ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

一芳亭 @大阪市浪速区・難波

2022年08月31日 | 大阪府

大阪短期滞在。ホテルにチェックインする前にふらりと寄ったのは難波にある創業昭和8年(1933)という”華風料理”の店「一芳亭」。通し営業で中休みが無いのが嬉しい。半端な時間でも店内には何人もの先客。入ってすぐに「2階へ」と言われ、階段を昇って2階へ行くとこちらにも厨房があり、給仕女性が3人もいる。テーブル席に腰掛け、「瓶ビール・小」と名物「しゅうまい」をお願いした。斜め向かいの席では若いのががっつりと定食を食べていたし、瓶ビールを並べて何やら熱く話をしている2人組もいる。みんな旨そうだナー。

程なくしてビール(アサヒスーパードライ)の小瓶と、「しゅうまい」(一人前5コ)が運ばれた。こちらのしゅうまいは薄焼玉子の皮で包まれているのが特徴。なんでも戦後、小麦粉が手に入らず代用したのが始まりなのだとか。戦前は普通の皮だったのかな。小袋に入った辛子を皿に出し、シンプルに辛子醤油でいただく。口に放り込むとふわふわの口当たり。ほんのりと海老の風味がする味わい。これは旨いっ。素材以外の味付けはシンプルだがつまみにピッタリ。何個でも入りそうだ。他にも旨そうな品が山ほどあって名残り惜しいがタイム・アップ。次に機会があったらもう少し腰を落ち着けて飲んでみたいナ。(勘定は¥680)

 

 


 

↓ 今回宿泊したのは「シタディーンなんば大阪」(「旧・松坂屋大阪店<高島屋東別館>)(昭和12年・1937・竣工)。今回の自分の活動には全然便利な場所ではなかったが、せっかくの機会なのでと登録有形文化財、重要文化財にも指定されている建物を2年前にリノヴェーションしたホテルに滞在することにして予約した。設計は鈴木禎次。建物内には「髙島屋史料館」もあって楽しみにしていたのだが、展示替えのため休館…。残念。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓ 歴史の感じられる外観と違って部屋はややポップな雰囲気に造作されている。予約したツインの部屋をアップグレードしてくれたのでキッチン付きのコンドミニアムのような広い部屋に泊まることに。キッチンの棚を開けたらピカピカの食器や、こんなものまで?という豊富な調理道具がびっしりと一式揃っていてビックリ(使わないが)。

 

 


 

一芳亭本店

大阪府大阪市浪速区難波中2-6-22

 

( 大阪 おおさか 難波 なんば いっぽうてい いっぽうていほんてん 焼売 しゅうまい シュウマイ シューマイ 中華料理 華風料理 近代建築 登録有形文化財 重要文化財 )

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Brothers and Sisters / The Allman Brothers Band

2022年08月30日 | クラシック・ロック

Brothers and Sisters / The Allman Brothers Band (1973)

1973年に発表されたオールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band)のアルバム。前作「Eat A Peach」はライヴ音源も含んでいたため、純粋なスタジオ・アルバムとしては3枚目となるのかな。ギタリストでバンドの支柱だったデュアン(デュエイン)・オールマン(Duane Allman)が71年にバイク事故で亡くなり、しかもこのアルバムのセッション中にベーシストのベリー・オークリー(Berry Oakley)まで同様のバイク事故で亡くなり、これが最後に参加したアルバム(2曲のみ)となってしまったので、どうしてもそうした負のイメージがつきまとってしまう。

ただ新しいメンバー、現在はストーンズ(The Rolling Stones)のバンマスをやっているチャック・リーヴェル(Chuck Leavell)や、ベースのLamar Williamsが加わり、ディッキー・ベッツ(Dickey Betts)がリーダー代わりとなって新生オールマンズとなって再生し、700万枚を売り上げたというから凄い。そんなに売れたアルバムだったとは。ディッキー・ベッツの音楽傾向なのか、カントリー色が強く感じられ、ドブロの音など牧歌的に感じられる部分もあり、アメリカ人のハートに上手く突き刺さったのだろう。不思議なのはグレッグ(Gregg Allman)の存在感があまり感じられないこと(←どうも同時期にソロ・アルバムを作っていたらしい)。自分は若い頃、この辺りの音楽を避けていたので、今聴くとちょっと新鮮に感じられる。

