ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

はり重グリル @大阪市中央区・道頓堀

2022年10月09日 | 大阪府

大阪短期滞在最後の訪問は、道頓堀にあるすき焼き・しゃぶしゃぶの「はり重」の洋食部門「はり重グリル」にて。創業は大正8年(1919)とのこと。少し昼の時分どきを外れて遅めの時間帯。風情ある大きな建物の正面入り口の横に洋食部門の別の入口がある。サンプルの並ぶ棚の横のドアを開けて中に入ると、やや暗めの照明で落ち着いた雰囲気の店内。給仕男性に一番奥に案内され、テーブルクロスの上からビニールがかけられたクラシックな装いのテーブル席に腰を下ろした。メニューを渡され眺めるも、どれも食べたいものばかり。でも1人なのでいくつも頼む訳にもいかない。でも「はり重」といったらやっぱり黒毛和牛。「ビーフカツレツ(フィレ)」をお願いした。すぐに銘の入った三角形の紙ナプキンにカトラリーが用意される。

そしてまずは白いスープ皿で冷製のコンソメスープが供された。アスパラガスと崩したトマトが浮く。暑い中を歩いて来たので冷たいスープが喉に嬉しい。風味爽やかだがしっかりと旨味がある。ちょっとジュレのような口当たりも。旨い。そしてメインの「ビーフカツレツ」が登場。薄衣をまとい、最初から半分ぐらいにデミグラス・ソースがかかっている。口にいれるとややとろみがあってマイルドなデミソースと衣、そして本体のフィレ肉が混然一体となって、旨い。もちろん肉質はステーキでもいけるクオリティのものだけに最高。火入れも中がややレア気味の絶妙な加減。たまらずビールの小瓶(アサヒ・スーパードライ)を追加した。付け合わせは茹でたポテト、ブロッコリー、人参。それにキノコをトマトソースで煮込んだもの。カツの衣はデミソースですぐにふやけてしまうが、旨いソースをたっぷりとまとってくれるのでそれはそれで嬉しい。新幹線に乗って帰る前に腹に入れておこうと寄っただけで腹ペコという訳ではなかったのに、それでも無くなってしまうのが惜しくなる旨さだった。ここのメニューに載った品々を片っ端から食べていきたいなァ。(勘定は¥4,000程)

自分の趣味で歴史ある店ばかり厳選して食べ歩いた今回の大阪短期滞在。でも歳を重ねる毎に昔みたいに続けて何軒も食べ歩くことは難しいし、まだまだ入ってみたい店は沢山(それでも妻によると私の胃は強靭らしいが)。なるべく近いうちにまた行く機会を作って歩いてみたい。

 

 


 

↓ 店のすぐ横は歌舞伎でお馴染みの「大阪松竹座」(平成9年・1997・建造)。歴史ある建物に見えるが、実は建て替えられた新しいもの。この日は歌舞伎も上演されていたのにしっかり下調べしておらず、観劇開始時間には間に合わなかった。仁左衛門、雁治郎、幸四郎、勘九郎、七之助っていう豪華な配役だったのに…。不覚。

 

 


 

 

はり重グリル

大阪府大阪市中央区道頓堀1-9-17

 

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アメリカン @大阪市中央区・道頓堀

2022年10月05日 | 大阪府

大阪短期滞在。その昭和クラシックな佇まいで喫茶店好きには有名な道頓堀の「純喫茶アメリカン」へ。実は初日に来ていきなり”臨時休業”の貼紙にやられてしまったので別の日に出直した。創業は昭和21年(1946)とのこと。敗戦の翌年に「アメリカン」とは(笑)。調べてみると、やはり当初は別の場所で「花月」という名前だったとか。店頭には綺麗に手入れされたサンプルのガラス・ショーケース。店内はクラシック音楽やバレエ音楽が流れ、螺旋階段があったり、大きなシャンデリアが下がっていたりと期待通りの素晴らしい空間。奥のエレベーター近くの小さなテーブル席に腰掛け「カスタードプリンセット」をお願いした。

