ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Portrait In Jazz / Bill Evans Trio

2019年01月31日 | ジャズ

Portrait In Jazz / Bill Evans Trio (1959)

まさかこれ持ってなかったの?と笑われそうなド定番アルバム、ビル・エヴァンス・トリオ(Bill Evans Trio)の「Portrait In Jazz」。ありとあらゆるテレビ番組のジングルとして使われ、ありとあらゆる飲食店のBGMとして使われていると思われるモダン・ジャズのマスターピース。エレクトリック・マイルス(Miles Davis)からジャズを聴き出したロック者の自分にとってはさほどプライオリティが高くなく、一部の有名曲はもちろん聴いているものの、アルバムとして購入したのはアナログ期を含めても初めて。マイルスの名盤「Kind Of Blue」での共演からたった8か月後に作られたのだそう。トリオの他のメンバーはScott LaFaro(b)、Paul Motian (ds)。

静かな滑り出しと共に3つの楽器が絡み合い始める。静かな展開の時には今にもマイルスのミュート・トランペットの音が聞こえそうに…(←幻聴・笑)。テンポが上がるとビル・エバンスの艶やかな音色のピアノがコロコロと転がり始め、心地いい。曲の中でコードに立ち返ることはあまりなく、3つの楽器ともいわゆる”伴奏”的ではなく複雑な演奏で、それぞれが能動的に主張しあっているような感じ。なので流し聴きじゃなく音を追っているとしっかり疲れる。 どういう指示、あるいは楽譜(あるのか?)で曲が進行していくのか分からないが、こういう演奏家の頭の中はどうなっているんだろう。皆目見当がつかない。

オークションにて購入(¥338)

  • CD (1991/7/1)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Ojc

 

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梵 (そよぎ) @名古屋市中区・大須

2019年01月31日 | 名古屋(中区)

相変わらず人出の多い大須の商店街。メインのアーケード街はまっすぐ歩くのもままならないので避け、中ほどから路地に入った所にある銭湯「仁王門湯」で体を温める。名前からしても歴史がある銭湯なんじゃないかなと思うが、中は広くて綺麗。湯加減も自分好みで熱めなので気持ちいい。場所柄なのか体に模様が入った方も何名かいらっしゃるのでちょっとピリッとする(笑)。風呂で気持のいい汗を流してから冷たい空気の中を大須観音方面へ歩いて行くと境内では盛大に炎が上がっていた。

そこからまた路地に入った所に「日本酒」と書かれた白い提灯と「やってます」の文字が見えた。天ぷらの「梵(そよぎ)」。予定していた訳ではなかったが、以前何かのメディアで見かけたことがあってその名前を覚えていたので、軽く喉を潤そうと暖簾をくぐってみた。店はまだ真新しく洒落た感じで、カウンター席とテーブル席に分かれている。まだお天道様が高いので先客なんて居ないかと思ったら1人いらっしゃった。カウンター席に案内され腰を下ろした。飲み物のリストと”本日のお品書き”を見せてもらう。もちろんビール、日本酒、ワインと揃っていたが、ゆっくりと腰を落ち着ける気も無かったので最初から栃木の「仙禽(せんきん)」をお願いした。うす張りのボウルタイプのグラスに注がれた冷たいのを口に含む(130mlだとか)。ウメー。汗をかいた後だからか…滲みるなァ。

早速いくつか揚げてもらう。まずは「アオリイカ」。用意されているのは塩のみ。胴の部分で湾曲しているがサクッと噛み切れる食感が堪らない。次は「加賀レンコン」。普通のものよりやや粘りが強いかな。レンコンの天ぷらは大好物だ。「アボカド西京漬け」は文字通り西京味噌に漬けたアボカドだろう。それを天ぷらとして揚げてある。若干風味は味わいづらいがトロっとして他と食感が違うので楽しい。上にちょこんとのせてある山葵も面白い。酒の追加は奈良の「篠峯(しのみね)」。発泡しているのかピリピリとした口当たりで面白い。これを泡代わりに最初に頼めば良かったなァ。最後のタネは「よさこいハニー」。どんなタネだか分からなかったが、パプリカとししとうの掛け合わせなのだとか。若い主人が用意しているのを見ると真っ赤でかなり大きい。切って揚げるのかと思ったら丸のまま。揚げたてのあっつあつを思い切って齧っていく。なるほどパプリカのような酸味が味わえ、辛さは全然ない。「よくそんな熱いのをすぐに食べられますねェ。」って言われたけど、たぶん口の中はやっちゃっているだろう(苦笑)。この日は様子見で定番の海老や穴子まで行きつかなかったが、次はそういう定番も入れてもう少しゆっくりしてみようっと。(勘定は¥3,300程)

