするすると入って行った。次はぜひとも「かき揚げ」と酒から始めて、”もち”か”とろろ”を入れた「うどん」で締めてみたいナ。(勘定は¥800)

以前の記事はこちら

 

みそ煮込み 太田屋本店

愛知県一宮市大宮1-2-2

 

( 一宮 いちのみや 太田屋 太田屋本店 おおたや 味噌煮込み 味噌煮込 味噌にこみ みそにこみ 味噌煮込みうどん 発祥 元祖 始祖 )

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山中食堂 (2) @岐阜県岐阜市

2020年11月26日 | 岐阜県(岐阜)

この店に行こうと思い付くのはいつも午後2時とかの遅い時間で、何度も昼営業が終わってしまって食べ損ねている「山中食堂」。日曜もやっている店なのに、なぜか日曜には思い付かない(笑)。この日も到着時間からすると微妙だったが(以前は暖簾が出ていても中休みに入ってしまって食べられなかったことがある)、店の裏に車を停めて表に回るとギリギリ間に合ったようだ。ドアは開け放して換気はばっちり。先客はおらず、老齢の主人夫婦のみ。カウンター席に腰掛け「オムライス」をお願いした。ハイヨッとばかりに主人の調理が始まる。

しばらくして女将さんが出来上がった「オムライス」を運んできた。当然のように薄焼き玉子のタイプ。綺麗にケチャップがたらされている。大好物のオムライスだが、自分はケチャップ(あるいは各種ソース)が乱雑にかけられていたり、全面にべっとりとかけられているのが苦手。中のケチャップライスの味付けが濃いと持て余してしまうから、やっぱり真ん中にたらされたやつを自分で調節しながら食べるのがいい。こちらは箸立てがカゴメトマトケチャップの缶だからそれを使っているだろうか。中はよく炒められた濃いめの味付けのチキンケチャップライス。たらされたケチャップを余すぐらいで美味しくいただいた。次は「みそテキ丼」を食べてみようかな。(勘定は¥550)

以前の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3

 


 

↓ 以前からその渋い佇まいが気になっていた真砂町の「つつみ理髪店」(建築詳細不明)。ガラス木戸、木枠窓、波ガラス、2階の欄干など、古の佇まいそのままの現役理髪店。ガラスの「つつみ」の大きな文字が力強い。

 

 


 

みそかつ 山中食堂 (※山の字は絵文字)

岐阜県岐阜市西野町9-39-2

 

( 岐阜 ぎふ 西野町 やまなか食堂 やま中食堂 やまなか みそかつ 味噌かつ 味噌カツ ミソカツ 大衆食堂 麺類食堂 洋食 近代建築 つつみ理容店 ) 

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HAPPY HEADS / 忌野清志郎 & The Razor Sharps

2020年11月25日 | ロック(日本)

HAPPY HEADS / 忌野清志郎 & The Razor Sharps (1987)

RCサクセションの活動停滞期に発表した忌野清志郎のソロ・アルバム「RAZOR SHARP」に伴うツアーでの中野サンプラザでの公演を記録したライヴ・アルバム。バンド・メンバーはアルバムのレコーディングに参加したブロックヘッズ(The Blockheads)の連中を中心に集められた。そのメンバーはこちら。

 Charley Charles (dr) The Blockheads
 John Turnbull (gt) The Blockheads
 Micky Gallagher (key) The Blockheads, The Clash
 Mark Bedford (bs)Madness
 Davey Payne (sax) Kilburn & The High Roads, The Blockheads

70年代後半のイギリスのロックバンド好きなら「おぉ」と言ってしまう面々。そもそもどうしてアルバム制作時にこの面子が集まったのか知らないが、清志郎はスティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)といい、この連中といい、向こうの一流どころと難なくコミュニケーションをとって音楽を作り上げてしまうのが凄い。英語が喋れたとは聞いたことが無いが。

