ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

野田屋菓子舗 @愛知県一宮市 (2)

2024年04月20日 | 愛知県(尾張・老舗)

久しぶりに愛知県一宮市の「野田屋」へ。創業は昭和20年(1945)とのこと。この辺りで”いちご大福”と言えばこちら。店がある場所は細い路地の奥なので決して分かりやすくなく、自分は地図アプリがないと到達出来ない。以前店に駐車場があったかどうかも覚えていないが(バイクだったので)、店に近づくと細い道の先に駐車場が。お、広くなってる。店舗前に綺麗な駐車場が確保されていた。その狭い路地に車がひっきりなしに入って来る。相変わらず凄い人気だ。買い求めたのは、もちろん「いちご大福」と、「さくらさくらの赤飯まんじゅう」という品。店の説明書きによると「いちご大福」を売り出したのは1985年、「赤飯まんじゅう」は1990年からだとのこと。

家に持ち帰って妻と分けっこ。「いちご大福」の苺はピンク色の餡の層に包まれている。齧ると中からたっぷりの果汁がしみ出てくる。もちろん旨い。もうひとつの看板商品「さくらさくらの赤飯まんじゅう」は、薯蕷(じょうよ)皮に桜の花の塩漬けが埋まっていて見た目も綺麗。以前は桜漬けって特に好みじゃなかったが、最近は自分で塩漬けを買って桜茶にしたりするようにもなった。中は粒感が残る赤飯でほんのり桜の風味がする。強い味ではないが、皮の塩漬けがアクセントになっていい感じ。旨い。(勘定は¥1,000程)

以前の記事はこちら (1

 

御菓子司 野田屋菓子舗

愛知県一宮市今伊勢町馬寄字呑光寺4-6

 

( 一宮 いちのみや 野田屋 のだや のだやかしほ 和菓子 苺大福 いちごだいふく イチゴ大福 かしつかさ 愛知の名工 ) 

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柿屋饅頭 @愛知県津島市

2024年01月16日 | 愛知県(尾張・老舗)

愛知県津島市の津島神社近辺を散策。以前来た時に買いそびれた天王川公園のほとりにある「柿屋饅頭」へ。こちら創業は明治中期で現在5代目だとか。年季の入った渋い店舗の建物は昭和7年(1932)の建造だそう。木戸を引いて店に入ると年配の主人が出ていらした。店内にも古い看板などが置いてある。菓子のメインはもちろん「柿屋饅頭」。その他にも落雁や最中などがあるが菓子の種類は多くない。5個入りの「柿屋饅頭」を分けてもらった。

家に持ち帰って妻といただく。やや平べったい形をした酒蒸し饅頭。もちろん余計な物が入っていないので少し時間が経つと途端に皮が硬くなる。それはそれで旨いのだが、うちにある肉まん専用の蒸し器を使って電子レンジで温めると皮がふわっふわに復活した。酒蒸し饅頭特有の匂いも復活して立ち昇ってくる。旨い。熱いお茶を煎れてあっという間に2つ(妻は3つ)腹の中に。次は有名な天王祭のまきわら船の形を模した「まつり最中」っていうのも合わせて買ってこよう。(勘定は¥550)

 

 


 

↓ 津島神社の東側に位置する「旧・堀田廣之家住宅」(明治45年・1912・建造)。玄関脇の門や西側のレンガ塀(写真下4,5枚目)を含めて国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

 


 

 

柿屋饅頭

愛知県津島市橋詰町2-16

 

( 津島 つしま つしまじんじゃ かきやまんじゅう 和菓子 酒蒸し饅頭 国登録有形文化財 近代建築 煉瓦塀 天王祭 宵祭 巻藁船 )

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角政 @愛知県津島市

2024年01月07日 | 愛知県(尾張・老舗)

愛知県津島市の「津島神社」に参拝。この辺りは何度も訪れているがしっかりお参りするのは初めて。大きな鳥居のある東側の参道にある「角政」へ。参道には古くから伝わる「あかだ」と「くつわ」という一風変わった菓子を扱う店がいくつかある(←かつてはもっとあったらしい)。こちらの店の創業は天明時代というから230余年もの歴史がある。銘菓目当てに店に入ってみた。ショーケースには箱入りのものもあったが、選んだのはお土産用の小さい包装のもの。

