ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

越前屋 @名古屋市守山区・廿軒家

2025年01月27日 | 名古屋(千種区・守山区)

守山区の千代田街道を通る度に気になっていた力強い”めし”の看板。日曜休みなのでなかなか伺えなかったが、ある平日に休みが取れたので駅から歩いて向かった食堂「越前屋」。暖簾をくぐると小上がり席が3つと土間のテーブル席が4つ。奥の棚には調理済みの惣菜が並んでいて自分で取るお馴染みのスタイル。年配の女将さんが1人でやっていらっしゃった。飲物はビールとお酒だけかと思いきや、冷蔵酒のラインナップが凄い。ちゃんとセラーに入れてある。事前には知らなかったのでびっくり。方針を変えてそれらをいただいてみることに。棚から「天ぷら」を取り、女将さんに「冩樂」(福島)をお願いした。天ぷらは温めてくれ、酒は受け皿にのった細グラスに注ぎこぼしてくれる。

「天ぷら」は精進揚げが7種(玉ねぎ、ピーマン、人参、かぼちゃ、茄子、さつま芋、えのき)と充実。塩も出して下さった。温め直しなのでもちろん衣はふやけているが、これで冷たい酒をクイッとあおると格別。棚から「ひじき煮」「里芋の煮っころがし」を取って来て、変わった名前の酒「ん」(青森)を追加。酒は冷蔵で量も多くないので、それぞれの味わい自体は感じ辛いが、こうして少しづつ色々呑めるのは楽しい。他には「竹雀」(岐阜)、「花垣」(福井)、「美稲」(秋田)、「大君」(奈良)なんかがあったかな。でもこうしていたらキリが無いので(笑)、「玉子焼」を取って、女将さんに「ごはん小」と「かい汁」をお願いする。残念ながら「かい汁」は無く「とん汁」に。「ごはん」は艶々。白菜漬けが付くのも嬉しい。碗に盛られた「とん汁」は赤出汁で具材がたっぷり。東海地方人のDNAに直接訴えかけるような濃い味が旨い(笑)。これ、具材が多いから酒の肴にもなりそう。ニラ入りでやや塩気の強い「玉子焼」もつつきながら平らげた。勘定をお願いすると暗算をした女将さんに「1,600円ですよね?」って訊かれたが、ゴメンナサイ、わたし数えてません(笑)。また伺う機会を作りたいなァ。(勘定は¥1,600)

 


 

↓ 廿軒家(にじっけんや)にある「廿軒家神明社」。創建は、江戸時代の元和年間だそう。

↓ 神明社の境内には「奉安殿(ほうあんでん)」(建築詳細不明)が現存している。戦前戦中にかけて各地の学校で天皇皇后の写真(御真影)と教育勅語を納めていた建物で、こちらも終戦後GHQ命令で取壊しの予定だったが、当時の校長が掛け合って例外的に残ったのを移築して宝庫として利用したのだそう。現在は秋葉神社が遷座され祀られているとか。

 

↓ 「廿軒家神明社」の東側の鳥居近くにある風情ある建物(建築詳細不明)。大きな敷地は囲われていて鬱蒼とした背の高い木々で全貌は分からないが、こちらは門に当たるのかな。果たして個人の邸宅なのか、神社に関係した建物なのか。それとも地名(廿軒家)の由来だという犬山城主・成瀬氏の家臣の系譜の建物か。

 


 

 

めし 越前屋

愛知県名古屋市守山区更屋敷14-5

 

( 名古屋 なごや 守山自衛隊前 瓢箪山 にじっけんや ちよだかいどう えちぜんや 越前屋食堂 食堂 大衆食堂 酒場 居酒屋 日本酒 )

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福田屋 @名古屋市千種区・池下 (2)

2024年07月27日 | 名古屋(千種区・守山区)