 


 

↓ 「仁王門湯」。すぐそこはアーケード街で人がわんさか歩いているのが見えるが、一本路地に入ると落ち着いた雰囲気。

 

 


 

天ぷら 梵(soyogi)

 愛知県名古屋市中区大須2-25-12

 

( 名古屋 なごや 大須 おおす 大須商店街 大須観音 そよぎ てんぷら 天婦羅 天麩羅 天ぷらand日本酒 昼飲み 昼呑み )

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太田屋 @岐阜県岐阜市

2019年01月30日 | 岐阜県(岐阜)

”味噌煮込み”で「太田屋」といえば、味噌煮込みうどん発祥の店とも言われる一宮の本店が有名。そちらにはとんと行っていないが、同じ屋号の店が岐阜市の柳津にあると知って出掛ける。来てみれば幹線道路沿いのテナントに店舗があった。外看板に”味噌煮込み発祥の味”と書いてあったので関係する店に間違いない。時々通る道なのに今まで全然気付いていなかった。店は古体だが、まだ真新しく見える暖簾をくぐって中へ。中はテーブル席と小上がり席に分かれていてどちらも3卓ほど。先客が5組居て小上がりのひとつしか空いておらず、1人だったが座らせてもらった。もちろん注文は「煮込みうどん」。こちらではわざわざ”味噌”と謳わなくても一択だ。本店では無かった(はず)「温泉玉子入」にしてみた。AMラジオの鳴る店内で出来上がりを待つ。

しばらくして運ばれた「煮込みうどん」は錦の丼ぶりにつゆがなみなみと。煮込みと言っても土鍋ではなく丼ぶりなのも本店と同じだ。もちろん麺も同じく乾麺だろう。一緒に煮込まれたのか味噌つゆはとろっとした感じになっている。つゆに埋もれてしまっているが具材はネギ、蒲鉾、ひね肉、そして真ん丸の温泉玉子。つゆを汚さないのはいいのだが黄身が冷たいものだったので、これだったら普通に生卵を落としてもらった方が面白かったかな。細くて平打ちの麺を手繰る。久しぶりにこの食感の麺を食べたが、これはこれで旨い。鍋焼きの熱々に慣れているから普通の丼ぶりの味噌つゆは新鮮。つゆの塩梅もイイ。次はおにぎりも付けようかな。(勘定は¥820)

本店の記事はこちら

にこみうどんの専門店 太田屋(太田屋柳津店)

岐阜県岐阜市柳津町東塚3-73

 

( 岐阜 ぎふ やないづ おおたや おおたややないづてん みそ煮込み 味噌煮込み 味噌煮込みうどん みそにこみ 発祥 饂飩 太田屋本店 )

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ちかさんの手料理 @名古屋市熱田区・神宮前

2019年01月29日 | 名古屋(熱田区・中川区)

名鉄神宮前駅の脇にある神宮小路の中にあるレストラン「ちかさんの手料理」へ。人出の多い「熱田神宮」を抜けてひっそりとした飲み屋街、神宮小路に入る。以前はこの小路の周囲も密集している感が強かったが、更地もあって間延びした感じに。夜に通り抜けたことが無いので夜の雰囲気は分からないが、昼間に通るだけでは営業を続けている店なのか、既に廃業している店なのかはよく分からない店舗も多い。店はそうした建物が並ぶ区域の一角にあり、前まで来ると幟やメニューの書かれた看板が出してあった。日曜の昼に営業している店はこちらぐらいなのかな。

扉を開けると中は思った通りそう広くなく、テーブルが3つあるだけ(2階席もあるらしい)。その3つとも埋まっていたので止めようとしたら、すぐに1席空いたので1人だったが座らせてもらった。年配のご夫婦でやっていらっしゃるようだ。奥様にテーブルに案内されたのだが、奥の厨房側を背にするよう座らされたので、後から入ってきて入口付近で待っている客や、入口を開けて入ってくる客と向かい合うような形になり何だか居心地が悪い(笑)。ステーキの他にはフライ物が中心。”疲労回復””体に最強コンビ”なんて添え書きがしてある「かきフライとチキンカツ」をライス少なめでお願いした。