  HPより

家に持ち帰って包みを開ける。「あかだ」(写真上左)は丸い醤油味のおかき。これがとんでもなく硬い。歯の弱い人では噛み砕くことが難しいかも。味は濃くないのでじんわりと醤油の風味が拡がる。「くつわ」(写真上右)は輪っかの形。団子を蒸して砂糖と胡麻を混ぜてから揚げてあるのだそう。こちらもとんでもなく硬い。噛み砕いているとじんわりと甘さが拡がる。どちらの菓子も噛む度に「ガキッ」とか「ボキッ」とか恐ろしい音がして、自分の歯が心配になってしまう(苦笑)。こんななので小さい包装でもなかなか減らない。思い出してはお茶と一緒につまんで、その度に自分の歯を心配する羽目に(笑)。これが伝統的に受け継がれているなんて面白いなァ。(勘定は¥1,000)

 

 

 


 

↓ 「津島神社」は本殿(慶長10年・1605・建造)と楼門(写真下右・天正20年・1592・建造)が国の重要文化財に指定されている。

 

 


 

 

総本家 角政

愛知県津島市馬場町7

 

( 津島 つしま つしまじんじゃ かどまさ 津島銘菓 和菓子 おかき あられ )

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三すじ @愛知県津島市

2024年01月01日 | 愛知県(尾張・老舗)

 

あけましておめでとうございます。

 


東海地方の100年を越すような歴史ある洋食店にしか残っていない不思議なメニュー「ミヤビヤ(ミヤベヤ)」。メディアでは現在残っているのは3軒(愛知・享楽亭、岐阜・あじろ亭、三重・中津軒)とするところが多いが、実際は他にまだあって、自分は岡崎の「安兵衛」などでも食べている。今回はまだ訪れていなかった愛知県津島市の「三すじ」を初訪問。創業は大正9年(1920)で現在3代目とのこと。まごうかたなき100年食堂だ。天気の良い暖かい日にバイクで出掛けた(訪問10月末)。広い駐車場もある店舗はまだ真新しい感じがする。店内はテーブル席が3つ、小上がり席が2つ、そしてカウンター席がある。メニューには看板通り和洋食が揃っており、セット、定食、丼物から刺身、麺類、そして酒肴まである。目当ての「ミヤベヤ」が見付けられなかったので、すわメニュー落ちかと心配したが、別紙にちゃんとあってひと安心。経験上「チキンミヤベヤ」だけでは足りないだろうと女将さんに「オムライス」も注文した。厨房の中までは見えないが、若い方も居るようだったので調理は主人と息子という感じだろうか。

まずは「オムライス」が登場。平べったいフォルムで玉子は下まで巻いてはおらず、かぶせてある感じ。メニューに”創業当時からの変わらない味、高級太陽ケチャップ使用」とあるように少し甘味のあるあの独特のケチャップがかかっている。中はチキンケチャップライス。旨い。歴史ある店に多いマヨネーズを使っていないポテサラが付いているのも良かった。

目当ての「チキンミヤベヤ」はグラタン皿に盛られて出てきた。メニューには”老舗の洋食店のみに伝わる幻の味”との記述がある。上から生卵が落とされているが、玉子の状態や焦げの有無からいくとオーブン調理ではないかも(未確認だが蒸しているという話も)。中身はチキン、玉ねぎ、キャベツ、ブロッコリー、しめじと多彩で、味付けはデミグラスソース。野菜類はシャキッとした歯応えを残していて、デミソースはちょっと甘味を感じる今までにあまり味わったことのないタイプ。ちょっと胡椒の風味もあるかな。誤解を恐れず言えばチョコレートのような甘さを感じて、甘味と苦味が同居。面白いなァ。次はそのデミソースを使っているだろう「特製ハヤシライス」か「かつ丼」、それと創業から受け継がれているという名物の「おでん」をいただきたいな。(勘定は¥1,650)

 

 

和洋食 三すじ

愛知県津島市江川町2-130-2

 

( 津島 つしま みすじ 和食 洋食 ミヤベヤ ミヤビヤ メアベア Meyerbear マイヤベーア きしめん 定食 丼ぶり )

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厳骨庵 @愛知県犬山市

2023年07月30日 | 愛知県(尾張・老舗)