池下の南、入り組んだ細い路地の中の住宅街にある大衆食堂「福田屋」へ。早い時間から開いている店だが、この日は別の和菓子屋に用事があって、店に着いたのはちょうど昼時。店の前の駐車場はいっぱいでなかなか空かず、仕方なく隣のコインパーキングに車を入れた。店に入ると先客は5組も。日曜とあって家族連れもいるし、こちらは出前もするので立て込んでいるようだ。唯空いた小上がり席のひとつに腰掛け、何にするか迷う。ここはセット物が充実しているが、給仕の女将さんにお願いしたのは「オムライス」(←結局それか)。注文が通った間にも出前の電話が入って来る。外から主人と思しき男性が出前から帰って来た。あれっ?すると厨房で調理をしているのは…。

しばらくして白い楕円の平皿で運ばれた「オムライス」はもちろん薄焼き玉子包みタイプ。こちらのは体高が高く、こんもりと紡錘形に整えられている。かけられたケチャップは多め。紙ナプキン巻のスプーンを解きいただいていく。中はチキンケチャップライスでベジタブルミックスが使われている。味付けは薄めなので上のケチャップをスプーンでちょこんと付けながらいただくと丁度いい塩梅。まだ後客も入って来たのでパクパクっと平らげて席を空けた。次は市バスか歩きで来て一杯やろうかな。(勘定は¥660)

以前の記事はこちら (1

 

食事処 福田屋

愛知県名古屋市千種区丸山町3-47

 

( 名古屋 なごや 池下 いけした ふくだや 麺類食堂 大衆食堂 中華そば ラーメン 定食 朝食 洋食 うどん とん汁 豚汁 )

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えびすや @名古屋市千種区・日進通

2024年07月14日 | 名古屋(千種区・守山区)

1年に1度だけ水道週間に一般公開される名古屋市の「鍋屋上野浄水場」。あいにくの天気だったが何とか公開日に合わせて予定を調整し施設を見学した。イベントでは”木曽川マルシェ”と称された流域の様々な特産品や食べ物の販売もあったが、本店主義(笑)の自分はあまりそそられることなく浄水場を後にした。昼食に向かったのは日進通にある「えびすや」。裏手の駐車場に車を停めて、以前に訪れた「貫目」と同じ並びの店舗へ。

暖簾をくぐると店内はテーブル席が6つ程。高齢のご夫婦でやっていらっしゃる。年季の入った虫食いの木製看板が飾ってあったりと歴史を感じさせる落ち着いた、いかにも蕎麦屋という佇まい。しっかりと麺打ち場もある。BGMはコテコテのド演歌(笑)。こちらのオリジナルという「はなしんじょう(花しんじょ)」(※表記にブレ有)と迷ったが、最初から目当てだった「天なん丼」をお願いした。

かつて東海地方の麺類食堂には当たり前にあった「志の田丼」「木の葉丼」そして「天南丼」。これらが他の地方には無い珍しい丼物だと知ったのはまだこの20年くらいか。古い食堂の廃業と共にどれも数が少なくなっているが、中でも「天南丼」は自分が現存を把握しているのは市内の10軒程度と絶滅の危惧にある(→錦の本店にも無いはず)。

しばらくして盆にのって運ばれた「天なん丼」には味噌汁とたくあんが付いている。ご飯の上には海老天と、つゆで煮込まれた”南蛮(なんば)”、つまり長ネギがのっている。海老天の海老は意外と太めだが、他と店と同様に厚化粧。そのつゆを吸った衣が旨い。こちらのネギはやや太めに切ってあり、クタクタにまでは煮込まれておらず食感が残っている。つゆは濃いめの味付けだが量は多くないので全体としてはあっさり。個人的にはもっと天ぷらもネギもしっかりと煮込まれて一体感がある方が好みだが、これはこれで旨かった。こういう酒も置いてある蕎麦屋が歩いていける家の近所にあるのが理想なんだけれどなァ…。次は「はなしんじょう」か「相もりせいろ」にしようっと。(勘定は¥1,250)

 

 


 

↓ 6月2日に開催された「第66回なごや水フェスタ」で念願の「鍋屋上野浄水場」を見学。案内者に率いられ見学ツアーに参加した。広大な土地が必要なので都心には珍しくなったという「緩速濾過池」(※ゆっくりとした速度で微生物の浄化作用で水をきれいにする貯水池)。