電球を散りばめた花形のオリジナルな照明や、壁に埋め込まれたステンドグラスなど、見どころがいっぱい。とはいえ沢山の客で賑わっているのでウロウロしたりする訳にはいかない。自分の席から店内をキョロキョロと眺めていると「カスタードプリンセット」が届けられた。飲物はコーヒー。洒落たカップとソーサーで供されたコーヒーは自家焙煎しているのだとか。しっかりと濃くて苦味も強めのコーヒー。「カスタードプリン」はプリンに生クリーム、ミカン、サクランボがのった可愛らしい一品。オッサンが食べるには恥ずかしいが、コーヒーとプリンの組み合わせが好きだから仕方がない。甘いのをちょっとづつ口に入れながらコーヒーと特別な空間を楽しんだ。こちらはオムライスやスパゲッティなどの洋食やサンドイッチも旨そう。次はそんなのも食べてみたい。(勘定は¥1,050)

 

純喫茶 アメリカン

大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-4

 

( 大阪 おおさか 難波 なんば 道頓堀 どうとんぼり 喫茶 純喫茶アメリカン 珈琲 自家焙煎 )

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北京 @大阪市北区・梅田

2022年10月01日 | 大阪府

大阪短期滞在。色々な予定の間をぬって軽く呑みに出掛ける。場所は少し前にも訪れた「新梅田食道街」。前回訪れた「松葉総本店」と同じ通りにある立ち呑み酒場「北京」へ。店の看板には”酒の店・世界の酒”の文字がある。創業はこの食堂街と同じ昭和25年(1950)。なんでもこの「新梅田食道街」を”食堂”とせず”食堂”と命名したのはこちらの初代店主だそう。つまり開業当時の18軒のうちの1軒がこちら(※現在は約100軒とのこと)。店に入るとまだお天道様の明るい時間とあって先客はおらず、声を掛けると奥から女将さんが1人出ていらした。店内は角の丸いカウンター席のみ。看板通り様々な酒が並んでいる(写真下)。

女将さんに「ワイルド・ターキー」をロックでお願いする。酒肴はこちらの名物「エッグ」を。グラスの大きな氷に注がれたターキーをちびり。こちらはキャッシュ・オンなので都度支払いが必要。合計でぴったりの金を置いたらまだ出来上がっていない「エッグ」の分はきっちり皿に返された。しばらくして出てきた「エッグ」は熱々の耐熱陶器に玉子が2個入れられているだけのもの。縁の白身はかたまりつつあるが、真ん中の黄身は生のまま。箸でそろそろとかき混ぜようとしていると女将さんが「初めて?」「箸で底からしっかりかき混ぜて食べて。底の方に塩入ってるから。」と教えて下さった。箸で底からかき混ぜて黄身と白身を混ぜていく(ちなみにスプーン等は無い)。半熟になった玉子を箸でちびちびやりつつバーボンをあおる。ただの玉子と塩なのになんでこんなに旨いんだろう(笑)。これ、家で自分でやってもここまで美味しくいただけない気もする。あくまでこの風情ある店に立って呑んでの味。他に誰もおらず静かな店内で、響く電車の音を聞きながら杯を空けた。あまり時間がなかったので1杯だけで。次は同じくこちらの名物という「北京味噌」や「レーズンクラッカー」で他の酒をいただいてみよう。(勘定は¥1,020)

 

酒の店・世界の酒 北京

大阪府大阪市北区角田町9-25

 

( 大阪 おおさか 梅田 うめだ しんうめだしょくどうがい ぺきん 立ち飲み 立ち呑み 酒 ビール ワイン ウイスキー )

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重亭 @大阪市中央区・難波

2022年09月27日 | 大阪府

大阪短期滞在。7年程前に市内で食べ歩いた時にも入ろうか迷った難波の洋食店「重亭」。創業は昭和21年(1946)。その時は並びがあったのでまた今度と見送ったのだが、(どうせ暇だったし)やっぱり入っておけば…と後悔した。この日は開店15分くらい前の時間に店に到着したが…、あぁ、もう行列が。しかも7~8人居るので1巡目はちょっと厳しいか。また機を逃す訳にはいかないので列の最後尾に並ぶ。店の人から道路の反対側へ並んでくれと要請があったが日差しが強く、暑い。案の定、1巡目には入れず、延々と待つことに。先に注文もとるようで前に並んでいる客からメニューが回ってきた。お願いしたのは「ハンバーグステーキ」。40分以上経った。みんな食べるの遅いんだなァ…。もうそろそろ限界だという頃に店内に呼ばれる。店内はテーブル7つとこじんまり。相席もしないし、食べ終わってるのに「これからどこ行く?」なんてスマホを触っている馬鹿なカップルも居て、どうりで回転がよくないはずだ。