愛知県犬山市の名物として有名な「げんこつ飴」。練った水飴にきな粉をまぶした素朴な菓子で江戸時代に誕生したものなのだとか。自分は小さい頃になぜかこの飴が大好きだった時期があり、今でも時々食べたくなる。今回訪れたのは犬山の繁華な城下町を少し南に下った所にある「厳骨庵」。創業は天保11年(1840)と180年以上の歴史があり、現在は6代目だとか。今までもこちらのげんこつ飴をいただいたことはあるが、店を訪れるのは初めて。

車で行ったのだが店の前の道は狭く、駐車場が分からなかったので一旦車を降りて店で尋ねてみた。出ていらした主人が「ここでいいよ、少しなら。」と仰ったが、狭い路上に停めておくのも…と戸惑っていると「じゃ、あっちに。」と道路を挟んだ向かいの場所を教えてくれた。そちらに車を停めて改めて暖簾をくぐる。店に置いてある菓子の種類は僅かで「げんこつ」「きびだんご」といくつかのみ。女将さんが「これ、げんこつ。」「これ、きびだんご。」と試食を勧めてくれる。両方お願いして袋に入れてもらった。車に戻ろうとすると、いきなり向かいの土地に入ろうとする車からえらい剣幕でクラクションを鳴らされた。ここ停めていいんじゃないのか、主人…(苦笑)。

家に持ち帰っていただく。「げんこつ」は三角錐のような形でしっかり硬い。舐めると周りのきな粉の香ばしい香りの後にじんわり甘味がやってきて、だんだん軟らかくなってくる。久々に食べたけれど旨い。小さい時にどうしてこんな地味な味がそんなに好きだったかは分からないが。これが何日も経つと水分が飛ぶのか食感が変わり歯でも砕けるようになる。「きびだんご」はキャンディーのように両側を絞って包んであって、こちらもきな粉で味の傾向は変わらないが「げんこつ」と違って最初から軟らかいのが特徴。妻に以前食べた覚えがあるのかは知らないが、どちらも気に入ってくれたようだ。(勘定は¥1,200)

 

元祖 犬山げんこつ 厳骨庵

愛知県犬山市犬山南古券266

 

( 犬山 いぬやま げんこつあん げんこつ庵 げんこつあめ 厳骨飴 元祖げんこつ 和菓子 水あめ 黍団子 きび団子 )

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正楽 @愛知県一宮市

2023年05月25日 | 愛知県(尾張・老舗)

以前からずっと気になっていた愛知県一宮市の起(おこし)にある「正楽」へ。店の前には入れ辛そうな駐車スペースがあるが、店の西側の少し離れた所に別の駐車場があるのを知って入ってみる気になった。店の外看板には”創業83年”って書いてあるが、今年から数えてだとしても戦前の創業。そんなに歴史があるとは知らなかった。店に入るとテーブル席が6つ程並んでいて先客が3組ほど。みんな昼間っからビール瓶を置いている(ウラヤマシー)。年配のご夫婦でやっていらっしゃるようだ。品書きは壁に張り出してあるが、ラーメン、串かつ、カレー、さぬきうどんなど色々。値付けも安い(ただし表記は税別)。表の看板から何となく鶏料理が中心なのかなと読み取っていたので「手羽元定食」をお願いしてみた。

野球が流れているテレビを眺めて待っていると「手羽元定食」が登場。手羽元は唐揚げで4本、それにひじきと竹輪の煮物、ご飯、味噌汁、しば漬け、というラインナップ。唐揚げは上から塩胡椒が振ってある。揚げ立てなのでもちろん熱々。女将さんがティッシュを置いてくれたので手で掴んで食いちぎる。旨い。味噌汁はなめこが入っていたが、これも”ちんちん”(※物凄く熱いさま)。もちろん手羽元とこの味噌汁で口内を火傷(笑)。箸で持てない骨付きの鶏肉でご飯って食べ辛いなと思いつつも全部綺麗に平らげた。こちらどの品も値付けが安く、食事というよりは居酒屋使いにモッテコイという感じ。紫煙がきついのはアレだが、一度呑みに来てみたいなァ。でも車で来ていた客も全員ビールを呑んでいるけれど、ちゃんと代行呼ぶのかな…。(勘定は¥550)