中古店にて購入(¥500)

  • Label ‏ : ‎ Island / Mercury
  • ASIN ‏ : ‎ B000003CMD
  • Disc ‏ : ‎ 1

 

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志乃多゛や(しのだや) (5) @岐阜県岐阜市

2022年08月30日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市の川北で重宝する店といえば麺類食堂「志乃多゛や」。混み合っていても座れないなんてことはほとんど無いし、品数が多くて呑むことも出来る。この日も店に入るとほぼ満席の盛況。それでもすぐに出る客があったので入れ替わりで座ることが出来た。若女将はあっちで呼ばれ、こっちで呼ばれと大忙しだ。バスを使って来たので安心して酒を注文。暑かったので「生酒(大)」にしてみた。千代菊の「吉」という名前の酒だそう。300ml瓶がそのまま。つまみには「板ワサ」と「つくね(2本)」を。つまみの一品も充実しているので昼呑みには最適。

運ばれた「板ワサ」は飾り包丁の入った赤縁の蒲鉾が8切れ。醤油とワサビでいただく。口に放り込んで、酒で追っかける。旨い。「つくね」は団子状ではなく、延べ棒状で外側がカリカリになるまで火が入れてある。これもイイなァ。なんてやっていると若女将が「2時半でラストオーダーなんですが…。」と。イタタ、「志乃多゛や」までもが中休みを取るようになってしまったか…。

締めは「たぬきそば」を”冷たいの”でもらう。厨房には「たぬきころで!」で通っていた。しかし2時を過ぎても客はひっきりなし。日曜は中休み無しでもいいんじゃ…。運ばれた「たぬきそば」は”ころ”であってもつゆはたっぷり。揚げ玉と刻みネギとカマボコが2枚。市内の他の店のように甘く煮た揚げは入っていないし、わさびは付いていない。すっきりとした色と風味のつゆ。カエシよりは出汁感強め。温度は”ぬる”くらいで好み。するすると手繰って、つゆも少し飲み、箸を置いた。(勘定は¥2,000程)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4

 

志乃多゛や 

岐阜県岐阜市長良福光2666-3

 

( 岐阜 ぎふ 長良 長良北町 志乃多や しのだや 志のだや 志乃だや 志乃田や 志乃多屋 麺類食堂 大衆食堂 百年食堂 うどん そば 蕎麦 )

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天むすびの多香野 @名古屋市瑞穂区・桜山

2022年08月29日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

瑞穂区の桜山駅近くの住宅街の中にある「天むすびの多香野」本店へ。随分前まだ大通りに桜山店があった頃はこちらは逆に閉鎖されていた。自転車を店の前に停めると外に居た年配の主人が「いらっしゃい。」と招き入れてくれた。中に入ると卓があるのみでイートイン出来るスペースは塞がれている。「もう、ずっと中はやってないの。持ち帰りだけ。」とのこと。作り置きしてある訳ではなく、卓の上の品書きを見て注文すると、その場で作って包んでもらえる。すぐに主人が指示を出し、若い衆が調理を始めた。出来上がりを透明パックに入れ、ビニール袋に入れて手渡される。