まずは注文した「アサヒ黒生」がキンキンに凍ったグラスで供された。う、ウメー。暑かったので全部飲み干してしまいそう。厨房では3人もの人が調理に当たっている。そしてお待ちかねの「ハンバーグステーキ」が登場。たっぷりとソースを纏ったハンバーグに、スパゲッティー、千切りキャベツ、パセリの付け合わせ。肉は細かく挽いてあるようで軟らかい食感。こういう食感は古い店ならでは。ソースは一般的なケチャップソースっぽい風味(後から調べたらそれにデミグラス・ソースがブレンドしてあるそう)。皿に残っているソースも肉やキャベツでしっかりと回収し、ビールも飲み干して勘定してもらった。次に機会があったら「オムライス」か「ドライカレー」を食べてみたいな。(勘定は¥1,600程)

 

 

欧風料理 重亭

大阪府大阪市中央区難波3-1-30

 

( 大阪 おおさか 難波 なんば ミナミ じゅうてい 洋食 洋食屋 洋食店 西洋料理 ハンバーグ )

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焼賣太樓 @大阪市北区・梅田

2022年09月23日 | 大阪府

大阪短期滞在。夜遅く、ホテルに帰る前に寄ったのは梅田の「焼賣太樓・桜橋店」。創業は昭和27年(1952)とのこと。実は夜7時ごろに一度寄ったのだが、その時は満席で断られてしまった。特に固執する理由は無かったが、帰り道に近くに居たので今度はどうだろうと覗いてみる。さすがにもう閉店間近の時間とあって満席ということは無かったが、1階のカウンター席には先客が2名。上階にもまだ客がいるようだ。1階のスペースは小さく、カウンター席意外にはテーブル席が2つあるだけ。「もうそろそろラストオーダーなんで焼売だけでしたら…。」と主人らしき男性。本当はこちらのもうひとつの名物らしい「グリーン炒飯」も頂きたかったが仕方がない。名物の「桜橋焼賣」(4個)と生ビールをお願いした。

すぐに生ビールが、そしてしっかり蒸し時間があってから蒸籠に入った「桜橋焼賣」が湯気を立ててやってきた。大きめの焼売はもちっとした食感。肉片も感じられる餡で玉ねぎが沢山使ってあるようだ。用意された「シュウマイタレ」はあっさりとしたもの。辛子は小袋に入ったものを使う。もちろんビールには合うわなー。主人が他の客と喋っているのを聞くともなしに聞いていると、シュウマイは全て店で手作りして毎日200個を3回用意するのだとか。凄い。4つ立て続けに口に放り込み、ビールを飲み干して勘定してもらった。次に機会があればもう少しじっくり、それに「グリーン炒飯」も是非。(勘定は¥820)

 


 

↓ 宿泊しているホテル「シタディーンなんば大阪」(「旧・松坂屋大阪店<高島屋東別館>)(昭和12年・1937・竣工)。こうして夜の照明に照らされた近代建築もオツなもの。

 

 


 

焼賣太樓 (焼売太楼)

大阪府大阪市北区梅田2-1-16

 

( 大阪 おおさか 梅田 うめだ 焼賣太樓桜橋店 焼売太楼桜橋店 しゅうまいたろう シューマイ 桜橋しゅうまい 近代建築 重要文化財 )

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喫茶オランダ @大阪市浪速区・日本橋

2022年09月19日 | 大阪府

大阪短期滞在。ある日の朝のコーヒーは泊まったホテルから遠くない「喫茶オランダ」。自分は宿泊先のホテルでは朝食は摂らず、早朝営業している町の喫茶店などで摂ることがほとんど。こちらも調べておいた店で、ホテルから徒歩で数分の近さ。路地にある店は間口が狭い。外看板には排気筒で少し隠れてしまっているが”純喫茶”の文字も。中に入ると小さいテーブルが7つ程並ぶこじんまりと落ち着いた空間。年季の入ったテーブルや椅子は角が丸くなっている。創業は昭和24年(1949)だとか。2代目だという主人と奥様でやっていらっしゃるようだ。メニューに「モーニングサービス・売切れ次第終了」とある。内容は”+ミニサンド+果物”。「自家焙煎オリジナルスペシャルブレンドコーヒー」をホットでお願いした。

