Portrait In Jazz / Bill Evans Trio (1959)
まさかこれ持ってなかったの?と笑われそうなド定番アルバム、ビル・エヴァンス・トリオ(Bill Evans Trio)の「Portrait In Jazz」。ありとあらゆるテレビ番組のジングルとして使われ、ありとあらゆる飲食店のBGMとして使われていると思われるモダン・ジャズのマスターピース。エレクトリック・マイルス(Miles Davis)からジャズを聴き出したロック者の自分にとってはさほどプライオリティが高くなく、一部の有名曲はもちろん聴いているものの、アルバムとして購入したのはアナログ期を含めても初めて。マイルスの名盤「Kind Of Blue」での共演からたった8か月後に作られたのだそう。トリオの他のメンバーはScott LaFaro(b)、Paul Motian (ds)。
静かな滑り出しと共に3つの楽器が絡み合い始める。静かな展開の時には今にもマイルスのミュート・トランペットの音が聞こえそうに…(←幻聴・笑)。テンポが上がるとビル・エバンスの艶やかな音色のピアノがコロコロと転がり始め、心地いい。曲の中でコードに立ち返ることはあまりなく、3つの楽器ともいわゆる”伴奏”的ではなく複雑な演奏で、それぞれが能動的に主張しあっているような感じ。なので流し聴きじゃなく音を追っているとしっかり疲れる。 どういう指示、あるいは楽譜(あるのか?)で曲が進行していくのか分からないが、こういう演奏家の頭の中はどうなっているんだろう。皆目見当がつかない。
オークションにて購入(¥338)
- CD (1991/7/1)
- Disc : 1
- Format: Import
- Label : Ojc