 

正楽

愛知県一宮市起東茜屋68-4

 

( 一宮 いちのみや 起 おこし せいらく 鳥料理 鶏料理 ラーメン 中華そば 定食 居酒屋 酒場 どて煮 起宿 美濃路 )

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日の出寿し食堂 @愛知県一宮市 (5)

2023年03月23日 | 愛知県(尾張・老舗)

愛知県一宮市の尾張一宮駅で途中下車したある日、ちょっとだけ呑んでいこうと立ち寄ったのは、尾張の至宝、お馴染み「日の出寿し食堂」。創業は明治39年(1906)。いつもは休日の昼にさっと立ち寄ることが多いが、この日は久しぶりに夜の営業時間に。まだ開いてからそう時間は経っていないが、もうテーブル席は先客と予約(?)と思しき皿で埋まっている。肩を痛め、それをかばっているうちに”座骨神経痛”になったらしく、椅子席も小上がり席もどちらも辛い日が続いている(でも呑む)。ギクシャクとした動作で靴を脱いで小上がり席に腰を下ろした。酒は賀茂鶴をどん燗(ぬる燗)で。”田舎料理”と謙遜している壁の品書きから選んだのは「どて煮」と「玉子焼」。

燗酒を猪口でクイッとやり、運ばれた「どて煮」に箸をつける。もちろんこの地方定番の濃厚赤味噌タイプ。刻みネギが散らしてある。甘めの味付けでどてとこんにゃくは半分づつくらいかな。こちらは安定の旨さ。濃くてどこのでも同じような味になりそうな「どて煮」も、店によってかなり違いがあるので面白い。「玉子焼」は4切れで千切りキャベツとレタスが付け合わせてある。特に玉子に味付けはしていないようなので醤油を少しだけ垂らしていただく。惣菜の並んでいる所には量がたっぷりで値打ちな”あら”の煮付けもあったが、ちょっと持て余すかなと逡巡。そうこうしているうちに周りの客がみんな煙草を吹かしだした。呑み屋での喫煙には寛容な自分でもさすがに紫煙がきつくなり、脚(腰?)のこともあるので切り上げることにした。(勘定は¥1,130)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4

 

 

食事処 日の出寿し食堂

愛知県一宮市本町3-4-1

 

( 一宮 いちのみや 日の出寿し 日乃出寿し 日乃出寿し食堂 日乃出寿司食堂 日の出寿司食堂 ひのですし 大衆食堂 洋食 酒場 居酒屋 )

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あつたや @愛知県清須市

2023年03月13日 | 愛知県(尾張・老舗)

久しぶりに東海道と中山道を結ぶ脇往還「美濃路」を散策。西枇杷島駅方面から東海道本線と新幹線の線路をくぐる歩行者用の赤煉瓦トンネルを抜けて街道に出た。散策の後、コロナ禍で控えていた銭湯巡りを再開。ずっと前から入ってみたいと思っていた「二川湯(仁川湯)」で湯を浴び、須ヶ口方面へ。

カラッカラの喉で暖簾をくぐったのは須ヶ口駅近くの交差点にある「あつたや」。こちら大正15年(1926)創業で、もうすぐ100年になろうかという歴史ある店なのだそう。戦前に先々代が熱田からこちらに移って来たのだとか。店に入ると夜営業が始まったばかりの時間にも関わらず、もう先客が何組も居てほぼ満席の盛況ぶり。カウンター席も埋まっていたので唯一空いていた入口近くのテーブル席に案内された。湯を浴びてきた身にはやや暖房が効き過ぎで苦手な温度設定。ご夫婦でやっていらっしゃるようで(後から手伝いの女の子も)給仕の女将さんはあっちから呼ばれ、こっちから呼ばれと大忙し。品書きは手書きでA3用紙にコピーされたもの。迷ってしまうくらいびっしりと品が書かれている。何はなくとも「キリンラガービール(大)」をお願いし、酒肴は「串かつ」と「ニタリクジラ」をハーフでお願いした。

