ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

奥飛騨蔵元直売店(高木酒造株式会社) @岐阜県下呂市

2021年12月23日 | 岐阜県(飛騨・老舗)

創業享保5年(1720)という下呂市金山の高木酒造。こちら平成27年に銘柄の名前から「奥飛騨酒造(株)」に社名変更をしたのだそう。”奥飛騨”というと自分には高山以北のイメージがあるのだが。酒造は一本入ったところに風情ある建物があるが日曜日は休み(のはず)。なので老母と紅葉を観に行った際に、41号線にある蔵元直売店に寄ってみた。店に入ると様々な銘柄の酒と一緒に猪口や前掛けなんかも売っている。こちらの主力銘柄は「奥飛騨」と「初緑」。どちらも呑んだことがあるが、「初緑・特別純米」(写真下)を購入することに。新聞紙にくるまれた「蔵の酒・限定酒」というのもあったのでどちらも4合瓶で購入して持ち帰った。

「初緑・特別純米」の酒造好適米は「ひだほまれ」100%だそう。精米歩合は60%(→磨きの段階で米が40%削られるという意味)。まずはひや(常温)でいただく。炭濾過が控えめなのかほんのり山吹色に色付いている。以前に呑んだ「初緑」がどの種類だったか覚えていないが、自分の持っていたイメージよりはすっきりとした吞み口。少し酸味も感じられていい感じ。燗でも良さそう。「蔵の酒・限定酒」には”蔵元限定”の赤い札が貼ってある。新聞紙をめくると瓶のみでラベル無し。新聞紙でくるまれていると野趣溢れる感じなのかなとか勝手に想像していたが精米歩合は50%だそう。こちらも同じく少し色付いている。呑み口は落ち着いていて、アル添(※醸造アルコール添加)というのもあってかバランスがいい。燗でもいただいたが旨かった。あっという間に呑んでしまったので、また買いに行こう。(勘定は¥2,340)

 


 

↓ 金山町の「白滝」。奥には他にもいくつか滝があって滝巡りが出来るようだが、母の脚が弱いので一番手前のここまで。滝のところに紅葉する木々はあまり無かったが、手前の駐車場近くに1本鮮やかな紅葉があった。

 

 


 

奥飛騨蔵元直売店(高木酒造株式会社)

岐阜県下呂市金山町金山1905-1

 

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武藤杏花園 @岐阜県高山市

2020年09月19日 | 岐阜県(飛騨・老舗)

高山市内散策で、もうひとつお土産に買ったのは「恵比寿」の隣にある「武藤杏花園」。こちらも見るからに歴史がありそうな店構え。創業は明治3年(1870)とのこと。看板や暖簾に「印譜(※いんぷ)らくがん」と出ているように落雁を扱う和菓子の店だ。趣ある店舗に足を踏み入れると大きくないガラスケースに菓子が並んでいた。見たところ本当に落雁だけが並んでいる。昔の商家そのままといったレイアウトの店内は帳場の畳に直にレジスターがおいてあった。何だかカッコイイ。購入したのは2種の落雁が入っている「ひぐらしセット」というもの。小さな箱に入った包みを家に持ち帰った。

※古印や篆刻 (てんこく) の印影を集めた書物

煎茶を煎れていただく。箱を開けると正方形の包みとその倍の大きさの長方形の包み。まずは包み紙に「こがらす」と書いてある方を開ける。中にはやや茶色がかった円形の落雁に銀杏の葉の型押しがしてある。”打ちもの”と言われる干菓子では使われる粉は様々のようだが、こちらは麦。麦を煎って粉にした”香煎”を使用しているのだとか。もちろん硬いのだが、普通の落雁とは違ってざらっとした舌触り。甘味と麦由来の香ばしさがあってしみじみと美味しい。原材料を見ると甘味は甜菜(てんさい)糖由来のよう。もう1種はドミノのような長方形の「印譜らくがん」。飛騨高山に縁のある文人墨客の印影が打ち出してあるのだそうだ。味はどちらも同じ(はず)。歴史ある菓子を口に出来て幸せ。(勘定は¥440)

 