しばらくして洒落たカップとソーサーでコーヒーが運ばれた。スプーンやフォークも飾りが付いていて素敵。苦味と酸味がしっかりと感じられるコーヒーの味。大阪で飲むコーヒーはこういう傾向が強い気がするけどどうだろう。ミルクの入れ物も脚が付いていて可愛らしい。普段ミルクは入れないが、つい少し垂らしたくなる。ひと口サイズのスイカも付いていた。”ミニサンド”は付いていなかったが、言わないとモーニング・サービスにならないのか、それとも売り切れていたのか。ま、どのみち特に腹は減っていないので無くても構わない。朝の旨いコーヒーで充分。あちこちに貼ってあるこの店が取り上げられた新聞記事や雑誌の切り抜きを眺めながらいただく。最後にスイカをいただいて勘定してもらった。(勘定は¥380)

 

 


 

↓ 早朝の黒門市場はうどん屋が1軒開いているのみ。市場の入口近くにある「大阪日本橋キリスト教会(旧・日本自由メソヂスト教団第一教会)」(大正14年・1925・建造)。すっきりとした外観と配色で女性的な感じのする建物。中はどんなだろう。表しか見なかったが裏手にも回って見てみるんだった。

 

 

↓ 同じ通り沿いにある「酒井精肉店・日本橋店(旧・山本政商店)」(戦前建築・詳細不明)。入口付近にカラーコーンが置いてあるので現在は使われていないようだがどうだろう。元々は履物問屋の建物だったらしい。戦前の建物らしいが壁面はサイディングで囲われている。その上に茂った蔦がほぼ全面を覆って異様な姿に。

 

 


 

 

喫茶オランダ

大阪府大阪市浪速区難波中2-1-5

 

( 大阪 おおさか 日本橋 にっぽんばし 難波 なんば 喫茶店 純喫茶 珈琲 モーニング モーニングサービス 近代建築 )

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堂島 サンボア・バー @大阪市北区・堂島

2022年09月15日 | 大阪府

大阪短期滞在。一度は行ってみたいと思っていた堂島の「サンボア」。こちらは大正7年(1918)に創業した「岡西ミルクホール」を創始とするバーで昭和11年(1936)年の創業(※1935年とも)。現在サンボアを名乗るバーは大阪、神戸、京都、東京に14軒。前から気になっていたので、その歴史をちょっと調べてみるとだいたい以下のようになった。

 大正 7年(1918)神戸にて創業者の岡西氏が「岡西ミルクホール」を創業
 大正12年(1923)店名を「サンボア」と改名
 大正14年(1925)北浜に移転「北浜サンボア」
 昭和 9年(1934)岡西氏の元でバーテンダーをしていた鍵澤氏が独立「中之島サンボア」
 昭和11年(1936)移転して「堂島サンボア」創業
 平成22年(2010)「堂島サンボア」で修業した津田氏が東京で独立「数寄屋橋サンボア」

   ※文献や記事によって記述が違うので年号や詳細に誤りがある可能性もあります

前からHPに4軒しか載っていないのが不思議だったが、独立した津田氏がオーナーの店が4軒ということなのだろう。店のある辺りにはバーやクラブ、スナックが多い。夕方でもまだ明るく、これから出勤する着物を着たお姉さん方が外を歩いているような時間だったが、この後に予定していた用事が遅くなりそうだったので、思い切ってドアを開けてみた。昭和30年(1955)建造だという建物の店内はカウンターと、脇にテーブルのある椅子席、そしてテーブル席がいくつか。年季の入った店内は外が明るいこともあってまだ雰囲気こそ出ていないが、しっとりと落ち着いた感じ。BGMは無し。先客は2名程。カウンター内には年配の方(主人?)と若いのが1人。サンボアといえば氷の入らないハイボール。サンボア出身のバーテンダーので呑んだこともある。カウンターに貼り付いて、自分の前に立っている若い衆に「ハイボール」をお願いした。