 

↓ 名古屋市内の上水道の源流は木曽川。犬山で取水された水が春日井の鳥居松沈殿池で処理され、こちらの「着水井(ちゃくすいせい)」に辿り着く。急速濾過の場合は「凝集沈殿池」(写真下3枚目)から急速濾過池へ(名古屋市は両方の方式を併用)。

  

↓ 1年に1度なのでもう何年も機会を逃し、やっと近くで観ることが出来た「旧・第一ポンプ所」(大正3年・1914・建造)。19世紀に流行した”クイーン・アン様式”の建物。もちろん煉瓦はイギリス積み。平成4年まで稼働していた。長い年月の間にかなり改変されていたらしいが、平成26年の耐震補強工事の際に出来るだけ建設当時の姿に戻されたとのこと。東京駅もそうだけれど、そうやって高い意識をもって行われる改修工事は素晴らしい。

 

 

 

 

 

↓ 西側正面の入口にはメダリオン(写真下3、4枚目)やイオニア式オーダーが配置されている。

 

 

 

 

 


 

 

手打 生そば えびすや (えびすや日進通店)

愛知県名古屋市千種区日進通1-17-3

 

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三河屋 @名古屋市千種区・萱場

2024年04月06日 | 名古屋(千種区・守山区)

以前から寄ってみようかなと機会を伺っていた出来町通沿いにあるそば処「三河屋」へ。昔は幹線道路沿いにはこういう大きな看板を掲げた麺処がどこにもあったものだ。そんな昔ながらの風情を残す店の暖簾をくぐる。店内には麺打ち場がちゃんとあり、手打ちだろうことが分かる。まだ早い時間だったので先客は無し。小上がり席が中心でテーブル席は少々。そこに腰掛けた。達筆な筆文字の品書きを読む。こういう字が書ける人って羨ましい。この品書きを眺めるだけで楽しめる(笑)。バスで来たので先に酒を貰おうと高齢の女将さんに「一級酒」と「板わさ」をお願いする。酒は燗してもらった。

徳利と猪口で供された「一級酒」をまずクイッとやる。「板わさ」は下駄に盛られたピンクの縁のカマボコが5枚程。付いているのはねりわさび。廉価なピンク縁にねりわさびなのでスノッブな使い方は止めて醤油に溶いて使った。一時期”わさびを醤油に溶くなんて”なんてスノッブな風潮もあったが、本山葵とねりわさびは別物。辛味の尖ったねりわさびはこの方がいい。

追加は「相のり」をお願いした。品書きには書いてなかったが、こちらの「相のり」はきしめんとそば。木桶の中に敷いた笊に盛られている。麺の上には刻み海苔が振ってあり、刻みネギとわさびと大根おろしは別皿に。濃い色付きのつゆは味わいも濃いが、甘味は控えめなのでいい感じ。透明感あるそばを手繰ってつゆに浸し、啜る。そばは張りのある食感で口の中で跳ね回る感じ。きしめんは透明感がある薄平タイプで、こちらも張りがあって旨い。値付けは高くないのに両方ともそれぞれ1人前弱ぐらいある感じ。しっかりいただいて勘定してもらった。(勘定は¥1,700程)

 

信州石挽 手打 そば處 三河屋

愛知県名古屋市千種区北千種2-2-3

 

( 名古屋 なごや 萱場 かやば みかわや 信州石挽手打蕎麦処 蕎麦 手打蕎麦 手打ち蕎麦 信州蕎麦 信州そば あいのり 練りわさび )

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加津味 @名古屋市千種区・池下

2024年03月28日 | 名古屋(千種区・守山区)

以前から伺いたいと思っていた池下の「加津味」。池下とはいっても駅からは離れていてバスのアクセスもあまり良くないので北に10分程歩いて店に到着。外看板には「八千代分店」とあり、錦に店があって往時は80人もの従業員が居たという名店「八千代本店」の暖簾分けだと分かる。夜営業が始まる時間に店内へ。給仕の女性(女将?)に奥のテーブル席に案内された。急須に入った新しい茶葉とポットが用意される。品書きを眺めながら思案。八千代系なのでやっぱり”ヒレカツ”かなと迷ったが、気分でロースカツにすることに。「ロースカツセット」と「ビール(小瓶)」(※小瓶しか無い)をお願いした。