先のアルバムに収録された曲を始め、ストーンズ(The Rolling Stones)の03、他のアーティストへの提供曲、RCサクセションの楽曲、メンバー紹介を含めたジャムの09、それにベン・E・キング(Ben E King)のスタンダード10と多彩な内容。この時期の清志郎のヴォーカルの艶や伸びは最高にいいし、バンドとのコンビネーションもなかなか。のちにRC、そしてタイマーズで強く打ち出した英語詞に日本語を当てはめて意訳しつつ原曲を再現する(又はその逆)という言葉遊びの手法もここで現出している(ちょっと待ってくれ→Chopped Tomato Pure)。ずっと前にこのアルバムの市販されたビデオ映像を見たことがあるが、清志郎1人だけが派手だった印象があるなァ。当時は残念ながら外国に居たのでライヴにも行けなかったし、このアルバムも買わなかった。自分が中学生の時以来、また清志郎やRCの音楽への関心が高まるのはこの後になる。

オークションにて購入(¥622)

  • レーベル : EMIミュージック・ジャパン
  • ASIN : B00005GMDI
  • ディスク枚数 : 1
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ボン.千賀 @愛知県豊橋市

2020年11月24日 | 愛知県(三河・老舗)

愛知県豊橋市にて。こちらも以前から寄ってみたかった大正元年(1912)に菓子問屋として創業し、戦後間もないころから菓子パンを販売しているという「ボン.千賀」(←”ボン”の後にコンマが入ってる)。日曜定休なので今まで入る事が出来なかったパン屋だ。自社ビル(たぶん)の1階が店舗になっている。店に入るとガラス・ショーケースには主に箱入りの菓子が並んでいて、入口近くの棚に菓子パンが並んでいる。トレイとトングで取っていく方式。奥にはイートイン出来るスペースもあるようで、ぶら下がったペンダント・ライトなど意匠が昭和”高度成長期”ポップ。自分が入った時には若い女性店員が1人だけだった。トレイを持ってパンを選ぶ。どれもパッケージのデザインが秀逸。そういえば今ってこういうポップなデザインってあまり見ないなァ(今の商品はどれもパッケージで中身や味が分かるようになっているものばかり)。出先で多くは買って帰られないので3種類だけ選んで勘定してもらう。

 

選んだパンは「くろんぼパン」(写真下1枚目)、「パピロ(バターパン)」(写真下2枚目)、「レモンクッキー」(写真下3枚目。フォントやイラストが可愛らしい。最初はいきなり現在では禁止用語になっている名前が付いたパン(笑)。イラストはオッサン世代なら誰でも知っている”ダッコちゃん”だ。どうしてこの名前になったかは知らないが、きっとダッコちゃん全盛期(昭和35年発売)の時流に乗って発売されたんじゃないだろうか。食べてみると、これが意表を突いた白餡のあんパン。なぜだ?(笑)。「パピロ」はコッペパンに練乳のような味の甘いクリームが挟んである。”バターパン”とあったのでバターが使ってあるのかなと原材料を見ると”マーガリン”(笑)。そうそう昔はバターとマーガリンの表記はいい加減だった。にしても素敵なパッケージ・デザイン。「レモンクッキー」は硬めで乾いた感じの生地にクリームが挟んである。確かに”クッキー”といった感じ。口中の水分が持っていかれるのでコーヒーにぴったりだった。妻曰く「どのパンの味も昭和ならでは。」とのこと。よく分かる。次は店の中で食べてみたいナ(何とビールがあるらしい)。(勘定は¥450) 

 

 

ボン.千賀

愛知県豊橋市駅前通1-28

 

( 豊橋 とよはし ボン千賀 ボンせんが パン ベーカリー 惣菜パン 菓子パン 手作りパン 老舗 長崎カステラ 喫茶 )

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めんつるび @名古屋市中区・錦

2020年11月24日 | 名古屋(中区)

呑み歩いた後、市内随一の繁華街、錦3丁目(通称:きんさん)を歩いていて、つい酔っ払い行動で”シメ”にうどん屋へ入ってしまった(何を締めるんだか…)。店名は聞いたことがあるなァ程度で前知識無し(会社経営の店のようだ)。カウンターのみのようで、その端に座らせてもらう。酔っぱらった頭で品書きを読み解くと”カレーうどん”推しのようだったが「幅広きしめん」があったのでそれにしてみる。もう涼しくなっていたので(訪問10月)温かいのでお願いした。