若い衆が「ウイスキーは何を?」と訊いてきた。ここのハイボールは定番がサントリーの角瓶だとはもちろん知っていたが、「こちらのスタンダードな銘柄で」と答えた。すると「特にそういうのは無いんですが…。」と。もう…こちらが一見なのは分かっているだろうから、そういう時は一番有名な「サントリーの角でよろしいですか?」と言ってくれればすんなりといくのに。向こうが言葉を継がないので内心「面倒だなァ」と思っていると、年配の方が「よく出るのはサントリーの角ですが…。」と助け船を出してくれた。「お願いします」と返事。若いのの所作を見つめる。もちろん氷は無しで、瓶のウィルキンソン炭酸水を垂直に立ててドボドボと荒っぽく注ぎ入れるのがこちら流(ステア代わりなのだとか)。仕上げのレモンピールは絞ったかどうだか確認出来なかった。出来上がった濃いめの「ハイボール」をゴクッとやる。お通しは皮付きのピーナッツ。「サラミソーセージ」を追加。厚めのサラミとカットレモン、ピクルス盛り合わせ。酒のお代わりは年配の方に「ギムレット」をお願いした。ジンはゴードンズ。擦り切りで置かれた「ギムレット」はこちらもかなりの濃いめ。サラミをつまみながら啜る。常連客には話を合わせているが、基本放っておかれるのはいい感じ。歩き疲れて立って呑み続けるのは辛いので勘定してもらった。次はしっかりと暗くなってから来よう。(勘定は¥3,000程)

 

 

堂島SAMBOA BAR

大阪府大阪市北区堂島1-5-40

 

( 大阪 おおさか 堂島 どうじま 北新地 堂島サンボアバー SAMBOA BAR オーセンティックバー バー 角ハイボール カクテル 角瓶 )

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シバチョウ(柴長本店) @大阪市中央区・難波

2022年09月11日 | 大阪府

大阪短期滞在。難波あたりを歩いているとちょっと呑みに入りたい店は無数にあるが、機会があったら是非と思っていた酒屋「シバチョウ(柴長本店)」へ。創業は明治3年頃(1870)。時間はまだ10時前。この辺りの飲食店はまだ閉まっているか、開店前の掃除をしていたりする時間だ。お天道様もまだ昇り切っていないが、アーケードがあって見えないからいいか(笑)。店構えからして貫録があり(自販機が惜しい)建物の面からも興味が沸く(戦後すぐぐらいの建物だという情報も)。思い切って入ってみた。

店に入ると狭い空間の棚にはびっしりと酒が並んでいる。ごく小さいテーブルが3つ程。壁にはずらっと品札が貼ってあり、つまみは缶詰や乾きもの等の軽いものがいくつか。酒の種類が多く、ありとあらゆる酒が棚に並んでいる(写真下左)。その場で呑める酒も、日本酒、焼酎、ビール、ウイスキーはもちろん、ワイン、泡盛、マッコリ、梅酒と何でも揃っていて、種類の多い酒にはちゃんと味の説明も書いてあったりして熱意がすごい(写真下右)。ウイスキーにはなんと丸氷まで用意されている! あぁ、ここは天国に違いない(笑)。”角打ち”というと常連客が巣食ってるイメージが無きにしも非ずだが、早い時間で先客無し。

 

店の人が居なかったので、奥に声をかけると前掛けをした若い衆が出てきた。初めての自分にも明るく丁寧に色々説明してくれる。お願いしたのは自分の通っている店では見たことがない愛媛県の首藤酒造の「寿喜心・ひやおろし雄町純米」。冷えたのをコップになみなみと注いでくれた。口から迎えに行き啜る。うーん、朝の酒は沁みるなァ。甘さがあり軟らかい口当たりの酒だ。旨い。つまみは「らっきょう」。爪楊枝で1つづつポリポリとやって酒で追いかける。その間にも彼は色々と話しかけてくれ、旅行者の世間話に付き合ってくれた。ただ予定が詰まっているので、杯を重ねてここで終わってしまう訳にはいかない。「あとでまた来るかも。」とことわりを入れて(苦笑)後ろ髪を引かれる思いで勘定してもらった。次は丸氷でウイスキーをいただこう。(勘定は¥740)

 

 

株式会社 シバチョウ(柴長本店)

大阪府大阪市中央区難波3-2-32

 

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マヅラ @大阪市北区・梅田

2022年09月07日 | 大阪府

大阪短期滞在。休憩で寄ったのは梅田の大阪駅前第1ビルの地下にある喫茶店「マヅラ」。創業は戦後まもなくの昭和22年(1947)。店のある建物は新橋のニュー新橋ビルみたいに色々な業種の店舗がテナントとして入っている昭和的なビル。店名の”マヅラ”って変わった苗字か何かだと思っていたら、102歳(!)でご健在だという名物マスターの思い出の地、インドネシアのマドゥラ島から採られているんだとか。当初は名曲喫茶だったそう。