 

武藤杏花園

岐阜県高山市上二之町45

 

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恵比寿 @岐阜県高山市

2020年08月19日 | 岐阜県(飛騨・老舗)

高山市内散策。雨は上がって時折パラパラする程度。ギリギリ自転車で廻ることが出来た。以前は繁華な場所を自転車で走り抜けることはほぼ不可能だったが、観光客は沢山居るものの前ほどの混雑はなく、聞こえてくるのが日本語ばかりというのもある意味新鮮。そんな中でも人気のラーメン屋には行列が出来ていたが、それを横目に向かったのは上二之町の風情ある建物が並ぶ通りにある手打そばの「恵比寿(恵比寿本店)」。創業は明治31年(1898)と市内でも屈指の老舗だ。店前に自転車を停めると外に何人かの人が。並んでいるのかなと暖簾をかき上げ中を覗くと「どうぞー。」とあっけなく案内された。奥の座敷でもと言われたが、最近右脚が不調で胡坐が辛いのでテーブル席にしてもらい、ビニールで仕切られた席に腰掛けて品書きを眺める。普段蕎麦屋に入ると大抵ざるを注文するが、この日は種物を食べたい気分。種物の種類は多くなく、天ぷら以外は山かけとなめこがあるくらい(冬なら鴨があるんだけどなァ…)なので、「天ぷらそば」をお願いした。

店員も老若男女沢山居て、活気がある店内。客も間断なく入ってくる。しばらく待っていると、やや小振りな丼ぶりに盛られた「天ぷらそば」が運ばれた。水面には中サイズの海老天と山菜(?)の天ぷら、ほうれん草、大根おろし、刻みネギがのっている。さっそく蕎麦を手繰っていく。表の麺打ち場でまさに打っている所だった蕎麦は細切り。熱いつゆの中にあってもしっかりと張りがあり、だれていない。旨い蕎麦だなァ。海老天はカラリと揚がっていてプリプリとした食感。時折おろしを溶いたり、七味をかけたりしながら熱いままいただく。少し天ぷらの油が落ちて風味の増したつゆもほとんど飲み干すくらいだった(汗が止まらないけれど)。次は「ざるそば」にしてみようか、それとも鴨の季節に来られるかな。(勘定は¥1,500)

 

 


 

↓ 高山市の景観重要建造物にも指定されている馬場町の「〇五みそや」(大正前期・建造)。人混みからも離れていて、これぞ高山の商家といった感じの風情ある建物。来る度に買おうと思うが、たまり醤油はなかなか消費しきれず、まだ他のが残っているのでまた購入は見送り。

 

↓ 上一之町にあるお茶の「長瀬茂八郎商店」(大正2年以降・1913・建造のち改修)。こちらは国の登録有形文化財にも指定されている。

 

 


 

名代手打ちそば 恵比寿 (恵比寿本店)

岐阜県高山市上二之町46

 

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餅倖 @岐阜県下呂市

2020年06月02日 | 岐阜県(飛騨・老舗)

久しぶりに岐阜県下呂市金山の古い街並みを散策。歩いて細い路地をウロウロする。以前にコロッケを買って食べた「名取天婦羅店」は廃業してしまっていた…。途中で古くからあるという和菓子屋「餅倖」に寄って名物の「黒豆大福」を買って嫁への土産にすることに。店の前まで行くと主人が軒先で腰掛けて電話中(笑)。奥にはどなたか居るかなと構わず中へ入る。ショーケースの中は沢山の数の「黒豆大福」で埋められていた。主人に呼ばれて出ていらした気さくな女将さんに2つだけお願いして購入すると「これ、昨日のやで今日のうちに食べて。」と1個サービスしてくださった。

家に持ち帰って包みを開ける。ビニール包装された「黒豆大福」(包みには「豆大福」とある)は丹波産だという黒豆が軟らかい餅の中にたっぷりと入っている。黒豆自体は大きめでやや硬めに炊かれていて、豆粒1個1個の食感がしっかり分かるもの。やや硬めと言った方がいいか。豆が多いのでなかなかの食べ応え。餡はしっかり甘いが黒豆はそうでもないのかな。熱いお茶と一緒にいただいた。嫁はとても気に入った様子。ヨカッタ。(勘定は¥200/個)