本当は帰ってからいただくつもりだったが、揚げたて出来たてなのを見てしまったら食べない訳にはいかない。自転車で近くの木陰を探し、行儀が悪いがそちらで包みを開けた。注文したのは「天むすび・3個入」と「ぴり辛天むすび」。口にひとつ放り込むと、小海老はまだサクサクの状態。あぁ旨い。続けてもうひとつ。実はこの後、ある飲食店で行列に加わる羽目になり、食事に辿り着くまでに時間がかかりそうだったので並んでいる最中にあと2つをつまんでしまった(笑)。初めて食べた「ぴり辛天むすび」は、主人に「そんなに辛くないよ。」と言われていたのに結構しっかりと辛さがある。この辛さは七味山椒かな。もう冷めてしまっていたが、それはそれで旨いのが天むす(こちらでは”天むすび”)。並んでいる前後の客には「これから飯喰うのに何喰ってんだろう?」と思われただろうナ…。(勘定は¥450)

閉店した桜山店の記事はこちら

 

天むすびの多香野

愛知県名古屋市瑞穂区駒場町3-8-4

 

( 名古屋 なごや てんむすびのたかの 多香野本店 天むす てんむす 持ち帰り テイクアウト )

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あだち @岐阜県関市

2022年08月28日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県関市の山田にある蕎麦屋「あだち」へ。個人店にしては道路沿いの看板が大きいので居抜きかな。店内に入るまで気が付かなかったのだが、ずっと前に仕事の途中で寄ったことがある店だった。その時もこの屋号だったかは覚えがない。小上がり席に案内され、品書きを眺める。外看板にもあったが、こちら”天然鴨”を使った料理もいただけるのだとか。この時期にもあるのかな? 蕎麦にも「鴨汁そば」というのがあったのでお願いしてみた。”温かいつゆと冷たいそばで頂くぬきそばもできます”とあったのでそうしてもらう。蕎麦を食べる時に口に独特の風味が残るのが苦手な蕎麦茶には手を付けないで出来上がりを待つ。

しばらくして「鴨汁そば・一もり」の”ぬきそば”が運ばれた。小皿の煮豆と小さい胡麻プリンが付いている。ざるに盛られた蕎麦はやや平打ち。そのまま少し手繰ってみたがなかなか旨い蕎麦だ。小鉢に入ったつゆは細かい鴨肉とネギが入っている濃いめのもの。これが天然の鴨なのかどうかは分からない。かえしが強めなので鴨肉の風味がやや消え気味なのが惜しい。途中で蕎麦湯と徳利に入ったつゆが運ばれた。せっかくつゆが来たので普通のざるそばとしても食べてみる。このつゆだが出汁感弱めでかなり塩味が強いもの。いわゆる東京の辛汁とも違い、これが基本のつゆならちょっと珍しい風味かも。デザートの胡麻プリンはきな粉をつけていただき、勘定してもらった。(勘定は¥1,380)

 

そば家 あだち

岐阜県関市山田881-22

 

( 関 せき そば家あだち 足立 蕎麦 そば 蕎麦切り 天然鴨料理 ジビエ )

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Pure... Alternative 80s / Various Artists

2022年08月27日 | エイティーズ

Pure... Alternative 80s / Various Artists (2011)

以前に「Pure...Psychedelic Rock」という4枚組CDを買ってとても気に入った「Pure...」シリーズ。他にもないかと調べてみると、ネット上に自分の好みが引っ掛かりそうな「Pure... Alternative 80s」というタイトルを、これまた安価で見付けたので入手した。”Alternative”というどのようにでも解釈出来る言葉だが、音楽界ではチャートを主体としたメイン・ストリーム以外のという意味合いで使われることが多い気がする。気になる収録アーティストと曲は以下の通り。

1-01 Adam & The Ants – Stand And Deliver
1-02 The Stranglers – No Mercy
1-03 Big Audio Dynamite – E = MC²
1-04 The Psychedelic Furs – Pretty In Pink
1-05 Dead Or Alive – You Spin Me Round (Like A Record)
1-06 King – Love & Pride
1-07 The Primitives – Crash
1-08 Patti Smith – People Have The Power
1-09 The Lotus Eaters – The First Picture Of You
1-10 Prefab Sprout – When Love Breaks Down
1-11 Romeo Void – A Girl In Trouble (Is A Temporary Thing)
1-12 Bow Wow Wow - I Want Candy
1-13 Haysi Fantayzee – John Wayne Is Big Leggy
1-14 Hurrah!  Sweet Sanity
1-15 Spear Of Destiny – Liberator
1-16 The Wedding Present – Brassneck
1-17 The Stone Roses – I Wanna Be Adored

