ヴァン・ヘイレン (6月18日 名古屋・愛知県体育館)
低気圧接近で蒸し暑い中、ヴァン・ヘイレン(Van Halen)の来日初日の名古屋公演に行ってきた。このツアーは昨年秋に予定されていたが、エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)の体調を理由に延期され、当初予定になかった名古屋公演が初日となったもの。自分は当初大阪公演への参加を見送っていたので渡りに船とチケットを購入。
エディ側7列目となかなか良い席。会場はずっとAC/DCのライヴが流されている(ちなみに終了後もAC/DC)。AC/DCって本当にアーティスト側のリスペクトが強いよね。大ファンだから嬉しくなってしまう。会場はところどころ虫食いがあるもののほぼ満席。もっともヴァン・ヘイレン・クラスのアーティストとしては会場が小さいから当たり前かもしれないが、最近洋楽に人気がなく、どの公演も客入りがひどく悪いので心配してしまう。
まだ会場が暗転していないうちにドラムが響き初めて公演開始。このあたりストーンズ(The Rolling Stones)とかAC/DCのようにもっともっと煽ってくれた方が盛り上がるんだけど、本当にあっさりしている。自分が見た位置の問題もあるかもしれないが、音の分離があまりよくなく、ヴォーカルの低音が歪んだり、ベースの音が埋没気味だったり。曲によってはダンゴになって聴こえてしまう(後半になってやや改善)。
体調が心配されたエディは元気そうでなにより。昔から演奏中はいつも笑顔のエディ。今日も素晴しい笑顔だ。そして一番心配だったのは最近日本かぶれの(笑)デイヴィッド・リー・ロス(David Lee Roth)。案の定日本語MC連発で正直ウザい(笑)。ま、生来のエンターテナーだからこうなることは分かっていたけれど…。でも一体誰が教えたんだ「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とか「石の上にも三年」とか「月に代わってお仕置きよ」(笑)とか…。ヴォーカルとしてはメロディの崩しが多くて閉口するも、割合高音も出ていたので歳を考えると喉の調子は悪くなさそう。それよりも始終、顔の汗や口元を拭きまくって、歌う時も片時も手ぬぐい代わりのバンダナを離さないというロック・ヴォーカリストにあるまじきカッコ悪さ。体調が悪かったのかな?(←こんな事ばっかり言ってますが大ファンなんですよ、デイヴの)
バンド全体の演奏としてはまだツアー休止後初日とあって荒い点も見受けられるが、それも高次元での話。ライヴの構成にやや難(後半にデイヴ主演のショート・ムーヴィーを上映したり、バックにスライド・ショーだったり…)があるものの、初期6枚(と最新作)から選ばれた楽曲はやはり最高にかっこいい。でもアレックス(Alex Van Halen)のドラム・ソロの時のラッパや「Jump」のキーボード演奏部分がテープ(とは言わないか、今では)なのはちょっと…ね。MTV世代としては18が生で聴けたので感涙。
<セットリスト>
01. Unchained
02. Runnin' With the Devil
03. She's the Woman
04. Romeo Delight
05. Tattoo
06. Everybody Wants Some!!
07. Somebody Get Me a Doctor
08. China Town
09. Jamie's Cryin'
10. Hear About It Later
11. Oh, Pretty Woman
12. Drum Solo
13. You Really Got Me
14. The Trouble with Never
15. Dance the Night Away
16. I'll Wait
17. And the Cradle Will Rock…
18. Hot for Teacher
19. Women In Love
20. Atomic Punk
21. Mean Street
22. Beautiful Girls
23. Ice Cream Man
24. Panama
25. Guitar Solo
26. Ain't Talkin' 'bout Love
---Encore---
27. Jump