 


 

↓ 金山の細い路地に立つ木造3階建の旧料理屋「清水楼」(明治8年・1875・建造)。なだらかな坂の路地に立つ風情ある建物。現在は一般住宅として使われている。2、3階の雨戸を開けた広間の雰囲気は格別だったろう。

 

 

 

↓ 昭和の時代まで使われていたという銭湯跡「旧・昭和湯」(建築詳細不明)以前に訪れた時は中を見ることが出来るとは知らなかったので、今回は戸を開けてお邪魔させてもらった。特に何も置いたり飾ったりせず、靴のまま上がれるようカーペットを敷いてある以外は先週まで営業していましたと言われても信じてしまうくらいそのままなのがとても素敵で貴重。

 

 

 

 

 

↓ 駅方面へ向かう道路沿いに建つ「理容土屋」(建築詳細不明)。古くはないかもしれないが、モザイクタイルで装飾された柱や、欄干のデザインが素敵。

 

↓ 「清水楼」と同じ通りにあった商店跡(建築詳細不明)。斜めに配置された扉、扉の斜め手摺り、モザイクタイル装飾、木枠の窓など昭和の香りたっぷり。

 

↓ 金山の住宅を縫う狭い路地は 「筋骨(きんこつ)」 と呼ばれていて、かつては国の所有だったとのこと(現在は市の所有)。つまり誰が通ってもいい生活道路。近道するのに歩いてみた。ただよそ者には家の軒先との区別がつかず、人んちの風呂場の横に出てしまったりするのでかなりドキドキする(→他所の土地なら完全に不審者・笑)。訪れる方は配布されているマップをご利用下さい。

 

 

 


 

餅倖 (もちこう)

岐阜県下呂市金山町金山1935

 

( 下呂 げろ 金山 かなやま 飛騨金山 もちこう 和菓子 餅菓子 まめだいふく 近代建築 せいすいろう 銭湯跡 ぐっさん家 )

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よしろう食堂 @岐阜県下呂市

2020年05月26日 | 岐阜県(飛騨・老舗)

下呂温泉で有名な岐阜県下呂市の食堂「よしろう食堂」へ。観光客の多い中心部からほんの少し外れた坂を上った場所に店がある。下呂温泉には何軒か麺類食堂があるが、観光地とあってそのうちのいくつかは値段もやや高め。こちらは立地といい値段といい、地元客が中心だと聞いていた。駐車場の有無は不明。暖簾をくぐるとカウンター席があり、奥には座敷もあって賑やかな声が聞こえてくる。先客は3組6名ほど。カウンター席に腰を下ろした。ご高齢の夫婦で賄っていらっしゃる。創業年は分からないが、丼ぶりに「可朗食堂」とあったので元々は漢字表記だったようだ。カウンター上の小さい木札の品書きを眺める。周りは「中華そば」を食べている人ばかりだったが、ご飯物を食べたかったので好物の「カツ丼」をお願いした。何人分かの中華そばの調理が終わった後に主人の淀みない所作で自分のカツ丼の調理が始まった。

大きめの雪平鍋の出汁に火がかかる。調味料を足していき、都度主人が味をみて調整。「カツ丼」のカツは既に揚げてあったもの。切り分けて鍋にドボンと投入された。カツを泳がせるのは珍しい。玉子を2つ溶いて鍋へ。お母さんが用意したご飯の上からお玉でのせていく。上からグリーンピースを落として完成。たくあんの入った小皿と共に供された。他の具材は朱縁のカマボコ(←中華そばの”赤巻”※を刻んだものかも)、玉ねぎ。つゆの色は薄く、味付けはやや甘め。やや小さめのカツは時間が経っているからか、それ自体の風味はあまり良くないが、ふわふわに仕上がった玉子がたっぷり入っていて全体としてはいい感じ。丼物だからこれでイイ。たくあんをアクセントにしながら垂直に掘削していき、やっつけた。ご飯の量は多めだったけれど、まだ”大”というサイズがある。どんな量になるんだろう。他には「焼飯」「オムライス」「焼きそば」と好物揃い。でもみんなが食べていた細縮れ麺を使った「中華そば」もいただいてみないとナ。(勘定は¥800)