しばらくして「かきフライとチキンカツ」が平皿にのって登場。茶碗のライスと味噌汁が付いている。かきフライは2つ。チキンカツは棒状のものが3つ。後は付け合わせとして千切りキャベツ、プチトマト、ブロッコリー、さつまいものフライ、大根の煮物が添えられている。賑やか。主人が「かきフライ」を指して「何も付けずにお召し上がり下さい。」と。的矢牡蠣を使用しているとの事でさほど大きくはない。さっそく粗目の衣のそれを口に放り込むと口中に磯の風味が拡がる。下味は優しめ。旨いがもうひとつはソースか何かでも食べたかったのが本音(卓上にソース類は置いてない)。「チキンカツ」は家族中が好物で家ではなぜか自分が調理担当になっているが、自分が外で食べた記憶はほとんど無い。ひとつつまんで齧ってみると…胸肉なのかささみなのか部位はよく分からないがサクッと噛み切れる食感が素晴らしく、快感。なるほど棒状に成形されている意味がよく分って旨い。添えられているオーロラソースは優しい味付け。こちらも出来ればいくつかはソースを付けて味わってみたかったが…。フライ物であっても料理自体は淡い味付けが基本のようだ(それにしては大根の味噌汁がかなり濃い味だったが)。となると「みそカツ」のたれはどんな味付けになっているんだろう。次はそれにしてみようか。(勘定は¥1,200)

 


 

↓ 陸橋の上から見える神宮小路の入口。一度夜に来てどこかの店に入ってみたいな。

 


 

レストラン ちかさんの手料理

愛知県名古屋市熱田区神宮3-5-14

 

( 名古屋 なごや 神宮前 熱田神宮 洋食 ステーキ カキフライ 牡蠣フライ フライ 定食 ランチ 神宮小路 呑み屋街 横丁 )

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明勝 (2) @岐阜県関市

2019年01月28日 | 岐阜県(中濃)

みそかつを食べに久しぶりに岐阜県関市の「明勝(あきかつ)」へ。この日は夜営業が始まったばかりの時間帯だったので空いてはいたが、広い店内にしっかりと客が入っている相変わらずの人気店。向かい合ったカウンターのような大テーブルの席に腰掛け品書きを眺める。大箱だが品の種類は少なく、フライ物は他に海老、ヒレくらい。季節柄「かきフライ定食」があったので迷ったが、初志貫徹し「みそかつ定食」をお願いした。広々とした厨房で調理が始まり、割合早く「みそかつ定食」が登場。

こちらはみそかつやご飯、小鉢はもちろん、味噌汁も焼物の器で運ばれてくる。黒い味噌たれがたっぷりとかかったかつは薄めだが大きい(叩いているのかな)。以前はもっと衣が粗目だったような印象があるのだがそうでもなく、ちょうどいいくらい。たれはしっかりと甘い。ご飯は大きめの飯碗に入っているので十分な量(オッサンには少し多いか)。箸休めは人参と胡麻とケチャップが調合されているというオリジナル・ドレッシング(販売もしている)のかかった千切りキャベツのサラダと、白菜を細かく刻んだ漬物。たれが甘いのでこういうさっぱりとした付け合わせがちょうどイイ。次こそ「かきフライ定食」を食べてみようか。(勘定は¥950)

以前の記事はこちら

  ← マッチ

 

みそかつの店 明勝

岐阜県関市倉知618-2

 

( 関 せき あきかつ とんかつ みそかつ 豚カツ 味噌カツ 定食 マーゴ )

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The Live Anthology / Tom Petty & The Heartbreakers

2019年01月27日 | クラシック・ロック

 

The Live Anthology / Tom Petty & The Heartbreakers (2009)

トム・ペティ(Tom Petty)がまだ存命中の2009年に発表された4枚組ライヴ・アンソロジー(トムが亡くなったのは2017年)。どういう経緯で発売された作品なのかはよく分からなかったが、27年間に渡るライヴ演奏を収録しているスリップケース入り紙ジャケ4枚組。オリジナル・アルバムは4~5枚持っているものの自分が彼らをしっかりと聴き始めたのはまだ最近なので、こういうアンソロジー箱物についていけるかは分からなかったが、オークションに適当に入札しておいたら安価で手に入れる事が出来た。

