岐阜市を流れる長良川、その北側の雄総(おぶさ)地区にある中華料理店「ハイカラ食堂21」へ。外看板にも残っているが、自分の記憶が確かなら以前は「サッポロラーメン21番・長良店」という店名だったと思う。かつてはもっとあったような気がする”サッポロラーメン21番”という屋号も、今あるのは暴力的な盛りで有名な「折立店」、21号線沿いの「ほづみ店」くらいなのかな(鵜沼店は改装して”サッポロ”が外れた)。店に入るとL字のカウンターとテーブル席があり、主人の他、女性が2人。かなり年季の入った店内なので、以前から変わっていないのだろう。カウンター席に座り見上げた所に掛かっている黄色い品札を眺める。基本のラーメンをはじめ、どの品も値付けが安い。その他にも黒板にセット物などが書かれており、その中に”当店人気メニュー”なる記述があった。「…?!」と気になったのが、”ハイカラ名物”「トルコライス」。ハイ、決定(笑)。中華料理屋でトルコライス、どんなのが出てくるんだろう…。
白い平皿に盛られて出てきた「トルコライス」は…、たっぷりのご飯の上にゆるく焼かれた玉子がのせられ、唐揚げが4つ、焼そば、生野菜のサラダが添えられた盛りのいい一品。これに別でスープが付く。長崎名物として有名な一般的なトルコライスは、ピラフ、ナポリタンスパゲティー、とんかつの3種が盛られたもの。その”中華版”といったところだろうか。玉子には上から餡のようなものがかけられているので、天津飯、唐揚げ、焼そば、という感じだろう。面白い。そういえば岐阜市内にはもう1軒「トルコライス」を出す「日之出食堂」があるが、あちらも中華なのが興味深い(仕様は全く違う)。それはさておき、盛りがいいので一気呵成にいかないとオッサンには厳しい。まずは唐揚げ、しっかりとした大きさで味付けは濃いめ。焼そばは薄味。ご飯の上の玉子は、少量なので分かり辛いがやっぱり天津飯のような中華餡の味付けがされているよう。サラダは最初からマヨネーズがかけてある。言ってしまうと”唐揚げ定食・焼そば添え”な感じだけれど、ワンプレートに盛られて”トルコライス”と名付けるところに面白みがある(笑)。果たして命名の由来は…。濃いめの味付けの中華スープを飲みながら楽しくいただいた。(勘定は¥750)
↓ 長良川河畔を自転車で流す。見慣れてしまって不感症になっているが、岐阜城を擁す金華山麓を流れる長良川の雄大な景色は他県の人にとったらなかなかの光景じゃないだろうか、きっと。(写真下・長良橋北詰の遊歩道より撮影、移っている山が金華山で、山頂に岐阜城がある)
↓ 長良橋南詰に位置する風情ある川原町の街並み。◇
ハイカラ食堂21
岐阜県岐阜市雄総桜町4-10
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