ビールで喉を潤していると、まずはサラダが供される。湯剥きしたトマト、玉ねぎ、きゅうり、ベーコン、セロリという内容。たっぷりかかっている特製のドレッシングがしっかりと酸っぱくて旨い。このドレッシングいいなァ。そして「ロースカツ」が登場。付け合わせは千切りキャベツとパセリ。この付け合わせには何もかかっていないが「残ったドレッシングでどうぞ。」とのこと。なるほど、そりゃいい。これにご飯と味噌汁、漬物が付く。カツは厚みがあり、しっかりめの揚げ加減。小皿に入ったとろみのあるとんかつソースでいただく。しっかりとした噛み応えがあり、脂身も旨い。辛子も駆使して食べ進んだ。作り立てなのか、椎茸と三つ葉の入った味噌汁の風味がとても良い。ビールの小瓶って普段はあまり出番が無いが、こうやってご飯を頂く時に口を湿らすにはちょうどいい。次は「ビーフカツ」か「ステーキ」にしてみよう。(勘定は¥2,500程)

 

ステーキハウス 加津味

愛知県名古屋市千種区高見1-3-3

 

( 名古屋 なごや 池下 いけした かつみ 八千代 やちよ ステーキハウス 炭焼ステーキ とんかつ ひれかつ ロースかつ 洋食 )

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喫茶みのかめ @名古屋市千種区・今池

2024年03月09日 | 名古屋(千種区・守山区)

以前におかきを買いに立ち寄った今池の「み乃龜(みのかめ)」。その時に店舗内に喫茶スペースがあると知った。この日は昼食を摂った後にふと思い出して入ってみることに。店に入ってみてびっくり、まさかの満席。え、こんなに人気があるの? 以前は誰も座っていなかったけどなァ。ちょうど席が空いたのですぐに座ることが出来たが、なんだか店内も騒がしい感じ。静かな店内でゆっくり…と思っていたので拍子抜け。品書きを眺め、とりあえず給仕女性に「おかきセット(お煎茶)」をお願いした。品書きにはこのスペースが「喫茶みのかめ」と表記されている。

しばらくして盆に急須と湯吞、茶筒、そして小皿のあられや菓子の入った小袋がのって出てきた。急須にはお湯だけが入っていて、自分で茶葉を足す。少し置いて湯吞に注ぎ、一服。梅の形をしたあられと「あいさんさん」という詰合せの小袋のあられをポリポリとつまみながらお茶をいただく。自分のすぐ横のテーブルはアパートの管理組合の会合なのか、7人ぐらいがまあまあ大きな声であれやこれやと喋っているし、後ろの席にはおばちゃんグループが入って来て、これまた騒がしいので落ち着かない。心頭滅却して茶を啜り(笑)、お湯の追加も1度してもらった。今回はちょっとタイミングが悪かったが、次は入る前に外から様子を伺ってからにしよう。昼食かおやつ代わりに「ぞうに」か「いそべやき」をいただこうかな。(勘定は¥780)

以前の物品購入の記事はこちら

 

喫茶みのかめ (御嘉季処 み乃龜

愛知県名古屋市千種区内山3-11-17

 

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ヒシダ @名古屋市千種区・千種

2024年03月03日 | 名古屋(千種区・守山区)

千種区の公設市場「タッチもとこい」の向い側にある軽食の店「ヒシダ」へ。隣の駐車場が1台分停められるようなのでそちらに車を入れ、ちょいとカオスな雰囲気の店のドアを開いた。中は狭小だが座るスペースもあるので店内で食べていこうと思っていたのだが、出ていらした女将さんが「ちょっと用事が出来ちゃったのである分の持ち帰りだけ…。」とのこと。残念。残っていた「お好み焼・ミックス」を包んでもらい、車の中で食べることにした。「ごめんねー、これも持っていって。」とエンドウ豆を煮て玉子でとじたものも容器に入れてくれた。