さほど時間がかからず「幅広きしめん・温」が出来上がった。上にのった具材は甘い味付けの揚げ、かまぼこ、青菜、刻みネギ、そして花鰹と標準的(この地方では刻みネギは別皿のことが多いが)。確かに通常より幅の広いきしめんは薄く打たれていてピロピロとした舌触りでのど越しも上々。つゆは少し甘めの味付け。自分の幼少の頃に親しんだきしめんのつゆはだいたい甘めだった覚えがあるので、嫌いにはなれない分かり易い味付けだ。特に奇を衒っていないのがいい。本当はこんな深夜に完食していちゃダメだけど、つゆを飲み干す勢いでご馳走様。勘定してもらったら品書きより値段が少し高い。「ん?」とレシートをよく見ると”深夜料金”なるものが加算されていた。さすが錦。(勘定は¥870)

本格うどん きしめん めんつるび

愛知県名古屋市中区錦3-20-10

 

( 名古屋 なごや 錦 にしき 錦三 きんさん めんつるび錦店 うどん カレーうどん きしめん はばひろきしめん プレミアム・フロンティア株式会社 )

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キャセロール @岐阜県各務原市

2020年11月23日 | 岐阜県(岐阜)

コロナ禍でなかなか家に立ち寄ることの無かった娘と2人で昼食を。娘の要望はイタリアン以外の何か(なんじゃそりゃ?)。行ったことの無い店で、しかも出来るだけ混み合いそうな店は避けたいナと調べてみる。引っ掛かったのが”洋風家庭料理”を謳う鵜沼の「キャセロール」。創業は平成5年(1993)だそう。鵜沼台という住宅団地の中にあり、もちろんこんな場所には入って来たことがない。訪問直前に一応電話を入れておいた。店前の駐車場に車を停め店内へ。店内もこじんまりとした町の喫茶店のような家庭的な雰囲気で、売り物の小物が置いてあったり、タペストリーが壁に掛けてある。テーブルは4つ程。ご高齢の夫婦でやっていらっしゃるようだ。先客は女性グループが1組。給仕の奥様にランチの「スペシャル・コース」をお願いした。

前菜はキッシュと野菜サラダ。サラダの手作りドレッシングが旨い。次はコンソメスープ。パセリを散らしたコンソメは綺麗に透き通って味わいも素晴らしい。シェフはしっかりとした仕事をする方なんだろうな。運ばれてきたパンは小さめの豆の入った食パン。何でも奥様が焼かれるそうで、最近食パンが流行っているからと初めて作ってみたそうだ。まだ温かいパンもしみじみと旨いが2人ともすぐに無くなってしまって追加が出来るのかどうか…(後から追加して下さった)。魚料理は(たしか)「せいごとアイナメのポワレ」。クリームソースで野菜のソテーが添えてある。皮の部分はしっかりとカリッとした食感を残し、ソースとの相性もばっちり。肉料理は「牛肉の煮込み」。脇にはソテーしたアスパラなどが添えてある。ソースは濃い茶色でワインがたっぷり使ってあるだろう風味と奥行きがあり(ソース・ヴァン・ルージュかな)、旨い。肉はナイフを入れるとほぐれるような感じだが、ちゃんと食感も残っている。これでワインをいただかないのは…(笑)。娘も美味しい美味しいとニコニコ顔。そんな娘に孫を見つめるような笑顔で親しく話しかけてくれる奥様。最後はデザートとコーヒーをいただいて了。こんな場所に素敵な店があったものだ。次は夜に来て、ワインを開けてみたいナ。(勘定は¥5,200)

 

洋風家庭料理 Casserole (キャセロール)

岐阜県各務原市新鵜沼台8-27

 

( 各務原 かかみがはら かがみはら 鵜沼 うぬま フランス料理 フレンチ フランス家庭料理 ランチ )

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