冷えたビールを勇んでコップに注ぎ、グイッと…。ウメーッ。銭湯の後のビールの旨いこと旨いこと。付き出しの胡麻和えだけで1本空にしてしまいそう。「串かつ」は味噌でお願いしたけれど、この味噌、先代が熱田から味噌樽ごと持ってきたものだそう。漆黒で濃い味わい。少し苦味も感じられて旨い。「ニタリクジラ」の刺身は初めて食べたかも。生姜醤油でいただく。しっかりとした赤身で、口に入れるととろんと溶ける感じ。旨いなァ。酒「上撰・二合」をぬるめで、そして「土付きれんこん天ぷら」を追加。天ぷらはざるに盛られて出てきたが、分厚いのが6切れも。抹茶塩が添えられている。衣がゴツゴツとした感じで食べ応えも充分。卓上の山椒で山椒塩も作ったりもしていただいた。本当は締めに何かもらおうと思っていたのだが、この天ぷらのヴォリュームでお腹がいっぱいになったのと、ひっきりなしの注文で遅くなりそうだったので勘定してもらって外に出た。もう外は真っ暗。寒い中を歩いて、いい気持ちで駅に向かった。(勘定は¥2,980)

 

 


 

↓ コロナ第8波もやっと下火になり、念願の「二川湯」(建築詳細不明)へ。大きな看板も何も無いので暖簾が出ていない時間だと銭湯だとは全然分からない(写真下4、5枚目)。脱衣場は格天井で古い秤が鎮座。ガラス窓のロッカーには鍵が無いので注意。浴場は真ん中に浴槽があるこの地方ではよく見るタイプ。電気風呂などもある。女湯との間の壁に石鹸の受け渡し小窓があるのは初めて見たかも(もちろんどちらからも向こうは見えない)。いい湯加減で素晴らしい銭湯を楽しんだ。(注・現在土日営業のみだそうです<令和5年2月現在>)※令和5年4月末を以って閉店されました。

 

 

 

↓ 久しぶりに美濃路を散策。風情ある建物がいくつも残っていて往時の賑わいを偲ぶことが出来る。これでもこの近辺では平成12年の東海豪雨で浸水した多くの古い建物が取り壊されたのだそう。

 

↓ 玄関上に透かしの壁が立っている珍しい建物(建築詳細不明)。入ってすぐが中庭にでもなっているだろうか。それともこちらは勝手口に当たるのかな。

 

↓ 休憩所になっている町屋を改造した「一休庵」(建築詳細不明)。中にはこの地方の名産品が売られていた。屋根神様が祀ってある。

 

↓ 以前にも通ったことのあるアーチ型にレンガを積んである「西枇杷島東六軒トンネル」(※正式名称かどうかは不明・建築詳細不明)。東海道新幹線と東海道本線をくぐる歩行者専用トンネル。

 

 


 

呑処 喰処 あつたや

愛知県清須市須ケ口2335

 

( 清須 きよす すかぐち 名鉄須ヶ口駅 熱田屋 居酒屋 串カツ 鯨肉 みのじ 美濃街道 脇街道 わきおうかん )

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大関屋 @愛知県一宮市 (2)

2023年02月28日 | 愛知県(尾張・老舗)

古い話で恐縮です。今年に入って日を分けて初詣に訪れたのは名古屋市の「熱田神宮」と愛知県稲沢市の「国府宮神社」、それに愛知県一宮市の「真清田神社」。”一の宮”というだけあって実は尾張国の中では「熱田神宮」よりも格上だそう。お参りした後に休憩したのはすぐ隣にある喫茶「大関屋」。建物からは分からないが、創業が昭和7年(1932)と長い歴史を持つ。店に入ると午後の遅い時間とあって先客は1組のみ。3代目という年配のご夫婦でやっていらっしゃる。お願いしたのは「ホットコーヒー」と、先客が食べているのをチラッと見てつい注文してしまった「バターホットケーキ」。

しばらくしてコーヒーと「バターホットケーキ」が運ばれた。ホットケーキは2枚。バターとメープルシロップは小さいカップに入ったものが供された。まだ熱いホットケーキにバターとシロップを適当に落とし、小さいナイフを入れていく。口に運ぶともっちりとした生地にバターの香りとシロップの甘さが絡まって、旨い。火傷しそうなくらいちんちん(※)の濃くて苦いコーヒーを飲みながらいただいた(※熱々の意)。昼食は済ませていたので食べ切れるかなと思っていたが、あっさり完食。食べた後で「カキフライ」の掲示を発見。この日は電車で来ていたのでビールとやるのも良かったかな…。次はそれか、「ハヤシライス」か「鉄板スパゲティ」を食べようっと。(勘定は¥650)

