まだ呑みます、北九州は小倉にて。今回伺ったのは居酒屋「大太鼓」。実は一度暖簾をくぐったのだが満席で入れず、改めての訪問。今回は何とか座れる席があった。創業は昭和43年(1968)とのこと。カウンター席のみで、コの字のカウンターが(たぶん)真ん中で仕切られているような変わった造り。反対側は見えないので同じ造りになっているかは不明。外は蒸し暑いが品書きの基本はおでん。壁におでん種の木札が並ぶ。おでん以外の品はさほど多くない。何はなくとも酒。「磯乃澤」という酒の燗をお願いする。出てきたのは意外にも150ml入りの瓶。猪口は利き酒などで使われる蛇の目の猪口。おでんは「春菊」「すじ」「ごぼう天」「す巻」をお願いした。
すぐにおでん種が登場。つゆは濁りのないもので少し色付いている。香りが堪らない。「春菊」はかんぴょうみたいなので巻いてある。おでん種で春菊って初めてだが、これが旨い。自分は春菊を生でサラダに使うくらい好きなので、(ハシゴして)お腹が膨れていなかったらお代わりしただろう。串に刺した「すじ」はトロトロに仕上がっている。「す巻」は説明が難しいが”ちくわぶ”のような感じなので、たぶん小麦粉を練ったものだろうと思う。でも食感はちょっと違う。これがつゆを吸ってなかなか旨い。酒(日本酒)を呑まなかったら旨いとは思わないかもしれないが…。残念なのはこれまでのハシゴで、これ以上呑むことも食べることも出来なかったこと。まだまだ食べたい種や、酒肴がいくつもあったのに…。もし次に機会があったらもう少し早い段階で店に入りたいなァ(←他で呑み過ぎ)。(勘定は¥1,500程)
↓ 門司港近代建築散策。「門司港駅」の正面に建つ「門司郵船ビル」(昭和2年・1927・建造)◇。当時最新のアメリカ式ビルで、当初からエレベーター、暖房、水洗トイレを備えていたのだとか。
酒蔵 大太鼓
福岡県北九州市小倉北区鍛冶町1-3-21
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