2-01 A Flock Of Seagulls – Wishing (If I Had A Photograph Of You)
2-02 Fiction Factory – (Feels Like) Heaven
2-03 Landscape – Einstein A Go-Go
2-04 After The Fire – Der Kommissar
2-05 Furniture – Brilliant Mind
2-06 Wax – Bridge To Your Heart
2-07 H2O – I Dream To Sleep
2-08 Eighth Wonder – I'm Not Scared
2-09 Cyndi Lauper – She Bop
2-10 Iggy Pop – Loco Mosquito
2-11 Hanoi Rocks – Up Around The Bend
2-12 The Godfathers – Birth, School, Work, Death
2-13 The Hooters – And We Danced
2-14 Alison Moyet – All Cried Out
2-15 Sinceros – Disappearing
2-16 Malcolm McLaren & The Bootzilla Orchestra – Something's Jumpin' In Your Shirt
2-17 Pop Will Eat Itself – Can U Dig It?

3-01 Japan – Quiet Life
3-02 Lou Reed – I Love You, Suzanne
3-03 The Romantics – Talking In Your Sleep
3-04 Scandal – Goodbye To You
3-05 Bruce Foxton – Freak
3-06 Jo Boxers – Boxerbeat
3-07 Herman Brood & His Wild Romance – Hot Shot
3-08 Gary Myrick & The Figures – She Talks In Stereo
3-09 The Photos – Irene
3-10 Bruce Woolley & The Camera Club – Video Killed The Radio Star
3-11 Haircut 100 – Love Plus One
3-12 Freur – Doot-Doot
3-13 Thompson Twins – In The Name Of Love
3-14 Latin Quarter – Radio Africa
3-15 Gazebo – I Like Chopin
3-16 Care – Flaming Sword
3-17 The Blow Monkeys – Digging Your Scene

4-01 Altered Images – Happy Birthday
4-02 New Musik – Living By Numbers
4-03 The Only Ones – Baby's Got A Gun
4-04 The Icicle Works – Motorcycle Rider
4-05 Eurogliders - Heaven (Must Be There)
4-06 The Outfield – Your Love
4-07 Spliff – Sweet As Radio
4-08 The Quick – Rhythm Of The Jungle
4-09 Mi-Sex – People
4-10 The Tourists – So Good To Be Back Home Again
4-11 Secret Affair – My World
4-12 The Darling Buds – Burst
4-13 'Til Tuesday – Voices Carry
4-14 John Cooper Clarke – Beasley Street
4-15 The Men They Couldn't Hang – Rain, Steam & Speed
4-16 Spandau Ballet – Through The Barricades
4-17 Nena – 99 Red Balloons

当時チャート常連のアーティストや大物アーティストも含む68曲という素晴らしいヴォリューム。もちろんメジャー・レーベルが出している廉価版なので音質も全く問題なし。これがなるほど興味深い選曲で、チャート上位に達した曲も含んでいたり、80年代洋楽といって日本人がイメージするアーティストじゃないのも含まれていて、選者の趣向も垣間見れて面白い。有名どころでも「お、その曲選びますか」っていう、ちょっとマイナーな曲が選ばれていたりするので楽しい。個人的には当時もバンド名、アーティスト名は知っていたものの、聴いたことがない曲が多く収録されていてとても良かった。”聴いたことがない”というのは、正確には”聴きたくても聴けなかった”というのが正しい。当時は今のようにネットでサクッと聴けるような環境はなく、思い切って(自分にとっての)大枚叩いてレコードを買うか、深夜のテレビ音楽番組やFM番組の番組表を眺めては、いつ放送されるかも分からないPVやオンエアを待って観たり聴いたりする程度。今とは全然情報量が違った。でも楽しい時代だったなァ。