収録されているのは1980年から2007年までのライヴ計48曲。意図があるのか分からないが、時系列ではなくランダムに収録されている。一部を除いてほとんどがアメリカ本国でのライヴ録音。年代の差が心配だったが、録音状態がいいのか、昔から演奏スタイルや声質が変わらないのか、意外なほどに違和感がなく安心して通しで聴くことが出来る。やっと最近覚えた彼らの代表曲、有名曲もちゃんと収録されていて充分楽しめた。派手なヒットとかはあまり無かったバンドなのだが、観客の熱狂を含めて聴いていると、やはり”ライヴ・バンド”なんだなァと感慨を深くする。日本には1度だけ単独で来日したことがあったのかな。

トムのヴォーカルは正直そんなにインパクトのある声でもないのだが、少しダラッとした気怠い歌い方やアクセントがだんだんクセになってくる。髭面の晩年は別として容姿も一見ひ弱そうな感じなのだが、特に映像で見るライヴではいつも男気に溢れた感じ。自分はこういうアメリカン・ロック、特にアメリカ中西部、南部の白人ミュージシャンの音楽は得意でなかったが、最近聴けるようになってきた(でもBruce Springsteenなんかは今でもちょっと苦手)。ヒップホップなど黒人の音楽文化に完全に押されてしまっている現在の白人労働者階級の代弁者となっていたのかも。ネイティヴでないとダイレクトに歌詞が響いてこないのが痛いが仕方がない…。ここでの演奏を聴く限り、ハートブレーカーズの演奏は硬軟使い分けて完璧に彼の音楽をサポートしているように聴こえる。自分が思っていたよりも音楽的な幅も広い。意外とピアノがキモだ。なぜ彼がバンドを離れてソロ名義で作品を作ったり、前身バンド(Mudcrutch)を晩年になって再結成させたのか分からないが、こうしたしっかりとした屋台骨があっての活動だったのだろう(メンバーの変遷も驚くほど少ない)。

オークションにて購入(¥2,085)

  • CD (2009/11/23)
  • Disc : 4
  • Format: Import
  • Label : Reprise / Wea
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菊寿司 @名古屋市熱田区・金山

2019年01月27日 | 名古屋(熱田区・中川区)

金山駅近辺をウロウロしていた時に、そういえば駅前のビルに飲食店がいくつか入っていたなァと降りてみた。地下1階と2階にいくつもの飲食店が並んでいる。遅い午後だったのでまだ始まっていない店が多かった。通り抜けようとしてエスカレーターに向かうとある店に目が留まる。何とも古体な店構えの「菊寿司」。他の店が新しい店ばかりなのでこの店の昭和な佇まいが異次元のよう(笑)。こんな店があったとは知らなかったなァ。御器所(ごきそ)に同名の寿司屋があるようだがそちらと関係があるのかな(未確認)。気になったのでもう入るしかない。恐る恐る暖簾をくぐると…、L字のカウンターがあるいかにもな昭和の寿司屋の造り。奥には小上がりもあるのかな。小さい店だが先客は3組5名ほど居てもう出来上がっているよう。ちょっと角を開けてもらい腰掛けた。まずは年配の主人に酒をお願いする。何か切ってもらおうと好きな光物をお願いするも、どれも少ししか残っていないとのことで他のタネを適当に切ってもらった。

主人は1人で全て切り盛りしている。鮪の赤身やイカの刺身で1合空けたので、お茶をもらって握りをお願いする。こちら鄙びた食品サンプルのくっついた黒い木札にタネが書かれているが「一皿百八十円」と「一皿二百二十円」の2つの価格(2貫)が計12種類程あるのみ。他は黒板などにいくつか加えられていた。いくつか頼んだが無いタネもあったので、結局いただいたのは「しゃこ」と「穴子」と「青柳」ぐらいだったかな。握りは小さめでコロンとした形。巻物を追加しようか迷ったが、両側から紫煙に燻されていたのでこの位にしておいた。ランチがあるようなのでまた寄ってみようかな。(勘定は¥2,300程)

 

立喰 菊寿司

愛知県名古屋市中区金山1-14-9 長谷川ビル B1F

 

( 金山 かなやま 金山駅 菊寿司支店 菊寿司金山店 菊寿司支店金山店 きくすし きくずし 鮨 寿司 寿し 握り 酒場 カナヤマギンザ )

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一楽 (4) @岐阜県岐阜市 (※移転)