女将さんは早速店仕舞いを始めている様子。車に戻ってある場所まで移動していただく。透明パックに詰められた「お好み焼」はやや厚めで2つ折り。なかなかのヴォリュームだ。玉子は真ん中に目玉焼状で入っていた。他には乾燥海老も使っているかな。塗られているソースはやや甘めのタイプ。まだわずかに温かさが残っているので有難い。豆の煮たのはうっかり汁を車内にこぼしてしまったが、帰って晩酌の時に日本酒の供にしていただいた。次は是非、店内で。(勘定は¥400)

 


 

↓ ずっと入る機会を伺っていた近くの「出口湯」。創業は明治44年(1911)で110年以上もの歴史がある。なかなかタイミングが合わず入れなかったが、若い方がやられるようになったらしく、インスタで”最近釜を入れ替えた”なんて話も見ていたので安心してそのうちにと思っていたら…、なんと昨年8月に”長いお休み”に(涙)。店の前まで行ってみたが、やはり…。残念。

 


 

ヒシダ

愛知県名古屋市千種区千種1-4-7

 

( 名古屋 なごや 千種 ちくさ ひしだ お好み焼き おこのみやき 焼きそば やきそば 焼そば でぐちゆ 銭湯 休業 タッチもとこい )

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おおつか @名古屋市千種区・仲田本通

2024年02月28日 | 名古屋(千種区・守山区)

池下の北、仲田通をぶらぶらと歩いていて、昼食に寄ったのは「Kitchen おおつか」。創業は昭和47年(1972)で現在2代目だとか。間口は狭いがドアを開けてみると奥に深く、カウンター席が延びている(奥に座敷もあるそう)。コックコートを着た年配の主人と女将さんのご夫婦でやっていらっしゃる。卓上の品書きに「組み合わせサービスランチ」というのがあり、メインの洋食と惣菜が選べるようになっている。ビール(珍しいザ・モルツの中瓶)をお願いして、「焼きミンチカツ+酢の物(マロニー)」という組み合わせにしてみた。口取りの大根の煮物でビールをやりながら出来上がりを待つ。

しばらくして「焼きミンチカツ」が登場。薄衣で平べったく、焼き色が付いている。値打ちなランチなので小さめのが出てくると思ったらしっかりとした大きさ。衣がしっかりと肉汁を閉じ込めていて、頬張ると口いっぱいに旨味が広がる。同じ材料を使っても、揚げと焼きでは感じる風味が違うのがイイ。ウスターソースととんかつソースを使っていただいた。付け合わせは酸っぱいドレッシングがかかった千切りキャベツと冷製のスパゲッティー。マロニーの酢の物はきゅうりと和えてある。これに飯碗に盛られたご飯(←多いので減らしてもらった)と味噌汁、それに白菜の漬物が付く。値付けは安いし、組み合わせで色々楽しめる。いいランチになった。次は「チーズオムレツ+カレーソース」にしようかな。(勘定は¥1,320)

 

 

Kitchen おおつか

愛知県名古屋市千種区仲田2-3-20

 

( 名古屋 なごや なかた キッチンおおつか 洋食 洋食屋 洋食店 ランチ ミンチカツ )

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江南 @名古屋市千種区・千種

2024年02月25日 | 名古屋(千種区・守山区)

千種区の飯田街道から少し南に入ったJRの高架近くにある中華料理の「江南」へ。看板には”ちくさ江南”ともあるので、柳橋に本店がある「江南」の暖簾分けだろう。こちらの創業は昭和48年(1973)とのこと。店の横の駐車場にはすぐ車を停めることが出来たが、店の前には入店を待つ先客が数名。店内を覗くとカウンターのみ10席程で、まだ昼前の時間だが満席の盛況ぶり。少し外で待つことになった。外に小さな岡持ちが置いてあったので出前もするのか、それとも持ち帰りの客用だろうか。麺箱には「武田製麺」とある。しばらくして呼ばれて店内へ。高齢のご夫婦と給仕女性が1人。まずは「餃子」とノンアルコール・ビールを。ノンアルはドライ・ゼロの350ml缶。