※北陸で有名な蒲鉾

 

よしろう食堂

岐阜県下呂市森1367-7

 

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DON @岐阜県高山市

2019年04月11日 | 岐阜県(飛騨・老舗)

高山市内散策中の午後の休憩場所に選んだのは本町2丁目商店街の喫茶「Don(ドン)」。こちら創業が昭和26年(1951)と市内でも最も古くから営業している喫茶店なのだとか。洒落た店構えの店内へ入るとカウンター席の他にテーブル席がいくつか。棚には外国の市販菓子がいくつも並んでいた。年配のご夫婦でやっていらっしゃる様子。クラシックな内装で、白いカバーのかかった椅子がキリッとしていい。FMラジオがBGMで流れていた。混んではいなかったのでカウンター席に腰を下ろしメニューを眺める。ドリンクの種類も多く、サンドイッチなどの軽食の他、ケーキやアイスクリームなども載っていた。「コーヒー」は決まっていたが、甘いものをと「シュークリーム」を注文。

ふと奥を眺めると、梁の部分に「春夏冬・二升五合・紀二六一一」と立体文字が貼られている。「あきない・ますますはんじょう」のシャレ。”紀二六一一”は昭和26年を皇紀で表したのだろう。手前の梁にはそれがそのまま英語で「SPRING SUMMER × WINTER 1.8 +1.8 + 0.9 1951」と表記されているのが可笑しい。これ直訳で英語で書いてもどう説明するんだか(笑)。

コーヒーは主人が1杯づつ丁寧にドリップさせている。奥さんが自分の後ろに回ったなと思ったらシュークリームの皮をガラス蓋の入れ物から取り出した。ちゃんとその場でクリームを詰めてくれるようだ。コーヒー(ベルギーのビスケット”VERMEIREN”付き)は苦味がしっかりと味わえる濃いめの味。香りもいい。すぐ後に出された「シュークリーム」は手に持つとまだ皮が温かいのでビックリ。焼き立てのようだ。中のカスタードクリームは濃厚でこってりとした舌触り。これは旨い。濃いコーヒーと、しっかりと甘いシュークリームがばっちりの相性だった。落ち着いた雰囲気の中でとてもいい休憩時間。次は先代から引き継がれたという自家製のチーズケーキや、自家製のプリンを食べてみたい。(勘定は¥680)

 


 

↓ 筏橋西詰の交差点で圧倒的な存在感を見せる「天狗総本店」(昭和11年・1936・建造)。国登録有形文化財に指定されている。”精肉”の文字や天狗の絵は浮き出ているようなのでコテ絵だろうか。オーダー(列柱)のあるバルコニーに立って交差点を見下ろしてみたい。

 

 

 

 

↓ こちらは同じ筏橋西詰の北側にある「旧・春日堂」(昭和9年・1934・建造)。こちらもまた素晴らしい。まるで屋上に柵があるような意匠だが実際に登れるのだろうか。以前は雑貨屋が入っていたようだがガランとして見えるので撤退したのかも。

 

 

 

↓ 市内を流れる宮川に架かる「筏橋」(昭和8年・1933・建造)。綺麗に整備されて真新しく見える。

 

↓ 「天狗総本店」(昭和11年)、「旧・春日堂」(昭和9年)、「筏橋」(昭和8年)という贅沢な3つの戦前建築の共演(笑)。スゴイ。

↓ 「天狗総本店」の対角に位置するレストラン「LE MIDI」(建築詳細不明)。ちょっと判断が難しい建物だが、場所が場所だけに古い可能性も捨て切れず。

 

↓ 本町のアーケード商店街にある食品スーパー「駿河屋本町店」(建築詳細不明)。2階を見上げるとギリシャ風のオーダー(列柱)が。

 