2019年01月26日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜タカシマヤ南区域の再開発計画に伴って消滅することが確定している近辺の店舗は軒並み閉店し、空き店舗になっているところがほとんどの状態。こちら”元祖みそかつ”を謳う昭和32年(1957)創業の「一楽本店」もこちらの場所での営業は1月いっぱいだとのこと。店舗はタカシマヤのすぐ南の通りにあり、創業時からこの場所で営業し、座っている人の背中に触れながらしか奥に入れない(あるいは出られない)狭小なカウンター席が特徴。個人的には若かりし頃、部活の試合後に同期の奴らとめしを喰いに入って腹一杯にしてもらって、先代にいつも瓶ラムネをサービスで貰っていた思い出のある店だ。隣にあったゲームセンターでは小学生か中学生の時に1人で不良に取り囲まれてカツアゲされそうになり、拒んでブン殴られた苦い思い出もある(笑)。

新築されるビルの商業施設に入ることは決まっているらしいが、いくらなんでもその建物にこんな狭小な区割りのテナントは無いだろうから、この思い出深い狭さで食事をするのも最後だろうと店に寄ってみた。昼時で外に待ちが出ていたので、一旦自転車で移動して用事を済ませ2時過ぎ頃に戻ってきた。奥に数席空きがあったので「スイマセンネ。」と先客の後ろをすり抜けていく。この日は今まで食べたことのないものをと「焼きめし」をお願いした。もちろん「大」にするような無茶はしない。

若主人の調理が始まる。メニューの品数は多くないが、よく長い間この狭い調理場で続けられてきたものだ。たぶん下ごしらえとか効率を考えて工夫してあるんだろう。しばらくして「焼きめし」が登場。白い大きな平皿に盛られた「焼きめし」は目玉焼きのせで、具は豚小間、人参、キャベツ、髭根付きのもやしといったところ。焼飯にもやしが入る店が多いのかどうか知らないが、このあたりでは長良方面の古い中華料理屋でももやしが入る。岐阜の古い店の焼飯の特徴だったりしたら面白いけれど。早速スプーンを入れていく。基本的な味付けは塩味。やや強めに塩が効いている。途中で目玉を潰して黄身を流出させるとまたマイルドな味わいに。シンプルな焼きめしだったが旨かった。こちらではずっと「みそかつ」か「オムライス」しか食べてこなかったので、やっと前回「かつ丼」、そして今回「焼きめし」を食べることが出来た。実は他にも食べたことのない「オムレツライス」「もやし炒めライス」「野菜みそ炒めライス」というのがある。新店舗ではちゃんと残っているだろうか(仮店舗営業は未定とのこと)。残っていたら順番にやっつけたいな。(勘定は¥700)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

この後の記事はこちら (5

 

 

元祖みそかつの店 一楽本店

岐阜県岐阜市神室町2-2

※休業していましたが、令和2年6月に移転して営業再開しました

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ 岐阜高島屋 いちらく 一楽本店 元祖みそかつ 味噌カツ オムライス カツ丼 かつ丼 亜種 やきめし 焼き飯 チャーハン 閉店 移転 )

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吉野屋製菓舗 @愛知県刈谷市

2019年01月25日 | 愛知県(三河・老舗)

愛知県刈谷市内の散策。和菓子の店でも寄って嫁に何か買って帰ろうとはするものの、下調べをしていないので刈谷市の和菓子事情があまりよく分からない。この「吉野屋」も一度は店の前を通ったが、あまりにも大きく綺麗で自分のイメージと違うので素通り。ただ他を周ってめぼしい店が見付けられなかったので駅なんかで買うよりはいいやと再度寄ってみた。後から調べてみると細かい年号までは分からなかったが創業100年を超える老舗だとのこと。店に入るとガラスショーケースの中にはあまり老舗を感じさせないモダンな菓子が多い。表の幟には「いちご大福」とあり、店の中にも苺を使った菓子がいくつもあったが、帰りは持ち運びがどうなるか分からないのでフレッシュ・フルーツを使った菓子は避け、嫁の好物の「黒岩かりんとう饅頭・黒糖」を購入した。

家に持ち帰って嫁と食べる。香ばしい香りの「かりんとう饅頭」は表面が硬くなっているが、底の方は更にカリッと硬い。”黒岩”っていうのはやはりこの見ためから名付けられたのかな(作っているのが黒岩さんだったりして)。中にはこし餡がみっしりと詰められていて、かぶりつくとまず皮の黒糖の香ばしさとコクがしっかりと感じられ、後からこし餡の滑らかな甘さがやってくる。旨い。黒糖の他にも”チーズ”や”芋あん”の仕様があるようだ。嫁も気に入った様子。(勘定は¥135/個)