「餃子」は銘の入った楕円の皿に盛られて出てきた。薄皮の大きくないものが10個。底面がしっかりと焼けていて、これはつまみにピッタリ。ノンアルなのがちょっと寂しいが、旨い。メインの品書きは調理場の上に掲げてあるが、脇の壁に貼ってあった「雑砕麺」というのが気になった。読み方が分からなかったが女将さんが「チャプスイ麺」だと教えてくれた。古い中華料理屋ではたまに見かける品だが、この漢字を当てるとは知らなかった。餡かけの麺類の気分ではなかったので、結局「雲吞麺」をお願いした。ワンタンは女将さんがその場で包んでいる。しばらくして「雲吞麺」が完成。水面には餡が少量のトゥルントゥルンのワンタンが沢山。他にはチャーシュー、細もやし、刻みネギ。麺は中細の縮れ麺。スープの味わいは優しくあっさりとしているが、不足の無いもの。旨い。時々熱々のワンタンがするっと喉に到達するので危ない(笑)。スープを飲み干すのは我慢して、まだ待ち客が外に居るようなのですぐに勘定してもらった。(勘定は¥2,050)

 

 

中国料理 ちくさ 江南

愛知県名古屋市千種区千種1-19-3 第2GSビル

 

( 名古屋 なごや 千種 ちくさ こうなん ちくさこうなん 千種江南 江南千種本町店 中華料理 ラーメン ワンタン麺 ぎょうざ ギョーザ ギョウザ )

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珈琲舞姫 @名古屋市千種区・千種

2024年02月19日 | 名古屋(千種区・守山区)

美味しいコーヒーが飲みたいなと”自家焙煎コーヒー”と検索してから訪れた千種駅の南にある「珈琲舞姫」(まき)。店の場所まで来て、自分が古い建物をブックマークしていた場所だと知った。近くのコインパーキングに車を停め、店へ。この長屋は大正時代に建てられたものだとか。かつては商店が並んでいたんだろうなァ。店に入ると若い女性数人でやっているようで、ちょっとオシャレ系というかサブカル系の雰囲気。先客も若い女性ばかりでオッサンは異質(苦笑)。窓際の小さなテーブル席が空いていたので座らせてもらう。店内にはアンティークの品やレコード・プレーヤーも置かれていて、パンなども販売している様子。自分が座った椅子(スツール)も良く言えば”アンティーク”(笑)。座面が小さくガタガタで座り辛い。メニューを眺めると、流石にコーヒーは凝っているようで色々な品種がある。選んだのはインドの「モンスーン・マラバールAA」というもの。「チョコレートプリン」もあったのでお願いした。

店内ではレコードの音楽が流れ、店員と客の女性らが大きな声で”恋バナ”(死語?)や”デート報告会”をする完全アウェイ(苦笑)。しばらくして小さなデミタス・カップでコーヒーが運ばれた。初めて飲むので「ふーん」と数口啜っていると、店員の女性が「すいません、豆を間違えてました。作り直します。」と飲んでいたコーヒーを引いていってしまった。さっきの豆は何だったのか分からないが「チョコレートプリン」もあるし、そこまでこだわって注文した訳でもないのであれでも良かったが、誠実なのは嬉しい。豆を挽く所からやり直しらしく、結構な時間がかかる。そしてやっと「モンスーン・マラバールAA」が運ばれた。色付きは強くないが、しっかりとした苦味とコクがある。メニューに説明してあったように酸味は弱い。これもさっきのと同様に旨いが、ブラインドで出されたら違いなんてはっきり指摘出来ないだろう(苦笑)。後客も先客の知人のようで姦しい話の続きが始まったのでこの辺で。(勘定は¥950)

 

自家焙煎 珈琲舞姫

愛知県名古屋市千種区今池2-2-30

 

( 今池 いまいけ 千種 ちくさ コーヒーまき 珈琲 コーヒー 喫茶 喫茶店 純喫茶 プリン デザート カフェ スペシャリティーコーヒー ) 

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