ネット・オークションにて購入(¥510)

  • Label ‏ : ‎ SBC
  • ASIN ‏ : ‎ B005F1MZ9I
  • Disc ‏ : ‎ 4
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平岡珈琲店 @大阪市中央区・本町

2022年08月27日 | 大阪府

大阪短期滞在。天気も悪いし、歩き疲れてひと休みしたのは、創業大正10年(1921)という大阪で現在最も歴史のある喫茶店「平岡珈琲店」。店は御堂筋から入ったビルが立ち並ぶ地域にある。最近まで知らなかったが、初代があの銀座の「カフェー・パウリスタ」でコーヒーとドーナツに魅了され、教えを乞うて誕生した店なのだとか。まだ御堂筋が出来る前の話だという。凄いナ。店に入ると主人とアルバイトの若い女性が1人。先客は1組。テーブルが4つほど並ぶこじんまりとした店内はカウンター席もあるようだが使っていない様子。内装は新しく造作されているので古さはあまり感じさせない。お願いしたのは「百年珈琲」と「百年ドーナツ」。物腰優しい主人が淹れてくれる。

こちらで焙煎もやっているというコーヒーが運ばれた。濃いめの色付きで苦味もしっかりとあるタイプ。グァテマラ産が主体なんだそうだ。たいていどこの店もスタンダードなメニューはバランスのとれた、言わば無難なブレンドが多いが、こちらはしっかりと特徴が出ている。ドーナツは表面が硬めの素朴なもの。開業以来変わらないという、つまりパウリスタ直伝のドーナツ。まだ温かく、旨い。甘さは少ないが、コーヒーの供としてピッタリ。外は雨がパラついてきたのでもう少しゆっくりしていようとは思うのだが、やっぱり長居出来ない性質(たち)。たっぷりの「百年珈琲」を飲み干したらすぐに勘定してもらった。次に機会があれば、シェイカーを使うという「冷製コーヒー」を是非飲んでみたいナ。(勘定は¥720)

 

 


 

↓ 店から1ブロックしか離れていない吊り庇のカッコイイ「清水猛商店」(大正13年・1923・建造)を再訪。表は重厚だが実は木造3階建て。とても綺麗に維持されているので古さを感じさせない。

 

 

↓ 北浜駅近くの「伏見ビル」(大正12年・1923・建造)。長田岩次郎設計で、当初は「澤田ビル」という名前だったそう。ホテルとして利用されたのだとか。なるほど飾り窓があったり角が丸くデザインされていたりと洒落ている。現在は商業ビルだそうなので中に入ってみればよかった…。国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

↓ 「伏見ビル」のすぐ隣にある蔦の絡まった「青山ビル」(大正10年・1921・建造)。現在はオムライスで有名な「北極星」などがテナントで入っている。地下もあるのだそう。内部の見学には許可が要るようだ。圧巻の蔦は甲子園球場から株分けされたものだそう。こちらももちろん登録有形文化財に指定されている。凄い並びだ。

 

 

 

 


 

 

平岡珈琲店

大阪府大阪市中央区瓦町3-6-11

 

( 大阪 おおさか 平岡コーヒー店 ひらおかコーヒーてん 喫茶 純喫茶 自家焙煎 近代建築 )

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柏屋つちや @岐阜県大垣市

2022年08月26日 | 岐阜県(西濃)