 


 

↓ 新栄町の古い商店街に残る「旧・刈谷浴場(旧・田鶴の湯)」(大正12年・1923・建造、改修)先達の写真等を見てずっと訪れてみたかった建物。平成25年頃まで営業していたそうだ。このモザイクタイルで彩られたエントランス部分は後から造られてたものだそうで、その奥に古い鉄筋コンクリート造りの建物がちらりと見える(横の空き地に回るとその建物らしき壁も…)。中に入ることが出来たらその辺の造作が分かるかもしれないが…。にしてもインパクトのある装飾。

 

 

 

 

↓ 「刈谷市郷土資料館(旧・亀城尋常高等小学校本館)」(昭和3年・1928・建造)。綺麗に整備され郷土資料館として自由に入場できる。地元の建築会社のHPによると、外の柱上部は「亀城(きじょう)」の”キ”を模っているのだとか。国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

↓ 「郷土資料館」の向かいに建つお屋敷(建築詳細不明)。凝ったデザインの門構え以外はあまり統一感が無く、古い建物か分かり難いが、玄関横には”らしい”丸窓が見えた。

 

 


 

御菓子処 吉野屋 (吉野屋製菓舗)

愛知県刈谷市御幸町2-46

 

( 刈谷 かりや よしのや よしのやせいかほ 和菓子 御菓子司 かりんとうまんじゅう くろいわ 近代建築 銭湯建築 大中肇 洋館 尋常小学校 登録有形文化財 )

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ふじ @名古屋市熱田区・神宮前

2019年01月24日 | 名古屋(熱田区・中川区)

名鉄の神宮前駅を熱田神宮とは反対の東側へ高架を越えていくとある食事処の「ふじ」へ。焼肉の旨い「伊勢屋本店」のすぐ隣にある。何といっても気になるのは、外看板やテントに堂々と書かれた”まずい・まずい・ころかつ”の文字(笑)。以前から引っ掛かっていたが、つい隣へ入ってしまうものだからこちらに入るのは初めて。60年もの歴史があるのだそうだ。喫茶店を兼ねているので営業開始時間が早いが、こういう店で食事を注文出来るのは大抵11時頃からなので時間を調整して寄ってみた。中に入るとごくスタンダードな昭和喫茶風情。鍵穴のような座面の揃いの椅子がいかしている。ドラゴンズ関係の貼り物が多い。店内ではご近所と思しき老齢のお姉様方が井戸端会議中。メニューを見てみると件の名物「まずいまずいころかつ」の他にも定食、丼物、”スプーンもの”〔ママ〕(=洋食)、鍋物(!)など多彩。単品のつまみと酒類もちゃんとあって全方位対応。バス移動をしていたので急遽最初の定食の方針を変更して「まずいまずいころかつ」を単品で、飲み物は「瓶ビール(中)」をお願いした。瓶ビールで大、中、小と揃えてあるのは気が効いているナ。

自分が想像していたよりも若そうに見える主人(2代目?)が奥で調理(女将さんは井戸端会議に出席中)。しばらくしてキリンラガーの中瓶と「まずいまずいころかつ」が運ばれた。ころかつは棒状にカットされた5本のかつが粗めの衣で揚げてある。ソースは別皿のとんかつソース。千切りキャベツ、レタス、プチトマト、ポテサラが添えてある。かつは脂身があるところを見るとロース肉だろうか。ガリガリとした食感で、熱いところを齧って冷たいビールを流し込むと、もちろん”まずいまずい”訳はなく、うまいうまい。ソースを付けたり、卓上の醤油をたらして辛子醤油味で食べてみたりと遊んでみた。夜10時まで営業しているらしいので、近所なら朝はコーヒー、昼は定食、夜は一杯と、この店があれば他に店は要らないんじゃないか(笑)。次は何にしようか迷いそうだ。(勘定は¥1,300程)

 

ふじ (ふじ食堂)

愛知県名古屋市熱田区花表町13-1

 

( 名古屋 なごや 熱田神宮 神宮前 じんぐうまえ はなおもてちょう まずいまずいころかつ ふじ喫茶食事 喫茶 喫茶店 珈琲 ランチ 洋食 丼物 鍋物 酒 )

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