以前の記事はこちら (1

 

 


 

↓ 尾張国一宮「真清田神社」。まだ初詣の時期とあって参拝にも行列が出来ていた。

 

 

↓ 参道にあたる本町通りの古い建物もだんだんと数が減っていっている。こちらは入店している店こそアレだが(笑)、漆喰塗り(たぶん)で木製窓枠が確認出来る(建築詳細不明)。この本町通りも「御鮨街道」だったとは地図アプリを見て初めて知った。

※岐阜市の長良川の鮎を江戸の将軍に届ける為の経路(鮎鮨街道、鮎鮓街道)

 

 


 

 

喫茶・食事 大関屋

愛知県一宮市真清田1-4-1

 

( 一宮 いちのみや 真清田神社 ますみだじんじゃ おおぜきや カフェレスト大関屋 Cafe Restaurant Ohzekiya 喫茶 喫茶店 御鮨街道 鮎鮨街道 鮎鮓街道 )

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スエヒロ @愛知県稲沢市 (2)

2023年02月15日 | 愛知県(尾張・老舗)

初詣。名鉄名古屋本線に乗って北上。一宮に向かう途中でふと、今までしっかりと参拝したことがない「国府宮(こうのみや)神社」に行ってみようと思い、国府宮駅で途中下車した。ついでに昼は駅を降りてすぐの「スエヒロ」で摂ることに。遠くから見ても分からないので開いているか心配だったが、近寄って行くと”営業中”の札が出ていた。中に入って土間のテーブル席に腰掛ける。お茶を出してくれた女将さんに「ビール」と「上ロースカツ」をライス抜きでお願いする。主人の姿が見えなかったがしばらくすると外から戻って来た。ご高齢だがお元気そうで何よりだ。ビールはキリン・ラガーの大瓶。お通しで白魚ともずくの酢漬けが出てきた。コップに注ぎ、グイッとやり主人の所作を眺めながら出来上がりを待つ。

しばらくして「上ロースカツ」が完成。注文が通じていなかったようで女将さんが大きめの飯碗に盛ったライスも届けてくださったが丁寧にお断りした。しっかりめに揚がったカツの皿には、レタス、カットトマト、きゅうり、ヤングコーン、パセリ、カットレモン、それにマヨネーズで和えたスパゲティーが付いている。トマトはカットも大きいので1個の半分くらいの量がある。カツはしっかりと下味が付いており、厚みこそやや薄めだが旨い。ロースの脂身の熱々のところを頬張ってからまたビールをグイッと。卓上のウスターソースを使ったり、カットレモンを絞ったりもして楽しんだ。主人は後から入って来た常連客との世間話で「歳とったけど、店もやれるだけやるんやわー。」と。ビールも飲み干したので主人に勘定をお願いすると100円少ない。あれっ?と満額渡そうとすると「ライスなしやでやわ。」とのこと。こっちの勝手を言っただけなのに申し訳ない。「次は多めに貰うで(笑)。」とニッコリおっしゃったので甘えることに。次は「オムライス」をお願いしようかな。(勘定は¥1,300)

以前の記事はこちら (1

 

 


 

↓ つい先日開催された「はだか祭」で有名な「尾張大国霊神社(通称:国府宮)」。拝殿と楼門は国の重要文化財に指定されている。しっかり参拝するのは初めてかも。

 

 

↓ 参道脇に建つ「中高記念館」(明治13年・1880・建造、移築修理)を再々訪。明治20年4月に開校された中島郡高等小学校校舎として使われたが、建築当初の用途は不明だそう。敷地内に碑が2つ並んでいたので後で解析しようと写真を撮ったが判読出来ず。どこかに説明がないかな。

 

 


 

 

とんかつの店 スエヒロ

愛知県稲沢市高御堂1-1-18

 

( 稲沢 いなざわ 国府宮 こうのみや スエヒロ 末広 末廣 とんかつ みそかつ 洋食 食堂 尾張大国霊神社 国府宮神社 はだか祭 近代建築 )

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