岐阜県大垣市の宝暦5年(1755年)創業というすごい歴史を持つ和菓子の「つちや」。その9代目という地位にある社長が2年前に独立して「柏屋つちや」を起こしたと知ったのは新聞か何かだったろうか(”柏屋”とは創業当時名乗っていた屋号なのだそう)。正直ブックマークだけして忘れていたのだが、大垣市に寄った際にふと思いだして尋ねてみることに。この日は自転車だったので、強い日差しの下のんびりと小中学校がある辺りを走って店を探す。でもなかなか見つからない。スマホの地図アプリが示している辺りを何度も走るのだが、それらしき看板も店も見付けられない。ふと車1台が通れるくらいの路地を中に入ると、今まで知らなかった立派な門のあるお屋敷が目に入った。「ここか!」。見回しても看板や道案内は何も無く屋敷があるのみ。自転車を停めて恐る恐る門の所まで上がってみる。掲げられた白い暖簾にやっと小さな文字で「柏屋つちや」の文字を見付け、門をくぐった。玄関先まで進むと引き戸は開け放たれている。玄関土間に卓が2つあり、そちらに菓子がいくつか並ぶのみ(写真下)。ただ声を掛けても誰も出てこないので、門の所まで戻ってインターホンを押すと、やっと奥から上品な奥様(たぶん)が出ていらした。選ぶ程の種類は無いが「水無月(みなげつ)」、「わらびもち」「柏まんじゅう」そして「かしわあわせ」をお願いして包んでもらった。

ついでに建物のことを尋ねると、こちらの建物は昭和8年(1933)に3代目が別邸として建てたものだそう。5代目の結婚式の時には披露宴会場としても使われたのだとか。さすが名士。

家に帰って抹茶を点てて妻と分けっこ。「水無月」はほんのり甘いういろうの上に照りのあるしっかりとした粒の甘く煮た小豆が施され三角に切り分けてある。京都発祥の菓子で6月の終わりに残り半年の無病息災を祈念していただくものだとか(訪問6月末)。「わらびもち」は女将さんに勧められたもの。いつもある訳ではないらしい。軟らかい餅の中に境目が分からないような絶妙の食感のあんこが入っている。これも旨いなァ。妻も唸っていた。「柏まんじゅう」はもちっとした茶色の軟らかい皮の中にこし餡がみっちりと詰められている。最後は「かしわあわせ」。これは所謂どら焼き。しっとりとした皮に柏の葉の形の焼き印が押されていて、餡には刻んだ栗も混ぜてある。栗の風味もしっかりあっていい感じ。どれも旨かった。たぶん季節が変わると色々な菓子に巡り会えるんだろう。また通わないといけない店が出来てしまった。(勘定は¥1,800程)

この後の記事はこちら (2

 

 

 

柏屋つちや

岐阜県大垣市美和町1766

 

( 大垣 おおがき かしわやつちや つちや 槌屋 和菓子 上生菓子 持ち帰り )

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洋食つばき (2) @岐阜県岐阜市

2022年08月25日 | 岐阜県(岐阜)

以前に妻とランチで訪れた岐阜市打越の「洋食つばき」。こんどは夜に予約して訪れてみた。夜とはいっても到着時はまだ明るく、様子は以前とそう変わらない(写真下段4枚目まで)。でもこの緑多いアプローチを通って店の玄関先まで行くのもごちそうのうち。靴を脱いで上がり、すぐに窓際の席に案内される。この日も店内は予約でいっぱいのようだ。

予約時に料理は「おまかせコース」と伝えてあるので飲物を注文。自分はまずビール「プレミアム・モルツ・マスターズドリーム・生」、妻は「ペリエ」を。喉を潤していると「飛騨牛のローストビーフ」が登場(※以下、料理名は正式名称とは限りません)。タスマニア粒マスタードでいただく。さすが「雪月花」を擁する「田中屋フードサービス」。肉質は申し分なし。初っ端から旨い。次は「飛騨牛のリエット」。山椒風味のトマトジュレでいただく。次の酒は白のグラス・ワイン(シャルドネ)。こういうコースで料理をいただくと、出された1品毎に1杯の酒を呑み干してしまう癖のある自分。呑み過ぎないよう妻にたしなめられる(苦笑)。「銘柄牛のコンソメスープ」「長崎産アワビのグラタン」「琵琶湖の稚鮎とヤングコーンのグリル」と料理が続く。外もだんだん暗くなってきた(写真下)。