店内は昭和純喫茶好きには有名な意匠。70年代に移転してからそのままだという”昭和近未来”とでも呼べそうな、ガラスのパーティションとミラー、ペンダント・ライトでスペーシーな空間。天井にまでミラーがあるので幻惑されて正確なレイアウトが分からなくなる。店内は半端な時間であっても客がいっぱい。店員も蝶ネクタイをした5、6人の他、女性給仕も居る。時々鳴る電話がリーンって音だけれど、もしかして黒電話?。円形になったソファー席に腰掛けた。少しクッションがへたっていて年季を感じさせる。禁煙席と言われたはずだけれど、座席に滲み込んだ煙草の匂いが強い(苦笑)。お願いしたのは「ホットコーヒー」と、メニューに”30年ぶりに復活”なんて書いてあったのでつい頼んでしまった「プリンアラモード」。本当はプリンだけでいいのだが無かったのでこれで。見渡すとどこかのミラーに自分の姿が移るので落ち着かないが(笑)、独特の雰囲気の中で出来上がりを待つ。BGMはたまたまかマイルス(Miles Davis)。

しばらくして白いカップとソーサーで運ばれた「ホットコーヒー」は自家焙煎だそう。しっかりと苦味がある濃い味。大阪の古い店ではこういうの多いような気がする。名古屋もそうだけれど。オッサンが食べるにはちょっと恥ずかしい「プリンアラモード」は、プリン、アイスクリーム、生クリーム、バナナ、キウイ、パイン、オレンジと色とりどり。思っていたよりもちょっと量が多い…。昔給食で使ったような先割れスプーンでいただく。甘いところやフルーツを味わって、後から苦いコーヒーで追っかける。旨いなァ。絶対に残すと思っていたけれど、気が付いたら綺麗に平らげてしまっていた。こちらにはビールやウイスキー、カクテルなんかもあってバー使いも出来る。実際に杯を空けている賑やかなグループも。この空間でサンドイッチやホットドッグをつまんで酒をやるのもイイなー。(勘定は¥900)

 

マヅラ

大阪府北区梅田1-3-1 大阪駅前第1ビル B1

 

( 大阪 おおさか 梅田 うめだ 喫茶 喫茶店 純喫茶 コーヒー プリン・アラモード プリン・ア・ラ・モード ビール カクテル ウイスキー サンドウイッチ )

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自由軒 @大阪市中央区・難波

2022年09月03日 | 大阪府

大阪短期滞在。大阪で洋食といえば必ず名前の挙がる有名店、難波の「自由軒」。創業は明治43年(1910)で、その独特な最初から混ぜてあるカレーが名物料理。およそ大阪の洋食を紹介してある本や記事で、その写真が載らないことは無い。過去に大阪で食べ歩いた時には、そのあまりの有名さや店頭の女将の姿看板を敬遠して入ったことが無かった。でもやはり1度は行ってみたいと、今回は満を持して店へ。店内は歴史ある食堂でよく採用されている壁の鏡で広く見せる工夫が。横長に並べたテーブル席に腰掛け「名物カレー」…と思ったが、ふと「ハイシライス」が食べたくなって注文した。壁の品書きには普通に「ハイシライス」、卓上のファイルの品書きには「名物ハイシライス」と書いてある。その時点で「名物カレー」と同じタイプだというのは分かった。周りは自分のような観光客はもちろんだが、ふらりと寄った地元の人らしき客もちゃんといる。

水と、銘の入った紙ナプキンが巻かれたスプーンが用意され、程なくして「ハイシライス」がこれまた銘の入った平皿に盛られて登場。思った通り最初からライスにハイシ(ハヤシ)ソースが混ぜてあり、グリーンピースが綺麗に配置され、真ん中には生卵が落としてある。早速スプーンを口に運ぶ。強い味ではないが濃いめに調理されたソースで、具材は牛肉と玉ねぎ。うん、旨い。途中で生卵を潰すが、こういう時のヌルンとした白身だけ口に入るのは食感的にも味的にもあまり好みではない。黄身とよく混ぜ、ハイシライスと絡めて美味しくいただいた。変な言い方だが、有名店とはいえちゃんと”食堂”だった。次に機会があったら「アスパラ」と「コーンポタージュ」を前菜にして、「ミニ名物カレー」とセットになった「ビフカツ」か「サーロインステーキ」にしてみよう。(勘定は¥750)

 

自由軒

大阪府大阪市中央区難波3-1-34

 

( 大阪 おおさか 難波 なんば じゆうけん 難波自由軒 なんば自由軒 洋食 西洋料理 混ぜカレー ハヤシライス )

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