↓ 自転車に乗りながらアーケードの上を眺めていて(←不審者)目に留まった建物(建築詳細不明)。2階の壁面が変わった模様で装飾されている。アーケード敷設以前のものだろうから古いかもしれない。

 

↓ 街中で見つけた下見板張りの一般住宅(建築詳細不明・場所失念)。2階の”おたふく窓”、1階の”はかま腰屋根”など昔のままだろうか。とても綺麗に保たれている。

↓ 人通りの多い観光地ど真ん中にある「中橋湯。本当はこちらに寄る予定だったが時間と動線の都合上「鷹の湯」に変更。暖簾が出ているがこんな早い時間から開けているのかな。

 


 

coffee Don (喫茶ドン)

岐阜県高山市本町2-52

 

( 高山 たかやま ドン 純喫茶 珈琲 ケーキ サンドウイッチ 洋菓子 老舗 近代建築 看板建築 洋風建築 )

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とらや老舗 @岐阜県高山市

2019年04月02日 | 岐阜県(飛騨・老舗)

歴史のある店が多い高山市内なので寄ってみたかった店はいくつもあったが、きりがないので和菓子の店は1軒だけ、こちら上二之町の「とらや老舗」へ。創業は天保元年(1830)というから凄い歴史。こちら饅頭の種類が多いらしく、特に「草まんじゅう」が有名なのだとか。もちろんそれ目当てで店に入ってみた。店の普請は大きくなく、入ってすぐにガラスケースがある。ずらりと並んだ菓子はやはり饅頭が中心。味見程度の量しか買って帰られないので、定番の「草まんじゅう」と、味が気になった「しそまんじゅう」を2人分づつ購入した。

帰ってから嫁といただく。「草まんじゅう」は皮自体によもぎが練り込まれた蒸し饅頭。見ただけでもその含有率がかなり多いのが分かる。深い緑色をした皮と共に口に入れるとふわっとした口当たりと裏腹にブワッと香るよもぎの風味が濃い。ふだん草餅はよく食べるが、饅頭ってそういえばあまり口に入れていないかも。次は「しそまんじゅう」。赤紫蘇で色付けされているのか、皮は優しい桃色に染まっていて、点々と緑の粒が見える。口に含んでみるとなるほど紫蘇だが、饅頭としては初めての風味。ほんのり酸味が残る皮の具合と、餡の対比が面白い。まだまだ色々な饅頭があったので食べてみたいナ。(勘定は¥500程)

 


 

 ↓ 登録有形文化財に指定されている「山桜神社火の見櫓」(昭和7年・1932・建造)。混みいった街中にあり、寺の正面からは塔の先が少し覗けるだけ。

 

↓ 上一之町の「三ノ町倶楽部」(昭和23年・1948・建造)。現在は同名でバーとして使用されている。こういう所で呑んだら酔い心地も違うだろうか(笑)。

 

 ↓ 繁華な通りを走っていて気になった建物(建築詳細不明)。屋根上の窓付きのでっぱり部分は何だろう。階段でもなさそうだし…、明かり取りだろうか。

 

↓ 筏橋の東詰、片原町のシックな出で立ちの喫茶「バグパイプ」(建築詳細不明)。2階壁面にオーダー(列柱)のような飾りが。外からは分からないが窓はステンドグラスか何かになっていそう。今回は時間が合わなかったが次は是非入ってみよう。

 

 ↓ 花川町の「上野家具店」(建築詳細不明)。軒下にこちらもオーダー(列柱)を模したような装飾がある。

 

 ↓ 反対側の朝日町にある「人形のうつぼ(うつぼ人形店)」(建築詳細不明)。2階の3連窓×2の装飾が素敵。向かって右側は日本酒バーとして使われているよう。そちらも入口ドアが渋い。角側の店舗も続きの建物だろうか(そこの外壁の装飾も気になる)。アーケードをとっぱらって見てみたい(笑)。

 

 ↓ 道を挟んですぐ隣の「高山信用金庫川西支店」(建築詳細不明)。装飾は無いが窓の並びがそれらしい感じ。1階のレンガ様装飾は新しいもののように見える。

 

 


 

とらや老舗

岐阜県高山市上二之町75

 

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