落ち着いた雰囲気の店内だが、隣の女性2人組の席と近いのがやや難点。こちらが話を止めると隣の席で延々と続くお喋りの内容が筒抜けになって聞こえてしまうし、食事が終わっても喫茶店のように喋り続けて帰る気配が無い。料理は「本ズワイガニのクリームコロッケ」「牛タンのマデラソース煮」と続く。このコース、”『洋食つばき』の魅力を余すところ無くお愉しみいただけるコース”と謳うだけあって、どの品も贅沢な食材を使い、品数も多く、どれもしっかりと旨い。盛り付けも綺麗で、皿が来るたびに「おっ」「へぇ」と声が出た。”洋食”だけにともすれば町のやや高級な店と変わらない味や印象になってもおかしくないが、そこはさすがクオリティの高さで満足させてくれる。酒は「山崎」をロックでいただいている。「スイカのグラニテ」で口直し。

そしてメインとなる「宮崎牛のシャトーブリアンのビーフカツ」。滑らかな口当たりのデミグラス・ソースでいただく。シャトーブリアンをカツレツにするなんて勿体無い気もするが、カツはカツで衣の風味が加わって旨いし、レア気味の火通し加減もいい。料理の最後は”洋食”と名乗るだけあって「オムライス」。これもデミグラス・ソースでいただく。これはちょっと期待し過ぎたかな。ビーフを使っていて味はいいのだが、出来上がりの姿を含めて玉子の仕上がりもライスとの一体感も高級と言うには今ひとつだったし、先のカツレツとソースの味が被ってしまって印象がぼやけてしまう。最後は硬めのプリンとコーヒーで締め。総じて皿出しのタイミングは好調で、自分達の食べるスピードに合わせてくれているようだし、店員のドリンクを勧めるタイミングもスマート。美味しく楽しい時間が過ごせた。勘定してもらい、帰る頃には外も暗くなっていい雰囲気に(写真下5枚目以降)。(勘定は¥34,000程/2人)

以前の記事はこちら

 

 

 

 

 

洋食つばき

岐阜県岐阜市打越59-2

 

( 岐阜 ぎふ つばき ようしょくつばき 雪月花 せつげっか 洋食 レストラン 田中覚 オムライス シャトー・ブリアン A5 )

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10:20 / Wire

2022年08月24日 | オルタナティヴ・ロック

10:20 / Wire (2020)

2020年発売のワイヤー(Wire)のアルバム。当初はレコード・ストア・デイ(RSD)で限定発売されたか、される予定のものだったらしい。発売当初のことは忘れてしまったが、調べてみるとオリジナル作品ではなく、最初の4曲は2010年のアルバム「Red Barked Tree」のレコーディング時に録音されたもので、残りの4曲は2020年のアルバム「Mind Hive」で録音されたものだとのこと。しかし、どの曲も最新のメンバーで再録音されているとのこと。つまり若いマシュー(Matt Simms)も演奏している。

だからという訳ではないが何となく聴き慣れた雰囲気もあって(実際に80年代の曲もある)、全く違和感なく最後まで聴けてしまう。なぜリ・レコーディングなのかは分からないが、録音にばらつきがあったとかの理由があったのか、それともRSDだけのために企画したのだろうか。曲のクオリティーも外された楽曲とは思えないほど。こういう企画物は賛否両論あるだろうが、静かだけれど熱いコリン・ニューマン(Colin Newman)のヴォーカルにキレの良いバンドの音が重なるとちゃんとワイヤーならではの世界に浸れる。少なくともファンの自分は。

ネット・ショップにて購入(¥1,200)

  • Label ‏ : ‎ Pink Flag
  • ASIN ‏ : ‎ B088GGHF58
  • Disc ‏ : ‎ 1
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